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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ジオン公国]]突撃機動軍大佐。[[オデッサ]]の基地司令。 | + | [[ジオン公国]]突撃機動軍大佐。[[オデッサ]]の基地司令。100を超える採掘基地を掌握し、地球の鉱物資源を押さえていた謀略の将。骨董品収集を趣味としており、北宋期の白磁の壺を自身の執務室に飾り立てていた。 |
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− | 100を超える採石場を掌握し、地球の鉱物資源を押さえていた謀略の将。しかしあくまでもジオン公国への忠誠というよりは、[[キシリア・ザビ]]への忠誠心から来るものであったと思われ、多くのシーンではその腹心として暗躍した。TV版中盤では連邦軍の[[エルラン]]中将を内通させたり、[[南極条約]]で禁止された核攻撃を行おうとしたりと悪い方向に大活躍。[[ホワイトベース隊]]や地球連邦軍の前に戦略的な敵将として立ちふさがる。また、ただ智謀だけの男ではなく、[[ギャン]]を駆りアムロとの一騎打ちに挑むなどもできるというジオン屈指の軍人でもあった。しかし劇場版ではそのことごとくがカットされたため、今一つ影が薄い。
| + | 計算高い性格故に政治的な駆け引きに長けており、目的の為には手段を選ばない狡猾な性格の持ち主。その知略を以って[[ホワイトベース隊]]や[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の前に立ちふさがった。一方で、マ・クベ自身はジオン公国への忠誠というよりは、[[キシリア・ザビ]]個人への忠誠心を優先している節が見られる。特にキシリアと政治的に対立する[[ドズル・ザビ]]配下の[[ランバ・ラル]]が自身の管轄区域で行動する事を良しとせず、彼に出した補給支援を反故にするなどの冷遇を行っている。 |
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− | 『[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN|THE ORIGIN]]』では美術、文化に造詣の深い中将として登場。[[キシリア・ザビ|キシリア]]への忠誠心は変わりないが、TV版以上に高潔な人物として描かれている。
| + | 自らの知略を駆使してホワイトベースを追い詰め、同時に[[オデッサ作戦]]の準備を進める[[地球連邦軍 (UC)|連邦軍]]に[[エルラン]]中将を内通させ、彼に連邦軍からの造反を促すが、エルランのジオン内通が露見した事でオデッサの戦いは劣勢を強いられ、最終手段として[[南極条約]]で使用を禁止された核による恫喝を行うものの、[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]によってミサイルを無力化され失敗。オデッサの陥落に伴い宇宙へと脱出した。 |
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− | 他にマ・クベを象徴するものと言えば、やはり北宋の壷コレクターである事だろう。マ・クベといえば壷、壷といえばマ・クベ。
| + | 宇宙への脱出後は[[グラナダ]]で編成された[[ソロモン]]救援艦隊の司令に就任。しかし、[[ゼナ・ザビ]]と[[ミネバ・ラオ・ザビ]]を乗せた脱出艇を回収したものの、ソロモンは既に陥落。その後はテキサスで撤退兵力の吸収任務に就くが、キシリアに重用されている[[シャア・アズナブル]]への対抗意識とガンダムへの因縁への決着を焦り、自ら専用モビルスーツ[[ギャン]]に乗って[[テキサスコロニー]]でガンダムと交戦。トラップを駆使してガンダムを追い込んだが、ガンダムにパワー負けして敗北、戦死した。 |
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| + | 死ぬ間際、副官であった[[エルラン]]に北宋の壺をキシリアに届けるよう告げるが、その後エルランも戦死した事で彼の遺言は聞き届けられる事はなかった。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
| ;[[機動戦士ガンダム]] | | ;[[機動戦士ガンダム]] |
− | :初出作品。 | + | :初出作品。オデッサ作戦に参加するホワイトベース隊を緻密な作戦で追い込み、一度は航行不能に追い込むなどの活躍を見せるが、オデッサでの戦闘で敗走し、宇宙へ逃亡。その後キシリアの命令でソロモンの救援に向かうが間に合わず、そのまま[[テキサスコロニー]]で[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]と交戦し、戦死した。 |
| + | :対する劇場版ではアッザムでの出撃、エルランの内通、ホワイトベースへの攻撃、ギャンでの出撃などTV版の主要な出番が削られている。 |
| ;[[機動戦士ガンダム (小説版)]] | | ;[[機動戦士ガンダム (小説版)]] |
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| ;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]] | | ;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]] |
− | : | + | :階級が引き上げられ、中将として登場。美術、文化に造詣深く、[[キシリア・ザビ|キシリア]]への忠誠心は変わりないが、TV版以上に高潔な人物として描かれている。同作では、オデッサの戦いで殿としてギャンで出撃、壮絶な最後を遂げた。 |
| ;[[機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像]] | | ;[[機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像]] |
| : | | : |
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| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| + | === 機動戦士ガンダム === |
| ;「……いい音色だろ?」 | | ;「……いい音色だろ?」 |
− | :マ・クベといえばこれ。指で弾いて高い音が出るということはそれだけ固く、振動して音を伝える薄さがあるということ。これは「質の良い粘土を薄く延ばして壺の型にする」という技術と「高温の窯で一気に焼き上げる」という施設の両方が備わってなければ実現できないとされている。つまりそれだけ「いいもの」であるという意味でもある。翻って、見た目ではわからないこうした材質や技術の部分にまで価値を見出す高い教養を備えているという裏付けにもなる。 | + | :マ・クベの代名詞とも呼べる、北宋の壺を指で弾くシーン。指で弾いて高い音が出るということはそれだけ固く、振動して音を伝える薄さがあるということ。これは「質の良い粘土を薄く延ばして壺の型にする」という技術と「高温の窯で一気に焼き上げる」という施設の両方が備わってなければ実現できないとされている。つまりそれだけ「いいもの」であるという意味でもある。翻って、見た目ではわからないこうした材質や技術の部分にまで価値を見出す高い教養を備えているという裏付けにもなる。 |
| ;「ミスター・ジュダック……襟を直したまえ。連邦軍のカラーが見えているぞ」 | | ;「ミスター・ジュダック……襟を直したまえ。連邦軍のカラーが見えているぞ」 |
| :服装の乱れは心の乱れか。部下のジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。 | | :服装の乱れは心の乱れか。部下のジュダックの襟が開いているのを皮肉っぽく指摘する。この嫌味ったらしいところがマ・クベの魅力。 |
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| ;「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ!」 | | ;「ウラガン…あの壷をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ!」 |
| :マ・クベの壷マニアぶりが伺える最期の言葉。 | | :マ・クベの壷マニアぶりが伺える最期の言葉。 |
− | | + | === 機動戦士ガンダム THE ORIGIN === |
| ;「愚かだな[[ウラガン]]、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」 | | ;「愚かだな[[ウラガン]]、君も……私に言わせたいか?ジオニズムの理想など私にとって、白磁の名品1個にも値しないのだよ」 |
| :『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、[[ギレン・ザビ|ギレン閣下]]から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自ら[[ギャン]]に搭乗し、死地へと踏み出していく…… | | :『THE ORIGIN』より。オデッサ鉱山基地の陥落が決定的となった際には、[[ギレン・ザビ|ギレン閣下]]から地球の主要都市に水爆を投下する様に命を受けていた。しかしマ・クベはこの言葉で以て命令を突っ撥ねてしまう。そして彼は自ら[[ギャン]]に搭乗し、死地へと踏み出していく…… |
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| == 搭乗機体・関連機体 == | | == 搭乗機体・関連機体 == |
− | <!-- :[[機体名]]:説明 -->
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− | <!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 -->
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| ;[[アッザム]] | | ;[[アッザム]] |
| :『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。 | | :『1st』第18話でキシリアと共に搭乗。ガンダムと交戦の末、大ダメージを受け撤退した。劇場版では登場エピソードがカットされたため未搭乗。 |