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[[宇宙世紀]]の世界観から離れ、富野氏の手によらない初めてのガンダムシリーズ。初代ガンダムからの時系列と区別するため、「アナザーガンダム」とも呼ばれる。
 
[[宇宙世紀]]の世界観から離れ、富野氏の手によらない初めてのガンダムシリーズ。初代ガンダムからの時系列と区別するため、「アナザーガンダム」とも呼ばれる。
[[宇宙世紀]]ものと違い人類の変革を扱わず、また大規模な戦闘という意味での戦争を取り扱わない。放映当時ブームだった格闘ゲームや香港映画などのオマージュを取り込んだ事について賛否両論があった。
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[[宇宙世紀]]ものと違い人類の変革を扱わず、また大規模な戦闘という意味での戦争を取り扱わない。放映当時ブームだった格闘ゲームや香港映画などのオマージュを取り込んだ事について賛否両論があった。<br/>
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その一方で、本作品に登場するガンダムファイター達はニュータイプのような力を持たないものの「拳を通して互いの心を理解することができる」存在として、新人類への革新によらない相互理解の形が描かれている。<br/>
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また、本作終盤で主人公は「ファイターではない(=相互理解の力が通じない)相手と心から理解し合うためにはどうしたらいいのか」という問題に直面することとなる。
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ガンダムの『人の想いを体現してくれるマシン』といった要素は大袈裟であるものの残っており、必ずしも『ガンダム』が無視されている訳ではない。また、国家同士の大規模な戦闘行為の描写はないが、ガンダムファイトという各国の代表を戦わせる「代理戦争」という形で戦争のない世界を逆説的に表現している。<br/>登場人物はこれまでの多感な少年から、極めて情熱的な熱血主人公となっており、これまでの「少年少女の自分探し」というものから新しい路線へと踏み出した、とも言える。<br />こうしたバトルアクション路線は、今までのガンダムファンからは拒絶反応を引き起こした。一方で、ガンダムという枠組みに囚われない破天荒な内容に魅了されたファンも多く、放映から20年経った今でもフィギュアやプラモなども生産され、根強い人気を持っている。<br/>
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ガンダムの『人の想いを体現してくれるマシン』といった要素は大袈裟であるものの残っており、必ずしも『ガンダム』が無視されている訳ではない。また、国家同士の大規模な戦闘行為の描写はないが、ガンダムファイトという各国の代表を戦わせる「代理戦争」という形で戦争のない世界を逆説的に表現している。<br/>主要登場人物が未熟で多感な少年達だった従来のシリーズと比べ、本作の中心となるのはそれぞれが信念と情熱的な心を持つ大人達となっており、これまでの「少年少女の自分探し」「思春期の若者の」というものとは異なる新機軸を打ち出した、とも言える。<br />
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こうしたバトルアクション路線は、今までのガンダムファンからは拒絶反応を引き起こした。一方で、ガンダムという枠組みに囚われない破天荒な内容に魅了されたファンも多く、放映から20年経った今でもフィギュアやプラモなども生産され、根強い人気を持っている。<br/>
 
そもそもにして、本作が格闘アニメになったのは、富野監督の『次にガンダムやるならプロレスやれ』という無茶ぶりを正直にそのままやった結果であり、更に言うなら、その「ガンダムの本質を感じられない[[オールドタイプ]]」こそ富野監督が嫌ったもので、そう考えるなら、本作を否定する者こそがガンダムを理解していない人間と言えるのかもしれない。(勿論それを理解した上でなお否定したくなるのも仕方ない事だろうが……)
 
そもそもにして、本作が格闘アニメになったのは、富野監督の『次にガンダムやるならプロレスやれ』という無茶ぶりを正直にそのままやった結果であり、更に言うなら、その「ガンダムの本質を感じられない[[オールドタイプ]]」こそ富野監督が嫌ったもので、そう考えるなら、本作を否定する者こそがガンダムを理解していない人間と言えるのかもしれない。(勿論それを理解した上でなお否定したくなるのも仕方ない事だろうが……)
そのためか、一世を風靡したプロレス漫画「キン肉マン」に大きな影響を受けたであろう部分が多く見られるという。
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そのためか、一世を風靡したプロレス漫画「キン肉マン」に大きな影響を受けたであろう部分が多く見られるという。<br/>
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作中でガンダムが黄金に輝く場面が見られるが、これは単なる演出ではなく、本作におけるガンダリウム合金の特性により実際に装甲表面が金色に変質しているためである。
    
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
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