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*[[機動戦士ガンダムF91]]
 
*[[機動戦士ガンダムF91]]
 
*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
*[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
*[[ガンダムEXA]]
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*[[機動戦士ガンダムF91 プリクエル]]
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
| 声優 = 梁田清之
 
| 声優 = 梁田清之
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
貴族主義を掲げるシャル家の人物。シャル家は没落貴族で、同じ貴族主義を掲げるロナ家に協力して[[クロスボーン・バンガード]]の一員となった。その実力は本物で、エリート選抜[[モビルスーツ]]部隊「黒の戦隊(ブラック・バンカード)」を率いる。しかし、成り上がった彼を偏見な目で見る者も少なくない。彼の掲げる貴族主義は「強き者が支配する」という考えであり、[[マイッツアー・ロナ]]の掲げる「優れた人種によって支配する」とは異なっている。ザビーネは、その支配者にはロナ家の皇女[[セシリー・フェアチャイルド|ベラ・ロナ]]こそが相応しいと考えていたようだ。また、戦闘に対しては正々堂々とした戦いをするが、相手の命を奪う手段は問わず、彼を慕った[[アンナマリー・ブルージュ]]の心の弱みを暴きだして殺している(彼曰く「感情を制御できない人類はゴミと教えたのだがな」)。その後ベラ・ロナが離反、[[カロッゾ・ロナ]]の無作為な殺戮を許せず、もはやクロスボーン・バンカードに彼の要るべき場所は存在せず、幾度となく[[シーブック・アノー]]との戦闘の後に離反する。
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[[クロスボーン・バンガード]]の精鋭部隊「[[黒の部隊]](ブラック・バンガード)」の隊長。右目着用したゴーグル状の眼帯がトレードマーク。沈着冷静、ともすれば冷淡ともとれる性格であり、敵に対して容赦ない戦いを見せるが、礼節をわきまえた人物でもある。
   −
10年後の『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』ではベラ・ロナ率いる[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]に参加する。しかし、相手を殺さないやり方に不満を持つ。ベラが貴族主義を復活させるつもりがない事を知りつつ、そして木星帝国の規律こそ自身の理想とする貴族主義に最も近いと考え、ベラらクロスボーン・バンカードを離反して、木星帝国に寝返る。しかし、木星帝国は彼を信用してはおらず、極度の拷問を受け続けた結果、精神は破綻。宿敵たる[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]との対決では、ベラの心変わりの原因はキンケドゥにあると言い、恨みの心でキンケドゥに勝つ。その後、死んだと思われていたキンケドゥと再び相見えるが、この時既に精神は歪み、貴族主義を掲げる颯爽とした彼の面影はなく、激闘の末キンケドゥに敗れる。そしてザビーネは貴族主義に対する未練を残し、戦場に散った。
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貴族主義を掲げる没落貴族シャル家の出身であり、同じ貴族主義を掲げるロナ家に協力して[[クロスボーン・バンガード]]の一員となった。
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成り上がった彼を偏見の目で見る者も少なくはないが、その実力は本物で、指揮官としても優秀であり、[[モビルスーツ]]に乗る[[セシリー・フェアチャイルド|ベラ・ロナ]]の面倒を任されるなど、[[マイッツァー・ロナ]]からの信頼も厚い。一方で[[カロッゾ・ロナ]]には不振を抱いており、彼の進める[[ラフレシア・プロジェクト]]を密かに探っていた。
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[[コスモ・バビロニア建国戦争]]では大隊を率いて[[フロンティアIV]]を制圧。その際に彼の興味がベラに向いていた事から[[アンナマリー・ブルージュ]]の離反を招いた。後にアンナマリーと交戦し、[[ベルガ・ギロス]]の被弾を許しながらもこれを撃破した。以降は[[デナン・ゲー]]に乗り換え、部下と共に戦線に復帰するが、カロッゾが[[バグ]]と[[ラフレシア]]を実戦投入した事を知り、その確認の為に[[ザムス・ガル]]に乗り込み[[ジレ・クリューガー]]に現状を問い詰めたが、彼のしらを切る態度に怒り殺害。その後、ラフレシアの撃破を確認し、その場に残っていた[[ガンダムF91]]と付近を航行していた[[スペース・アーク]]を敢えて見逃し、ドレル大隊と合流してフロンティアIVへと凱旋した。その後も幾度となく[[シーブック・アノー]]らと交戦したが、その最中にコスモ・バビロニアの残虐な殲滅の手法を見た事から離反した。
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コスモ・バビロニア建国戦争から10年後、ザビーネはベラ・ロナ率いる[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード]]に参加し、[[木星帝国]]への抵抗活動に身を投じ、[[キンケドゥ・ナウ]]とともに海賊軍のエースパイロットとして活躍する。
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かつてコスモ・バビロニアを裏切ったザビーネではあったが、内心では貴族主義を捨てておらず、ベラが貴族主義を復活させるつもりがない事を知りつつも「クロスボーン・バンガード」を名乗る者が木星帝国を討伐する事で再び貴族主義に人身を集めている事を期待していた。
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しかし、戦いの最中に木星帝国の厳格な規律こそが自分の理想とする貴族主義に最も近いと考え、同士と共に叛乱を起こし、海賊軍を離反。部下を拘束されながらも一人帝国へと渡ったが、当の木星帝国はザビーネを信用しておらず、拷問を受け続けて精神を破綻させ、かつての颯爽とした彼の面影は崩れていく事になる。
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宿敵たる[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]との対決では、ベラの心変わりの原因となった彼への憎悪から一度は勝利を収めるが、最終決戦で奇跡的に生存したキンケドゥと再び相見えるが、激闘の末に敗北。最期は貴族主義に対する未練を残し、戦場に散った。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
<!-- :作品名:解説 -->
 
<!-- :作品名:解説 -->
 
;[[機動戦士ガンダムF91]]
 
;[[機動戦士ガンダムF91]]
:クロスボーン・バンガードに所属。
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:初登場作品。黒の部隊を率いてベラ・ロナの護衛とMS訓練教官として達振る舞ったが、その態度はアンナマリーにロナ家の家名を欲する為にベラに媚びを売るように見た事から、彼女の離反を招いた。アンナマリーを粛清した後は、ベラの裏切りやバグの実戦投入の様子を見極めながら、裏方に徹するように動き、コスモ・バビロニアへと凱旋した。
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
:新生クロスボーン・バンガードに所属しているが、木星帝国に寝返る。
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:宇宙海賊クロスボーン・バンガードのエースパイロットとして登場。ベラの掲げる不殺の姿勢に不満を懐きつつ、彼女に付き従っていたが、木星帝国の社会構造こそ貴族主義に通じると見て離反。帝国の拷問によって精神を破綻させ、遂にはキンケドゥとの一騎打ちの果てに命を落とした。
;[[ガンダムEXA]]
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;[[機動戦士ガンダムF91 プリクエル]]
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:幼少期、小さな宇宙服製造を経営している父親に連れられ、[[ブッホ・ジャンク社]]へと向かう途中、座礁事故に遭い、父親と死別。[[クラウス・ネイザー]]と[[ダリア・タイラフェル]]と共にマイッツァーを後見人としてブッホ・コロニーに迎えられた事が語られている。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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=== 機動戦士クロスボーン・ガンダム ===
 
=== 機動戦士クロスボーン・ガンダム ===
 
;「ひゃーっはっはっは!キンケドゥ?どうしてここにいる?キンケドゥゥゥ!!」<br />「お前は死んだんだぞ?駄目じゃないか!死んだヤツが出てきちゃ!死んでなきゃああ!!」
 
;「ひゃーっはっはっは!キンケドゥ?どうしてここにいる?キンケドゥゥゥ!!」<br />「お前は死んだんだぞ?駄目じゃないか!死んだヤツが出てきちゃ!死んでなきゃああ!!」
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:最終決戦にて。自分が手にかけた筈の宿敵が生きて自分の眼の前に現れ、狂乱しながら刃を向ける。その様子は、かつてアンナマリーを粛清した時に彼が語った「感情を処理できない人類」、すなわちゴミそのものであった。
 
;「お前は…お前は、死んでなきゃぁぁぁ!!」
 
;「お前は…お前は、死んでなきゃぁぁぁ!!」
 
:上記の台詞のGジェネFバージョン。この時のザビーネの声は若干裏返っており、梁田氏が「狂ったザビーネ」を見事に表現している。あまりのザビーネの変わり様にキンケドゥも「心まで腐ったか!」と吐き捨てている。
 
:上記の台詞のGジェネFバージョン。この時のザビーネの声は若干裏返っており、梁田氏が「狂ったザビーネ」を見事に表現している。あまりのザビーネの変わり様にキンケドゥも「心まで腐ったか!」と吐き捨てている。
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