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;[[コアブロックシステム]]
 
;[[コアブロックシステム]]
 
:ハービック社の軽戦闘機「[[コア・ファイター]]」を核とし、上下半身を交換可能にした特殊構造。コアのタキム製「NC-3」型の熱核融合ジェネレーターこそが本機の主動力となる。ノウハウの無い連邦軍が、ミノフスキー粒子散布下で試作機である本機の戦闘データを確実に回収したり、戦闘中の換装を素早く行う為の窮余の策であった。前者についてはアムロがコアファイターでア・バオア・クーから脱出して<ref>劇中ではそのまま乗り捨てられ宇宙を漂流している様な描写では有ったが</ref>機体も回収され、機体のコンピューターに残された一年戦争を戦い抜いた戦闘データが回収でき、多くのモビルスーツ開発に生かせたとされている。
 
:ハービック社の軽戦闘機「[[コア・ファイター]]」を核とし、上下半身を交換可能にした特殊構造。コアのタキム製「NC-3」型の熱核融合ジェネレーターこそが本機の主動力となる。ノウハウの無い連邦軍が、ミノフスキー粒子散布下で試作機である本機の戦闘データを確実に回収したり、戦闘中の換装を素早く行う為の窮余の策であった。前者についてはアムロがコアファイターでア・バオア・クーから脱出して<ref>劇中ではそのまま乗り捨てられ宇宙を漂流している様な描写では有ったが</ref>機体も回収され、機体のコンピューターに残された一年戦争を戦い抜いた戦闘データが回収でき、多くのモビルスーツ開発に生かせたとされている。
:『ミュージアム』設定ではタキム製融合炉には言及されておらず、HighWellHeavyIndustry製の超小型熱核融合炉「MNF3d」を利用した「コア・ジェネレーター・ハイブリッド・システム」としている。同時期の融合炉の中でも突出して小型、高出力でありいずれも推定ではあるが最大熱出力は19万~32万kW、最大電気出力は15万~25万kWとされる。
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:『ミュージアム』設定ではタキム製融合炉には言及されておらず、HighWellHeavyIndustry製の超小型熱核融合炉「MNF3d」を利用した「'''コア・ジェネレーター・ハイブリッド・システム'''」としている。同時期の融合炉の中でも突出して小型、高出力でありいずれも推定ではあるが最大熱出力は19万~32万kW、最大電気出力は15万~25万kWとされる。
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;セミモノコック構造(フレームヒューズドモノコック)
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:RX-78-2の外骨格構造。
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:『ミュージアム』の設定によるとPlane Metal、八洲軽金属、Plate Technicsが開発したとされる。別名は「'''フレームヒューズドモノコック'''」。分割を織り込んだルナチタニウム中空フレームと高強度プラスティックの異種融合成型により、軽量でありつつ強度面でも優れる。『ガンダムMSヒストリカ』でもこの設定が記載されており、主開発メーカーの一つである八洲軽金属が八洲重工の関連企業とされている。
 
;フィールドモーター
 
;フィールドモーター
 
:サムソニ・シムが開発したIフィールド応用駆動方式「フィールドモーター」を採用。一方で脚部・腕部は作動保証のための油圧併用式のHM-680405-A+「ハイブリッドアクチュエーター」である。
 
:サムソニ・シムが開発したIフィールド応用駆動方式「フィールドモーター」を採用。一方で脚部・腕部は作動保証のための油圧併用式のHM-680405-A+「ハイブリッドアクチュエーター」である。
:『ミュージアム』設定ではSam&SonsMotive、B.O.K.D.A TechnicalLabo、立川電磁工業などが関わったとされ、後にサムソニシムモーターとして地球連邦軍系モビルスーツの標準仕様にまで成長したものとされている。最初に実用化されたのはSam&SonsMotiveのフィールドモーターであり、「SS-SIM109」「SS-SIM112s」が肩部やその他のリニアシステムに採用された。後にB.O.K.D.A TechnicalLaboや立川電磁工業などはIフィールド応用型のリニア・ベルト「LB-53ab」を開発し、これはガンダムに採用された際に推定50~60テスラ以上の強大な駆動力を発生させたと見られている。
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:『ミュージアム』初出の設定ではSam&SonsMotive、B.O.K.D.A TechnicalLabo、立川電磁工業などが関わったとされ、後にサムソニシムモーターとして地球連邦軍系モビルスーツの標準仕様にまで成長したものとされている。最初に実用化されたのはSam&SonsMotiveのフィールドモーターであり、「SS-SIM109」「SS-SIM112s」が肩部やその他のリニアシステムに採用された。後にB.O.K.D.A TechnicalLaboや立川電磁工業などはIフィールド応用型のリニア・ベルト「LB-53ab」を開発し、これはガンダムに採用された際に推定50~60テスラ以上の強大な駆動力を発生させたと見られている。
 
:;[[マグネットコーティング]]
 
:;[[マグネットコーティング]]
 
::『1st』第40話で関節部に施された磁気塗膜。これによりアムロの反応速度にも対応できる応答速度を獲得した。
 
::『1st』第40話で関節部に施された磁気塗膜。これによりアムロの反応速度にも対応できる応答速度を獲得した。
 
;大気圏突入用装備
 
;大気圏突入用装備
:TV版と劇場版で使われたものが異なる。『マスターアーカイブ』では耐熱フィールドを機体表面に這わせた状態を指して「薄い耐熱フィルムを纏ったようだ」と記載された(摩擦ではなく'''断熱圧縮と電磁波による輻射加熱'''と正しく記載されている)。
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:TV版と劇場版で使われたものが異なる。『マスターアーカイブ』では耐熱フィールドを機体表面に這わせた状態を指して「薄い耐熱フィルムを纏ったようだ」と記載された。この熱は''断熱圧縮と電磁波による輻射''により起こると正確に記載されている。
 
:;耐熱フィルム
 
:;耐熱フィルム
 
::『1st』第5話に登場する大気圏突入用の装備。機体全体を覆うフィルムをBパーツの下腹部にある収容口から取り出し、被ることで機体を保護する。
 
::『1st』第5話に登場する大気圏突入用の装備。機体全体を覆うフィルムをBパーツの下腹部にある収容口から取り出し、被ることで機体を保護する。
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::劇場版1作目に耐熱フィルムから差し替えられる形で登場。TV版ではフィルムの収容部だった箇所から冷却気体を噴射。機体正面に構えたシールドで機体側に気体を吹き返してフィールドを形成し、断熱圧縮などの熱から機体を保護する。
 
::劇場版1作目に耐熱フィルムから差し替えられる形で登場。TV版ではフィルムの収容部だった箇所から冷却気体を噴射。機体正面に構えたシールドで機体側に気体を吹き返してフィールドを形成し、断熱圧縮などの熱から機体を保護する。
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=== 各部モジュール構成 ===
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=== 各モジュール構成 ===
 
;H.U-0078A2-60/3.6+ 頭部
 
;H.U-0078A2-60/3.6+ 頭部
 
:本機を象徴する頭部モジュール。照準システムであるデュアルセンサー、スーズ社の79式アンテナ、マツムソニック社の通信システム・聴音機を装備する。マツムソニック製と同一のものかは不明だが『1st』第18話で[[第102採掘基地]]にいる[[マ・クベ]]と[[キシリア・ザビ|キシリア]]の会話を盗聴する際に用いた集音マイクなどが装備され、本来バルカン砲の弾倉があるはずの右耳にあたる部分からマイクが真横に飛び出す。
 
:本機を象徴する頭部モジュール。照準システムであるデュアルセンサー、スーズ社の79式アンテナ、マツムソニック社の通信システム・聴音機を装備する。マツムソニック製と同一のものかは不明だが『1st』第18話で[[第102採掘基地]]にいる[[マ・クベ]]と[[キシリア・ザビ|キシリア]]の会話を盗聴する際に用いた集音マイクなどが装備され、本来バルカン砲の弾倉があるはずの右耳にあたる部分からマイクが真横に飛び出す。
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:『MG』『PG』で設定された。MSの中でもヘビーデューティーな部位であり、様々な機器が集まる。姿勢制御用スラスターとショックアブソーバー、各種センサー、サブカメラ、コントローラー、これらを統括するコンピューターを搭載。 最大作業重量は306t、連続作動時間は185min、重量は9.6t、作動自由度3+2+3DOF。アクチュエーターはリニア式と油圧式(ハイブリッドアクチュエーター)。独立制御装置は「AE-8001ei」「AE-1251+」、独立搭載センサーは「傾斜計」「Gセンサー」「6軸センサー」「視覚カメラ」。補助動力源である「NC3MD」「NC7S-3」「LE500」「LE550」を搭載する。
 
:『MG』『PG』で設定された。MSの中でもヘビーデューティーな部位であり、様々な機器が集まる。姿勢制御用スラスターとショックアブソーバー、各種センサー、サブカメラ、コントローラー、これらを統括するコンピューターを搭載。 最大作業重量は306t、連続作動時間は185min、重量は9.6t、作動自由度3+2+3DOF。アクチュエーターはリニア式と油圧式(ハイブリッドアクチュエーター)。独立制御装置は「AE-8001ei」「AE-1251+」、独立搭載センサーは「傾斜計」「Gセンサー」「6軸センサー」「視覚カメラ」。補助動力源である「NC3MD」「NC7S-3」「LE500」「LE550」を搭載する。
 
;RR-M-3c バックパック
 
;RR-M-3c バックパック
:通称ランドセル。「NC-5」型のコ・ジェネレータを搭載する。
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:通称ランドセル。判明シている分ではStarfield Space ShipBuild、Pinecape Chemicals、Wood Land Chassisが開発したとされる。タキム社製「NC-5」型のコ・ジェネレータを搭載。
 
;衝撃緩衝材 VROB
 
;衝撃緩衝材 VROB
 
:『ミュージアム』設定。ファーダゲール社が開発した高分子プレート「VROB202232」「VROB202233」。装甲と構造の間、手首などに採用。いずれも推測だが宇宙艦船とコロニー構造体に使用された既製品の軍用発展形で、装甲を貫通した砲弾や破片の運動エネルギーの吸収などに役立った。
 
:『ミュージアム』設定。ファーダゲール社が開発した高分子プレート「VROB202232」「VROB202233」。装甲と構造の間、手首などに採用。いずれも推測だが宇宙艦船とコロニー構造体に使用された既製品の軍用発展形で、装甲を貫通した砲弾や破片の運動エネルギーの吸収などに役立った。
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;ASG56-B3S. 60mmカートレス3砲身短バルカン (バルカン砲)
 
;ASG56-B3S. 60mmカートレス3砲身短バルカン (バルカン砲)
 
:TOTOカニンガム社製の小口径バルカン砲。頭部左右一対1基ずつ装備。近接防御用の火器で、MSに対しても構造上の脆弱部に命中すれば撃破も可能な威力が有る。
 
:TOTOカニンガム社製の小口径バルカン砲。頭部左右一対1基ずつ装備。近接防御用の火器で、MSに対しても構造上の脆弱部に命中すれば撃破も可能な威力が有る。
:『ミュージアム』設定ではASG-56B3の砲身を短縮化したもので、元々はリニア連射砲の採用を予定していたが頭部サイズの問題で基準値を満たせず、ガンキャノンと運用方針も被るために変更を余儀なくされた。型番は諸説あり、資料によっては末尾にコンマが付かないパターンや「'''ASG86-B3SⅣ'''」という説もある。
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:『ミュージアム』設定ではASG-56B3の砲身を短縮化したもので、元々はリニア連射砲の採用を予定していたが頭部サイズの問題で基準値を満たせず、ガンキャノンと運用方針も被るために変更を余儀なくされた。型番は諸説あり、末尾にコンマが付かないパターンや「'''ASG86-B3SⅣ'''」と記した資料もある。
:TOTOカニンガム製の頭部機関砲は後発のジムシリーズやZガンダム、ユニコーンガンダムなど以降生まれるMSにも採用されている。宇宙世紀以外の様々な作品のガンダムも頭部に機関砲を採用しており、地味ながらガンダム作品に欠かせない象徴的な武装の1つとなる。
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:TOTOカニンガム製の頭部機関砲は後発のジムシリーズやGPシリーズ、ユニコーンガンダムなど以降生まれるMSにも採用されている。宇宙世紀以外の様々な作品のガンダムも頭部に機関砲を採用しており、地味ながらガンダム作品に欠かせない象徴的な武装の1つとなる。
 
;BLASH XBR-M79-07G [[ビーム・ライフル]]
 
;BLASH XBR-M79-07G [[ビーム・ライフル]]
 
:ブラッシュ社製。[[エネルギーCAP]]技術によって初めて実用化したMS携行サイズのメガ粒子砲であり、[[ザクII]]を一発で撃破し軍艦も数発で撃沈する程の強力な火力を有している。マシンガンやバズーカがメインだったザクに比べれば常識外れの性能で、連邦・ジオンともにその後新規に開発されたMSのほとんどにビーム系射撃兵装が標準装備される(少なくとも装備可能となる)など大きな影響を与えた。ガンダムの活躍・圧倒的優位を象徴する武装であり、代名詞と言える。
 
:ブラッシュ社製。[[エネルギーCAP]]技術によって初めて実用化したMS携行サイズのメガ粒子砲であり、[[ザクII]]を一発で撃破し軍艦も数発で撃沈する程の強力な火力を有している。マシンガンやバズーカがメインだったザクに比べれば常識外れの性能で、連邦・ジオンともにその後新規に開発されたMSのほとんどにビーム系射撃兵装が標準装備される(少なくとも装備可能となる)など大きな影響を与えた。ガンダムの活躍・圧倒的優位を象徴する武装であり、代名詞と言える。
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