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*主な搭乗機:[[CGSモビルワーカー(地上型)]]→[[ガンダムバルバトス]]→[[ガンダム・バルバトスルプス]]→[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]
 
*主な搭乗機:[[CGSモビルワーカー(地上型)]]→[[ガンダムバルバトス]]→[[ガンダム・バルバトスルプス]]→[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]
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火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」の参番組に所属する少年兵。<br /> モビルワーカー等の機動兵器の操縦技術に長けており、後に起動した[[ガンダムバルバトス]]の正規パイロットとなる。<br />幼少の頃から幼馴染である[[オルガ・イツカ]]と行動を共にしており、彼とは実の兄弟以上の信頼関係で結ばれている。また、若年ながらも兵士としての訓練を受けており、その肉体は鍛錬によって鍛え抜かれている(その反面、就学経験がないため文字の読み書きや世界情勢には疎く、それを本人も自覚しており鉄華団内の会議にも参加しない事も少なくない)。
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火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」の参番組に所属する少年兵。<br /> モビルワーカー等の機動兵器の操縦技術に長けており、後に起動した[[ガンダムバルバトス]]の正規パイロットとなる。<br />幼少の頃から幼馴染である[[オルガ・イツカ]]と行動を共にしており、彼とは実の兄弟以上の信頼関係で結ばれている。また、若年ながらも兵士としての訓練を受けており、その肉体は鍛錬によって鍛え抜かれている。その反面、就学経験がないため文字の読み書きや世界情勢には疎く、それを本人も自覚しており鉄華団内の会議にも参加しない事も少なくない。
    
CGSの方針として、非人道的な『阿頼耶識システム』を3度にわたって受けているため、前述のような機動兵器の操縦に加えて高い空間認識能力を有する。
 
CGSの方針として、非人道的な『阿頼耶識システム』を3度にわたって受けているため、前述のような機動兵器の操縦に加えて高い空間認識能力を有する。
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老女の[[桜・プレッツェル]]をちゃん付けで呼び、自分に片思いしている[[アトラ・ミクスタ]]の追及をごまかすために方便を使い、クーデリアには突然キスをするなどジゴロめいた言動もする。(一期前半でアトラに貰ったブレスレットを見せての「これがあるから」には「面倒だからごまかそう」というト書きがあるらしい)
 
老女の[[桜・プレッツェル]]をちゃん付けで呼び、自分に片思いしている[[アトラ・ミクスタ]]の追及をごまかすために方便を使い、クーデリアには突然キスをするなどジゴロめいた言動もする。(一期前半でアトラに貰ったブレスレットを見せての「これがあるから」には「面倒だからごまかそう」というト書きがあるらしい)
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一期半ば頃になると感情を殺した冷淡さが強調されていく。
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戦闘力においては別格でライバルがおらず、モビルアーマー「[[ハシュマル]]」は自身の右半身不随と引き換えに単独で撃破する。
第二期に入ると一層その傾向が強まるとともに、三日月の天才性も一層強調されるようになる。この冷淡さには脚本家の岡田麿里が、天才性には監督の長井龍雪の意向がより強く影響しているという。
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岡田氏は一期半ばでは三日月を自分の動かしやすいキャラにしようと(恐らく「三日月が殺しに迷う展開」を)仕込んだが、それを監督に制止された後、カルタ死亡頃の[[ガエリオ・ボードウィン]]を主人公的なキャラクターにしていったと語る。結果、三日月をより非情にヒール的に、ガエリオをより感情豊かで「主人公」や「白馬の王子様」と声優などが語る扱いに、という流れになったのだろう。
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ちなみに、三日月の声優として一話から好演していた河西健吾の演技に岡田氏が初めて納得したのが、二期でMS戦闘中にハッシュを冷淡に蹴り飛ばして命を救う際の「邪魔」という一言だったという。三日月とハッシュの関係性や性格描写は制作陣の方針変更とも関わりが深く、例えば[[ハッシュ・ミディ]]が反抗的な言動の消失から三日月の介護係になっていく流れは、脚本側が二期の新人反抗エピソードを途中で没にして、ハッシュも死亡させようとしたが介護係として再利用した結果だという。そしてハッシュの孤児時代の兄貴分ビルスが、三日月の優秀さに対して阿頼耶識手術に失敗した自らを「産廃」と呼び自殺した回想エピソードも、そののち特にクローズアップされることはなかった。
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戦闘力においては別格でライバルがおらず、モビルアーマー「[[ハシュマル]]」は自身の右半身不随と引き換えに単独で撃破、更にはそれまでの「モビルスーツは宇宙という極限環境で運用されるものだから丈夫にできているはずで、ビーム一発で沈むのはおかしい」というコンセプトを無視したような「ダインスレイヴ」の乱発によりモビルスーツ戦は事実上陳腐化。鉄華団のガンダム・フレーム機体は全てダインスレイヴにより致命的なダメージを受けた。それでも対モビルスーツ戦では最強を維持し続けたものの、最終的にはダインスレイヴの掃射により大破。大破しながらも一般兵士の機体を圧倒していたが、やがて限界がきて[[ジュリエッタ・ジュリス]]により打ち取られ、そのまま死亡したものと思われる。(ちなみに二期前までの案でも死亡予定であったがそれは雑兵の大群に削り殺されるというもので、その頃ではジュリエッタの首取りはもちろん、ダインスレイヴも存在しなかったのかもしれない。)
      
彼のみの特性としてガンダムバルバトスの「リミッター解除」が挙げられる。
 
彼のみの特性としてガンダムバルバトスの「リミッター解除」が挙げられる。
 
何らかの理由によってリミッター解除が行われると、通常のモビルスーツはおろかガンダム・フレームでも圧倒する機体強化を得られる反面、その都度体の自由を失っていくという強烈なデメリットを負っている。
 
何らかの理由によってリミッター解除が行われると、通常のモビルスーツはおろかガンダム・フレームでも圧倒する機体強化を得られる反面、その都度体の自由を失っていくという強烈なデメリットを負っている。
しかし前述の通りにハッシュやビルスといった阿頼耶識にこだわるキャラクターの役割消失と、そして二期でガエリオが用いるものとして設定された脳阿頼耶識システムの登場によって、重要度が軽減してしまった。
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脳阿頼耶識とは「他者の脳を兵器利用することで、ハシュマルを単騎で倒した三日月と同等のMS操縦能力をノーリスクで得られる」というもので、使用者はシステムに操られるだけで最強格になれ、システム自体には後遺症もない。「大人がノーリスクで受けられる阿頼耶識システム」の登場で、子供が身を犠牲にして強さを得る阿頼耶識システムやそれに三回も耐えた三日月という特別性はほぼ失われる。なお初期案による一期は「ガエリオは子供しか適合しない阿頼耶識を施術されて不随になって死亡」だったそうで、もしかしたら元は阿頼耶識というシステムの掘り下げももっと行う予定だったのだろうか。
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しかも三日月の特異な人間性を形成する上でのオルガとの過去も描写されず、対して敵対勢力であるところの[[ガエリオ・ボードウィン]]と[[マクギリス・ファリド]]が作中唯一の「ガンダム対決」を行って幼少からの過去も何段階もかけて描かれている。
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ガンプラの宣伝映像では[[ガンダム・バルバトスルプス]]対;[[ガンダム・ヴィダール]]が大きく用いられたが成らずにハシュマル編が急遽挿入され、終盤でも[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]と[[ガンダム・バエル]]だけが特別扱いで大きなスケールが用意されていたがバエルの扱いと釣り合わないことを鑑みると、何かしら大人の事情が関わっているのかもしれない。
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結局のところ阿頼耶識とはが何であったのか、どうして発動するのか、そして行きつく「先」といった部分で明らかになることはなかった。ガンダムバエルとアグニカ・カイエルの伝承、[[ハシュマル]]、阿頼耶識TypeEといった断片をつなぎ合わせて答えを想像できる可能性もあるが、実際のところは語られておらず、「凄い三日月」もしくは「二期でのガエリオの勝利」を支えるだけのファクターになってしまった。
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それでも三日月とバルバトスのキャラクター・メカ人気は鉄血作中においてはトップクラスではあるらしく、全ガンダム大投票でも(特殊な位置にあるオルガを除けば)鉄血内では群を抜いた実質一位となっている。
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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