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| 主動力 = [[熱核融合炉]]
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
| ジェネレーター出力 = 7,340kW
| ジェネレーター出力 = 7,340kW
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| スラスター推力 = 21,700kg×2<br/>14,400kg×4
| スラスター総推力 =
| スラスター総推力 =
*101,000kg
*101,000kg
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[[Ζ計画]]において[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[MS]]の1機。コードネームは「θ(シータ)ガンダム」。[[ガンダム]]及び[[Gファイター]]の連携能力と[[Ζガンダム]]の変形機構を融合させ、さらに戦艦級の火力を持たせることをコンセプトに開発されたモンスターマシン的MSである。
[[Ζ計画]]において[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[MS]]の1機。コードネームは「θ(シータ)ガンダム」。[[ガンダム]]及び[[Gファイター]]の連携能力と[[Ζガンダム]]の変形機構を融合させ、さらに戦艦級の火力を持たせることをコンセプトに開発されたモンスターマシン的MSである。
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開発は[[Ζガンダム]]の開発以前から進んでおり、この段階ではコードネーム「G」と呼ばれる極秘プロジェクト<ref>エゥーゴがティターンズとの武力衝突に備えかつての名機「ガンダム」を復活させる、という旨の内容であった。</ref>の管轄だったが、要求性能の高さから開発が遅れ、Ζガンダムに社内競争で敗れ開発は一旦棚上げになった。その後、[[ティターンズ]]、[[アクシズ]]の新型機の登場によってΖガンダムの性能的優位性が長続きしないという長期展望のもと開発が再開され、新開発の小型ジェネレーターを全身に分散配置する事で要求性能を満たし、第一次ネオ・ジオン抗争序盤にロールアウトした。
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開発は[[Ζガンダム]]の開発の2年前から進んでおり、この段階ではコードネーム「G」と呼ばれる極秘プロジェクト<ref>エゥーゴがティターンズとの武力衝突に備えかつての名機「ガンダム」を復活させる、という旨の内容であった。</ref>の管轄だったが、要求性能の高さから開発が遅れ、Ζガンダムに社内競争で敗れ開発は一旦棚上げになった。その後、[[ティターンズ]]、[[アクシズ]]の新型機の登場によってΖガンダムの性能的優位性が長続きしないという長期展望のもと開発が再開され、新開発の小型ジェネレーターを全身に計4基分散配置する事で要求性能を満たし、[[第一次ネオ・ジオン抗争]]序盤にロールアウトした。
コア・ファイターを中核に、上半身とライフルによって構成されるコア・トップ(Aパーツ)、下半身とバックパックにより構成されるコア・ベース(Bパーツ)に機体を分離し、連携運用が可能である。ただし、A・Bパーツの運用にはそれぞれコクピットとしてコア・ファイターを接続する必要がある。これらA・B・コアファイターはそれぞれ複数の高出力ジェネレーターを搭載するため総出力ではΖガンダムの3倍以上に達し、膨大なエネルギーを火器と全身の駆動モーターに供給している。合体形態では単独でGフォートレスと呼ばれる重戦闘爆撃機に変形可能で、航続力は小型の巡洋艦に匹敵している。A・Bパーツのコア・ファイターは合体時に余剰となるため分離する必要があるが、逆にMS形態では一基のコクピットで済むというメリットも併せ持つ。
コア・ファイターを中核に、上半身とライフルによって構成されるコア・トップ(Aパーツ)、下半身とバックパックにより構成されるコア・ベース(Bパーツ)に機体を分離し、連携運用が可能である。ただし、A・Bパーツの運用にはそれぞれコクピットとしてコア・ファイターを接続する必要がある。これらA・B・コアファイターはそれぞれ複数の高出力ジェネレーターを搭載するため総出力ではΖガンダムの3倍以上に達し、膨大なエネルギーを火器と全身の駆動モーターに供給している。合体形態では単独でGフォートレスと呼ばれる重戦闘爆撃機に変形可能で、航続力は小型の巡洋艦に匹敵している。A・Bパーツのコア・ファイターは合体時に余剰となるため分離する必要があるが、逆にMS形態では一基のコクピットで済むというメリットも併せ持つ。
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重厚な外観だが、これは全身に高出力ジェネレーターと多数のバーニアを内蔵したためで、過剰な装甲が施されている訳ではない。機体サイズ的にはΖガンダムとほぼ同等で重量面でも同時期の機体の中では標準的。ハイ・メガ・キャノンやダブル・ビーム・ライフル等による火力も強力であり、後年の機体と比較しても見劣りしないレベルになっている。
重厚な外観だが、これは全身に高出力ジェネレーターと多数のバーニアを内蔵したためで、過剰な装甲が施されている訳ではない。機体サイズ的にはΖガンダムとほぼ同等で重量面でも同時期の機体の中では標準的。ハイ・メガ・キャノンやダブル・ビーム・ライフル等による火力も強力であり、後年の機体と比較しても見劣りしないレベルになっている。
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[[ガンダム・チーム]]に配備された機体は[[ジュドー・アーシタ]]の搭乗機として、彼の潜在的能力と[[バイオセンサー]]との相乗効果により高い戦果を上げた。ただし、この機体はグリプス戦役により人員も指導者も失ったことにより一部の部隊のみが存続するのみとなった[[エゥーゴ]]、戦力の大半を温存した[[ネオ・ジオン]]共に人的資源の不足から少数精鋭体制を採らざるを得ない状況を背景に開発されており、一機のMSで戦果を挙げるための複雑な変形機構や高い火力は、コストパフォーマンスの高い機体を大量に配備するという連邦軍本来のコンセプトと根本的に相容れず、量産プロジェクトもΖガンダム程の活発さを見せていない。
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[[ラビアンローズ]]艦内ドックで組み立てと最終調整を終え、[[ガンダム・チーム]]に配備された機体は[[ジュドー・アーシタ]]の搭乗機として、彼の潜在的能力と[[バイオセンサー]]との相乗効果により高い戦果を上げた。ただし、この機体はグリプス戦役により人員も指導者も失ったことにより一部の部隊のみが存続するのみとなった[[エゥーゴ]]、戦力の大半を温存した[[ネオ・ジオン]]共に人的資源の不足から少数精鋭体制を採らざるを得ない状況を背景に開発されており、一機のMSで戦果を挙げるための複雑な変形機構や高い火力は、コストパフォーマンスの高い機体を大量に配備するという連邦軍本来のコンセプトと根本的に相容れず、量産プロジェクトもΖガンダム程の活発さを見せていない。
=== コア・ファイター ===
=== コア・ファイター ===
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;[[バイオセンサー]]
;[[バイオセンサー]]
:簡易サイコミュの一種。パイロットである[[ジュドー・アーシタ]]の素質によるところが大きいと思われるが、[[Ζガンダム]]とは違い任意とも言えるほど完全にこのシステムを使うことが出来、これを用いてビームを弾くシーンがあったり、機体の限界以上に稼働時間が延びている描写がある。
:簡易サイコミュの一種。パイロットである[[ジュドー・アーシタ]]の素質によるところが大きいと思われるが、[[Ζガンダム]]とは違い任意とも言えるほど完全にこのシステムを使うことが出来、これを用いてビームを弾くシーンがあったり、機体の限界以上に稼働時間が延びている描写がある。
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;分離/合体/変形
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;分離 / 合体 / 変形
:Gフォートレスに変形可能。コア・ファイター、コア・トップ、コア・ベースの各機への分離及び合体が可能。
:Gフォートレスに変形可能。コア・ファイター、コア・トップ、コア・ベースの各機への分離及び合体が可能。
;[[コアブロックシステム]]
;[[コアブロックシステム]]
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=== 武装・必殺攻撃 ===
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;ダブルバルカン
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;ダブル・バルカン
:頭部左右2門ずつ内蔵されているバルカン砲。劇中では使用していない上に設定画稿や文字設定でも位置が確定していない。
:頭部左右2門ずつ内蔵されているバルカン砲。劇中では使用していない上に設定画稿や文字設定でも位置が確定していない。
;21連装ミサイル・ランチャー
;21連装ミサイル・ランチャー
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::ダブル・キャノンとも。収納状態のハイパー・ビーム・サーベルの柄にジェネレーターからエネルギー供給を得てビームを発射する。出力10MW。
::ダブル・キャノンとも。収納状態のハイパー・ビーム・サーベルの柄にジェネレーターからエネルギー供給を得てビームを発射する。出力10MW。
;ハイ・メガ・キャノン
;ハイ・メガ・キャノン
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:頭部に内蔵され額部に発射孔を有する高出力ビーム砲。バックパックのジェネレーターブロックと直結した専用回路を経由し、メガコンデンサに爆発寸前まで充填した高エネルギー状態のメガ粒子を一挙に放出する。
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:額部に発射孔を有する頭部内蔵式の高出力ビーム砲。バックパックのジェネレーターブロックと直結した専用回路を経由し、メガコンデンサに爆発寸前まで充填した高エネルギー状態のメガ粒子を一挙に放出する。
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:コロニーレーザーの20%とも言われる出力を誇り、一撃で多数の目標を撃破できる火力がある。劇中初期は、不完全であった為発射すると機体の機能が低下していた。劇中後半では改善されたとも言われている。実は劇中使用頻度が低く、それ程活躍はしていない。
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:コロニーレーザーの20%とも言われる出力を誇り、一撃で多数の目標を撃破できる火力がある。劇中初期は、不完全であった為発射すると機体の機能が低下していた。劇中後半では改善されたとも言われている。実は劇中使用頻度が低く<ref>『ΖΖ』第13話、第20話、第34話、第47話 (最終回)の計4回</ref>、それ程活躍はしていない。
;機関砲
;機関砲
:コア・ファイターの機首に2門、コア・トップの機首に4門内蔵されている。
:コア・ファイターの機首に2門、コア・トップの機首に4門内蔵されている。
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== 対決・名場面 ==
== 対決・名場面 ==
=== 機動戦士ガンダムΖΖ ===
=== 機動戦士ガンダムΖΖ ===
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;始動!ダブル・ゼータ
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:第11話より。[[ハンマ・ハンマ]]の新型シールドの前にΖガンダムの頭部を破壊されてしまったジュドーは、ビーチャとモンドを乗せて漂流していたコア・ファイターを偶然発見し、乗り移って逃走を開始する。そこへコア・トップとコア・ベースが飛来し、合体した3機のメカはΖΖガンダムへと姿を変えた。ΖΖのパワーは凄まじく、新型シールドのビームは通用しないどころか、大型隕石をサーベルの一太刀で一瞬にして両断。さらにはライフルの一撃でハンマ・ハンマの片腕をシールドごと吹き飛ばした。圧倒的パワーで勝利を収めたジュドーと仲間達はその性能に驚嘆し、これからの戦いに希望を見出すのだった。
;対[[ザクIII]]
;対[[ザクIII]]
:第35話より。[[ダブリン]]上空で合体したΖΖガンダムは[[アウドムラ]]に取り付いた[[ドライセン]]部隊を空中戦で一掃し、そのまま[[ド・ダイ改]]に飛び乗り、隊長機であるラカンのザクIIIと対決した。コロニー落としの衝撃の中でも戦闘が続けられ、最終的にラカンを撤退に追い込んだ。
:第35話より。[[ダブリン]]上空で合体したΖΖガンダムは[[アウドムラ]]に取り付いた[[ドライセン]]部隊を空中戦で一掃し、そのまま[[ド・ダイ改]]に飛び乗り、隊長機であるラカンのザクIIIと対決した。コロニー落としの衝撃の中でも戦闘が続けられ、最終的にラカンを撤退に追い込んだ。
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:『GUNDAM EVOLVE』で登場したΖΖガンダムのバリエーション。木星へ行くジュピトリス級輸送船の護衛として、コア3での戦闘で失ったコアベース(Bパーツ)の代わりに比較的簡易な下半身とバックパックを装着した形態。ΖΖガンダムと比較すると火力や機動力はかなり低いと目される。
:『GUNDAM EVOLVE』で登場したΖΖガンダムのバリエーション。木星へ行くジュピトリス級輸送船の護衛として、コア3での戦闘で失ったコアベース(Bパーツ)の代わりに比較的簡易な下半身とバックパックを装着した形態。ΖΖガンダムと比較すると火力や機動力はかなり低いと目される。
;[[量産型ΖΖガンダム]]
;[[量産型ΖΖガンダム]]
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:公式に量産された記録はないが、試験評価用に少数生産された機体がマリアナ基地で確認されている。後に、特務隊『[[フレスベルグ隊]]』の機体として実戦投入されている。
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:ΖΖガンダムの量産化試作機。公式に量産された記録はないが、試験評価用に少数生産された機体がマリアナ基地で確認されている。後に、特務隊『[[フレスベルグ隊]]』の機体として実戦投入されている。
;[[プロトタイプΖΖガンダム]]、[[プロトタイプΖΖガンダムB型]]
;[[プロトタイプΖΖガンダム]]、[[プロトタイプΖΖガンダムB型]]
:エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「Ζ計画」の一環として開発された機体。ΖΖガンダムの前身。
:エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「Ζ計画」の一環として開発された機体。ΖΖガンダムの前身。
153行目:
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;[[Gアーマー]]
;[[Gアーマー]]
:ΖΖの開発コンセプトの基になった。
:ΖΖの開発コンセプトの基になった。
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;[[ガンダムトライオン3]]
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;[[ガンダムトライゼータ]]
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:『[[ガンダムビルドファイターズトライ]]』に登場するガンプラ。ZZガンダムをベースとしている(本機を手掛けた[[サカイ・ミナト|ミナト]]曰く)が、ガンプラ心形流の粋を結集してカスタマイズを施した結果、より複雑で個性的な機体と化した。
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:『ガンダムトライエイジ』に登場するゲームオリジナル機体。ジオン残党軍の攻撃で大破したΖΖとΖが、ガンダム博士と名乗る謎の人物によって融合しトライゼータとして蘇った、という設定。スーパーロボット然とした機体になっている。
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;[[ガンダムドライオンIII]]
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:;[[ガンダムトライオン3]]
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:『[[ガンダムビルドファイターズ バトローグ]]』に登場するガンプラ。カラーリング以外ほぼトライオン3と同じ。
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::『[[ガンダムビルドファイターズトライ]]』に登場するガンプラ。ZZガンダムのガンプラをベース(本機を手掛けた[[サカイ・ミナト|ミナト]]曰く)にトライゼータのパワーアップ版として製作された。ガンプラ心形流の粋を結集してカスタマイズを施した結果、より複雑で個性的な機体と化した。バリエーション機として'''[[ガンダムドライオンIII]]'''が存在する。
== 商品情報 ==
== 商品情報 ==