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*スラスター総推力:142,600kg(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
 
*スラスター総推力:142,600kg(ユニコーンモード)、測定不能(デストロイモード)
 
*開発組織:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]
 
*開発組織:[[アナハイム・エレクトロニクス社]]
*主なパイロット:[[バナージ・リンクス]]
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*主なパイロット:[[バナージ・リンクス]]、他
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[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の「[[UC計画]]」に基づき、その旗機とするべく[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。<br />全身のフレームを[[サイコフレーム]]で構成した「フル・サイコフレーム」と呼ばれる構造を採用しており、追従性が極めて高い。<br />機体に搭載されたOS「NT-Dシステム」により、通常の「ユニコーンモード」から最大稼動が可能な「デストロイモード」へと「'''変身'''」する事が可能で、瞬間移動さながらの高い機動性も発揮できるようになり、それは[[強化人間]]ですら気配を察知できない程と言われる。この時、各部の装甲が展開して体格も一回り大きくなり、頭部もユニコーンのような一本角からV字型アンテナのガンダムフェイスが現れるようになっている。これはUC計画の真の目的である「[[ジオニズム]]の象徴たる『[[ニュータイプ]]』の殲滅」を実行する機体として「ガンダム」が最も相応しいと考えられた為とされる。<br />基本的な運用法としては、まず随伴機の[[ジェスタ]]が周囲の敵[[MS]]を片付け、その後にデストロイモードの本機がターゲットである敵ニュータイプ専用機と一騎討ちを行い撃破する。また、デストロイモード終了後の本機のインターバルもジェスタにカバーしてもらう事が前提のようである。
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[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の「[[UC計画]]」に基づき、その旗機とするべく[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。<br />全身のフレームを[[サイコフレーム]]で構成した「フル・サイコフレーム」と呼ばれる構造を採用しており、追従性が極めて高い。<br />機体に搭載されたOS「NT-Dシステム」により、通常の「ユニコーンモード」から最大稼動が可能な「デストロイモード」へと「'''変身'''」する事が可能で、瞬間移動さながらの高い機動性も発揮できるようになり、それは[[強化人間]]ですら気配を察知できない程と言われる。この時、各部の装甲が展開して体格も一回り大きくなり、頭部もユニコーンのような一本角からV字型アンテナのガンダムフェイスが現れるようになっている。これはUC計画の真の目的である「[[ジオニズム]]の象徴たる『[[ニュータイプ]]』の殲滅」を実行する機体として「ガンダム」が最も相応しいと考えられた為とされる。<br />基本的な運用法としては、まず随伴機の[[ジェスタ]]が周囲の敵[[MS]]を片付け、その後にデストロイモードの本機がターゲットである敵ニュータイプ専用機と一騎討ちを行い撃破する。また、デストロイモード終了後の本機のインターバルもジェスタにカバーしてもらう事が前提のようである。<br />ビームマグナムを初めとした強力な武装を瞬間的に行使する事で対象を破壊するという戦闘スタイルを採っており、それ故に継戦能力がかなり低いという欠点も持っている。
    
本機は1号機であり、正式名称は「ユニコーン」(「ユニコーンガンダム」は変身後の姿から付けられた愛称)。<br />カラーリングは白で、デストロイモード時にはサイコフレームが赤く発光するが、後に緑色の輝きを放つようになった。<br />また、本機には[[カーディアス・ビスト]]の意向で教育型OSに「La+プログラム」が組み込まれており、NT-Dシステムと連動して作動する。
 
本機は1号機であり、正式名称は「ユニコーン」(「ユニコーンガンダム」は変身後の姿から付けられた愛称)。<br />カラーリングは白で、デストロイモード時にはサイコフレームが赤く発光するが、後に緑色の輝きを放つようになった。<br />また、本機には[[カーディアス・ビスト]]の意向で教育型OSに「La+プログラム」が組み込まれており、NT-Dシステムと連動して作動する。
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<!-- :機能名:説明 -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
;NT-Dシステム
 
;NT-Dシステム
:本機に搭載されているOSで、「'''エヌティーディー'''」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、[[ニュータイプ]]を抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減するためにシートが変形するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。<br />当初は危機的状況に陥った際等によく発動していたが、終盤にはバナージの意志に従って発動させられるようになった。<br />ニュータイプやそれに類する存在に反応する事、ニュータイプ殲滅を目的としている事など、[[一年戦争]]時にごく少数のMSに搭載された[[EXAMシステム]]とよく似た特徴を持っているが、関連性は不明。
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:本機に搭載されているOSで、「'''エヌティーディー'''」と呼称する。名称は「ニュータイプ・ドライブ」の略称とされているが、実は「ニュータイプ・デストロイヤー」の略称で、[[ニュータイプ]]を抹殺するために開発されたシステムである。発動させる条件は敵機、あるいは本機のパイロットがニュータイプか強化人間である事。発動するとデストロイモードに変形し、機体性能を飛躍的に向上させたり、サイコミュ・ジャック(後述)が可能となる。しかし、パイロットや機体にも負担が大きく、5分間が限度とされる。システム起動時の負担を軽減する為にシートが変形してパイロットの体を固定するようになっており、パイロットスーツも専用の物を用意して薬理的にGを軽減する機能を付加している。<br />当初は危機的状況に陥った際等によく発動していたが、終盤にはバナージの意志に従って発動させられるようになった。アニメ版ではそれを表す為か、Episode 4以降はシステムが発動してシートが変形してもバナージの体は固定されなくなっている。<br />ニュータイプやそれに類する存在に反応する事、ニュータイプ殲滅を目的としている事など、[[一年戦争]]時にごく少数のMSに搭載された[[EXAMシステム]]とよく似た特徴を持っているが、関連性は不明。
 
;擬似NT-Dシステム
 
;擬似NT-Dシステム
 
:漫画「バンデシネ」で搭載されていたシステム。<br />その名のとおり、NT-Dを擬似的に再現しており、デストロイモードへの変身も可能である。外部からシステムを起動させる仕組みで、実機によるデストロイモードでの運用試験の為のものだったと思われる。
 
:漫画「バンデシネ」で搭載されていたシステム。<br />その名のとおり、NT-Dを擬似的に再現しており、デストロイモードへの変身も可能である。外部からシステムを起動させる仕組みで、実機によるデストロイモードでの運用試験の為のものだったと思われる。
 
;La+プログラム
 
;La+プログラム
:「ラプラスプログラム」と読む。<br />本機のみが搭載しているシステムで、「[[ラプラスの箱]]」の在処を示す「鍵」である。また、パイロットの生体認証も兼ねており、バナージ以外の人間に本機を動かす事は出来ない。さらに本機のパイロットがニュータイプかどうかを判別する機能もあり、強化人間が乗り込んだ場合はNT-Dが発動しないようになっている。
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:「ラプラスプログラム」と読む。<br />本機のみが搭載しているシステムで、「[[ラプラスの箱]]」の在処を示す「鍵」である。また、パイロットの生体認証も兼ねており、現在は生態データが登録されているバナージ以外の人間には本機を動かす事は出来ない。更に本機のパイロットがニュータイプかどうかを判別する機能もあり、強化人間が乗り込んだ場合はNT-Dが発動しないようになっている。
 
;インテンション・オートマチック・システム
 
;インテンション・オートマチック・システム
 
:デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。<br />その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。
 
:デストロイモード時に発動する、サイコフレームにパイロットの脳波を直接反映するシステム。ユニコーンモード時でも機能を制限された状態で稼働している。要は「考えるだけで機体を動かせる」というもので、離れた位置に置かれた機体を思考による遠隔操作で呼び寄せるといった芸当も可能。また、自分以外にも敵の脳波を傍受できる。<br />その反面、乗っているパイロットをシステムに取り込んで「制御」してしまう危険性も孕んでいて、過剰な戦闘・破壊行為をパイロットに強制させる事も度々あった。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
<!-- :武装名:説明 -->
 
<!-- :武装名:説明 -->
;バルカン砲
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;60mmバルカン砲
:頭部に2門内蔵。主に牽制などに使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。<br />当初のデザイン画では描かれていなかったが、後に追加された。
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:頭部に2門内蔵。主に牽制等に使用されるが、パイロットの技量次第では相手に致命傷を与える事も可能とされる。<br />チェック漏れにより当初のデザイン画では描かれていなかったが、後に修正された。
 
;ビームマグナム
 
;ビームマグナム
 
:本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビームサーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、[[MS]]程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、大型[[MA]]相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。<br />不使用時は背部や腕部に装着可能。予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。
 
:本機の主兵装で、エネルギーのスパーク光を帯びた強力なビーム弾を発射する。このスパーク光はビームサーベルのような効果があり、触れる物全てを両断できる。この為、[[MS]]程度なら掠っただけでも撃破可能。1発で通常のビームライフル4発分の威力があり、大型[[MA]]相手でも一撃で撃破出来る。その分、1発撃つだけで通常のエネルギーパック1つ分のエネルギーを消費してしまう為、「マグナム・カートリッジ」と呼ばれる5つを連結した特別製のエネルギーパックからエネルギーを供給するようになっている(発射するごとにエネルギーパックは1つずつ排莢される)。また、威力がありすぎて使い所が限定されてしまうという欠点がある。<br />不使用時は背部や腕部に装着可能。予備カートリッジはリアスカートに2つまで装着できる。
 
;ビームサーベル
 
;ビームサーベル
:背部に2本、両腕部に1本ずつの計4本を装備。
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:背部に2本、両腕部に1本ずつの計4本を装備。ユニコーンモード時は基本的に腕部の物を外して使用する。
 
;ビームトンファー
 
;ビームトンファー
 
:両腕部にマウントされたビームサーベルを外さずにそのまま使用した状態。ユニコーンモードでは使用出来ない(当初は使用可能とする予定だったが、デストロイモードとの差別化を図る為にこの設定となった)。<br />首相官邸「ラプラス」の史跡での戦闘で巨大な残骸をも一刀両断するという開発時の想定以上の威力を発揮した事もあるが、これは何らかの外的要因が働いたのが原因であると考えられている。実際、出力がかなり増大していた。
 
:両腕部にマウントされたビームサーベルを外さずにそのまま使用した状態。ユニコーンモードでは使用出来ない(当初は使用可能とする予定だったが、デストロイモードとの差別化を図る為にこの設定となった)。<br />首相官邸「ラプラス」の史跡での戦闘で巨大な残骸をも一刀両断するという開発時の想定以上の威力を発揮した事もあるが、これは何らかの外的要因が働いたのが原因であると考えられている。実際、出力がかなり増大していた。
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:実体式の防御兵装。これにもサイコフレームが使われている。デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールドジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。
 
:実体式の防御兵装。これにもサイコフレームが使われている。デストロイモード時には中央部がスライドしてサイコフレームをX字状に展開し、Iフィールドジェネレーターが現れる仕組みとなっており、通常時より防御力が向上する。
 
;アームドアーマーDE
 
;アームドアーマーDE
:漫画「バンデシネ」で登場する追加装備。<br />増加サイコフレーム兵装「アームドアーマー」の一種で、シールドに被せる形で装備する。スラスターとビームキャノンが内蔵されていて、これによりビームマグナムの扱いづらさをカバーすると同時に機動力が向上する。
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:漫画「バンデシネ」で登場する追加装備。<br />増加サイコフレーム兵装の一つで、複数ある「アームド・アーマー」の中で最も初期に造られた。<br />シールドの上から被せる形で装着され、その機能を拡張する事に主眼が置かれている。また展開式スラスターとメガキャノンを内蔵しており、前者は機体の機動力を強化する。後者は広範囲への攻撃を可能とする他、ビームマグナムの扱い辛さをカバーする事が可能である。
 
;ビームマシンガン
 
;ビームマシンガン
:本来はギラ・ズールの武装だが、ガランシェールを押し上げる際に装備していた。
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:[[ギラ・ズール]]の主兵装で、ベレット状になったビームを連射する。集弾率や連射性は標準的だが、基本設計の優秀さから銃身に大型センサー等を追加する事ができ、拡張性に優れている。なお、下側にあるバナナ型のマガジンはフォアグリップとしても機能する。<br />アニメ版にて、ガランシェールを押し上げる際に腰部に1挺マウントしていた。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
<!-- :機体名:説明 -->
 
<!-- :機体名:説明 -->
;[[フルアーマーユニコーンガンダム]]
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;[[フルアーマー・ユニコーンガンダム]]
 
:武装強化形態。<br />名称こそ「フルアーマー」だが、追加装甲の類は装着されていない。
 
:武装強化形態。<br />名称こそ「フルアーマー」だが、追加装甲の類は装着されていない。
 
;[[バンシィ|ユニコーンガンダム2号機 バンシィ]]<br />[[バンシィ・ノルン]]
 
;[[バンシィ|ユニコーンガンダム2号機 バンシィ]]<br />[[バンシィ・ノルン]]
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