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== OZ-00MS トールギス(Tallgeese) ==
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{{登場メカ概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = TALLGEESE
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| 登場作品 =
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*[[新機動戦記ガンダムW]]
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*[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光]]
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*[[新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| デザイナー = カトキハジメ
+
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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*登場作品:[[新機動戦記ガンダムW]]
+
{{登場メカ概要
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*デザイナー:カトキハジメ
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| タイトル = スペック
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*分類:試作型[[モビルスーツ]]
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| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
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*装甲材質:チタニュウム合金
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| 型式番号 = OZ-00MS
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*頭頂高:17.4m
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| 頭頂高 = 17.4m
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*本体重量:8.8t
+
| 全高 =
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*動力:不明
+
| 本体重量 = 8.8t
−
*アビリティレベル(※リーオーをオールレベル100として換算)
+
| 全備重量 =
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**ファイティングアビリティ:レベル100
+
| 主動力 =
−
**ウエポンズアビリティ:レベル110
+
| ジェネレーター出力 =
−
**スピードアビリティ:レベル150
+
| スラスター総推力 =
−
**パワーアビリティ:レベル130
+
| 装甲材質 = チタニュウム合金
−
**アーマードアビリティ:レベル120
+
| センサー有効半径 =
−
*開発者:[[ドクターJ]]、[[プロフェッサーG]]、[[ドクトルS]]、[[H教授]]、[[老師O]]、[[ハワード]]
+
| アビリティレベル = '''(※[[リーオー]]をオールレベル100として換算)'''
−
*所属:[[OZ]]→[[ピースミリオン]]
+
;ファイティングアビリティ
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*主なパイロット:[[ゼクス・マーキス]]、[[オットー]]
+
:レベル100
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;ウエポンズアビリティ
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:レベル110
+
;スピードアビリティ
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:レベル150
+
;パワーアビリティ
+
:レベル130
+
;アーマードアビリティ
+
:レベル120
+
| 開発組織 =
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| 開発者 = [[ドクターJ]]<br/>[[プロフェッサーG]]<br/>[[ドクトルS]]<br/>[[H教授]]<br/>[[老師O]]<br/>[[ハワード]]
+
| 所属 = [[OZ]] ⇒ [[ピースミリオン]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 母艦 =
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| 主なパイロット = [[ゼクス・マーキス]]<br/>[[オットー]](『W』第9話)
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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「あらゆる戦場下において、単機で勝利を収める事の出来る機体」というコンセプトのもと、物語の20年前に開発された超高機動[[MS]]で、ガンダムWの世界においては史上初の戦闘用モビルスーツ。開発したのは後に5体のガンダムを作った[[ドクターJ]]らと、ガンダムパイロットたちに協力したハワード教授の6人である。<br />無茶としか言いようのないコンセプトを実現するために6人は、重装甲の機体に強力な推進器を付けて高機動性を与えるという設計でクリアしようとした。しかしその推進器はあまりにも強力で、後に空戦用機体として作られた[[エアリーズ]]のマッハ2の戦闘速度すら遥かに超える機動力と3倍以上の旋廻性能を与えただけでなく、静止状態から僅か一瞬で15G以上(直線軌道)まで加速をし最大速度時はそれ以上のGがかかり、最高速度に至っては計測不能だった。後にパイロットになる[[ゼクス・マーキス]]の「殺人的な加速」という評は過言ではない。装甲の方も、ゼクスの部下であるオットー特尉が自らと命の引き換えにサンクキングダムの司令部に特攻・破壊した際ですら、目立った損傷がなかったという堅牢振りである。
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== 概要 ==
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「あらゆる戦場下において、単機で勝利を収める事の出来る機体」というコンセプトのもと、『新機動戦記ガンダム』の物語の20年前に開発された超高機動[[MS]]で、ガンダムWの世界においては史上初の戦闘用モビルスーツ。
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+
開発したのは後に5体のガンダムを作った[[ドクターJ]]らと、ガンダムパイロットたちに協力したハワード教授の6人である。無茶としか言いようのないコンセプトを実現するために6人は、重装甲の機体に強力な推進器を付けて高機動性を与えるという設計でクリアしようとした。しかしその推進器はあまりにも強力で、後に空戦用機体として作られた[[エアリーズ]]のマッハ2の戦闘速度すら遥かに超える機動力と3倍以上の旋廻性能を与えただけでなく、静止状態から僅か一瞬で15G以上(直線軌道)まで加速をし最大速度時はそれ以上のGがかかり、最高速度に至っては計測不能だった。後にパイロットになる[[ゼクス・マーキス]]の「殺人的な加速」という評は過言ではない。装甲の方も、ゼクスの部下であるオットー特尉が自らと命の引き換えにサンクキングダムの司令部に特攻・破壊した際ですら、目立った損傷がなかったという堅牢振りである。
このように操縦者には人間の限界を超えた身体能力が要求されること、仕様よりも大きくなってしまったサイズ、さらに技師たちがOZを危険視して失踪するなどの理由から、結局完成を目前にして計画が頓挫し、未完成の試作機と数機分の予備パーツのみが出来上がり、試作機は20年間博物的資料として[[OZ]]のコルシカ基地の倉庫に保管され、開発データは大幅にデチューンして量産型MS・[[リーオー]]が開発されることとなる。実は劇中でトールギスの頭部~胸部装甲のないフレームがむき出しの状態が見られるのだが、その姿はリーオーそっくり。
このように操縦者には人間の限界を超えた身体能力が要求されること、仕様よりも大きくなってしまったサイズ、さらに技師たちがOZを危険視して失踪するなどの理由から、結局完成を目前にして計画が頓挫し、未完成の試作機と数機分の予備パーツのみが出来上がり、試作機は20年間博物的資料として[[OZ]]のコルシカ基地の倉庫に保管され、開発データは大幅にデチューンして量産型MS・[[リーオー]]が開発されることとなる。実は劇中でトールギスの頭部~胸部装甲のないフレームがむき出しの状態が見られるのだが、その姿はリーオーそっくり。
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== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==
;[[新機動戦記ガンダムW]]
;[[新機動戦記ガンダムW]]
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:主なパイロットは[[ゼクス・マーキス]]。はじめは彼でも扱いかねるが、性能を把握してからはうまく扱えるようになっていく。彼のこの機体への愛着は後述の台詞でも如実に解る。
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:初登場作品。[[ゼクス・マーキス]]の愛機として登場する。始めは彼でも扱いかねる代物だったが、性能を把握してからは上手く扱えるようになっていく。彼のこの機体への愛着は後述の台詞でも如実に解る。
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;[[新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光]]
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:
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;[[新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop]]
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== 装備・機能 ==
== 装備・機能 ==
;ドーバーガン
;ドーバーガン
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:右肩のアタッチメントに装備された大火力火器。設定上、実弾・ビーム弾の二つがあり使い分けが可能(本機は本編の描写ではビーム弾を使用しているようだ)、かつ威力はバスターライフル並で連射も可能。長砲身で反動も凶悪であるため、リーオーが使用する際は両腕で支えているのだが、本機の場合は片腕で発砲する事ができる。
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:右肩のアタッチメントに装備された大火力火器。命中精度を上げるため旧式のマズルブレーキを採用している。設定上、実弾・ビーム弾の二つがあり使い分けが可能(本機は本編の描写ではビーム弾を使用しているようだ)、かつ威力はバスターライフル並で連射も可能。長砲身で反動も凶悪であるため、リーオーが使用する際は両腕で支えているのだが、本機の場合は片腕で発砲する事ができる。
;シールド
;シールド
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:[[リーオー]]と同型の色違い。
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:[[リーオー]]にも採用された円形のシールド。『W』の作中では白一色だが、立絵だとそこに鷲のエンブレムが描かれている。
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;ビームサーベル
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:;ビームサーベル
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:シールドの裏に二本装備している。[[リーオー]]と同型の色違い。
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::シールドの裏に二本装備している。[[リーオー]]と同型の色違い。
;散弾ミサイル
;散弾ミサイル
:[[ピースミリオン]]乗船時に携帯した2発の散弾ミサイル。広範囲に拡散するもので、数機のモビルスーツ輸送艇を破壊する戦果を上げた。
:[[ピースミリオン]]乗船時に携帯した2発の散弾ミサイル。広範囲に拡散するもので、数機のモビルスーツ輸送艇を破壊する戦果を上げた。
;ライフル(詳細不明)
;ライフル(詳細不明)
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:前期オープニングで左手に携行していた武器。実弾かビームかは不明。
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:前期オープニングで左手に携行していた武器。実弾かビームかは不明。<br/>[[ガンプラ]]「HG 1/144 リーオー (宇宙仕様)<ref>[https://p-bandai.jp/hobby/special-1000009047/ プレミアムバンダイ:「HG 1/144 リーオー (宇宙仕様)」特集ページ]</ref>」では「コロニー用ビームライフル」表記で扱われている。
;テンペスト
;テンペスト
:『敗者たちの栄光』に登場する大型ヒートランス装備。
:『敗者たちの栄光』に登場する大型ヒートランス装備。
== 対決・名場面 ==
== 対決・名場面 ==
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=== 新機動戦記ガンダムW ===
;亡国の肖像
;亡国の肖像
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:[[OZ]]のクーデター後、[[サンクキングダム]]の連合を掃討して母国解放を目指す[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]はトールギスと共に突進する。しかし初めて乗ったこの機体の桁外れの性能は、単なる全速前進だけでも強大なGで彼の体に大ダメージを与え、いったん退却せざるを得なくなる。倒れた上司を見た[[オットー]]は、自らもテスト中にGに耐えられずに負傷しているにもかかわらず、無断でトールギスを駆って[[サンクキングダム]]の連合基地司令部へ突進する。
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:第9話より。[[OZ]]のクーデター後、[[サンクキングダム]]の連合を掃討して母国解放を目指す[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]はトールギスと共に突進する。しかし初めて乗ったこの機体の桁外れの性能は、単なる全速前進だけでも強大なGで彼の体に大ダメージを与え、いったん退却せざるを得なくなる。倒れた上司を見た[[オットー]]は、自らもテスト中にGに耐えられずに負傷しているにもかかわらず、無断でトールギスを駆って[[サンクキングダム]]の連合基地司令部へ突進する。
;対[[ガンダムヘビーアームズ]]
;対[[ガンダムヘビーアームズ]]
:[[シベリア]]の対戦では、[[レディ・アン]]の介入により[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]が[[ウイングガンダム]]を[[自爆]]させることで決着したが、[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]には納得のいくものではなかった。その後ヒイロが生きていることを信じた彼は、回収されたウイングガンダムをトールギスを元に復元させ、[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]が見つけ出したヒイロと[[トロワ・バートン|トロワ]]らを[[南極]]基地へ招きいれる。決闘と評して再度対決を図るのだが、ヒイロは出すぎた行為としてウイングガンダムでなく、ヘビーアームズでトールギスと闘う。そして決闘となるのだが、特に意味のない戦いなのにお互い死力を尽くした。その後[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]の介入にもゼクスは戦いを辞めないのだが、リリーナが思わず怒りを曝け出すところを、[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]はゼクスが実兄「ミリアルド」であることを明かす。そこに[[OZ]]の大部隊が襲来して、またも対決は決着しなかった。
:[[シベリア]]の対戦では、[[レディ・アン]]の介入により[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]が[[ウイングガンダム]]を[[自爆]]させることで決着したが、[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]には納得のいくものではなかった。その後ヒイロが生きていることを信じた彼は、回収されたウイングガンダムをトールギスを元に復元させ、[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]が見つけ出したヒイロと[[トロワ・バートン|トロワ]]らを[[南極]]基地へ招きいれる。決闘と評して再度対決を図るのだが、ヒイロは出すぎた行為としてウイングガンダムでなく、ヘビーアームズでトールギスと闘う。そして決闘となるのだが、特に意味のない戦いなのにお互い死力を尽くした。その後[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]の介入にもゼクスは戦いを辞めないのだが、リリーナが思わず怒りを曝け出すところを、[[ルクレツィア・ノイン|ノイン]]はゼクスが実兄「ミリアルド」であることを明かす。そこに[[OZ]]の大部隊が襲来して、またも対決は決着しなかった。
;トールギス破壊命令
;トールギス破壊命令
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:[[OZ]]により[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]の抹殺が下った。[[ウイングガンダムゼロ]]の爆破ポイントに誘いこまれたトールギスとゼクスが多数の[[トーラス]]に一機で立ち向かう。既にゼクスの技量はトールギスの性能を超え、性能自体も新型が次々と登場する戦乱の中で過去の遺物と化していた。そして戦えるだけ戦ったゼクスは損傷したトールギスを戦場に放り出し、[[自爆]]装置により破壊する。その時「我が愛機よ・・・安らかに眠れ」と敬礼して別れを告げた。その後トールギスの兄弟とも言うべき[[ウイングガンダムゼロ]]に乗り換えた。
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:第18話より。[[OZ]]により[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]の抹殺が下った。[[ウイングガンダムゼロ]]の爆破ポイントに誘いこまれたトールギスとゼクスが多数の[[トーラス]]に一機で立ち向かう。既にゼクスの技量はトールギスの性能を超え、性能自体も新型が次々と登場する戦乱の中で過去の遺物と化していた。そして戦えるだけ戦ったゼクスは損傷したトールギスを戦場に放り出し、[[自爆]]装置により破壊する。その時「我が愛機よ・・・安らかに眠れ」と敬礼して別れを告げた。その後トールギスの兄弟とも言うべき[[ウイングガンダムゼロ]]に乗り換えた。
== 関連機体 ==
== 関連機体 ==
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:本機の予備パーツなどから作られた、2号機にあたる機体。
:本機の予備パーツなどから作られた、2号機にあたる機体。
;[[トールギスIII]]
;[[トールギスIII]]
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:やはり予備パーツなどを元に組み上げられた本機の強化型にあたる機体。
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:IIと同様、予備パーツなどを元に組み上げられた本機の強化型にあたる機体。
;[[トールギス始龍]] (シロン)
;[[トールギス始龍]] (シロン)
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:老師Oが、[[シェンロンガンダム]]と同時にコロニー0206で作り上げたトールギスのレプリカ機。ゼクスの搭乗した機体は白色であるのに対し、こちらはオレンジ色。パイロットは、[[張五飛]]の妻の[[龍妹蘭]]。
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:老師Oが、[[シェンロンガンダム]]と同時にコロニー0206で作り上げたトールギスのレプリカ機。ゼクスの搭乗した機体は白色であるのに対し、こちらはオレンジ色。パイロットは[[張五飛]]の妻の[[龍妹蘭]]。
;[[トールギスヘブン]]
;[[トールギスヘブン]]
:MC歴の時代、火星で「キュレネの風」を名乗ったゼクスが搭乗していたトールギス系統の機体。対無人機用に開発された「ナノ・ディフェンサー」が搭載されており、モビルドールを含む無人機を一度に行動不能に陥ることが出来る。
:MC歴の時代、火星で「キュレネの風」を名乗ったゼクスが搭乗していたトールギス系統の機体。対無人機用に開発された「ナノ・ディフェンサー」が搭載されており、モビルドールを含む無人機を一度に行動不能に陥ることが出来る。
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== 商品情報 ==
== 商品情報 ==
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*<amazon>B001ALZJAO</amazon>
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== 話題まとめ ==
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=== フィギュア ===
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<!-- *[[namazu:トールギス]] (全文検索結果) -->
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<amazon>B001ALZJAO</amazon>
== 資料リンク ==
== 資料リンク ==
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<!-- *[[一覧:トールギス]] -->
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*[http://www.gundam-w.jp/tv/ms/10.html 『新機動戦記ガンダムW』公式サイト:トールギス]
== リンク ==
== リンク ==
*[[登場メカ]]
*[[登場メカ]]
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== 脚注 ==
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<references />
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
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{{DEFAULTSORT:とおるきす}}
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[[Category:登場メカた行]]
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[[Category:新機動戦記ガンダムW]]
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