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== 機動新世紀ガンダムX(After War Gundam X) ==
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{{作品概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用。 -->
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| 外国語表記 = After War Gundam X
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| 原作 = 矢立肇<br/>富野由悠季
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| 作画 =  
 +
| 挿絵 =
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| 監督 = 高松信司
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| シリーズ構成 = 川崎ヒロユキ
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| 脚本 =
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| キャラクターデザイン = 西村誠芳
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| メカニックデザイン = 大河原邦男<br/>石垣純哉
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| 音楽 = 樋口康雄
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| 制作 = テレビ朝日<br/>サンライズ
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| 放送局 = テレビ朝日他
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| 配給元 =
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| 発売元 =
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| 掲載誌 =
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| 出版社 =
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| レーベル =
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| 配信元 =
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| 放送期間 = 1996年4月5日~12月28日
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| 公開日 =
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| 発売日 =
 +
| 発表期間 =
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| 話数 = 全39話
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| 巻数 =
 +
| 次作 =
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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=== 概要 ===
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{{書籍概要
[[新機動戦記ガンダムW|ガンダムW]]に続きアナザーセンチュリーガンダム(俗に言う平成3部作)の3作目として製作される。テレビ朝日系列最後の放送となった。
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| タイトル = <small>機動新世紀ガンダムX (コミックボンボン版)</small>
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| 読み =  
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| 外国語表記 =
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| 著者 = ときた 洸一
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| 原案 =
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| 原作 =
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| 作画 =
 +
| 文章 =
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| 企画 =
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| 編集 =
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| 企画・編集 =
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| 表紙カバー =
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| デザイン =
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| 装幀・デザイン =
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| キャラクターデザイン =
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| メカニックデザイン =
 +
| コミック =
 +
| イラスト =
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| 挿絵 =
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| シナリオ =
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| モデリング協力 =
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| 撮影 =
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| CGエフェクト =
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| 3Dモデリング =
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| カバーモデリング =
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| 監修 =
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| 協力 =
 +
| 編集・協力 =
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| 編集人 =
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| 発行人 =
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| 発行所 =
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| 出版社 =
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| レーベル =
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| 印刷所 =
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| 製本 =
 +
| 印刷・製本 =
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| 発売元 =
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| 掲載誌 = コミックボンボン
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| 発売日 =
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| 刊行日 =
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| 発表期間 =
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| 掲載期間 =
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| 刊行期間 =
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| 巻数 = 全3巻
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| 話数 =
 +
| 価格 =
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| その他 =
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}}
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== 概要 ==
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[[新機動戦記ガンダムW]]』に続きアナザーセンチュリーガンダム(俗に言う平成3部作)の3作目として製作されたテレビアニメ。テレビ朝日系列最後の放送となった。
    
本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。
 
本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。
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また子供以上大人未満の少年少女の物語としてだけではなく、彼らを見守る大人たちの物語も大きな意味を持っており、派手さや目新しさは少ないものの大人向けの物語展開も特徴的。
    
本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。
 
本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。
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本作を'''ガンダムを考えるガンダム'''としており、第七次宇宙戦争=本作がTVシリーズ7作目 や 戦後15年目=劇場版初代ガンダム公開前に行われたアニメ新世紀宣言から15年経過 といったメタフィクション的設定が散見される。<br/>
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本作を'''ガンダムを考えるガンダム'''としており、第七次宇宙戦争=本作がTVシリーズ7作目 や 戦後15年目=劇場版初代ガンダム公開前に行われたアニメ新世紀宣言から15年経過 といったメタフィクション的設定が散見される。
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[[宇宙世紀]]作品と似た意味合いの超能力者という位置づけで [[ニュータイプ]]という単語も登場するが、ここにも「ガンダム作品そのもの」というメタ的な意味が込められている。作中では最終的にニュータイプを人類の革新と見なす考え方は否定され、神格化されたニュータイプという「救世主」にすがるのではなく、人自らが変わる必要性を示唆している。この結論は「ファーストガンダムという作品のテーマ性を卒業しよう」という考えから導いたものとしている。
 
[[宇宙世紀]]作品と似た意味合いの超能力者という位置づけで [[ニュータイプ]]という単語も登場するが、ここにも「ガンダム作品そのもの」というメタ的な意味が込められている。作中では最終的にニュータイプを人類の革新と見なす考え方は否定され、神格化されたニュータイプという「救世主」にすがるのではなく、人自らが変わる必要性を示唆している。この結論は「ファーストガンダムという作品のテーマ性を卒業しよう」という考えから導いたものとしている。
    
従来のガンダムから脱却し新たな一歩を踏み出そうとするテーマ性は次作の[[∀ガンダム]]も共通し、次々作の[[機動戦士ガンダムSEED]]は「21世紀のファーストガンダム」を目指したものとなった。この経緯を考えると、製作者の誰もが従来のガンダム像に対し似たような倦怠感を持っていたのかもしれない。
 
従来のガンダムから脱却し新たな一歩を踏み出そうとするテーマ性は次作の[[∀ガンダム]]も共通し、次々作の[[機動戦士ガンダムSEED]]は「21世紀のファーストガンダム」を目指したものとなった。この経緯を考えると、製作者の誰もが従来のガンダム像に対し似たような倦怠感を持っていたのかもしれない。
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テーマの他にも独自性が見られる。各話のタイトルはその回での登場人物の台詞。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成は本作独特の演出である。1つのエピソードを4話で終えるスタイルを取っている他、主人公が生まれつきの天才や訓練された超人ではなく最後まで普通の少年である点も異色である。
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テーマの他にも独自性が見られる。各話のタイトルはその回での登場人物の台詞。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成は本作独特の演出である。1つのエピソードを4話で終えるスタイルを取っている他、ニュータイプ等特殊能力者の登場する作品ながら主人公がニュータイプでない点も異色であり、これが作品の重要なテーマの一つともなっている。
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意欲的な作品だったがガンプラの売れ行きはガンダムW放映時からの減少傾向を改善する事が出来ず(もっともこれは模型誌・アニメ誌等での宣伝・拡張行為を控えた分も大きい)、視聴率もガンダムWと同等で上昇の兆しは見られなかった。更に主放送枠だったテレビ朝日のみ放送期間短縮と告知無しで早朝への放送枠移動の処置が取られ(地方NETではこの処置は行われなかった)、これにより一層の視聴率低下を招くことに繋がってしまった。当時は録画用機器も低性能でコストが高い事や主視聴層である就学児童層には学校に通学準備する忙しい時間帯でも有る事なども重なって視聴率はさらに低迷し、その後も芳しい数値を記録できずに放映が終了。テレビ朝日のガンダム枠は2016年4月3日から放映開始された[[機動戦士ガンダムUC RE:0096]]まで消滅する事となる。
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根底の「ニュータイプ=人類の革新者の否定」という発想は賛否両論で、特にファーストガンダムからのファンの拒否感が強かった。尤も、前述の通り本作はニュータイプそのものの否定ではなく「未来を創るのに特別な力(及びそれを有する種族特徴)は必要無い」というニュータイプ以外に未来を作れないといった思想への解答であり、これは宇宙世紀作品においても度々言及されており、クロスボーンガンダムの主人公トビアも自身もニュータイプながらニュータイプを特別視する考え方を否定している。なお期間短縮について高松は「後半の4話構成エピソードを3話に再構成したため、駆け足にはなったが削り取られたエピソードは存在しない。」としている。
   −
意欲的な作品だったが視聴率・ガンプラの売れ行きは、ガンダムW放映時からの減少傾向に歯止めがかからず不振が続き(尤も前作ガンダムWや前々作のGガンダムに比べアニメ誌や模型誌等の補強的宣伝展開も控えられており宣伝コストも対比して鑑みてみれば妥当な減少をしている。)、放送期間短縮と早朝への放送枠移動の処置が取られた。これにより一層の視聴率低下を招き、本作を以てテレビ朝日のガンダム枠は消滅。こうした経緯からか[[機動戦士Vガンダム|Vガンダム]]と並びゲーム・模型で不遇な扱いを受けることが多い。<br/>なお期間短縮について高松は「後半の4話構成エピソードを3話に再構成したため、駆け足にはなったが削り取られたエピソードは存在しない。」としている。
+
こうした経緯からか以前は模型化やゲーム作品等への出番が少ない状況が続いたが、昨今の各種ネットワークフォーラムサイト、動画、SNSなどでのファンの考察活動などを機に作品のテーマ性や丁寧なストーリー展開が再評価され、現在では「ニュータイプの否定」の真意が10年、20年という長い時間を経てようやく理解されるようになった。昨今はメディアへの露出も増加しゲーム作品への参戦も多くなっている。
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模型化も2014年頃から新商品が発売され始め売り上げも好調。一説では、変形機構や可動ギミックの再現と耐久性、造形の両立が当時の技術力では難しく、立体化が難しかったのだという。事実、主役級のガンダムは何かしらの変形・展開機構のギミックを持っている。また、作中登場が1回切り出演機体などもいくつか存在するが、採算面から見送られていたマニア向けの機体もコアなファンからの熱烈なラブコールによって一部で私的なガレージキットとして製作されている。
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== ストーリー ==
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A.W.0015年。
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人類のほぼ全てを死に至らしめ、地球に壊滅的被害を与えた第7次宇宙戦争から15年余りの月日が過ぎ、生き残った人々は荒廃した地球で力強く生き続けていた。
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その時代を逞しく生きる少年、ガロード・ランは、ある時1人の少女の救出を依頼される。その少女の名はティファ・アディール。紆余曲折を経て彼女を保護する事になったガロードは追っ手に追われる中、彼女に導かれるまま1機の白いモビルスーツの元へと辿り着く。そのモビルスーツはかつて大戦でその名を馳せたガンダムと呼ばれる機体の1つ、ガンダムXだった。
 +
 
 +
満月の空の下、ガンダムXが遂に起動する――。
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
   
=== フリーデンクルー ===
 
=== フリーデンクルー ===
 
;[[ガロード・ラン]]
 
;[[ガロード・ラン]]
205行目: 297行目:  
=== 宇宙戦艦 ===
 
=== 宇宙戦艦 ===
 
;[[フリーデンII]]
 
;[[フリーデンII]]
:
+
:ジャミル達フリーデンチームが乗り込む事になった宇宙巡洋艦。
 
;[[ヴァローナ]]
 
;[[ヴァローナ]]
 
:サテリコン所属の宇宙艦
 
:サテリコン所属の宇宙艦
220行目: 312行目:  
;[[キグナス]]
 
;[[キグナス]]
 
:宇宙革命軍偵察用小型艦。
 
:宇宙革命軍偵察用小型艦。
 +
 +
=== 漫画版にのみ登場する機体 ===
 +
;[[ラスヴェートβ]]
 +
;[[メーアハイト]]
    
== 用語 ==
 
== 用語 ==
<!-- :用語や人名:解説 -->
   
;[[バルチャー]]
 
;[[バルチャー]]
 
:荒廃した地球上でモビルスーツ乗りやモビルスーツ狩り、交易などで暮らすの総称。ならず者が多いため、一般的には印象は良くない。先の大戦で使用されたモビルスーツ等のサルベージを行う。集団で活動する者はバルチャー艦と呼ばれる母艦を持つ。モビルスーツ乗りの中には、契約と金で動くフリーのバルチャーも居る。また海洋では同様の稼業を行う者の内比較的穏健で略奪行為を行わない者を”シーバルチャー”と呼び、略奪行為等を行う無法者の類は”オルク”と呼び区別している。
 
:荒廃した地球上でモビルスーツ乗りやモビルスーツ狩り、交易などで暮らすの総称。ならず者が多いため、一般的には印象は良くない。先の大戦で使用されたモビルスーツ等のサルベージを行う。集団で活動する者はバルチャー艦と呼ばれる母艦を持つ。モビルスーツ乗りの中には、契約と金で動くフリーのバルチャーも居る。また海洋では同様の稼業を行う者の内比較的穏健で略奪行為を行わない者を”シーバルチャー”と呼び、略奪行為等を行う無法者の類は”オルク”と呼び区別している。
232行目: 327行目:  
:現在の総統はザイデル・ラッソ。15年前にコロニー独立戦争を起こした。先の大戦でのコロニー落としに続いて、終盤でコロニーレーザーを地球に向ける。なお15年前の世代の宇宙革命軍機は”旧革命軍機”と呼称されている。
 
:現在の総統はザイデル・ラッソ。15年前にコロニー独立戦争を起こした。先の大戦でのコロニー落としに続いて、終盤でコロニーレーザーを地球に向ける。なお15年前の世代の宇宙革命軍機は”旧革命軍機”と呼称されている。
 
;旧連邦
 
;旧連邦
:15年前の第七次宇宙戦争時の地球政府。宇宙革命軍のコロニー落としに対抗すべくガンダムXのサテライトキャノンを使用した。宇宙革命軍機同様にこの時代に生産された機体を”旧連邦機”と呼称するケースがある。
+
:15年前の第七次宇宙戦争時の地球政府、正規表記・呼称は「統合地球連邦政府」。宇宙革命軍のコロニー落としに対抗すべくガンダムXのサテライトキャノンを使用した。宇宙革命軍機同様にこの時代に生産された機体を”旧連邦機”と呼称するケースがある。
 
;サテライトシステム
 
;サテライトシステム
:ガンダムX、ガンダムDXに搭載されている機構。月面のマイクロウェーブ送信基地よりマイクロウェーブ(厳密には”スーパーマイクロウェーブ”であるが慣例的にマイクロウェーブと省略表記・呼称されてるケースが多い)を受信する事で機体のジェネレーターに依存しない高出力のエネルギーを扱える。GXではバックパックのコネクタを介しライフルへ、キャノンを介して大型ビームソードへのエネルギーを供給する、さらにリフレクターパネル面から反発力を発生し長距離巡航移動用のホバーリング飛行も行える。そしてリフレクターから受信したエネルギーを直接高出力ビームとして使用するのが”サテライトキャノン”である。GXでは前述の様に多機能であるがDX用のMK-IIでは出力向上の為機能をサテライトキャノン専用に限定した様である。高威力・高精度な射撃が可能である反面、マイクロウェーブ受信のため無防備になる、(中継衛星の破壊された戦後世界では)月が見えない状況では使えないなどの制約もある。また、サテライトシステムの使用には、ニュータイプのパイロットによる機体登録を必要とする。作中ではガロードに代わりティファが認証登録を行った。
+
:ガンダムX、ガンダムDXに搭載されている機構。月面のマイクロウェーブ送信施設よりマイクロウェーブ(厳密には”スーパーマイクロウェーブ”であるが慣例的にマイクロウェーブと省略表記・呼称されてるケースが多い)を受信する事で機体のジェネレーターに依存しない高出力のエネルギーを扱える。GXではバックパックのコネクタを介しライフルへ、腕部エネルギーコンダクターを介し大型ビームソードへのエネルギーを供給する、さらにリフレクターパネル面から反発力を発生し長距離巡航移動用のホバーリング飛行も行える。そしてリフレクターから受信したエネルギーを当システムを介し直接高出力ビームとして使用するのが”サテライトキャノン”である。GXでは前述の様に多機能であるがDX用のMK-IIでは出力向上の為機能をサテライトキャノン専用に限定した様である。高威力・高精度な射撃が可能である反面、マイクロウェーブ受信のため無防備になる、(中継衛星の破壊された戦後世界では)月が見えない状況では使えないなどの制約もある。また、サテライトシステムの使用には、ニュータイプのパイロットによる機体登録を必要とする。作中ではガロードに代わりティファが認証登録を行った。
 +
;マイクロウェーブ送信施設
 +
:正確には月面太陽光発電施設の一設備区画でありここから太陽光発電で得られた電力をSMWに変換して送信する。第七次宇宙戦争までは多数の中継衛星を用いる事で時間や場所の制限の無い間断無き民間向け送電システムとして運用されていた。一部で「MW送信施設はガンダムX運用の為に建造された」という類の誤解をされているが実際は当施設の方が先に建造されており逆に「GX系の方がMW送信施設を使える様に設計されている」様な物である。
 
;[[サテリコン]]
 
;[[サテリコン]]
 
:宇宙革命軍に対するレジスタンス。ゲリラ作戦で宇宙革命軍を苦しめたが、大規模な掃討作戦の末にパーラ・シスを残して全滅する。
 
:宇宙革命軍に対するレジスタンス。ゲリラ作戦で宇宙革命軍を苦しめたが、大規模な掃討作戦の末にパーラ・シスを残して全滅する。
246行目: 343行目:  
:太平洋上に浮かぶ人工島で、旧連邦の兵器プラント。政府再建委員会のアイムザット統括官がガンダムダブルエックスの開発拠点としていた。DXのサテライトシステム動作テストに伴う月面からのガイドレーザー回線をガロードが見たために、フリーデン一行が向かう事になる。最終的にはガロードの奪取したガンダムDXのツインサテライトキャノンにより、海の藻屑となる。
 
:太平洋上に浮かぶ人工島で、旧連邦の兵器プラント。政府再建委員会のアイムザット統括官がガンダムダブルエックスの開発拠点としていた。DXのサテライトシステム動作テストに伴う月面からのガイドレーザー回線をガロードが見たために、フリーデン一行が向かう事になる。最終的にはガロードの奪取したガンダムDXのツインサテライトキャノンにより、海の藻屑となる。
 
;[[D.O.M.E.]]
 
;[[D.O.M.E.]]
:月面にあるマイクロウェーブ送信基地とその周辺施設の総称。地球側・宇宙側共に最高指導者はその存在を知っていた。無数のビットモビルスーツによる防衛システムが、幾度にも及ぶ宇宙革命軍の制圧作戦を阻んだ。
+
:月面にあるマイクロウェーブ送信施設に付随する自律制御施設。地球側・宇宙側共に最高指導者はその存在を知っていた。無数のビットモビルスーツによる防衛システムが、幾度にも及ぶ宇宙革命軍の制圧作戦を阻んだ。
 
;[[ビットモビルスーツ]]
 
;[[ビットモビルスーツ]]
 
:フラッシュシステム制御の無人モビルスーツ。月面にあるD.O.M.E.の防衛システムの他、ガンダムXを始めとする連邦製MS、新連邦が開発したラスヴェート等にもサイコミュ制御の随伴機がある。
 
:フラッシュシステム制御の無人モビルスーツ。月面にあるD.O.M.E.の防衛システムの他、ガンダムXを始めとする連邦製MS、新連邦が開発したラスヴェート等にもサイコミュ制御の随伴機がある。
253行目: 350行目:  
;[[フリーデン]]
 
;[[フリーデン]]
 
:ジャミル・ニートのバルチャー艦で、主人公たちの母艦。作品終盤で月へと向かう際に反地球連邦軍組織から盗み出した宇宙船は、カリス・ノーティラスによりフリーデンと命名されたが、後にキッド他の元フリーデンクルーの作ったジャンク屋がフリーデンIIIである事から、この宇宙戦艦は設定資料などでは便宜上フリーデンIIと記されている。
 
:ジャミル・ニートのバルチャー艦で、主人公たちの母艦。作品終盤で月へと向かう際に反地球連邦軍組織から盗み出した宇宙船は、カリス・ノーティラスによりフリーデンと命名されたが、後にキッド他の元フリーデンクルーの作ったジャンク屋がフリーデンIIIである事から、この宇宙戦艦は設定資料などでは便宜上フリーデンIIと記されている。
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== 楽曲 ==
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=== オープニングテーマ ===
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;「DREAMS」(1話 - 26話)
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:作詞・作曲・編曲:RO-M / 唄:ROMANTIC MODE
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;「Resolution」(27話 - 39話)
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:作詞:西脇唯 / 作曲:ジョー・リノイエ / 編曲 - ジョー・リノイエ、鈴川真樹 / 唄:ROMANTIC MODE
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=== エンディングテーマ ===
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;「HUMAN TOUCH」(1話 - 13話、39話)
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:作詞:Susanne Marie Edgren / 作曲・編曲:Tom Keane / 唄:Warren Wiebe
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;「HUMAN TOUCH(日本語版)」(14話 - 26話)
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:作詞:Susanne Marie Edgren / 日本語詞:許瑛子 / 作曲:Tom Keane / 編曲:須藤賢一 / 唄:re-kiss
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;「銀色Horizon」(27話 - 38話)
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:作詞:小室みつ子 / 作曲:濱田金吾 / 編曲:TOM KEAN / 唄:中瀬聡美
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== 各話リスト ==
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{| class="wikitable"
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|-
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! 話数 !! サブタイトル !! 備考
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|-
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| 第1話 || 月はでているか? ||
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|-
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| 第2話 || あなたに、力を... ||
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|-
 +
| 第3話 || 私の愛馬は凶暴です ||
 +
|-
 +
| 第4話 || 作戦は一刻を争う! ||
 +
|-
 +
| 第5話 || 銃爪はお前が引け ||
 +
|-
 +
| 第6話 || 不愉快だわ... ||
 +
|-
 +
| 第7話 || ガンダム、売るよ! ||
 +
|-
 +
| 第8話 || あの子、許さない! ||
 +
|-
 +
| 第9話 || 巷に雨の降るごとく ||
 +
|-
 +
| 第10話 || 僕がニュータイプだ ||
 +
|-
 +
| 第11話 || 何も考えずに走れ! ||
 +
|-
 +
| 第12話 || 私の最高傑作です ||
 +
|-
 +
| 第13話 || 愚かな僕を撃て ||
 +
|-
 +
| 第14話 || 俺の声が聞こえるか! ||
 +
|-
 +
| 第15話 || 天国なんてあるのかな ||
 +
|-
 +
| 第16話 || 私も人間だから ||
 +
|-
 +
| 第17話 || あなた自身が確かめて ||
 +
|-
 +
| 第18話 || Loreleiの海 ||
 +
|-
 +
| 第19話 || まるで夢を見てるみたい ||
 +
|-
 +
| 第20話 || ...また逢えたわね ||
 +
|-
 +
| 第21話 || 死んだ女房の口癖だ ||
 +
|-
 +
| 第22話 || 15年目の亡霊 ||
 +
|-
 +
| 第23話 || 私の夢は現実です ||
 +
|-
 +
| 第24話 || ダブルエックス起動! ||
 +
|-
 +
| 第25話 || 君達は希望の星だ ||
 +
|-
 +
| 第26話 || 何も喋るな ||
 +
|-
 +
| 第27話 || おさらばで御座います || OP変更
 +
|-
 +
| 第28話 || 撃つしかないのか! ||
 +
|-
 +
| 第29話 || 私を見て ||
 +
|-
 +
| 第30話 || もう逢えない気がして ||
 +
|-
 +
| 第31話 || 飛べ、ガロード! ||
 +
|-
 +
| 第32話 || あれはGファルコン! ||
 +
|-
 +
| 第33話 || どうして俺を知っている!? ||
 +
|-
 +
| 第34話 || 月が見えた! ||
 +
|-
 +
| 第35話 || 希望の灯は消さない ||
 +
|-
 +
| 第36話 || 僕らが求めた戦争だ ||
 +
|-
 +
| 第37話 || フリーデン発進せよ ||
 +
|-
 +
| 第38話 || 私はD.O.M.E...かつてニュータイプと呼ばれた者 ||
 +
|-
 +
| 第39話 || 月はいつもそこにある ||
 +
|}
 +
 +
== 関連作品 ==
 +
;[[機動新世紀ガンダムX外伝 ニュータイプ戦士 ジャミル・ニート]]
 +
:第7次宇宙戦争におけるジャミルの活躍を描いた漫画作品。
 +
;[[機動新世紀ガンダムX ~UNDER THE MOONLIGHT~]]
 +
:本作の9年後を舞台とする外伝漫画作品。
 +
;[[機動新世紀ガンダムX NEXT PROLOGUE「あなたと、一緒なら」]]
 +
:Blu-rayメモリアルボックス特典である漫画作品。X本編の後日談であり、成長したガロードやティファ達を中心に新たな物語が描かれている。
 +
 +
== 余談 ==
 +
*本作で脚本を担当した川崎ヒロユキ氏は、後にXEBEC製作のロボットアニメ「機動戦艦ナデシコ」に脚本の1人として参加しており、一部エピソードが本作の裏事情を題材としたものになっている<ref>本作の辛い製作事情を題材とした第17話、放送期間短縮に伴い没エピソードとなったティファの出生を題材とした第18話。</ref>
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
1/100スケールのプラモデルでGファルコンが出ていて、同スケールのガンダムDXと合体可能。加えて同スケールのガンダムレオパルドデストロイやガンダムエアマスターバーストとも合体可能になっている。このスケールはプラモオリジナルの武器(一話限りだが登場させるなど、なるべく原作に反映させる努力が行われていた)が多く存在する。
+
<!-- === 書籍 === -->
*[[DVD 機動新世紀ガンダムX]]
+
<!-- === その他 === -->
 +
<!-- <amazon>ASIN</amazon> -->
 +
<!-- ASINにはAmazonの商品ページに記載されている10桁の番号を入力してください。 -->
 +
=== DVD ===
 +
<amazon>B000793A74</amazon>
 +
<amazon>B000793A7E</amazon>
 +
<amazon>B000793A7O</amazon>
 +
<amazon>B000793A7Y</amazon>
 +
<amazon>B000793A88</amazon>
 +
<amazon>B000793A8I</amazon>
 +
<amazon>B000793A8S</amazon>
 +
<amazon>B000793A92</amazon>
 +
<amazon>B000793A9C</amazon>
 +
<amazon>B000793A9M</amazon>
 +
 
 +
=== DVD BOX ===
 +
<amazon>B0002X7JCW</amazon>
   −
== 話題まとめ ==
+
=== Blu-ray ===
<!-- *[[namazu:機動新世紀ガンダムX]] (全文検索結果) -->
+
;【通常盤】
 +
<amazon>B07536K1XV</amazon>
 +
;【特典つき】
 +
<amazon>B0753G5BV8</amazon>
 +
 
 +
=== 楽曲関連 ===
 +
<amazon>B000026WPG</amazon>
 +
<amazon>B00003CK5T</amazon>
 +
<amazon>B00005F65K</amazon>
 +
 
 +
=== 漫画 ===
 +
<amazon>B0010LXMUS</amazon>
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
<!-- *[[一覧:機動新世紀ガンダムX]] -->
   
*[http://www.gundam-x.net/ 月は出ているか? - 機動新世紀ガンダムX Web]
 
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== 脚注 ==
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