差分

2,038 バイト追加 、 2022年11月24日 (木) 23:59
編集の要約なし
6行目: 6行目:  
*[[機動戦士ガンダムNT]]
 
*[[機動戦士ガンダムNT]]
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
| 声優 = 榎木淳弥<br/>中村文徳 (8歳時)
+
| 声優 =  
| デザイナー = 金世俊
+
*榎木淳弥
 +
*中村文徳 (8歳時)
 +
| デザイナー = *高橋久美子(原案)
 +
*金 世俊(アニメーションキャラクターデザイン)
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
   51行目: 54行目:     
=== NTにおける設定 ===
 
=== NTにおける設定 ===
地球連邦宇宙軍に所属する25歳少尉。シェザール隊におけるコールサインは「S007 (シェザール・セブン)」。18歳で地球連邦軍士官学校に入学し、入隊以降の賞罰が特に無いという点は『不死鳥狩り』と同様だが、プライマリースクールの2年生だった一年戦争当時、幼馴染のリタと[[ミシェル・ヨナ|ミシェル]]と3人でジオン軍のコロニー落としを事前に察知し、多くの人々を救った事から「'''奇蹟の子供達'''」と呼ばれた経験を持つ。この時、両親を失って戦災孤児となっている。
+
地球連邦宇宙軍に所属する25歳少尉。シェザール隊におけるコールサインは「S007 (シェザール・セブン)」。18歳で地球連邦軍士官学校に入学し、入隊以降の賞罰が特に無いという点は『不死鳥狩り』と同様だが、プライマリースクールの2年生だった一年戦争当時、幼馴染のリタと[[ミシェル・ルオ|ミシェル]]と3人でジオン軍のコロニー落としを事前に察知し、多くの人々を救った事から「'''奇蹟の子供達'''」と呼ばれた経験を持つ。この時、両親を失って戦災孤児となっている。
    
一年戦争後は「奇蹟の子供達」の噂もあり、[[ニュータイプ]]の素養を見込まれて地球連邦軍の[[オーガスタ研究所]]で[[強化人間]]の処置を受けるが、コロニー落としの際に実際に[[ニュータイプ]]能力を発現したのはリタのみで、他の2人はリタを通してイメージを見たにすぎないという秘密を抱えていた。さらに[[グリプス戦役]]終盤、ある事情からミシェルは[[ルオ商会]]に引き取られ、これを機に3人は別々の運命を辿る事となる。この時、図らずもリタを見捨てる形になってしまったヨナは、彼女を守れなかった事に対する強烈な悔恨と罪悪感を抱えている。連邦軍への入隊後はこれらグリプス戦役終結以前の自身の過去を全て抹消しており、ごく平凡な経歴の士官を装っている。
 
一年戦争後は「奇蹟の子供達」の噂もあり、[[ニュータイプ]]の素養を見込まれて地球連邦軍の[[オーガスタ研究所]]で[[強化人間]]の処置を受けるが、コロニー落としの際に実際に[[ニュータイプ]]能力を発現したのはリタのみで、他の2人はリタを通してイメージを見たにすぎないという秘密を抱えていた。さらに[[グリプス戦役]]終盤、ある事情からミシェルは[[ルオ商会]]に引き取られ、これを機に3人は別々の運命を辿る事となる。この時、図らずもリタを見捨てる形になってしまったヨナは、彼女を守れなかった事に対する強烈な悔恨と罪悪感を抱えている。連邦軍への入隊後はこれらグリプス戦役終結以前の自身の過去を全て抹消しており、ごく平凡な経歴の士官を装っている。
57行目: 60行目:  
しかし、[[宇宙世紀]]0097年にリタと共に消息不明となっていたフェネクスが再出現したのを機にミシェルと再会。ルオ商会による[[マーサ・ビスト・カーバイン]]の拘束時には、ミシェルによりディジェ隊に編入され初の実戦を経験。続く「不死鳥狩り」においても、ミシェルによって[[ナラティブガンダム]]のパイロットに指名され、シェザール隊に編入される。パイロットとしての実力は中の上程度である事から、隊からはガンダムに搭乗している事に疑問を抱かれている。ただ、ニタ研での辛い過去もあり、フェネクスを捕獲しようとする執念は『不死鳥狩り』以上に強い。
 
しかし、[[宇宙世紀]]0097年にリタと共に消息不明となっていたフェネクスが再出現したのを機にミシェルと再会。ルオ商会による[[マーサ・ビスト・カーバイン]]の拘束時には、ミシェルによりディジェ隊に編入され初の実戦を経験。続く「不死鳥狩り」においても、ミシェルによって[[ナラティブガンダム]]のパイロットに指名され、シェザール隊に編入される。パイロットとしての実力は中の上程度である事から、隊からはガンダムに搭乗している事に疑問を抱かれている。ただ、ニタ研での辛い過去もあり、フェネクスを捕獲しようとする執念は『不死鳥狩り』以上に強い。
   −
作中、度々フェネクスと邂逅する事になるが、その中でリタから「この世界にあってはならないもの」として[[IIネオ・ジオング]]の破壊を告げられ、自身もニュータイプへと覚醒。リタとミシェルそれぞれの想いを受け、IIネオ・ジオングを駆る[[ゾルタン・アッカネン]]との決着に挑む。
+
作中、度々フェネクスと邂逅する事になるが、その中でリタから「この世界にあってはならないもの」として[[IIネオ・ジオング]]の破壊を告げられ、自身もニュータイプへと覚醒。リタとミシェルそれぞれの想いを受け、IIネオ・ジオングを駆る[[ゾルタン・アッカネン]]との決着に挑んだ。
   −
尚ノベライズ版によればヨナの父親は連邦の航空機分野を担いあの[[ガンダム|RX-78]]の[[コア・ファイター]]開発にも携わった[[ハービック社]]のエンジニアであり、ヨナら三人が絆の証として分かち合ったペンダントは元々ヨナの父親がコロニー内における航空機の飛行に関する画期的な発明を成し遂げたことを称え授与された徽章とされる。のちにハービック社が[[アナハイム・エレクトロニクス社|AE]]に買収され、AEによって開発されたナラティブガンダムにコア・ファイターが搭載され、それに息子であるヨナが搭乗するのはある意味運命の悪戯と言うべきか。
+
尚ノベライズ版によればヨナの父親は連邦の航空機分野を担い、[[ガンダム|RX-78]]の[[コア・ファイター]]開発にも携わった[[ハービック社]]のエンジニアであり、ヨナら三人が絆の証として分かち合ったペンダントは元々ヨナの父親がコロニー内における航空機の飛行に関する画期的な発明を成し遂げたことを称え授与された徽章とされる。のちにハービック社が[[アナハイム・エレクトロニクス社|AE]]に買収され、AEによって開発されたナラティブガンダムにコア・ファイターが搭載され、それに息子であるヨナが搭乗するのはある意味運命の悪戯と言うべきか。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
66行目: 69行目:  
;[[機動戦士ガンダムNT]]
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]
 
:映像化に合わせ容姿が設定された。『不死鳥狩り』と同様、主人公を務める。作中、ミシェルとの確執から生じた憎しみから[[NT-D]]に取り込まれかけるも、リタに制止され事なきを得る。その後、IIネオ・ジオングでの戦闘でミシェルが身を挺して自身を守った際、再び幼馴染を亡くし絶望に駆られるも、自身を不死鳥狩りに参加させたミシェルの真意を知り奮起。IIネオ・ジオング撃破後にリタとミシェルに再び邂逅した後、救援に訪れた[[バナージ・リンクス|シルヴァ・バレトのパイロット]]と共に銀河へと旅立つフェネクスを見届けた。
 
:映像化に合わせ容姿が設定された。『不死鳥狩り』と同様、主人公を務める。作中、ミシェルとの確執から生じた憎しみから[[NT-D]]に取り込まれかけるも、リタに制止され事なきを得る。その後、IIネオ・ジオングでの戦闘でミシェルが身を挺して自身を守った際、再び幼馴染を亡くし絶望に駆られるも、自身を不死鳥狩りに参加させたミシェルの真意を知り奮起。IIネオ・ジオング撃破後にリタとミシェルに再び邂逅した後、救援に訪れた[[バナージ・リンクス|シルヴァ・バレトのパイロット]]と共に銀河へと旅立つフェネクスを見届けた。
 +
;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
 +
:ストーリーイベント「0086 ペッシェ・モンターニュ ~水の星にくちづけをI~」のアニメパートにリタ、ミシェルと共にゲスト出演。モニター越しではあるが、エンゲージ・ゼロとペッシェ・モンターニュの姿を目撃している。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
100行目: 105行目:  
=== 家族 ===
 
=== 家族 ===
 
;父
 
;父
:亡父。『NT』ノベライズ版で、ハービック社にエンジニアとして勤めていたという設定が付加された。
+
:亡父。『NT』ノベライズ版で、ハービック社にエンジニアとして勤めていたという設定が付加された。ミシェル、リタと分かち合ったペンダントは彼がハービック社時代に授与された物。
 +
;妹 / 母 / 祖父 / 祖母
 +
:『不死鳥狩り』で言及される父親以外の家族構成。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 +
=== 不死鳥狩り / 機動戦士ガンダムNT ===
 
;『ないよ、そんなの』
 
;『ないよ、そんなの』
 
:『不死鳥狩り』及び『NT』の冒頭、砂浜で「天国って本当にあると思う?」と問うリタに対して。コロニー落としによって善人も悪人も区別無く殺される光景を目の当たりにしたヨナにとって、神はこの世界に存在しないものだった。そしていつも突き放した言い方をしてしまう自分自身に腹を立てる余り、反論の言葉を重ねてしまう。
 
:『不死鳥狩り』及び『NT』の冒頭、砂浜で「天国って本当にあると思う?」と問うリタに対して。コロニー落としによって善人も悪人も区別無く殺される光景を目の当たりにしたヨナにとって、神はこの世界に存在しないものだった。そしていつも突き放した言い方をしてしまう自分自身に腹を立てる余り、反論の言葉を重ねてしまう。
111行目: 119行目:  
;「ネオ・ジオンの《[[ジオング]]》……《[[ネオ・ジオング]]》……?」
 
;「ネオ・ジオンの《[[ジオング]]》……《[[ネオ・ジオング]]》……?」
 
:『不死鳥狩り』より、[[ヤクト・ドーガ (袖付き仕様)|コア]]を収容したネオ・ジオングと相対した際、両足のない姿を見て無意識に呟いた台詞。実に的を得た名前である。この直前にも地の文で「蓮の花の上で胡坐をかき、ザゼンをする東洋の神……ブッダとかシャカとかいう半眼の神の似姿だ」と表現している。
 
:『不死鳥狩り』より、[[ヤクト・ドーガ (袖付き仕様)|コア]]を収容したネオ・ジオングと相対した際、両足のない姿を見て無意識に呟いた台詞。実に的を得た名前である。この直前にも地の文で「蓮の花の上で胡坐をかき、ザゼンをする東洋の神……ブッダとかシャカとかいう半眼の神の似姿だ」と表現している。
 +
;「ヨナ・バシュタ、ナラティブガンダム……行きます!」
 +
:『NT』終盤の出撃シーンより、伝統の出撃セリフ「ガンダム行きまーす!」を踏襲したもの。最終決戦に向かうナラティブガンダムはユニコーンガンダムを想起させるシルエットであり、また盾を斜めに背負った姿は初代ガンダムを彷彿とさせる。
 
;『おれは……』<br/>『君が鳥になるなら、おれは……』<br/>「おれも……」<br/>「おれも、鳥になる……!」
 
;『おれは……』<br/>『君が鳥になるなら、おれは……』<br/>「おれも……」<br/>「おれも、鳥になる……!」
 
:『不死鳥狩り』より、フェネクスへの乗り換えシーンにて。ネオ・ジオングによりスタークジェガンのコックピットを圧壊される寸前、ヨナは再びあの時の浜辺にリタといた。「次に生まれ変わるとしたら」の問いに対し、取り返しがつかないことでも、なにも救われなくても伝えたかった12年間しまい続けた言葉を言うべくリタへと手を伸ばす。<br/>強制開放レバーを引き圧壊するコックピットから脱出したヨナは自分を待つフェネクスへと乗り移り、遂にその想いを告白。不死鳥に生まれ変わったリタと一体となり、フェネクスはガンダムへと姿を変えた。
 
:『不死鳥狩り』より、フェネクスへの乗り換えシーンにて。ネオ・ジオングによりスタークジェガンのコックピットを圧壊される寸前、ヨナは再びあの時の浜辺にリタといた。「次に生まれ変わるとしたら」の問いに対し、取り返しがつかないことでも、なにも救われなくても伝えたかった12年間しまい続けた言葉を言うべくリタへと手を伸ばす。<br/>強制開放レバーを引き圧壊するコックピットから脱出したヨナは自分を待つフェネクスへと乗り移り、遂にその想いを告白。不死鳥に生まれ変わったリタと一体となり、フェネクスはガンダムへと姿を変えた。
119行目: 129行目:  
;もう君を束縛するものはなにもない。思うまま、どこまでも飛んで行くがいい。いつか追いつくよ。おれも、おれたちも、いつの日か君に追いつく。<br/>そんなに先の話じゃない。この銀河が寿命を終えるまでには、必ず。いくつもの世代、いくつもの世紀を重ねた先に、きっと。待っている必要はない。その時は、おれが君を見つける。おれたちの不死鳥狩りは、まだ始まったばかりなのだから――。
 
;もう君を束縛するものはなにもない。思うまま、どこまでも飛んで行くがいい。いつか追いつくよ。おれも、おれたちも、いつの日か君に追いつく。<br/>そんなに先の話じゃない。この銀河が寿命を終えるまでには、必ず。いくつもの世代、いくつもの世紀を重ねた先に、きっと。待っている必要はない。その時は、おれが君を見つける。おれたちの不死鳥狩りは、まだ始まったばかりなのだから――。
 
:『不死鳥狩り』のラスト、銀河の中心へと旅立つフェネクスを見つめ続けながらの地の文。リタが最後に教えてくれた「うれしいってことに、理由はいらない」。生きているからこそ喜びを見て感じる事ができると、ヨナは笑みを浮かべて不死鳥を見送った。
 
:『不死鳥狩り』のラスト、銀河の中心へと旅立つフェネクスを見つめ続けながらの地の文。リタが最後に教えてくれた「うれしいってことに、理由はいらない」。生きているからこそ喜びを見て感じる事ができると、ヨナは笑みを浮かべて不死鳥を見送った。
 +
;「いつか、は……」
 +
:『NT』のラスト、謎のパイロットの「それでも、いつかは」を受けて。銀河の中心へと羽ばたくフェネクスを見上げながら、大人になったヨナは初めて笑顔を見せた。
 +
 +
=== 機動戦士ガンダム UC. ENGAGE ===
 +
;「あれが ガンダム……」
 +
;ミシェル「目とかあって人間みたい……」
 +
;「悪趣味だよ…… 人殺しの道具に…… もう戻ろう」
 +
:イベント「水の星にくちづけをI」より、休憩室でモニター越しに見たエンゲージ・ゼロに対する感想。兵器でありながら人のを模した顔を持つガンダムタイプに対し嫌悪感を露にした。しかし、彼もまた後々[[ナラティブガンダム|ガンダム]][[フェネクス|タイプ]]によって運命を翻弄される事になるとは、この時知る由も無かった。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==