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[[地球連合軍]]に所属する[[大西洋連邦]]が、[[オーブ連合首長国]]の[[モルゲンレーテ社]]の技術協力のもと、資源[[スペースコロニー|コロニー]]「[[ヘリオポリス]]」で開発していた試作[[モビルスーツ]]。ヘリオポリスで唯一[[ザフト軍]]の強奪を免れた機体で、[[コズミック・イラ]]70~71にかけての戦乱において、多大な戦果を挙げた事が広く知られている他、本機やそこに用いられた技術は以降のMS開発史に大きな影響を与えた。
 
[[地球連合軍]]に所属する[[大西洋連邦]]が、[[オーブ連合首長国]]の[[モルゲンレーテ社]]の技術協力のもと、資源[[スペースコロニー|コロニー]]「[[ヘリオポリス]]」で開発していた試作[[モビルスーツ]]。ヘリオポリスで唯一[[ザフト軍]]の強奪を免れた機体で、[[コズミック・イラ]]70~71にかけての戦乱において、多大な戦果を挙げた事が広く知られている他、本機やそこに用いられた技術は以降のMS開発史に大きな影響を与えた。
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「G兵器」のコードネームを持つ前期[[GAT-Xシリーズ]]のうち最後に完成した機体で、[[デュエルガンダム|デュエル]]、[[バスターガンダム|バスター]]と同じくX100系フレームを採用しているが、ストライクへの使用にあたってより高い汎用性を求められた結果、フレームは人体の構造を可能な限り反映出来るよう改良が施され、更に[[ブリッツガンダム|ブリッツ]]、[[イージスガンダム|イージス]]からの技術的フィードバックも経た上で、標準的な仕様でありながらより洗練された機体として完成。高度な運用柔軟性を有するとともに、ザフトの[[シグー]]を上回る性能を獲得した<ref>MS建造でザフトの後塵を拝した連合にとって、ザフトMS以上の性能を持つ機体の開発は最低かつ絶対の条件であった。</ref>。
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「G兵器」のコードネームを持つ前期[[GAT-Xシリーズ]]のうち最後に完成した機体で、[[デュエルガンダム|デュエル]]、[[バスターガンダム|バスター]]と同じくX100系フレームを採用しているが、ストライクへの使用にあたってより高い汎用性を求められた結果、フレームは人体の構造を可能な限り反映出来るよう改良が施され<ref>特に腕部は最も人間に近いと言われており、一般的なMSに不必要なほどの性能を持たされた結果、どのような武器にでも対応可能になっている。ただし、完成した機体は能力的なオーダーこそクリアしたが複雑化したシステムはコスト増と整備効率悪化を招き、特殊な腕による操作を必要とするような複雑な武器も現れておらず、後発の機体に同様の腕部は採用されずに終わっている。</ref>、更に[[ブリッツガンダム|ブリッツ]]、[[イージスガンダム|イージス]]からの技術的フィードバックも経た上で、標準的な仕様でありながらより洗練された機体として完成。高度な運用柔軟性を有するとともに、ザフトの[[シグー]]を上回る性能を獲得した<ref>MS建造でザフトの後塵を拝した連合にとって、ザフトMS以上の性能を持つ機体の開発は最低かつ絶対の条件であった。</ref>。
    
G兵器は全機が[[フェイズシフト装甲]]を採用しており、ビーム兵器をほとんど持たないザフトのMSに対して無敵と言える防御力を発揮するほか、新型の高効率ジェネレーターによって小型化されたビーム兵器が標準装備となっており、戦艦を一撃で破壊可能なほどの攻撃力を備えている。一方、PS装甲とビーム兵器の稼働には膨大なエネルギーを必要とするため、同時に使用すると機体そのものの稼働時間が極端に短くなってしまう。また、PS装甲はバッテリー切れによって機能不全に陥るのみならず、それが外観からも一目瞭然であるため、実質的な最大戦闘可能時間は、一般的な量産機よりも短いと言われている。
 
G兵器は全機が[[フェイズシフト装甲]]を採用しており、ビーム兵器をほとんど持たないザフトのMSに対して無敵と言える防御力を発揮するほか、新型の高効率ジェネレーターによって小型化されたビーム兵器が標準装備となっており、戦艦を一撃で破壊可能なほどの攻撃力を備えている。一方、PS装甲とビーム兵器の稼働には膨大なエネルギーを必要とするため、同時に使用すると機体そのものの稼働時間が極端に短くなってしまう。また、PS装甲はバッテリー切れによって機能不全に陥るのみならず、それが外観からも一目瞭然であるため、実質的な最大戦闘可能時間は、一般的な量産機よりも短いと言われている。
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ストライクの最大の特徴は[[ストライカーパックシステム]]と呼ばれる換装機構で、装備を換装する事で異なる特性を機体に与え、戦況に合わせた運用を可能としている。このシステムは後年の連合系機体にも採用され、ザフトの[[インパルスガンダム|インパルス]]や[[ザクウォーリア]]の各種換装システムにも影響を与えた。
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最大の特徴は[[ストライカーパックシステム]]と呼ばれる換装機構で、装備を換装する事で異なる特性を機体に与え、戦況に合わせた運用を可能としている。このシステムは後年の連合系機体にも採用され、ザフトの[[インパルスガンダム|インパルス]]や[[ザクウォーリア]]の各種換装システムにも影響を与えた。
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ストライク第1期GAT-Xシリーズの中で最も運動性能の向上に力を入れて設計されており、ストライカーパックによる装備換装も、任務に合わせて装備を替えることで呼ぶなウェイトを減らす効果を狙った側面がある。また、同時期の機体に比べ四肢各部への制御の分散処理の比重が高められており、即応性と運動性能の向上をもたらしている<ref>これはMSに熟練したパイロットがいなかった連合軍にとって操縦負担を減らす意味でも重要度の高いシステム設計であったが、実際の運用では装備による機体重量及びバランス変化、地形への対応など複雑化した要因が加わるため、処理すべきデータの膨大化、カオス化が顕著であり、最終的な統括した制御をパイロットが受け持たねばならない事態も多かった。</ref>。更に、PS装甲に対する依存性を高めることで装甲部材の軽量化を図っている<ref>一方でディアクティブ状態での抗甚性は著しく低下している。</ref>。ボディには緊急時にコクピットを防御するセーフティーシャッターが装備され、パワーダウン時や外装が破損した場合にパイロットを保護することが可能となっている。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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