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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[パプテマス・シロッコ]]大尉が自らの専用機として独自に設計・開発した重[[モビルスーツ]]。名前の読みは「'''ジ・オ'''」。その威圧的フォルムは、見る者に鈍重そうなイメージを与えるが、全身にアポジモーターがあり、機動性や運動性の高さは、[[グリプス戦役]]時代においてはトップクラスである。コクピットには準[[サイコミュシステム]]である独自開発の[[バイオセンサー]]を搭載、高い[[ニュータイプ]]能力を持つシロッコが乗る事によって、他を凌駕するほどの優れた機動性能を発揮する[[モビルスーツ]]となる。ちなみにこのバイオセンサーは前述の通り機体設計共々シロッコの独自開発システムであり、同時期に[[Ζガンダム]]に搭載されたアナハイム・エレクトロニクス社製のバイオセンサーとは何の関連性も無い。特徴的な武装として接近戦専用のフロントスカート部にある隠し腕を持つが、装備は大型ビームライフルとビームソードの2種類のみ。これは'''MSに必要なのは「変形機構」でも「圧倒的な火力」でも「広い視野」でもなく、パイロットの腕を最大限引き出せる「インターフェースと機体本体」'''というシロッコという天才が搭乗する前提で彼が発案した設計思想に基づくためである。事実、本機に登場したシロッコは同世代のエース機を相手に遠・近距離とも後れを取ることなく互角以上の戦いを繰り広げた。同思想は6年後にアムロが[[νガンダム]]に求めた思想とも合致しており、シロッコのMS設計者としての先見性が伺える。 | + | [[パプテマス・シロッコ]]が自らの専用機として独自に設計・開発した重[[モビルスーツ]]。名前の読みは「'''ジ・オ'''」。 |
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− | ちなみにジェネレーター出力がかなり低いが、これは優位性を保つため虚偽の報告をしたためであり、本来のジェネレーター出力はもっと高い。
| + | 人型ではあるものの、これは他の機体と戦う為にやむを得ず四肢を備えているだけであり、設計コンセプトはむしろ[[モビルアーマー]]に近い。 |
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| + | その威圧的なフォルムは一見して鈍重そうなイメージを与えるが、バックパックのスラスター推力はMAにも匹敵し、全身に備えたアポジモーターによって[[グリプス戦役]]時トップクラスの高い機動性・運動性を誇った。四肢も[[AMBAC]]による質量移動よりは、もっぱらスラスターのベクトル変位に活用される。脚部も脛に相当するパーツが存在しない独自の構造を有しており、歩行脚というよりは巨大なバーニアスラスターモジュールそのものであった<ref>極論すればコクピット周辺に機体の質量中心を定位させる為のカウンターウェイトである。</ref>。 |
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| + | 装甲は[[ガンダリウム合金]]の塊とも呼べるものを備え、それぞれに独立したバーニアスタビレーターとしての機能を備えている。ボディユニットはそれのみでMS1機を凌駕する出力のジェネレーター<ref>カタログスペック上のジェネレーター出力がかなり低く設定されているが、これは機体の優位性を保つため虚偽の報告をした為であり、本来の出力は高い。</ref>を内蔵し、巨大なプロペラントとスラスターの集合体とも呼べる構造を有しており、上半身のみでもMAとして成立する程である。 |
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| + | コクピットにはシロッコが独自開発した[[準サイコミュシステム]]である[[バイオセンサー]]を搭載し、機体制御や索敵および光学的情報に依存しない周辺状況の把握が可能<ref>このバイオセンサーは前述の通り機体設計共々シロッコの独自開発システムであり、同時期に[[Ζガンダム]]に搭載されたアナハイム・エレクトロニクス社製のバイオセンサーとは技術的な関連を持たず、技術的なアプローチも異なっている。シロッコがノーマルスーツを着用しないのも、このインターフェースを十全に稼働させる為だと言われている。</ref>。これによってジ・Oは物理的な操作以外にも感応波による脳波コントロールを行う事ができた。地球圏で言うところのNT能力は木星圏では明確にサイキックと定義されており、ジ・Oの搭載するサイコミュはパッシブな側面が強い傾向にある。これは、索敵や対ビット兵器に対して有効に発揮し、更にNTを持たない者にもプレッシャーを与える事も可能であった。しかし、搭乗者を凌駕するNT能力者や複数の思念と対峙した際は機体管制を乗っ取られるという欠点を有していた。 |
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| + | 特徴的な装備として接近戦専用のフロントスカート部にある隠し腕を持つが、武装は大型ビーム・ライフルとビーム・ソードの二種とスタンダードな物にとどまっている。これは'''MSに必要なのは「変形機構」でも「圧倒的な火力」でも「広い視野」でもなく、パイロットの腕を最大限引き出せる「インターフェースと機体本体」'''というシロッコという天才が搭乗する前提で彼が発案した設計思想に基づくためである。事実、本機に登場したシロッコは同世代のエース機を相手に遠・近距離とも後れを取ることなく互角以上の戦いを繰り広げた。同思想は6年後に[[アムロ・レイ]]が[[νガンダム]]に求めた思想とも合致しており、シロッコのMS設計者としての先見性が伺える。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| :[[コロニーレーザー]]の発射に巻き込まれて消滅している。 | | :[[コロニーレーザー]]の発射に巻き込まれて消滅している。 |
| ;[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]] | | ;[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]] |
− | :大破し上半身のみとなった本機の残骸が保管された状態で登場する。回収した[[マーレイ・クリストフ]]曰く『コックピットもブラックボックスも失われた』状態であり、シロッコへの止めとなったΖガンダムのシールド先端部が突き刺さったままとなっている。なお、シールド先端部が突き刺さったままの状態となったのは『劇場版Ζ』であり、その点から『ヴァルプルギス』の時間軸がTV版Ζ準拠か新約版Ζ準拠かが曖昧となっている。 | + | :大破し上半身のみとなった本機の残骸が保管された状態で登場する。回収した[[マーレイ・クリストフ]]曰く『コックピットもブラックボックスも失われた』状態であり、シロッコへの止めとなったΖガンダムのシールド先端部が突き刺さったままとなっている。なお、シールド先端部が突き刺さったままの描写は『劇場版Ζ』からの反映となる。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| ;隠し腕 | | ;隠し腕 |
− | :奇襲攻撃用の近接戦闘用装備。通常のマニピュレーターと同様の機能を持つ。<br />ゲームでは専ら武器として登場する。 | + | :フロントアーマーに装備する一対のサブ・マニピュレータシステム。奇襲攻撃用の装備として敵機との接近戦で「奥の手」として活用される。 |
| + | :トルクや自由度も高く、ビーム兵器用のエネルギー供給機構を有するなど、通常のマニピュレーターと同様の機能を持つ為、ビーム・ソードとしての斬撃にも対応する。 |
| + | :普段はフロントアーマーと一体化しており、使用ジにはフロントアーマー自体も腕の一部として可動する。 |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;ビーム・ソード | | ;ビーム・ソード |
− | :サイドスカートに4基装備している近接戦闘用の武装。シロッコによって独自の改良が施されている。 | + | :サイドスカートに4基装備している近接戦闘用の武装。出力0.39mw。シロッコによって独自の改良が施されており、一定方向にバイアスのかかった形状のビーム刃を発生させる為、サーベルではなくソードと呼ばれている。 |
| ;大型ビーム・ライフル | | ;大型ビーム・ライフル |
− | :出力は[[バーザム]]と同程度だが、集束率は高い。また、Eパックは独自に開発した物を使用している。シロッコの技量により、長距離射撃で[[ガザC]]を落としていた。 | + | :ジ・O専用に開発された出力2.6mwのビーム・ライフル。出力変更によりメガ・ランチャーに匹敵する高出力ビームを連射可能だったとされる。グリップ下部に独自規格のEパックを有しており、既存武器との互換性はほぼ皆無。他機による運用も不可能とされている。 |
| ;メガ粒子砲 | | ;メガ粒子砲 |
− | :小説版にのみ装備されている武装。全身に多数装備しており、一撃で[[ガンダムMk-II]]を大破させている。 | + | :小説版にのみ装備されている武装。肩や胴体など全身に多数装備しており、流れ弾の一撃で[[ガンダムMk-II]]を大破させている。 |
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| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
− | ;[[メッサーラ]]、[[パラス・アテネ]]、[[ボリノーク・サマーン]] | + | ;[[メッサーラ]] / [[パラス・アテネ]] / [[ボリノーク・サマーン]] |
− | :シロッコが開発した機体。 | + | :シロッコが開発したPMXシリーズに分類される機体。 |
| ;[[タイタニア]] | | ;[[タイタニア]] |
− | :本機の発展型として設計されていた機体。 | + | :本機の発展型として設計されていた機体。女性の搭乗を前提としていた。 |
| + | ;[[オーヴェロン]] |
| + | :ジ・Oの次の機体として開発されていたガンダムタイプ。オプションの一つとしてジ・Oタイプの増加装甲が用意されている。 |
| ;[[ジ・OII]] | | ;[[ジ・OII]] |
| :本機の開発に関わっていた技術者が陸戦用に開発した機体。 | | :本機の開発に関わっていた技術者が陸戦用に開発した機体。 |
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| ;;[[ジャギュア]] | | ;;[[ジャギュア]] |
| ::ブレッダの改良型。 | | ::ブレッダの改良型。 |
− | ;[[オーヴェロン]]
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− | :この機体の偽装装甲が本機と酷似した姿となっている。
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |