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{{登場メカ概要
 
{{登場メカ概要
 
| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
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| 分類 = 試作実験用[[モビルスーツ]]
 
| 生産形態 = 試作機
 
| 生産形態 = 試作機
 
| 型式番号 = YMF-X000A
 
| 型式番号 = YMF-X000A
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| 装甲材質 = [[フェイズシフト装甲]]
 
| 装甲材質 = [[フェイズシフト装甲]]
 
| センサー有効半径 =  
 
| センサー有効半径 =  
| 開発組織 = [[ザフト軍]]
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| 開発組織 =  
| 所属 = [[ザフト軍]] ⇒ [[プレア・レヴェリー]]の個人所有
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*[[ザフト軍]]
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*統合設計局
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| 所属 = [[ザフト軍]] ⇒ [[プレア・レヴェリー]]個人所有
 
| 所属組織 =  
 
| 所属組織 =  
 
| 所属部隊 =  
 
| 所属部隊 =  
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ザフト軍]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。
+
[[ザフト軍|ザフト]]が[[地球連合軍]]から強奪した[[GAT-Xシリーズ]]の技術をベースに、クラーク、アジモフ、ハインラインの三設計局が共同で開発した[[モビルスーツ]]。
   −
[[量子通信]]等の同軍が当時保有していた最新技術を惜しみなく使用して造られており、[[ヘリオポリス]]にて奪取した[[地球連合軍]][[デュエルガンダム|4]][[バスターガンダム|]][[ブリッツガンダム|]][[イージスガンダム|G]]を解析して得た技術も投入されている為、[[フェイズシフト装甲]]や小型ビーム兵器が標準装備されている。これは最新技術やGから得た技術の検証等を行う事も視野に入れていた為と考えられる。
+
その最大の特徴は、[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の搭載によって[[核エンジン]]の使用が可能になった点にある。また、それがもたらした膨大なパワーは、[[ドラグーンシステム]][[フェイズシフト装甲]]などの大量に電力を消費する強力な装備の搭載をも可能にした。結果、ドレッドノートは後のZGMF-X系([[フリーダムガンダム|フリーダム]][[ジャスティスガンダム|ジャスティス]][[リジェネレイトガンダム|リジェネレイト]][[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]])に繋がる新テクノロジーを満載した実験機となった。
   −
開発は[[ゲイツ]]をベースとしているが、これは開発期間を短縮する為。それ故にゲイツと各部の形状が非常によく似ている。バックパックは円柱に似た独特な形状となっており、ここに装備を追加して運用する事も考慮されていたようである。最大の特徴は動力源で、核エンジンを搭載している。本来ならば地球圏では[[ニュートロンジャマー]](NJ)の影響により核分裂技術の産物は一切運用できないのだが、本機は[[ニュートロンジャマーキャンセラー]](NJC)を頭部に搭載する事で運用が可能となり、実質的にエネルギー切れによる稼働時間の限界が無くなった。なお、NJCの搭載は本機が初となる。
+
ドレッドノートのディテールは、この機体が[[ゲイツ]]とZGMF-Xシリーズ両方の特徴を兼ね備えた過渡期の機体である事を示している。
   −
「ドレッドノート」は「勇敢な人」を意味しており、「プラントを守護する勇敢な機体であれ」という願いを込めて名づけられたとされている。しかし、実は「核という危険なエネルギーで動くこの機体に乗るパイロットは勇敢である」という'''皮肉'''の意味もある(なお、十分なシールドが施されているので稼働させても被曝する事はない)。
+
機体名は「勇敢な者」を意味し、その命名理念は公式には「[[プラント]]の守護を担う勇敢な機体であれ」との願いが込められていると伝えられている。しかし、実際の開発現場では、危険を伴う核エンジンを搭載した事でパイロットの負うリスクが増した事から「こんな機体に乗るのは勇敢な人物だ」という冗談めかした理由から名付けられたという説が好んで伝えられた。
   −
ザフトでは初の[[ガンダムタイプ]]MSである事から、「プロト・ザフト・ガンダム」とも呼ばれる。後のザフト・ガンダムの開発にも本機の運用データ等が活用された。
+
初期の目的を果たしたドレッドノートは、解体調査後、廃棄処分とされる筈であったが、[[第1次連合・プラント大戦]]末期、数奇な運命をたどる事になった。
 
  −
なお装備バリエーションとしては、[[ドレッドノートガンダム (ゲイツヘッド)|ゲイツヘッドを装着した状態]]や[[Xアストレイ]]、[[ドレッドノートイータ]]などが存在する。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[フェイズシフト装甲]]
 
;[[フェイズシフト装甲]]
:一定の電圧を持つ電流を流して相転移させる特殊装甲。その際、装甲には色がつく。物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能だが、高出力のビーム兵器の前には無力である。<br />非展開時は「ディアクティブモード」と呼ばれ、色がグレーのみとなっている。
+
:一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。。<br />この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。高出力のビーム兵器の前には無力である。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。
 
;[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]
 
;[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]
:[[ニュートロンジャマー]]を無効化する装置。<br />本機に搭載されている物は検証中の物だったのか、効果範囲が機体の周辺にまで及んでいる。ちなみに他のザフト・ガンダムに搭載されている物はデチューンされていて、核エンジンを包み込む程度の効果範囲しかない。
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:[[ニュートロンジャマー]]を無効化する装置。<br />本機に搭載されている物は検証中の物だったのか、効果範囲が機体の周辺にまで及んでいたが、フリーダムやジャスティスに搭載された物はデチューンされ、効果範囲が限定されるようになった。
;換装
  −
:ドラグーンユニットを装着してXアストレイとなる。
      
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
:頭部側面に左右二対4門内蔵されている。「ピクウス」の名称はキツツキ科の英名「Picus」が由来。ゲイツと同じ物で、主に牽制や迎撃等に使用される。
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:頭部側面に左右二対4門内蔵されている近接防御火器。「ピクウス」の名称はキツツキ科の英名「Picus」が由来。ゲイツと同じ物で、主に牽制や迎撃等に使用される。
 
;MA-M22Y [[ビームライフル]]
 
;MA-M22Y [[ビームライフル]]
:本機の主兵装。ゲイツのビームライフルと比べてサイズがやや大型化している。<br />後の[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]のユーディキウムの原型となった。
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:本機の主兵装。ゲイツ用に開発されたMA-M21Gの改良型。<br />後の[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]のMA-M221ユーディキウムの原型となった。
 
;MA-MV04 複合兵装防盾システム
 
;MA-MV04 複合兵装防盾システム
:大型の実体盾。ゲイツの対ビームシールドを基にしていて、下部には[[ビームサーベル]]が内蔵されている。<br />原型よりもスペックが簡略化されているが、これはフェイズシフト装甲とドラグーンの装備によって複合兵装防盾の必要性が薄くなった為とされる。
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:ゲイツ以降の機体でザフトが盛んに採用した、火器と防御用シールドの複合体。[[フェイズシフト装甲]]とドラグーンを装備したドレッドノートでは複合兵装防盾の必要性が低下したため、スペックはゲイツ用のMV03を簡略化したものとなっている。
 
;XM1 プリスティス ビームリーマー
 
;XM1 プリスティス ビームリーマー
:両腰部に1基ずつ、計2基装着されている誘導兵器「ドラグーン・システム」の一種。ゲイツのエクステンショナルアレスターの後継機で、使用するには高い空間認識能力が要求される。また、「プリスティス」の名称はノコギリエイ科の英名「Pristis」に由来している。端末にはビーム砲が各1門内蔵され、ビームスパイクとしても使用可能。<br />地球連合軍で実用化されている「[[メビウス・ゼロ|ガンバレル]]」のザフト版といった武装だが、こちらは量子通信での無線制御を実現している為、より高度なオールレンジ攻撃を行える。後部にはケーブルが存在するが、これは単にテスト段階にあるこの武装が運用中に制御不能に陥って失われないようにする為の措置であり、切断されてもコントロールはできる。
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:ゲイツのエクステンショナルアレスターEEQ7Rの後継機。離れた敵を触手で絡め取り、先端のビーム砲で撃破する目的で考案された。有線制御のEEQ7Rに対してプリスティスは[[ドラグーンシステム]]による無線制御が可能となっており、制御ケーブルに見えるワイヤーは、このシステムが試作段階のため、万一制御が不能になった場合にも装備を失う事がないよう装着されたものである。<br/>「プリスティス」の名称はノコギリエイ科の英名「Pristis」に由来している。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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