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| 主人公側の勢力が敵側に先んじて開発し、技術的なアドバンテージを有した状態で物語が開始されるという展開が多用されている。また、作品毎にビームを無力化する技術も確立されており、それを織り交ぜた駆け引きもガンダムシリーズの醍醐味となっている。 | | 主人公側の勢力が敵側に先んじて開発し、技術的なアドバンテージを有した状態で物語が開始されるという展開が多用されている。また、作品毎にビームを無力化する技術も確立されており、それを織り交ぜた駆け引きもガンダムシリーズの醍醐味となっている。 |
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| + | ビームの色は各作品の世界観や陣営ごとに統一されており、たいていの場合は黄色かピンク色である。未来世紀やアフター・コロニー、アフター・ウォーではビーム・ライフルをはじめとするビーム兵器のビームの色を黄色に統一している一方、それ以外の作品ではメカニズムによって色を使い分けて描写されることも多い。 |
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| == 各世界観のビーム・ライフル == | | == 各世界観のビーム・ライフル == |
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| [[ミノフスキー粒子]]を圧縮・縮退したメガ粒子を収束して撃ち出す[[メガ粒子砲]]を、モビルスーツで携行可能なまでに小型・省力化した物。 | | [[ミノフスキー粒子]]を圧縮・縮退したメガ粒子を収束して撃ち出す[[メガ粒子砲]]を、モビルスーツで携行可能なまでに小型・省力化した物。 |
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− | メガ粒子砲は既存の光学兵器と比較して優れた面も多かったが、その要求出力の大きさから艦砲や要塞砲としての運用が主であった。しかし、[[一年戦争]]後期に[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]]が[[ジオン軍]]に先んじて[[エネルギーCAP]]を開発し、メガ粒子砲の大幅なダウンサイジングに成功。このエネルギーCAPを組み込んだ小型メガ粒子砲がビーム・ライフルである。その後、連邦に遅れる形でジオン側もビーム・ライフルの開発に成功し、以降は幾つものバリエーションを生み出しつつもMSの主兵装として長く使用されている。 | + | メガ粒子砲は既存の光学兵器と比較して優れた面も多かったが、その要求出力の大きさから艦砲や要塞砲としての運用が主であった。しかし、[[一年戦争]]後期に[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]]が[[ジオン軍]]に先んじて[[エネルギーCAP]]を開発し、メガ粒子砲の大幅なダウンサイジングに成功。このエネルギーCAPを組み込んだ小型メガ粒子砲がビーム・ライフルである。その後、連邦に遅れる形でジオン側もビーム・ライフルの開発に成功し、以降は幾つものバリエーションを生み出しつつもMSの主兵装として長く使用されている。基本的には連邦系のビームはピンク、ジオン系のビームは黄色で描写されるが性質に違いはなく、『Z』以降は各機体の開発背景の複雑化もあってその区別も分かりにくくなっている。 |
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| エネルギーCAPに充填された高エネルギー状態のミノフスキー粒子をメガ粒子に縮退して弾丸として撃ち出す為、射撃回数は決して多くはない。これを解消する為にジェネレーターと接続してエネルギーチャージを行うモデルや、エネルギーCAPを弾倉に見立てたEパック等が開発されている。 | | エネルギーCAPに充填された高エネルギー状態のミノフスキー粒子をメガ粒子に縮退して弾丸として撃ち出す為、射撃回数は決して多くはない。これを解消する為にジェネレーターと接続してエネルギーチャージを行うモデルや、エネルギーCAPを弾倉に見立てたEパック等が開発されている。 |
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| 高エネルギー状態に励起された荷電粒子やプラズマを臨界まで圧縮し、制御フィールドによって収束・射出する指向性エネルギー投射兵器。 | | 高エネルギー状態に励起された荷電粒子やプラズマを臨界まで圧縮し、制御フィールドによって収束・射出する指向性エネルギー投射兵器。 |
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− | コズミック・イラのビーム兵器の歴史は古く、モビルスーツ用のビーム兵器も[[ジン]]のバルルス改特火重粒子砲が既に存在していたが、バルルスは発射回数に限りがあり、装備そのものも大型であった。しかし、地球連合軍がGAT-Xシリーズ用ビーム兵器の開発過程で低電力高出力ジェネレーターの開発に成功。MS用の小型携行ビーム兵器の開発を可能にした。その技術は開発協力国である[[オーブ連合首長国]]に加え、GAT-Xシリーズを強奪した[[ザフト軍]]にも流出。その後全勢力でビームライフルを標準装備した機体が誕生している。 | + | コズミック・イラのビーム兵器の歴史は古く、モビルスーツ用のビーム兵器も[[ジン]]のバルルス改特火重粒子砲が既に存在していたが、バルルスは発射回数に限りがあり、装備そのものも大型であった。しかし、地球連合軍がGAT-Xシリーズ用ビーム兵器の開発過程で低電力高出力ジェネレーターの開発に成功。MS用の小型携行ビーム兵器の開発を可能にした。その技術は開発協力国である[[オーブ連合首長国]]に加え、GAT-Xシリーズを強奪した[[ザフト軍]]にも流出。その後全勢力でビームライフルを標準装備した機体が誕生している。ビームライフルから発射されるビームの色は他作品では珍しい緑で統一されている<ref>リマスター版以前の映像に登場する黄色いビーム状の弾体は<b>ビームではなく実弾</b>であり、リマスター版ではより砲弾らしい作画に修正されている。</ref>が、より高出力な[[ランチャーストライクガンダム]]のアグニなどは白いプラズマを帯びた赤色で描かれ、威力の差が分かりやすくなっている。 |
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| 高い火力を持つ反面、大気圏内で使用した場合は周辺大気をイオン化してしまい森林地帯等での運用に制限が加わる他、空気中の熱対流によって軌道が偏向してしまうといった欠点を有する。さらに水中での使用も不可能なため、水中戦で射撃武器を使用するにはバズーカ・魚雷等の実体弾兵器やフォノンメーザー砲などの音響兵器を装備する必要がある。 | | 高い火力を持つ反面、大気圏内で使用した場合は周辺大気をイオン化してしまい森林地帯等での運用に制限が加わる他、空気中の熱対流によって軌道が偏向してしまうといった欠点を有する。さらに水中での使用も不可能なため、水中戦で射撃武器を使用するにはバズーカ・魚雷等の実体弾兵器やフォノンメーザー砲などの音響兵器を装備する必要がある。 |
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| ヴェイガンではガフランやバクト、ドラドなどリアアーマーに装備するタイプが主流となる。一方、ゼイドラやクロノス、ガンダムレギルス等、手持ち式のライフルを装備する機体も存在する。 | | ヴェイガンではガフランやバクト、ドラドなどリアアーマーに装備するタイプが主流となる。一方、ゼイドラやクロノス、ガンダムレギルス等、手持ち式のライフルを装備する機体も存在する。 |
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− | 詳細な設定等は不明だが、作中ではプラズマ技術が多用されている他、ハイパーメガ粒子砲の存在が語られている為、それらの技術が使用されている可能性が示唆されている。
| + | 連邦系の機体はピンク色のビームを使用しヴェイガン系の機体は黄色のビームを使うよう統一されており、攻撃のやり取りが分かりやすく描写されている。詳細な設定等は不明だが、作中ではプラズマ技術が多用されている他、ハイパーメガ粒子砲の存在が語られている為、それらの技術が使用されている可能性が示唆されている。 |
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