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== ロックオン・ストラトス(Lockon Stratos) ==
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{{登場人物概要
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
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| 外国語表記 = Lockon Stratos
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| 登場作品 =  
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*[[機動戦士ガンダム00]]
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*[[劇場版 機動戦士ガンダム00]]
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*[[ガンダムEXA]]
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
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| 声優 = 三木眞一郎
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| デザイナー = 高河ゆん
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
   −
*登場作品:[[機動戦士ガンダム00]][[劇場版 機動戦士ガンダム00]][[ガンダムEXA]]
+
{{登場人物概要
*声優:三木眞一郎
+
| タイトル  = プロフィール<br/><small>(初代ロックオン)</small>
*種族・性別:人間・男
+
| 本名 = ニール・ディランディ
*生年月日:[[西暦]]2283年3月3日
+
| 種族 = 人間
*年齢:24歳(ニール)、24歳→29歳→31歳(ライル)
+
| 性別 = 男性
*身長:185cm(ニール)、186cm(ライル)
+
| 生年月日 = [[西暦]]2283年3月3日
*体重:67kg(ニール)、68kg(ライル)
+
| 年齢 = 24歳
*血液型:O型
+
| 没年月日 = [[西暦]]2308年
*所属:[[ソレスタルビーイング]](ニール)/[[カタロン]]→ソレスタルビーイング(ライル)
+
| 出身 = アイルランド
<!-- *階級: -->
+
| 身長 = 185cm
*役職・称号など:[[ガンダムマイスター]]
+
| 体重 = 67kg
*主な搭乗機:[[ガンダムデュナメス]]、[[ケルディムガンダム]]、[[ガンダムサバーニャ]]
+
| 血液型 = O型
*キャラクターデザイン:高河ゆん
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| 職業 = [[ガンダムマイスター]]
 +
| 所属 = [[ソレスタルビーイング]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 称号 =
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| 階級 =
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| コールサイン =
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| 主な搭乗機 = [[ガンダムデュナメス]]
 +
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    +
{{登場人物概要
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| タイトル  = プロフィール<br/><small>(二代目ロックオン)</small>
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| 本名 = ライル・ディランディ
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| コードネーム = ジーン1(カタロン側)
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| 種族 = 人間
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| 性別 = 男性
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| 生年月日 = [[西暦]]2283年3月3日
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| 年齢 = 24歳(1stシーズン) ⇒ 29歳(2ndシーズン) ⇒ 31歳(劇場版)
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| 没年月日 =
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| 出身 = アイルランド
 +
| 身長 = 186cm
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| 体重 = 68kg
 +
| 血液型 = O型
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| 職業 = [[ガンダムマイスター]]
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| 所属 = [[カタロン]] ⇒ [[ソレスタルビーイング]]
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| 所属組織 =
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| 所属部隊 =
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| 称号 =
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| 階級 =
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| コールサイン =
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| 主な搭乗機 =
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*[[ケルディムガンダム]]
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*[[ガンダムデュナメスリペア]]
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*[[ガンダムサバーニャ]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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==概要==
 
ディランディ兄弟共通のコードネーム。アイルランド出身で、[[KPSA]]の自爆テロにより両親と妹を失った過去を持っている。
 
ディランディ兄弟共通のコードネーム。アイルランド出身で、[[KPSA]]の自爆テロにより両親と妹を失った過去を持っている。
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死後も度々刹那やティエリアの前に幻影として現れる。
 
死後も度々刹那やティエリアの前に幻影として現れる。
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彼の死はGNキャノンの爆発に巻き込まれるというもので、TV版では明確な死とは受け取れ切れない部分もあったため、一部ファンからは生存説も挙げられていたが、後にPS2ゲーム「ガンダムマイスターズ」のEDにて'''ヘルメットのバイザーが割れた状態のロックオンが宇宙空間を漂っている'''(スペシャルエディションにも流用された)という衝撃的な映像が流れた。この追加カットはファンの生存説を完全に断ち切るため、ということらしい。小説版では爆発によりロックオンの身体は消滅したとされている。また、ケロケロA版では結末が異なり、サーシェスとの対決でデュナメスを自爆させた後、宇宙空間を漂っていた所をアルヴァトーレの巨大粒子ビーム砲を受けて消滅してしまう。
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彼の死はGNキャノンの爆発に巻き込まれるというもので、TV版では明確な死とは受け取れ切れない部分もあったため、一部ファンからは生存説も挙げられていたが、後にPS2ゲーム「ガンダムマイスターズ」のEDにて'''ヘルメットのバイザーが割れた状態のロックオンが宇宙空間を漂っている'''(スペシャルエディションにも流用された)という衝撃的な映像が流れた。この追加カットはファンの生存説を完全に断ち切るため、ということらしい。前シリーズ「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」で死亡したと思われた人物のヘルメットが宇宙空間を漂っていたが生存しており、後にこれを覆すためにヘルメット描写を修正したという過去があるため、その逆に「ヘルメットが宇宙空間を漂っていれば死が確定する」という意味合いだそうな。小説版では爆発によりロックオンの身体は消滅したとされている。また、ケロケロA版では結末が異なり、サーシェスとの対決でデュナメスを自爆させた後、宇宙空間を漂っていた所をアルヴァトーレの巨大粒子ビーム砲を受けて消滅してしまう。
    
その射撃の技量は弟ライルと共に競技ライフル射撃で鍛えたもので、テロ後もその腕を活かしてスナイパーをしていた経緯がある。
 
その射撃の技量は弟ライルと共に競技ライフル射撃で鍛えたもので、テロ後もその腕を活かしてスナイパーをしていた経緯がある。
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=== ライル・ディランディ (Lyle Dylandy)  ===
 
=== ライル・ディランディ (Lyle Dylandy)  ===
ニールの双子の弟。[[ケルディムガンダム]][[ガンダムサバーニャ]]のパイロット。兄貴分的な人物だったニールに比べて、飄々とした人物。<br />また、兄のニールが狙撃を得意としていたのとは対照的に、ライルは弾丸をばら撒く戦闘スタイルの方が得意な節があり、実際に「狙い撃つ」ではなく「乱れ撃つ」と言う言葉を使用したこともある。ただし、狙撃技術はニールに劣ると言うものの、実戦で十分に通用する高さを持ち、早撃ちに至っては'''サーシェスですら全く敵わない(!)'''程の腕前を発揮した。劇中の発言や行動より、あくまでも好みの違いレベルと見て取れる。
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ニールの双子の弟で、[[ケルディムガンダム]][[ガンダムサバーニャ]]のパイロットを務める二代目ロックオン。兄貴分的な人物だったニールに比べて、飄々とした人物。<br />また、兄のニールが狙撃を得意としていたのとは対照的に、ライルは弾丸をばら撒く戦闘スタイルの方が得意な節があり、実際に「狙い撃つ」ではなく「乱れ撃つ」と言う言葉を使用したこともある。ただし、狙撃技術はニールに劣ると言うものの、実戦で十分に通用する高さを持ち、早撃ちに至っては'''サーシェスですら全く敵わない(!)'''程の腕前を発揮した。尤もそれに関しては、サーシェスが既に撃たれライルに対して背を向けた状態で銃を手放し両手を上げた状態で、対するライルはサーシェスに銃を向けた状態で圧倒的にライルが有利な状況でサーシェスがライルの引き金にかけた指が一瞬緩む瞬間を狙っていた為、当然と言えば当然だが……劇中の発言や行動より、あくまでも好みの違いレベルやそもそも早撃ちが得意と言うのはアニューを口説く時に使われた言葉で異性を落とすスタンスを射撃に見立てたと見て取れる。
    
生来優秀な兄のニールと比較されることが多かったためかコンプレックスを持っており、そのため家族とは離れた土地にある学校へと通うようになっていったことが小説版で明かされている。これによりテロに巻き込まれることはなかったが、テロで家族を亡くして以降、ライル自身は家族への愛情を持てない自分と葛藤を抱えるようになる。ニールの援助により、両親の死後も学校に通う事が出来、AEUにて商社に就職していたが、連邦の施政に疑念を抱き、兄の望みではないと悟りつつもカタロンの一員として活動していた。カタロンとしてのコードネームは「ジーン1」。ちなみに二ールが使っていた乗用車は国連軍との決戦の時期にライルに譲渡されている(曰く、突然送りつけてきた)。旧時代のガソリン車のレプリカという維持も一苦労なシロモノで、ライルは兄がカタロンに入った自分を暗に咎めているのではと勘繰っていたことが小説で描写されている。
 
生来優秀な兄のニールと比較されることが多かったためかコンプレックスを持っており、そのため家族とは離れた土地にある学校へと通うようになっていったことが小説版で明かされている。これによりテロに巻き込まれることはなかったが、テロで家族を亡くして以降、ライル自身は家族への愛情を持てない自分と葛藤を抱えるようになる。ニールの援助により、両親の死後も学校に通う事が出来、AEUにて商社に就職していたが、連邦の施政に疑念を抱き、兄の望みではないと悟りつつもカタロンの一員として活動していた。カタロンとしてのコードネームは「ジーン1」。ちなみに二ールが使っていた乗用車は国連軍との決戦の時期にライルに譲渡されている(曰く、突然送りつけてきた)。旧時代のガソリン車のレプリカという維持も一苦労なシロモノで、ライルは兄がカタロンに入った自分を暗に咎めているのではと勘繰っていたことが小説で描写されている。
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本格的な登場は2ndシーズンからだが、1stシーズンで一度だけ家族の墓参りをしたニールが同じように墓参りに来ていたライルを目撃している(その際にセリフもあり、後にスーツ姿の方がライルであった事が、公式ラジオにて判明している)。
 
本格的な登場は2ndシーズンからだが、1stシーズンで一度だけ家族の墓参りをしたニールが同じように墓参りに来ていたライルを目撃している(その際にセリフもあり、後にスーツ姿の方がライルであった事が、公式ラジオにて判明している)。
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2ndシーズン第1話で、刹那の接触を受け、兄がソレスタルビーイングの一員であり、4年前に死亡した事を知り、兄の意思を継ぐ形で「ロックオン・ストラトス」としてガンダムマイスターとなる。しかし、カタロンを離脱したわけではなく、スパイとしても活動していた。尤もトレミーとカタロンは共同戦線を取ることになったので、結果的にライルは両者を橋渡しする事となった。彼がカタロンである事は刹那以外のトレミーの面々は知らず、ライルが語る場面もないのだが、物語後半ではラッセがライルに対してカタロンに感謝する事を伝え、ライルが「伝える」と答えている事から、半ば公然の事実となっていたようである。
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2ndシーズン第1話で、刹那の接触を受け、兄がソレスタルビーイングの一員であり、4年前に死亡した事を知り、兄の意思を継ぐ形で「ロックオン・ストラトス」としてガンダムマイスターとなる。しかし、カタロンを離脱したわけではなく、スパイとしても活動していた。尤もトレミーとカタロンは共同戦線を取ることになったので、結果的にライルは両者を橋渡しする事となった。彼がカタロンである事は刹那以外のトレミーの面々は知らず、ライルが自ら語る場面もないのだが、[[アレルヤ・ハプティズム]]救出作戦時等、ライル加入以降カタロンが狙い澄ましたタイミングで接触及び介入を仕掛けてくることやスメラギもその際の狙撃が明らかにまともにMSに乗った事のない素人ではないと見抜いており、半ば公然の事実となっていた。
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ライルも露見したところで立場が危うくなる情勢でもないためか積極的にもみ消しを図っておらず、物語後半ではラッセがライルに対してカタロンに感謝する事を伝え、ライルが「伝える」と答えている。
   −
自分を援助してくれたニールを尊敬し、兄が自慢出来る弟になりたいと願っていたが、一方で幼少時からニールと比較され続ける事には強いコンプレックスを持っている。そのため、自分を通して兄を見るフェルトに「俺は兄さんじゃない」と言い放ち、荒療治(キス)であくまで別人であると分からせるなどの行動を取っている。
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自分を援助してくれたニールを尊敬し、兄が自慢出来る弟になりたいと願っていたが、一方で幼少時からニールと比較され続ける事には強いコンプレックスを持っており、子供の頃には兄と比較されない寄宿舎へ逃げるように身を寄せ、家族とは別居していた。
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そのため、自分を通して兄を見るフェルトに「俺は兄さんじゃない」と言い放ち、荒療治(キス)であくまで別人であると分からせるなどの行動を取ってもいる。
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この兄へのコンプレックスは根が深く、家族を殺害したテロリストの一味として刹那が活動していたことやその首謀者の存在について話を聞いた際にも、
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「家族の死に対してCBに加入する程の強い義憤を覚えるなんて、やはり兄は責任感の強い自分より凄い人間だ」
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などといった卑屈ともいえる冷めた反応を示していた。
    
後にトレミーの補充メンバーとして乗り込んできたアニュー・リターナーと恋人同士になるが、彼女はイノベイターであり、悲劇的な死別を迎える。なお、ライルはアニュー自身ですら知らなかった彼女の正体…すなわちアニューがイノベイターである事について察していたが、敢えて仲間達には黙っていた(原作ではアニュー生存時からイノベイターとの戦闘でそれを匂わせる発言をしているが、小説版で明確になっている)。
 
後にトレミーの補充メンバーとして乗り込んできたアニュー・リターナーと恋人同士になるが、彼女はイノベイターであり、悲劇的な死別を迎える。なお、ライルはアニュー自身ですら知らなかった彼女の正体…すなわちアニューがイノベイターである事について察していたが、敢えて仲間達には黙っていた(原作ではアニュー生存時からイノベイターとの戦闘でそれを匂わせる発言をしているが、小説版で明確になっている)。
 +
自分は何も出来ないままアニューを死なせてしまったことで、寄宿舎に居た自分と違って、家族が死んだその場に居合わせた兄の感じた無力感や慙愧の念がどのようなものだったかを理解し、これを切っ掛けに、兄へのコンプレックスは解消され、家族の死にも気持ちを改めて向き合うようになった。
 +
    
最終決戦では家族の仇であるサーシェスを討ち取り、アニューの同位体であるリヴァイヴを撃破。その後家族の墓の隣にアニューの墓を建て、かつて兄がそうしたようにいずれ自分達が罰せられる事を承知の上でガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として生きる事を決意する。
 
最終決戦では家族の仇であるサーシェスを討ち取り、アニューの同位体であるリヴァイヴを撃破。その後家族の墓の隣にアニューの墓を建て、かつて兄がそうしたようにいずれ自分達が罰せられる事を承知の上でガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として生きる事を決意する。
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なお、2ndシーズン第1話で初めて刹那と出会ったかのような描写がなされているが、実はその1年前に一度刹那とは会った事があると番外編漫画で描かれている。この時も刹那は共に戦う仲間を求めていたが、平和に暮らすライルを見て、彼を誘う事無く立ち去る。ちなみに、他のトレミーメンバーの誰もが知らなかったライルを刹那が知っているのは、生前ニールからその存在を聞かされていたからである。CB壊滅から再起までの間にニールの墓参りにきていたティエリアを目撃している。
 
なお、2ndシーズン第1話で初めて刹那と出会ったかのような描写がなされているが、実はその1年前に一度刹那とは会った事があると番外編漫画で描かれている。この時も刹那は共に戦う仲間を求めていたが、平和に暮らすライルを見て、彼を誘う事無く立ち去る。ちなみに、他のトレミーメンバーの誰もが知らなかったライルを刹那が知っているのは、生前ニールからその存在を聞かされていたからである。CB壊滅から再起までの間にニールの墓参りにきていたティエリアを目撃している。
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また、小説版では彼の心の闇が描かれており、何にも執着も愛着も持てず、家族の死ですら悲しむ事は出来ても泣く事が出来ず、アニューに出会うまでそんな自分を「誰も愛せない欠陥人間ではないか」と苦悩していた。カタロンに入ったのも、そんな自分を壊したかったからだとアニューの死の際に悟っていた。
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また、小説版では彼の心の闇がより細かく描かれており、何にも執着も愛着も持てず、家族の死ですら悲しむ事は出来ても泣く事が出来ず、アニューに出会うまでそんな自分を「誰も愛せない欠陥人間ではないか」と苦悩していた。カタロンに入ったのも、そんな自分を壊したかったからだとアニューの死の際に悟っていた。
    
劇場版では、紛争根絶の為、連邦軍が介入できない小規模な武力抗争に武力介入する日々を送っていた、恋人であったアニューとの写真を大切に持っている場面が描写されており、ELSとの交戦の中でもアニューへの想いを大事にしていることが明かされている。ELSとの対話後の描写はないが、旧人類と新人類との対話を信じて戦い続けたとも考えられている。
 
劇場版では、紛争根絶の為、連邦軍が介入できない小規模な武力抗争に武力介入する日々を送っていた、恋人であったアニューとの写真を大切に持っている場面が描写されており、ELSとの交戦の中でもアニューへの想いを大事にしていることが明かされている。ELSとの対話後の描写はないが、旧人類と新人類との対話を信じて戦い続けたとも考えられている。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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=== ソレスタル・ビーイング ===
 
;[[刹那・F・セイエイ]]
 
;[[刹那・F・セイエイ]]
 
:ニールにとっては弟分。かつてKPSAの少年兵であったことを知った時は銃口を向けるが、それにひるまず信念と覚悟を語る彼に「ガンダム馬鹿」と言いながらも真に認める。<br />ライルにとっては兄の後を継ぐきっかけを与えてくれた人物。アニューの死に際しては彼の背中に銃を向けるも、彼の言葉で既に思いを理解していたせいか、すぐ銃を下ろす。殴りはしたが。また、キャラクター原案の高河ゆんが描いた『機動戦士ガンダム00 in those days』では、酒に酔って自らの境遇を愚痴るライルをたしなめたりもしている。
 
:ニールにとっては弟分。かつてKPSAの少年兵であったことを知った時は銃口を向けるが、それにひるまず信念と覚悟を語る彼に「ガンダム馬鹿」と言いながらも真に認める。<br />ライルにとっては兄の後を継ぐきっかけを与えてくれた人物。アニューの死に際しては彼の背中に銃を向けるも、彼の言葉で既に思いを理解していたせいか、すぐ銃を下ろす。殴りはしたが。また、キャラクター原案の高河ゆんが描いた『機動戦士ガンダム00 in those days』では、酒に酔って自らの境遇を愚痴るライルをたしなめたりもしている。
71行目: 124行目:  
:ニールは両親の命日に沈む彼女を自身の本名を打ち明けることで激励、その優しさにフェルトは彼に好意を抱くようになる。<br />ライルの方は自身を通じて亡くなったニールを追い続けた彼女に荒療治。頬を張られるがそれ以上に兄と比較されるのは嫌だったようだ。
 
:ニールは両親の命日に沈む彼女を自身の本名を打ち明けることで激励、その優しさにフェルトは彼に好意を抱くようになる。<br />ライルの方は自身を通じて亡くなったニールを追い続けた彼女に荒療治。頬を張られるがそれ以上に兄と比較されるのは嫌だったようだ。
 
;[[王留美]]
 
;[[王留美]]
:ニールは刹那と共にミッションの援助や情報を提供し、1st13話では[[紅龍]]を同行させたりしている。
+
:ニールは刹那と共にミッションの援助や情報を提供し、『1st』13話では[[紅龍]]を同行させたりしている。
 
;[[アニュー・リターナー]]
 
;[[アニュー・リターナー]]
 
:後にライルと恋仲に。小説版によると最初は「年格好的に自分と釣り合うぐらいの年頃の女性がいたらそりゃ気になるだろう」ということだったらしいが、本質的には似た者同士であり、お互いの心の闇を感じ取り惹かれ合った。彼女の最期に立ち会うことでお互いを理解し合いライルは人類と異種の対話を信じてガンダムマイスターのロックオン・ストラトスとして戦うことを決意する。イノベイドは同じDNA配列を持つ型番で管理されるため、アニューと同じ容貌を持った情報収集タイプのイノベイドが世界中にたくさんいるが、別人である事が語られている。人格データについては「リボンズの支配を断ち切るためにリンクが切断されている」ため回収されておらず、パーソナルデータの消滅となっている。
 
:後にライルと恋仲に。小説版によると最初は「年格好的に自分と釣り合うぐらいの年頃の女性がいたらそりゃ気になるだろう」ということだったらしいが、本質的には似た者同士であり、お互いの心の闇を感じ取り惹かれ合った。彼女の最期に立ち会うことでお互いを理解し合いライルは人類と異種の対話を信じてガンダムマイスターのロックオン・ストラトスとして戦うことを決意する。イノベイドは同じDNA配列を持つ型番で管理されるため、アニューと同じ容貌を持った情報収集タイプのイノベイドが世界中にたくさんいるが、別人である事が語られている。人格データについては「リボンズの支配を断ち切るためにリンクが切断されている」ため回収されておらず、パーソナルデータの消滅となっている。
 +
;[[グラーベ・ヴィオレント]]
 +
:外伝00Pの2ndシーズンの主役で、ガンダムマイスターをスカウトする任務のイノベイド。射撃が得意なニールをデュナメスのマイスターとして調査し、アニメでも描写された「チームのまとめ役」の資質があることを看破。ヴェーダに推挙する。ライルも候補者リストには加えていたが、この兄弟の微妙な関係を慮って保留する。
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=== 宿敵 ===
 
;[[アリー・アル・サーシェス]]
 
;[[アリー・アル・サーシェス]]
 
:家族の仇。ニールにとってはもっとも憎むべき仇。ライルは彼と直接対峙する事によって、失くしていたと思っていた家族への愛情を取り戻す事となった。兄のニールは敵討ちを果たすことができなかったが、弟のライルがそれを見事に成し遂げた。
 
:家族の仇。ニールにとってはもっとも憎むべき仇。ライルは彼と直接対峙する事によって、失くしていたと思っていた家族への愛情を取り戻す事となった。兄のニールは敵討ちを果たすことができなかったが、弟のライルがそれを見事に成し遂げた。
;[[グラーベ・ヴィオレント]]
  −
:外伝00Pの2ndシーズンの主役で、ガンダムマイスターをスカウトする任務のイノベイド。射撃が得意なニールをデュナメスのマイスターとして調査し、アニメでも描写された「チームのまとめ役」の資質があることを看破。ヴェーダに推挙する。ライルも候補者リストには加えていたが、この兄弟の微妙な関係を慮って保留する。
      
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
   
=== ニール・ディランディ ===
 
=== ニール・ディランディ ===
   
==== 1st ====
 
==== 1st ====
 
;「目標を狙い撃つ!」
 
;「目標を狙い撃つ!」
 
:決め台詞。狙い『打つ』は誤字であるので注意。
 
:決め台詞。狙い『打つ』は誤字であるので注意。
 +
;「あぁいやだいやだ、こういう『弱い者イジメ』みたいなの……早く武装解除しろって……!狙い撃つぜ?」<br />「おりこうさん」
 +
南アフリカの鉱物資源の採掘権を発端とした内戦に介入した際に。全く相手にならない敵戦力を威嚇射撃だけで追い払っていく。ソレスタルビーイングは武力でもって戦争を駆逐していく組織だが、決して虐殺が目的ではない。むしろ戦争を強く憎むからこそ戦わなくていい世界にするために戦う、という自己矛盾を内包していることを示している。
 
;「今日の俺は容赦ねぇぞ…!」
 
;「今日の俺は容赦ねぇぞ…!」
 
:テロ組織の拠点を攻撃する時の台詞。テロを憎む彼の本音でもある。
 
:テロ組織の拠点を攻撃する時の台詞。テロを憎む彼の本音でもある。
114行目: 169行目:  
;「その名の通り、狙い撃つぜ!!」
 
;「その名の通り、狙い撃つぜ!!」
 
:兄の決め台詞も継ぐ。しかし「ロックオン」と呼ばれることなど、二代目であることに葛藤はあったようだ。
 
:兄の決め台詞も継ぐ。しかし「ロックオン」と呼ばれることなど、二代目であることに葛藤はあったようだ。
 +
;ロックオン「ハロ、命中率は?」<br/>ハロ「ナナジュウハチパーセント ナナジュウハチパーセント」<br />ロックオン「兄さんのようにはいかないな……」
 +
:ケルディムのシミュレーターで射撃訓練を行いながら。78%の命中率というのは割とすごい数値なのだが、ニールの命中率はほぼ常時90%台をたたき出していたと小説版で語られている。
 
;「その時、お前が止めてたとしてもテロは起こってたさ。そういう流れは変えられねえんだ」<br />「全て過ぎたことだ。昔を悔やんでもしかたねえ」<br />「そうさ…俺たちは過去じゃなく、未来のために戦うんだ」
 
;「その時、お前が止めてたとしてもテロは起こってたさ。そういう流れは変えられねえんだ」<br />「全て過ぎたことだ。昔を悔やんでもしかたねえ」<br />「そうさ…俺たちは過去じゃなく、未来のために戦うんだ」
:刹那から、自分は過去ディランディ家を襲ったテロを起こしたKPSAのメンバーだったと打ち明けられるが、このセリフで返す。さすがに一瞬は表情が変わったものの、テロで個人を憎んでも仕方がない、というスタンスは兄とは決定的に違うものである。もっとも刹那に対しては別件で遺恨を残してしまうが。
+
:刹那から、自分は過去ディランディ家を襲ったテロを起こしたKPSAのメンバーだったと打ち明けられるが、このセリフで返す。さすがに一瞬は表情が変わったものの、テロで個人を憎んでも仕方がない、というスタンスは兄とは決定的に違うものである。もっとも刹那に対しては別件で遺恨を残してしまうが。<br />『変われなかった』ニールと異なり、すでに家族の死を割り切っているかのような印象を受けるが、実はライルが「家族の死に感情が希薄な、どこかおかしい自分」という心のゆがみを抱えている点を示唆している。
 
;「お前らをぶちのめせば、アニューがどこの誰だろうが!」
 
;「お前らをぶちのめせば、アニューがどこの誰だろうが!」
 
:アニメ版において、ライルがアニューの正体に気付いていた事を示唆した台詞。
 
:アニメ版において、ライルがアニューの正体に気付いていた事を示唆した台詞。
128行目: 185行目:  
;「システムの助けがなきゃあ、イノベイターもその程度かよ!」
 
;「システムの助けがなきゃあ、イノベイターもその程度かよ!」
 
:リボンズ達イノベイドとの最終決戦で。左腕と右足を失い、武装はGNビームピストルⅡと両脚のGNシールドビット2門という半壊といっていい機体状況で、粒子量も少なく敵機にビームが直撃しても装甲を貫けないほど。にも関わらず、[[リヴァイヴ・リバイバル]]の[[ガデッサ]]を圧倒。突如ヴェーダのバックアップを失い、機体制御がままならないであろうことは容易に推察できるが、その卓越した技量が伺える。
 
:リボンズ達イノベイドとの最終決戦で。左腕と右足を失い、武装はGNビームピストルⅡと両脚のGNシールドビット2門という半壊といっていい機体状況で、粒子量も少なく敵機にビームが直撃しても装甲を貫けないほど。にも関わらず、[[リヴァイヴ・リバイバル]]の[[ガデッサ]]を圧倒。突如ヴェーダのバックアップを失い、機体制御がままならないであろうことは容易に推察できるが、その卓越した技量が伺える。
;「ハロ!トランザムは!?」<br>-ワンセコンドカノウ!ワンセコンドカノウ!<br>「…上等!」
+
;ロックオン「ハロ!トランザムは!?」<br>ハロ「ワンセコンドカノウ!ワンセコンドカノウ!」<br>ロックオン「…上等!」
:リヴァイヴに追い詰められケルディムの機体状態はもはや限界。さらに右マニュピレーターの人差し指と中指が破損し、武装のGNビームピストルⅡとGNシールドビットを失い絶体絶命。被弾の衝撃からかヘルメットのバイザーにヒビが入り、流血で右目が塞がっている。しかし止めを刺そうと肉薄する[[ガデッサ]]に逆転の[[トランザム|ワンセコンド・トランザム]]で見事撃破する。このシーンは、1stでニールが右目が塞がっていたことで[[アリー・アル・サーシェス]]に敗れた場面の対比となっている。この活躍で、やや地味なケルディムのガンプラの売り上げが一時急上昇したというまことしやかな噂がある。
+
:リヴァイヴに追い詰められケルディムの機体状態はもはや限界。さらに右マニュピレーターの人差し指と中指が破損し、武装のGNビームピストルⅡとGNシールドビットを失い絶体絶命。被弾の衝撃からかヘルメットのバイザーにヒビが入り、流血で右目が塞がっている。しかし止めを刺そうと肉薄する[[ガデッサ]]に逆転の[[トランザムシステム|ワンセコンド・トランザム]]で見事撃破する。このシーンは、1stでニールが右目が塞がっていたことで[[アリー・アル・サーシェス]]に敗れた場面の対比となっている。この活躍で、やや地味なケルディムのガンプラの売り上げが一時急上昇したというまことしやかな噂がある。
    
==== 劇場版 ====
 
==== 劇場版 ====
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
<!-- *<amazon>B000BUNV78</amazon> -->
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=== フィギュア ===
 
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<amazon>B07C5M24DQ</amazon>
== 話題まとめ ==
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<!-- *[[namazu:ロックオン・ストラトス]] (全文検索結果) -->
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<!-- *[[namazu:ニール・ディランディ]] (全文検索結果) -->
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<!-- *[[namazu:ライル・ディランディ]] (全文検索結果) -->
      
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
<!-- *[[一覧:ロックオン・ストラトス]] -->
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*[http://www.gundam00.net/tv/character/03.html 機動戦士ガンダム00 公式サイト:ロックオン・ストラトス (ニール・ディランディ)]
<!-- *[[一覧:ニール・ディランディ]] -->
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*[http://www.gundam00.net/tv/character/02.html 機動戦士ガンダム00 公式サイト:ロックオン・ストラトス (ライル・ディランディ)]
<!-- *[[一覧:ライル・ディランディ]] -->
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*[http://www.gundam00.net/movie/character/02.html 劇場版 機動戦士ガンダム00 公式サイト:ロックオン・ストラトス]
    
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
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<!-- == 脚注 == -->
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<!-- <references /> -->
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
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{{DEFAULTSORT:ろつくおん すとらとす}}
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[[Category:登場人物ら行]]
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[[Category:機動戦士ガンダム00]]
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[[Category:劇場版 機動戦士ガンダム00]]
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