ヴァリアブルフェイズシフト装甲

ヴァリアブルフェイズシフト装甲(Variable Phase Shift Armor)編集

フェイズシフト装甲を改良した相転移装甲。通称は「VPS装甲」。ストライクルージュに搭載されたパワーエクステンダー及び改良型PS装甲が雛形となっており、オーブから流出した技術[1]を基にザフトセカンドステージシリーズに実装された。その性質上、実用化にはパワーエクステンダーの存在が不可欠とされた。

従来のフェイズシフト装甲と異なり、装甲を展開した際に流れる電流の量を任意に変更する事ができる。これによって装備や状況に応じてエネルギー配分を調節・最適化し、エネルギーの消費量を抑制。その結果、稼働時間の延長を実現した。

電圧調整により装甲の色が変化するという特徴を持ち、インパルスストライクEなどは機体の装備を変更する際その装備に最適な電圧に調整され、機体カラーが一変する。この性質を利用して機体のカラーリングを自分のパーソナルカラーになるよう調整するパイロットも存在した。

登場作品編集

機動戦士ガンダムSEED
直接登場はしないが、ストライクルージュに採用されている改良型フェイズシフト装甲がヴァリアブルフェイズシフト装甲の雛形であると設定されている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
初出作品。インパルスガンダムを始めとするセカンドステージシリーズデスティニーガンダムレジェンドガンダムストライクフリーダムガンダムインフィニットジャスティスガンダムで採用されている。作中では色の変化が目立っており、性能自体は通常のフェイズシフト装甲と同様に扱われている。
特にインパルスは白と青をベースとした標準的なフォースインパルスガンダム、近接戦闘での防御力を重視するために消費電力を上げた白と赤ベースのソードインパルスガンダム、武装にエネルギーを集中するため消費電力を下げた白・黒・緑ベースのブラストインパルスガンダムと、消費電力によって3パターンのカラーリングを持つ。
ガイアガンダムも、ステラ搭乗時は黒であったが、バルトフェルド搭乗時は朱ベースのカラーに変化。これは電力消費よりも本人の好みの部分が大きいとされる。
また、ストライクルージュもキラ・ヤマトが搭乗した際にOSの設定等を調整した為、ストライクガンダムと同様のトリコロールカラーに変化している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
テスタメントガンダム地球連合軍に強奪された際、フェイズシフト装甲から交換されている。通常時は白だが、装甲の防御力を上昇させると赤に変化する。また、テスタメントがカイト・マディガンの手に渡った際はVPS装甲の性質を利用し、装甲表面に十字のマーキングを再現している。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV
デスティニーインパルスが搭載している。1号機は赤、2号機は赤紫、3号機は青紫のカラーリング。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 ΔASTRAY
ストライクEで採用された。基本色はストライクガンダムと同様であるが、ノワールストライカーを装備したストライクノワールは黒いカラーリングである。
機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS
ライゴウガンダムが採用。インパルスと同様、装備したアナザートライアルストライカーによって装甲色が変わる。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
ライジングフリーダムガンダム及びイモータルジャスティスガンダムに採用。インパルスガンダムSpecII及びデスティニーガンダムSpecIIも、動力周りを変更した事で機体色が変化している。

採用機体 編集

ザフト軍編集

オーブ軍 / コンパス 編集

地球連合軍編集

アクタイオン・インダストリー社編集

ライブラリアン編集

フジヤマ社編集

関連用語編集

フェイズシフト装甲
改良元である技術。
トランスフェイズ装甲
連合軍側で開発されたPS装甲の改良型。本技術の登場により新型GAT-Xシリーズ3機への採用のみに留まった。
パワーエクステンダー
ストライクルージュに搭載された新型パワーパック。これを搭載した事でストライクルージュのPS装甲は赤系にシフトしており、VPS装甲に必要不可欠な技術となっている。

リンク編集

脚注編集

  1. パワーエクステンダーの技術は公式・非公式双方のルートでオーブ外に流出しており、連合・ザフト両陣営で機体の出力向上及び活動時間の延長が実現している。