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| [[フリーダムガンダム|フリーダム]]の後継機として、ターミナルの秘密工場[[ファクトリー]]で製造された試作型[[モビルスーツ]]。 | | [[フリーダムガンダム|フリーダム]]の後継機として、ターミナルの秘密工場[[ファクトリー]]で製造された試作型[[モビルスーツ]]。 |
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− | 元は[[ザフト軍]]がフリーダムの量産試作機として前大戦末期に開発していた機体で、ドラグーン・システムや新型スラスターの搭載が予定されていたが、開発が難航した事で完成前に停戦となり、更に[[地球連合軍|地球連合]]との間で締結された[[ユニウス条約]]に本機が違反する事から、未完成のまま封印されていた。その後、封印されていた設計データを[[ターミナル]]が秘密裏に奪取し、ファクトリーにて完成させた。<br />本機の量産化というコンセプトは破棄され、代わりにフリーダムの運用データや[[セカンドステージシリーズ]]の技術を反映させて強化した[[キラ・ヤマト]]専用機として完成される事となった。<br />ターミナルは[[地球連合軍|連合]]・[[プラント]]間の戦争再開や[[ブルーコスモス]]とその母体である[[ロゴス]]の暗躍を危惧しており、有事の際に第三勢力として介入し戦いを止める為の力を必要としていた。C.E.73年時にはMSの高性能化が進み、その上ターミナルが少数精鋭での戦いを余儀なくされるという立場上、フリーダムをも凌駕する高性能の機体でなければならなかった事から、本機に目を付けて持ち出したという。 | + | 元は[[ザフト軍]]がフリーダムの量産試作機として前大戦末期に開発していた機体で、ドラグーン・システムや新型スラスターの搭載が予定されていたが、開発が難航した事で完成前に停戦となり、更に[[地球連合軍|地球連合]]との間で締結された[[ユニウス条約]]に本機が違反する事から、未完成のまま封印されていた。その後、封印されていた設計データを[[ターミナル]]が秘密裏に奪取し、ファクトリーにて完成させた。本機の量産化というコンセプトは破棄され、代わりにフリーダムの運用データや[[セカンドステージシリーズ]]の技術を反映させて強化した[[キラ・ヤマト]]専用機として完成される事となった。 |
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| + | ターミナルは[[地球連合軍|連合]]・[[プラント]]間の戦争再開や[[ブルーコスモス]]とその母体である[[ロゴス]]の暗躍を危惧しており、有事の際に第三勢力として介入し戦いを止める為の力を必要としていた。C.E.73年時にはMSの高性能化が進み、その上ターミナルが少数精鋭での戦いを余儀なくされるという立場上、フリーダムをも凌駕する高性能の機体でなければならなかった事から、本機に目を付けて持ち出したという。 |
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| 機体のおおまかなデザインはフリーダムに準じているが、先代機のロールアウトから2年の間に登場した最新技術が随所に盛り込まれた。 | | 機体のおおまかなデザインはフリーダムに準じているが、先代機のロールアウトから2年の間に登場した最新技術が随所に盛り込まれた。 |
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| 動力は超小型核原子炉とバッテリーを併用した[[ハイパーデュートリオンエンジン]]を採用し、従来の核エンジンの数倍の出力を発揮する。 | | 動力は超小型核原子炉とバッテリーを併用した[[ハイパーデュートリオンエンジン]]を採用し、従来の核エンジンの数倍の出力を発揮する。 |
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− | 装甲材質は[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲|VPS装甲]]となり、高い対弾性を獲得した。また、各部装甲にフレームの動きに連動してスライドさせる機構を設けた。これにより、限りなく人体に近い可動性を与え、従来機を遥かに上回る運動性能を実現している。<br />一方で、装甲に隙間ができる事による防御力の低下が懸念されたが、この欠点は量子コンピューターでのシミュレーション結果から導き出された「運動性能の上昇によるメリットの方が大きい」という判断、「'''被弾しなければ何も問題は無い'''」というキラの高い技量を前提とした強引な設計思想、さらに後述の[[フェイズシフト装甲|フェイズシフト装甲材]]製の内部フレームの採用で解決している。<br />実戦に投入された後、キラは本機をシミュレーションの予測を超える高い技量で操縦し、戦闘において一度も被弾しなかっただけでなく、この機構を採用していなければ彼の反応速度に機体が追従できなかった可能性も判明している。<br />本機から得られた実戦データを基に同様のシステムを採用したエース専用機の開発が始まっているとする資料もある。 | + | 装甲材質は[[ヴァリアブルフェイズシフト装甲|VPS装甲]]となり、高い対弾性を獲得した。また、各部装甲にフレームの動きに連動してスライドさせる機構を設けた。これにより、限りなく人体に近い可動性を与え、従来機を遥かに上回る運動性能を実現している。一方で、装甲に隙間ができる事による防御力の低下が懸念されたが、この欠点は量子コンピューターでのシミュレーション結果から導き出された「運動性能の上昇によるメリットの方が大きい」という判断、「'''被弾しなければ何も問題は無い'''」というキラの高い技量を前提とした強引な設計思想、さらに後述の[[フェイズシフト装甲|フェイズシフト装甲材]]製の内部フレームの採用で解決している。 |
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− | キラの高い反応速度から来る機体への負荷に対応する為、内部フレームも[[フェイズシフト装甲|PS装甲材]]製となっている。これにより、実弾兵器に対する防御性能はむしろ従来機にくらべ格段に向上している。<br />通常時は鈍い金色をしているが、フレームに高負荷がかかった際には、負荷をフレーム各部に振り分けた後に光子として放出し、あたかもフレーム全体が発光しているように見える。前述の装甲スライド機構も、この光を漏れなく外部に放出することに寄与している。
| + | 実戦に投入された後、キラは本機をシミュレーションの予測を超える高い技量で操縦し、戦闘において一度も被弾しなかっただけでなく、この機構を採用していなければ彼の反応速度に機体が追従できなかった可能性も判明している。また、本機から得られた実戦データを基に同様のシステムを採用したエース専用機の開発が始まっているとする資料もある。 |
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− | 背部のウイングには新たにドラグーン・システムのほか、[[D.S.S.D]]の[[スターゲイザー]]が搭載していたヴォワチュール・リュミエールシステムを独自発展させた高推力スラスターを搭載している。<br />スラスターの使用時にはウイングから「光の翼」として展開され、本機に驚異的な機動性を与えるが、パイロットには卓越した操縦技術と高度な判断力が要求される。<br />ドラグーンを装着している際には機能を最大限に活かせないという欠点もあるが、背部には高出力スラスターも装備されており、ドラグーンを分離できない重力下においても従来機を上回る機動性を有し、単独での飛行も可能である。
| + | キラの高い反応速度から来る機体への負荷に対応する為、内部フレームも[[フェイズシフト装甲|PS装甲材]]製となっている。これにより、実弾兵器に対する防御性能はむしろ従来機にくらべ格段に向上している。通常時は鈍い金色をしているが、フレームに高負荷がかかった際には、負荷をフレーム各部に振り分けた後に光子として放出し、あたかもフレーム全体が発光しているように見える。前述の装甲スライド機構も、この光を漏れなく外部に放出することに寄与している。 |
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− | 機体性能の向上やドラグーン・システムの採用、強化された火器類に対応するため、頭部センサーは多層マルチアレイ化され、情報処理能力を向上させている。<br />マルチロックオンシステムも引き続き採用され、より多くの敵機を捕捉・攻撃する事が可能となった。砲撃戦以外にも機動性を活かした接近戦も得意であり、キラの操縦技術も相まってあらゆる距離での戦闘で高い性能を発揮できる。
| + | 背部のウイングには新たにドラグーン・システムのほか、[[D.S.S.D]]の[[スターゲイザー]]が搭載していたヴォワチュール・リュミエールシステムを独自発展させた高推力スラスターを搭載している。スラスターの使用時にはウイングから「光の翼」として展開され、本機に驚異的な機動性を与えるが、パイロットには卓越した操縦技術と高度な判断力が要求される。ドラグーンを装着している際には機能を最大限に活かせないという欠点もあるが、背部には高出力スラスターも装備されており、ドラグーンを分離できない重力下においても従来機を上回る機動性を有し、単独での飛行も可能である。 |
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− | OSはフリーダムと同様「G.U.N.D.A.M.Complex('''G'''eneration '''U'''nsubdued '''N'''uclear '''D'''rive/'''A'''ssault '''M'''odule Complex)」を搭載し、コクピット等のインターフェイス類も従来の物を改良し使用している。<br />背部ウイングを展開した状態は先代機と同様「ハイマットモード」と呼ばれ、大気圏内では高い機動力を有するほか、宇宙においても[[AMBAC]]ユニットとして機能する。<br />前大戦で[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]に破壊されていたため、本機向けの[[ミーティア]]も新たに用意されている。 | + | 機体性能の向上やドラグーン・システムの採用、強化された火器類に対応するため、頭部センサーは多層マルチアレイ化され、情報処理能力を向上させている。マルチロックオンシステムも引き続き採用され、より多くの敵機を捕捉・攻撃する事が可能となった。砲撃戦以外にも機動性を活かした接近戦も得意であり、キラの操縦技術も相まってあらゆる距離での戦闘で高い性能を発揮できる。 |
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| + | OSはフリーダムと同様「G.U.N.D.A.M.Complex('''G'''eneration '''U'''nsubdued '''N'''uclear '''D'''rive/'''A'''ssault '''M'''odule Complex)」を搭載し、コクピット等のインターフェイス類も従来の物を改良し使用している。背部ウイングを展開した状態は先代機と同様「ハイマットモード」と呼ばれ、大気圏内では高い機動力を有するほか、宇宙においても[[AMBAC]]ユニットとして機能する。前大戦で[[プロヴィデンスガンダム|プロヴィデンス]]に破壊されていたため、本機向けの[[ミーティア]]も新たに用意されている。 |
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| 最新技術を惜しみなく投じた結果、フリーダムを凌駕する高い戦闘力を獲得しており、[[C.E.]]73時の[[MS]]の中でも最強の機体の一機として名を馳せている。しかしキラ以外のパイロットの搭乗は考慮されておらず、彼以外のパイロットでは最大限の性能を発揮することは不可能とされる。 | | 最新技術を惜しみなく投じた結果、フリーダムを凌駕する高い戦闘力を獲得しており、[[C.E.]]73時の[[MS]]の中でも最強の機体の一機として名を馳せている。しかしキラ以外のパイロットの搭乗は考慮されておらず、彼以外のパイロットでは最大限の性能を発揮することは不可能とされる。 |
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| ==余談== | | ==余談== |
− | *発表当初は「スーパーフリーダムガンダム」という名前だったが、本編中に登場するまでの間に変更となっている。 | + | *発表当初は「スーパーフリーダムガンダム」という名前だったが、諸般の事情<ref>現実世界で2003年に「スーパーフリー事件」が発生してから間もない頃だった</ref>から、本編中に登場するまでの間に変更となっている。 |
| *劇中では「ストライクフリーダム」と呼ばれたのは2回だけであり、大抵の場合は敵味方問わず、従来機と同様「フリーダム」と呼ばれている。 | | *劇中では「ストライクフリーダム」と呼ばれたのは2回だけであり、大抵の場合は敵味方問わず、従来機と同様「フリーダム」と呼ばれている。 |
| *放映当時は「開発の経緯はほとんど分かっていないものの『クライン派がフリーダムガンダムと[[セカンドステージシリーズ]]の設計データを混成して開発した機体』という見方が有力である」という設定であり、動力も「新型エンジン」あるいは「レーザー核融合エンジン」等と表記され不明瞭な点が多かった。<br />その後、ガンプラのMGが発売された際に設定が変更され、また動力も特殊設定を担当した森田繁氏が「ハイパーデュートリオンエンジンを搭載している」と説明。その後に発売されたゲーム等では変更後の設定が適用される事が多くなった。 | | *放映当時は「開発の経緯はほとんど分かっていないものの『クライン派がフリーダムガンダムと[[セカンドステージシリーズ]]の設計データを混成して開発した機体』という見方が有力である」という設定であり、動力も「新型エンジン」あるいは「レーザー核融合エンジン」等と表記され不明瞭な点が多かった。<br />その後、ガンプラのMGが発売された際に設定が変更され、また動力も特殊設定を担当した森田繁氏が「ハイパーデュートリオンエンジンを搭載している」と説明。その後に発売されたゲーム等では変更後の設定が適用される事が多くなった。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |
| === ガンプラ === | | === ガンプラ === |
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− | == 話題まとめ ==
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| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |
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| == リンク == | | == リンク == |
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| + | == 脚注 == |
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