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| {{登場メカ概要 | | {{登場メカ概要 |
| | 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 --> | | | 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 --> |
| + | | 別表記 = 後期型ジム |
| | 外国語表記 = GM type C | | | 外国語表記 = GM type C |
| | 登場作品 = | | | 登場作品 = |
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| | ジェネレーター出力 = 1,250kw | | | ジェネレーター出力 = 1,250kw |
| | スラスター総推力 = | | | スラスター総推力 = |
− | *57,480kg | + | *57,480kg (12500Kg×4、1870Kg×4) |
| *62,000kg (AE社所有の指揮官機) | | *62,000kg (AE社所有の指揮官機) |
| + | | 180度姿勢変換 = 1.6秒 |
| | 装甲材質 = | | | 装甲材質 = |
| *チタン合金セラミック複合材 | | *チタン合金セラミック複合材 |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]がかねてより開発していた[[初期型ジム]]をベースにRX-78-2の交戦データを基に性能を向上させた、アップデート版のモビルスーツ。一年戦争末期から量産、配備が始まり、[[ア・バオア・クー]]戦にも多数が実戦投入されている。 | + | [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が[[一年戦争]]末期に実戦投入した[[ジム]]の改良型。[[一年戦争]]末期から量産、配備が始まり、[[ア・バオア・クー]]戦にも多数投入されている。 |
− | 戦後は[[ジムII]]が登場するまで地球軍の主力機として、デラーズ紛争など多くの局面に投入されるも、残党軍相手に歯が立たなかった事が災いし、良好な性能を持ちながらジムII登場後、すぐに主力機の座を受け渡す事となった<ref>HGUCジム改の説明書より</ref>。
| + | |
| + | 一年戦争時のジム系MSの機体群は設計や規格が乱立しており、継続運用に支障をきたしていた。そんな中で後期生産型ジムに各出力系の向上などを基本に若干の改修を加え、新技術も盛り込みつつ暫定的なリファレンスとしたのが、このジム改である。 |
| + | |
| + | 戦後、連邦軍は一年戦争によって旧来の兵器体系を根底から覆され、各拠点で喪失した兵器の補填・更新を兼ねてMSの運用を前提とした兵器の適正配備を行う必要があった為、連邦軍再編計画の一環として本機の生産継続が決定。本機の生産をはじめとした軍の再編は、[[ジオン残党]]の潜在的な脅威を見越し、戦争状態でないにも関わらず準戦時体制で進められた。 |
| + | |
| + | しかし、[[デラーズ紛争]]では相当数が生産されたにも関わらず、奇襲による戦術的敗北が目立ち、「ジム改は[[デラーズ・フリート]]の擁する雑多な旧型機群に全く歯が立たなかった」という不名誉な評価が定着してしまった為に、本格的な主力機として実戦に投入された例は乏しく<ref>HGUCジム改の説明書より</ref>、ジム改は充分な性能を有していたにも関わらず連邦軍の主力機の座を担う間もなく、[[ジムII]]にその座を明け渡す事になった。 |
| + | |
| + | それでも、80年代以降の連邦系MSのリファレンスであった事は事実であり、ジム改はMSの生産ノウハウ確立に大きく貢献し、各種テストベッドとして、あるいは[[パワード・ジム]]などの改造機によるデータ収集機などとして、後の連邦系MSの礎となっており、[[ガンダム開発計画]]に採用された基礎データの多くも、ジム改を基準としたものであったと言われている。 |
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| 機体カラーは統一されておらず、宇宙軍機は通常の[[ジム]]と同じ朱色と薄緑のツートンカラー。トリントン基地など地上に配備された機体は濃紺とクリーム色、また特殊部隊や教導隊に配備された機体も独特の色彩が施されており、部隊や派閥によって多くのカラーリングが確認されている。 | | 機体カラーは統一されておらず、宇宙軍機は通常の[[ジム]]と同じ朱色と薄緑のツートンカラー。トリントン基地など地上に配備された機体は濃紺とクリーム色、また特殊部隊や教導隊に配備された機体も独特の色彩が施されており、部隊や派閥によって多くのカラーリングが確認されている。 |
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| :一年戦争時の孤児達で構成された特殊部隊[[シャドウズ]]の機体として登場。カラーリングは全身がダークグレーに統一されている。[[カイン・ラグナード]]がリーダーを務める『チーム5』にも、戦友である[[リネマ・サント]]、[[ザルフ・ワッケン]]の機体として2機が配備されており、リネマ機は速射性に優れたビームカービンを携行、ザルフ機は背部のランドセルを各種爆薬類を満載した大型ユニットに換装している(地上では脚部を[[陸戦型ジム]]のものに変える必要がある)。カインと共に中東のジオン残党軍拠点『ヘルズゲート』を攻略するために出撃するが、待ち構えていた[[ドム・バラッジ]]部隊に襲撃され、2機とも大破。カインの[[ジム・スナイパーII]]共々乗り捨てられている。 | | :一年戦争時の孤児達で構成された特殊部隊[[シャドウズ]]の機体として登場。カラーリングは全身がダークグレーに統一されている。[[カイン・ラグナード]]がリーダーを務める『チーム5』にも、戦友である[[リネマ・サント]]、[[ザルフ・ワッケン]]の機体として2機が配備されており、リネマ機は速射性に優れたビームカービンを携行、ザルフ機は背部のランドセルを各種爆薬類を満載した大型ユニットに換装している(地上では脚部を[[陸戦型ジム]]のものに変える必要がある)。カインと共に中東のジオン残党軍拠点『ヘルズゲート』を攻略するために出撃するが、待ち構えていた[[ドム・バラッジ]]部隊に襲撃され、2機とも大破。カインの[[ジム・スナイパーII]]共々乗り捨てられている。 |
| ;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO|機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-]] | | ;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO|機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-]] |
− | :先行量産された機体が登場。第2話では強行偵察隊のザクIIを迎撃した。第3話では仲間を殺された私怨から停戦勧告を無視して[[オッゴ]]を撃墜し、再びジオンとの戦端を開いてしまう。中にはザクIの不意打ちを食らって2機同時に撃墜されるシーンもあった。 | + | :「後期型ジム」の名称で先行量産された機体が登場。第2話では強行偵察隊のザクIIを迎撃した。第3話では仲間を殺された私怨から停戦勧告を無視して[[オッゴ]]を撃墜し、再びジオンとの戦端を開いてしまう。中にはザクIの不意打ちを食らって2機同時に撃墜されるシーンもあった。 |
| ;[[機動戦士ガンダムMSV-R ザ・トラブルメーカーズ]] | | ;[[機動戦士ガンダムMSV-R ザ・トラブルメーカーズ]] |
| :第1話に[[陸戦型ジム]]カラーの機体が3機登場(文章中は「ジム」表記)。内1機は、珍しくガンダム・ハンマーを装備していた。[[ディーン・ウエスト]]の[[陸戦高機動型ザク(ディーン機)|陸戦高機動型ザク]]と[[マサ・オーカー]]の[[ドム高機動試作機]]との交戦の末、全機が戦闘不能に追い込まれた。 | | :第1話に[[陸戦型ジム]]カラーの機体が3機登場(文章中は「ジム」表記)。内1機は、珍しくガンダム・ハンマーを装備していた。[[ディーン・ウエスト]]の[[陸戦高機動型ザク(ディーン機)|陸戦高機動型ザク]]と[[マサ・オーカー]]の[[ドム高機動試作機]]との交戦の末、全機が戦闘不能に追い込まれた。 |
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| ==== 基本装備 ==== | | ==== 基本装備 ==== |
| ;60mmバルカン砲 | | ;60mmバルカン砲 |
− | :頭部に左右一対2門内蔵。 | + | :頭部に左右一対2門内蔵。ジム改の頭部はコ・プロセッサーフレームやモニタリング用装備など各種のサブシステムが簡略化されているが、バルカン砲は近接武装として非常に有効であったため、装弾数が増量されている。 |
| ;[[ブルパップ・マシンガン]] | | ;[[ブルパップ・マシンガン]] |
− | :連邦軍で幅広く普及している90mmマシンガン。本機の主兵装。 | + | :各種弾体と用途の異なるバレル長の銃器として兼用可能なメインユニットを持つドッカブルタイプのMS用銃器として開発されたガンシステムのマシンガン仕様。連邦軍の統一規格である90mm口径の各種実体弾を使用可能で、演習などにおけるペイント弾射出などにも愛用されている。装弾数はマガジン1基につき20発。 |
| + | ;ジム・ライフル |
| + | :90mmの実体弾を発射する武装。弾体はケースレスだが、ジャミング(装弾不良)を起こした時のため、コッキングおよびイジェクト機構は残されている。基幹部とボトルグループなどの中枢機構が高度にユニット化されており、フレームやストック、マズル、マガジンなどを交換出来る。MS用ドッカブルシステムのライフル仕様。 |
| + | ;ロング・ライフル |
| + | :ドッカブルタイプのMS用銃器として開発されたガンシステムのロングバレルライフル仕様。90mm口径の各種実体弾を使用可能で、宇宙空間での弾道を安定させるためにバレル長が延長されている。ボックスマガジンの装弾数は120発。月面や小惑星上でのアンブッシュ、狙撃任務などのためにバイポッドを装備し、より精密な射撃が可能となっている。<br/>『0083』では設定のみで本編には未登場。 |
| ;ハイパー・バズーカ | | ;ハイパー・バズーカ |
| :一年戦争後のジム系列機が携行しているバズーカ。後の[[ガンダムMk-II]]も同型の物を使用している。 | | :一年戦争後のジム系列機が携行しているバズーカ。後の[[ガンダムMk-II]]も同型の物を使用している。 |
− | ;ロング・ライフル
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− | :ジム・ライフルと同一の機関部を持つロングバレルの重機関砲。『0083』では設定のみで本編には未登場。
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| ;BR-M-79C-3 ビーム・スプレーガン | | ;BR-M-79C-3 ビーム・スプレーガン |
− | :[[ジム]]が装備するBR-M-79C-1の改良モデル。センサー追加の他、出力と有効射程が向上し、小型化にも成功している。ロング・ライフルと同様、『0083』では設定のみ。 | + | :[[ジム]]が装備するBR-M-79C-1の改良モデル。同時期のフルスペックの[[ビーム・ライフル]]に比べて射程は短いものの、一年戦争時にジムが使用していたものより出力や収束率が改善されており、中・近距離では充分な破壊力を発揮する。ただし、一年戦争以後のMSには耐ビーム処理が施されている物が多く、ロングレンジでの効果は薄い。<br/>『0083』では設定のみ。 |
| ;[[ビーム・サーベル]] | | ;[[ビーム・サーベル]] |
− | :近接戦闘用の斬撃武器。バックパック左側面に1基装備。 | + | :近接戦闘用の斬撃武器。連邦軍のMSが装備する標準的なビーム・サーベルであり、複数のエネルギー供給システムの規格に上位互換での対応が可能。既存の連邦製機体であれば稼働可能な高効率高容量のコンデンサーデバイスが採用されている。バックパック左側面に1基装備。<br/>『アナログ』に登場した指揮官機は両脚部の増加装甲内に、更に各1基ずつ追加装備している。 |
| ;シールド | | ;シールド |
− | :後期生産型のジムが装備している十字マーク無しのシールド。 | + | :主に実体弾などに対して有効な防御装備。耐ビームコーティングは施されているが、直撃は避けたほうが賢明とされる。腕部のラッチに装備して携行し、使用時にはマニピュレーターで保持して有効なアングルを持ち変える場合が多い。ジム改の物は、サーベルやオプションを装備/携行可能な改装を施されたものである。 |
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| ==== その他の装備 ==== | | ==== その他の装備 ==== |
| ;100mmマシンガン | | ;100mmマシンガン |
− | : | + | :[[陸戦型ガンダム]]などが装備するボックスマガジンタイプのマシンガン。 |
| ;ビーム・ガン | | ;ビーム・ガン |
| :[[陸戦型ガンダム]]が装備するビーム・ライフルのショートバレルタイプ。『MS IGLOO 黙示録0079』に登場した機体が装備。 | | :[[陸戦型ガンダム]]が装備するビーム・ライフルのショートバレルタイプ。『MS IGLOO 黙示録0079』に登場した機体が装備。 |
− | ;ビーム・カービン | + | ;BOWA XBC-M-83D-2C ビーム・カービン |
− | :シャドウズ所属のリネマ機が装備。 | + | :一年戦争末期に開発された試作ビーム兵器。ビームの威力はビーム・マシンガンより高く、速射速度はビーム・ライフルに勝る。シャドウズ所属のリネマ機が装備。 |
| ;BR-S-85-C2 [[ビーム・ライフル]] | | ;BR-S-85-C2 [[ビーム・ライフル]] |
| :[[ジムII]]などが装備しているビーム・ライフル。T3部隊所属機はEパック方式の物を装備。 | | :[[ジムII]]などが装備しているビーム・ライフル。T3部隊所属機はEパック方式の物を装備。 |
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176行目: |
| <amazon>B00030EUC6</amazon> | | <amazon>B00030EUC6</amazon> |
| <amazon>B00030EUHG</amazon> | | <amazon>B00030EUHG</amazon> |
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| + | == 資料リンク == |
| + | *[http://www.gundam0083.net/machine/05.html 『機動戦士ガンダム0083』公式サイト:ジム(改)] |
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| == リンク == | | == リンク == |