差分

2,378 バイト追加 、 2019年8月12日 (月) 18:10
編集の要約なし
1行目: 1行目: −
== MSN-00100 百式(Hyaku Shiki/Type-100) ==
+
{{登場メカ概要
*登場作品
+
| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
**[[機動戦士Ζガンダム]][[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
+
| 外国語表記 = Hyaku Shiki/Type-100 <!-- 公式名を優先とします。 -->
**[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
+
| 登場作品 =
**[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
+
*[[機動戦士Ζガンダム]]
*デザイナー:永野護(ベースデザイン)、藤田一己(クリンナップ)
+
*[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
*分類:攻撃型試作[[モビルスーツ]]
+
*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
*装甲材質:[[ガンダリウム合金]]
+
*[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
*頭頂高:18.5m
+
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*全高:19.2m
+
| デザイナー =
*本体重量:31.5t
+
*永野護(ベースデザイン)
*全備重量:54.5t
+
*藤田一己(クリンナップ<!-- デザイナー名 -->
*主動力:[[熱核融合炉]]
+
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*ジェネレーター出力:1,850kW
+
 
*スラスター総推力:74,800kg
+
{{登場メカ概要
*センサー有効半径:11,200m
+
| タイトル = スペック
*開発組織:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]
+
| 分類 = 攻撃型試作[[モビルスーツ]]
*設計者:[[M・ナガノ]]
+
| 型式番号 = MSN-00100
*所属:[[エゥーゴ]]
+
| 頭頂高 = 18.5m
*主なパイロット:[[クワトロ・バジーナ]][[ビーチャ・オーレグ]]、他
+
| 全高 = 19.2m
 +
| 本体重量 = 31.5t
 +
| 全備重量 = 54.5t
 +
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
 +
| ジェネレーター出力 = 1,850kw
 +
| スラスター総推力 = 74,800kg
 +
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
 +
| センサー有効半径 = 11,200m
 +
| 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
 +
| 所属 = [[エゥーゴ]]
 +
| 所属組織 =
 +
| 所属部隊 =
 +
| 母艦 =
 +
*[[アーガマ]]
 +
*[[ネェル・アーガマ]]
 +
| 主なパイロット =
 +
*[[クワトロ・バジーナ]]
 +
*[[ビーチャ・オーレグ]]
 +
*[[ジュドー・アーシタ]]
 +
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 +
 
 +
 
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
「[[Ζプロジェクト]]」の一環で[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[エゥーゴ]]の攻撃型[[モビルスーツ]]
+
「[[Ζ計画]]」の一環で[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[エゥーゴ]]の攻撃型[[モビルスーツ]]。「百式」の名称は開発主任であるM・ナガノ博士が「百年保つMS」という願いを込めて付けたもの。
   −
[[デルタガンダム]]の再設計機で可変機構は搭載されていないが、その名残として背部に[[リック・ディアス]]の物を改良したフレキシブルバインダーが装備されている。これと機体の軽量化によって高い機動性や運動性を誇る反面、脚部[[ムーバブルフレーム]]が剥き出しになっている等防御力があまり高くない。頭部には「イデシステム」と呼ばれるセンサーシステムを採用している。原型機と同様、機体のカラーリングは金色となっており、これは耐ビームコーティング処理によるものである。また、[[アーガマ]]の[[クワトロ・バジーナ]]大尉が搭乗する事を前提としていた為、その技量に合わせたチューンが施された。
+
当初は[[可変モビルスーツ]]として「[[デルタガンダム]]」のコードネームと共に開発が進められていたが、バインダーの耐久性や[[ムーバブルフレーム]]の強度などの問題が解決出来ず、開発は一旦中止された。その後、[[ガンダムMk-II]]からもたらされたムーバブルフレームのデータを転用し、非変形型MSとして再設計したのがこの「百式」である。脚部のフロート・アーマーやフレキシブル・バインダーなどは可変機として設計されていた頃の名残である。
   −
型式番号は「MSN-00100」の他、「MSN-100」等と表記される事もある。本機の名称と金色の装甲は開発者である[[M・ナガノ]]博士の提案で、「'''百年使えるモビルスーツであるように'''」という願いからこの名称と装甲が採用された…… 結局、1年程度で大破してしまったが。
+
高速機動と耐ビームコーティングによって被弾率を低下させる事をコンセプトの一つにしており、、バックパックのフレキシブル・バインダーは[[AMBAC]]肢と大気圏内での整流板として機体の機動性・運動性を支えていた。
   −
両肩には「'''百'''」というマーキングが描かれているが、これは富野由悠季監督のアイディア。
+
特徴的な金色の機体カラーは「エマルジョン塗装」と呼ばれる一種の耐ビーム機能を持つ合成樹脂である。金色という視認性の高いカラーリングは、M・ナガノ博士の要望にメインパイロットである[[クワトロ・バジーナ]]が理解を示した事で採用された経緯がある。
 +
 
 +
各デバイスの信頼性の高さと内部へのアクセスへの容易さから開発中の各種装備の運用試験を行うテストベッドとしての役割も与えられているが、アビオニクスは複雑化してしまった為、ワンオフモデルとして扱われている。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
35行目: 58行目:  
:[[アポリー・ベイ]]が一度だけ搭乗している。
 
:[[アポリー・ベイ]]が一度だけ搭乗している。
 
;[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム A New Translation]]
:TV版と概ね同様の活躍をしている。
+
:TV版と概ね同様の活躍をしている。場面によっては[[ハイザック]]のシールドや戦艦の装甲を盾として活用する場面もある。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:主なパイロットは[[ビーチャ・オーレグ]]で、他にも[[ジュドー・アーシタ]]や[[モンド・アガケ]]が搭乗している。[[ネオ・ジオン]]軍の地球降下作戦阻止の為にアーガマに配備され、以降は[[ガンダム・チーム]]の1機として終戦まで戦い抜いた。ちなみにこの時配備されたのは性能をデチューンした2号機とも、クワトロ機を修復したとも言われるが真偽は不明。
+
:主なパイロットは[[ビーチャ・オーレグ]]。他にも[[ジュドー・アーシタ]]や[[モンド・アガケ]]が搭乗している。[[ネオ・ジオン]]軍の地球降下作戦阻止の為にアーガマに配備され、以降は[[ガンダム・チーム]]の1機として終戦まで戦い抜いた。ちなみにこの時配備されたのは性能をデチューンした2号機とも、クワトロ機を修復したとも言われるが真偽は不明。
 
;[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC テスタメント]]
 
:人間ではなく本機が主人公となっており、一人称は“わたし”。“わたし”はフレキシブルバインダーを、「失った翼の名残」と呟いている。その後、秘めたる思いは少しづつ受け継がれ、“わたし”は[[デルタプラス]]として蘇った。
 
:人間ではなく本機が主人公となっており、一人称は“わたし”。“わたし”はフレキシブルバインダーを、「失った翼の名残」と呟いている。その後、秘めたる思いは少しづつ受け継がれ、“わたし”は[[デルタプラス]]として蘇った。
44行目: 67行目:  
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;イデシステム
 
;イデシステム
:頭部のバイザー型センサーの事で、「'''I'''mage '''D'''irective '''E'''ncode '''System'''(画像管理型符号化装置)」の略称。その奥にはデュアルセンサーも搭載されている。<br />いくつかのモードが存在し、それらを切り替える際に様々な走査パターンがバイザーに表示される。
+
:頭部のバイザー型センサーの事で、「'''I'''mage '''D'''irective '''E'''ncode '''System'''(画像管理型符号化装置)」の略称。その奥にはデュアルセンサーも搭載されている。
 +
:いくつかのモードが存在し、それらを切り替える際に様々な走査パターンがバイザーに表示される。
 
;耐ビームコーティング
 
;耐ビームコーティング
:金色の装甲は耐ビームコーティングであり、全身に施されている。しかし、効果はほとんど無く、視認性も非常に高いので本機やその系列機以外に採用される事はなかった。<br />ちなみに「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]]」の[[オオワシアカツキ|アカ]][[シラヌイアカツキ|ツキ]]に搭載された「ヤタノカガミ」とは違ってビームを反射する事は出来ない。
+
:全身に渡って施されている金色の耐ビームコーティング。重合素材の薄膜ラミネート層をして「超強化プラスチック装甲」と定義される場合もある。
;トリモチランチャー、消火剤
+
:資源衛星で発見された特殊な材料をベースに調合された皮膜材を使用しているが、耐弾性については当時のレベルを大幅に超えるものではなく、視認性も非常に高いので本機やその系列機以外に採用される事はなかった<ref>ちなみに「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]]」の[[オオワシアカツキ|アカ]][[シラヌイアカツキ|ツキ]]に搭載された「ヤタノカガミ」とは違ってビームを反射する事は出来ない。</ref>
:指の付け根に内蔵されている装備。
+
:また、オリジナルレシプによるコーディングはロールアウト直後のみで、以後完璧に再現する事は不可能だったと言われている。
 +
;マルチプル・ディスチャージャー
 +
:指の付け根に内蔵されている装備。トリモチランチャーや消火剤、ワイヤーなどを発射可能。[[リック・ディアス]]と同型の物。
 
;分離
 
;分離
 
:フレキシブルバインダーを分離可能。バックパックごと射出する事もできる。
 
:フレキシブルバインダーを分離可能。バックパックごと射出する事もできる。
54行目: 80行目:  
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;60mmバルカン砲
 
;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵。
+
:頭部に2門内蔵。主に牽制などに使用されたが、至近距離であればMSに対しても有効であった。
 
;ビーム・ライフル
 
;ビーム・ライフル
:本機の主兵装であるEパック方式のライフル。[[ジム・スナイパーII]]のビーム・ライフルを改造した物。銃口からビーム・サーベルを形成する事も可能。不使用時には背部にマウント可能。
+
:本機の主兵装であるEパック方式のライフル。[[ジム・スナイパーII]]のビーム・ライフルを改造した物。アビオニクスの流用や出力の強化といった改修により、威力が向上している。非使用時には背部にマウント可能。Eパックはリック・ディアスと同一のスネイルタイプを使用する。
 +
:第一次ネオ・ジオン抗争時に運用された物は銃口からビーム・サーベルを形成する事も可能。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
:腰部に2基マウントされている。[[リック・ディアス]]や[[ネモ]]の物と同型。
+
:腰部に2基マウントされている。[[リック・ディアス]]や[[ネモ]]の物と同型だが、本体同様にエマルジョン塗装が施されている。
 
;クレイ・バズーカ
 
;クレイ・バズーカ
:背部に1挺マウントされている実弾兵器。これもリック・ディアスの物と同型で、敵機そのものの破壊ではなく内部メカの破損等を目的としており、様々な弾頭を発射できる。通常弾も発射可能。
+
:エゥーゴの汎用バズーカ。これもリック・ディアスの物と同型で、敵機そのものの破壊ではなく内部メカの破損等を目的としており、様々な弾頭を発射できる。通常弾も発射可能。非使用時にはフックを用いてバックパックに懸架される。
 
;メガ・バズーカ・ランチャー
 
;メガ・バズーカ・ランチャー
:移動砲台式の大型ビーム砲。巡航形態から射撃形態へ変形でき、高出力ビームを発射可能。その威力は戦艦を一撃で撃沈できる程だが、それに比例してチャージ時間が長く、消費エネルギー量も多い。<br />本機のみでは1発しか撃てないが、随伴させた別のモビルスーツ(TV版では[[ゲルググ]]、劇場版では[[メタス]])のエネルギーを使う事で複数回発射できる。[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時には配備されていない。
+
:移動砲台式の大型ビーム砲。巡航形態から射撃形態へ変形でき、高出力ビームを発射可能。その威力は戦艦を一撃で撃沈できる程だが、それに比例してチャージ時間が長く、消費エネルギー量も多い。
 +
:本機のみでは1発しか撃てないが、随伴させた別のモビルスーツ(TV版では[[ゲルググ]]、劇場版では[[メタス]])のエネルギーを使う事で複数回発射できる。[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時には配備されていない。
 
;シールド
 
;シールド
:劇場版にて、[[ハイザック]]のシールドと思われる物を装備。その後、戦艦の甲板に持ち替えられた。<br />ちなみに本機は敵機の攻撃を防御ではなく回避する事で対応するというコンセプトの為、専用のシールド等は用意されていない。
+
:劇場版にて、[[ハイザック]]のシールドと思われる物を装備。その後、戦艦の甲板に持ち替えられた。
 +
:ちなみに本機は敵機の攻撃を防御ではなく回避する事で対応するというコンセプトの為、専用のシールド等は用意されていない。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
77行目: 106行目:  
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[デルタガンダム]]
 
;[[デルタガンダム]]
:原型機。開発当初のプラン。
+
:原型機。開発当初は可変機として開発されていたが、可変機構の欠陥から非変形来に再設計された。
 
;[[百式改]]
 
;[[百式改]]
:本機の改良機。
+
:本機の改良機。統合性能の向上を図った機体であり、本来をベースにしたバリエーションも多数存在する。
 
;[[デルタプラス]]
 
;[[デルタプラス]]
 
:Ζ系統のモビルスーツの技術を反映させて再設計した機体。
 
:Ζ系統のモビルスーツの技術を反映させて再設計した機体。
102行目: 131行目:  
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
 +
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
 +
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
{{DEFAULTSORT:ひやくしき}}
 
{{DEFAULTSORT:ひやくしき}}
 
[[Category:登場メカは行]]
 
[[Category:登場メカは行]]
 
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
 
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
[[Category:機動戦士ガンダムΖΖ]]
5,439

回編集