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| | 型式番号 = | | | 型式番号 = |
| | 頭頂高 = 20.0m | | | 頭頂高 = 20.0m |
− | | 全高 = 30.0m | + | | 全高 = 30.0m (バックモジュール含む) |
| | 本体重量 = | | | 本体重量 = |
| | 全備重量 = | | | 全備重量 = |
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| | センサー有効半径 = | | | センサー有効半径 = |
| | 開発者 = [[Dr.Q]] | | | 開発者 = [[Dr.Q]] |
− | | 所属 = 未所属 | + | | 所属 = 真・ジオン公国議会 |
| | 所属組織 = | | | 所属組織 = |
| | 所属部隊 = | | | 所属部隊 = |
− | | 母艦 = | + | | 母艦 = 工場船102 (幽霊船) |
| | 主なパイロット = [[Dr.Q]] | | | 主なパイロット = [[Dr.Q]] |
| }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> | | }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[Dr.Q]]が「一個体による完全な決戦機」というコンセプトの元考案した[[モビルスーツ]]。[[ジオン軍]]にてビーム兵器を装備する量産機を開発するプランAは[[ゲルググ]]で実用化され、大量の実弾を装備するプランBは[[フルバレットザク]]で試作された。だが、超高性能機を開発するプランCはプラン時点で却下され、試作すらされなかった。戦争終結後、Dr.QがプランCを元に極秘に開発した機体が本機であり「パーフェクト・ザク」の名が与えられた。この名称は公には知られていないため、他からはそのまま「プランC」と呼称される。 | + | [[Dr.Q]]が「一個体による完全な決戦機」というコンセプトのもとに考案した[[モビルスーツ]]。機体名称はDr.Qによってあえて[[ザクシリーズ|ザク]]の名を授けられ、そこにパーフェクトと冠された。 |
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− | [[一年戦争]]当時の機体より約1.5倍サイズの大型機で、使用されているパーツは複数量産した中から最上の物だけ使用されている。装甲材質は[[ルナ・チタニウム合金]]が使用され、装甲周りには電磁誘導でビーム撹乱幕を纏っている。これはビームでしか破壊できない本体を、ビームが効かない霧で2重に守る形である。さらに装甲表面には銀色の耐ビームコーティングが施され、複雑な曲面で構成することで実弾もビームも、わずかでも軸線を外れればあらぬ方向へ弾くように計算されている。武装は腹部の拡散ビーム砲、腕部の3連装ビーム・キャノン、ヒート・ホーク兼シールド、背部のバックモジュールと破格の攻撃力を獲得している。 | + | [[一年戦争]]終結直前のジオン次期MS開発計画はビーム兵器の使えるMSを量産する「[[ゲルググ|プランA]]」、実体弾による性能強化を目的とした「[[フルバレットザク|プランB]]」とは別にもう一つの「プランC」が存在しており、それが単機で戦局を覆す本機の開発であった。だが、国力のない[[ジオン公国]]でプランCを開発する事は不可能であり、上層部はこの開発を却下した。しかし、プランの提案社であるDr.Qは諦めておらず、密かに独自開発を続け、2年の歳月をかけてこれを完成させた。真の高性能MSを開発するため、「100のパーツを生産し、その中で最も出来の良い物だけを集めて組み上げる」という思想のもとに建造されており、1機のMSを生み出すためだけに膨大な数のパーツを工場船内で生産していた<ref>工業製品はどんなに精密であっても一つ一つのパーツの精度にはバラつきが発生するため、このような厳選が行われている。</ref>。 |
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− | 複数の量産品の中から最上の物のみ使用しているためコストは非常に高いが、攻守ともに優れた性能で一年戦争時代の機体を凌駕する高性能機となった。
| + | 武装として大型メガ・キャノン、有線[[サイコミュ]]、3連ビーム砲、拡散ビーム砲に加え、シールドを兼ねるヒート・ホークを装備し、破格の攻撃力を誇る。装甲材質は[[ルナ・チタニウム合金]]であり、また、電磁誘導で本体の周りにビーム撹乱幕を纏う。いわば、ビームでしか破壊出来ない本体を、ビームの効かない霧で二重に守る形となっている。更に、その装甲は銀色の対ビームコーティングを施された上、複雑な曲線カーブで構成されており、ビームであれ実体弾であれ、わずかでも軸線を外れればあらぬ方向へ弾くよう計算されており、防御にも余念が無い。 |
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| + | [[ジオン共和国]]攻撃のために運用され、すべてにおいて時代を凌駕する高性能を誇る機体ではあったが、熟練の有志の技量に敗れ、歴史の闇へと沈む事になった。 |
| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン]] | | ;[[機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン]] |
− | : | + | :初登場作品。敗戦の怒りの矛先をジオン共和国へ向けるDr.Qが開発し、Q自身の操縦によって開発拠点であった工場船102から出撃。ビームも実体弾も効かない性質で[[ジョニー・ライデン]]、[[シン・マツナガ]]を翻弄し、共和国に配備された[[フルアーマーガンダム]]すらも圧倒した。<br/>しかし、マツナガがバズーカで撹乱幕を霧散させ、そこへジョニーがビームガンで仕留めるコンビネーション攻撃の前に撃墜された。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| ;ビーム撹乱幕 | | ;ビーム撹乱幕 |
− | :ビームの威力を減衰させる幕。電磁誘導で機体周囲に纏っている。超高密度のためビームを無効化する他、機体の姿を隠す効果も持つ。 | + | :ビームの威力を減衰させる粒子。本来はもっと広い戦場でビーム兵器の威力を削ぐために散布されるが、それを強力な磁力を使い超高密度で自らまとっている。展開中は霧をまとっているような外見となるが、爆発によって粒子が霧散するため、防御能力が大幅に減退する欠点を持つ。 |
− | ;耐ビームコーティング | + | ;対ビームコーティング |
− | :全身に施されている銀色の耐ビームコーティング。無効化するのではなく、曲面的な装甲と合わせてビームを弾くことを目的としている。 | + | :全身に施されている銀色のビームコーティング。ビーム撹乱幕で絶対的な対ビーム防御を誇るが、補助的に採用されている。 |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;3連装ビーム・キャノン | | ;3連装ビーム・キャノン |
| :右腕部に装備されている連装ビーム砲。ビーム撹乱幕の外に腕を出して使用する。 | | :右腕部に装備されている連装ビーム砲。ビーム撹乱幕の外に腕を出して使用する。 |
| ;拡散ビーム砲 | | ;拡散ビーム砲 |
− | :腹部に2門内蔵されているビーム砲。ビーム撹乱幕を纏っている間は使用不可。 | + | :腹部に2門内蔵されているビーム砲。ビーム撹乱幕を纏っている間は使用出来ない物と考えられる。 |
| ;バックモジュール | | ;バックモジュール |
− | :背部にアームを介して装備されている複合武装。意図的に[[ジオン軍]]のマークに似せられている。 | + | :背部にアームを介して装備されている複合武装。意図的に[[ジオン軍]]のマークに似せてデザインされている。 |
| :;有線サイコミュ | | :;有線サイコミュ |
| ::モジュール上部に5基装備されている有線制御式のビーム砲。[[サイコミュシステム]]によって制御されている。 | | ::モジュール上部に5基装備されている有線制御式のビーム砲。[[サイコミュシステム]]によって制御されている。 |
| :;大型メガ・キャノン | | :;大型メガ・キャノン |
− | ::モジュール下部に装備されている大出力ビーム砲。アームが自在に可動するため射角が広い。 | + | ::モジュール下部に装備されている大出力ビーム砲。アームが自在に可動するため射角が広い。Dr.Qは[[スペースコロニー]]も撃ち抜けると豪語している。 |
− | ;シールド | + | ;シールド兼用ヒート・ホーク |
− | :左腕部に装備されている[[ルナ・チタニウム合金]]製のシールド。 | + | :左腕部に装備されている[[ルナ・チタニウム合金]]製のシールド。アームによって前面に展開され、シールドの防御面を閉じる事でヒート・ホークとして使用出来る) |
− | :;ヒート・ホーク
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− | ::シールドを閉じることでヒート・ホークとして機能する。
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| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
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| *[[登場メカ]] | | *[[登場メカ]] |
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− | <!-- == 脚注 == -->
| + | == 脚注 == |
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