ミナレット

ミナレット
読み Minaret
登場作品 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
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スペック
分類 巨大プラント船
所属組織 ジオン公国軍
所属部隊 キマイラ隊 (技術部隊ヒュドラ)
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概要編集

ジオン公国軍の特別編成大隊キマイラを構成する技術部隊ヒュドラの運用するモビルスーツ改修専用艦。内部は物理的・電子的に細かくアクセスを制限されており、全貌を知るのはヒュー・マルキン・ケルビンジョニー・ライデンエイシア・フェローの三名のみ。

一年戦争でジオンが建造した船舶としては最大クラスの物とされるが、その実態は資源衛星に推進システムと管制システムを付けた物。内部にはMSの製造・整備工場が設置され、ジオニック社ツィマット社MIP社のトップエンジニア、エースメカニック達が出向して乗り込んでいた。

「キマイラ隊の肝」と言われたヒュドラの中核であり、CAD/CAMシステムを高度に発展させた設計支援システムを有し、各エースパイロットの個別要望によるカスタマイズを僅か数日で完成させる事ができ、これによって30は下らない機体バリエーションを生み出したとされる。その技術力は戦後10年を経てもなお他のそれより進んでいる[1]

また、新型MS関連の技術と戦技開発も目的の一つとしていたため、居住関係は資源衛星時代の物を多く流用し、「町」と形容出来る規模を誇っている。

一年戦争後は自動航行で宇宙を周回しており、その航路パターンはサングレ・アスルに搭載された航路検索システムを使用しなければ突き止める事は出来ない。また、防衛システムによって不用意に接近した場合、128門の対空砲が作動した上で離脱の為の加速を開始する。それを解除するにはレーザーキーによる解除プログラムを限定された受光部に照射する必要がある。

登場作品編集

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
初登場作品。キマイラ隊の保有する巨大プラント船であり、一年戦争当時のジオン軍の技術遺産と「ザビ家の復讐装置」を内包する事から、各勢力がその存在を巡って政争・抗争を繰り広げる事になった。
しかし、戦闘の最中にエキドナが解析していたレッド・ウェイラインのバイタルデータがジョニー・ライデンの物と一致した事で、復讐装置が起動。コロニーへアスタロスが散布される事態となり、各勢力は戦闘を中断を余儀なくされ、システム本体はレッドの手によって破壊される。
一連の騒乱後、艦は木星の重力圏へと投棄される事が決定した。
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
イベント「0079 真紅の稲妻」にて登場。ジオン軍の試作MSやMAを複数搭載し、一年戦争終盤にジョニーの指示でア・バオア・クーから離脱した事が語られている。

装備・機能編集

特殊機能編集

ザビ家の復讐装置
ジオン軍が開発した環境破壊兵器「アスタロス」をスペースコロニーに散布する為のシステム。一年戦争終盤の内乱時、これの争奪戦が勃発するが、エイシアの命と引き換えに装置の起動システムは完全に破壊されたが、ヒューの仕掛けによってジョニー・ライデンのバイタルデータをキーに起動するよう潜伏プログラムが仕掛けられていた。
エキドナ
魔獣キマイラを産んだ神の名を冠するシステム。カメラやセンサー等の外部ユニットから取得したデータを解析する。画像データ、推進剤の分光データ、監視対象の速度、移動方向、ビームの発砲タイミング等からジョニー・ライデンのバイタルデータを特定し、それをキーとしてザビ家の復讐装置を起動させ、通常のシステムをすべて管理下に置く。

武装・必殺攻撃編集

対空砲
艦の各所に全128門が搭載されている。防衛システムとリンクしており、不用意に接近した場合はこれの一斉砲火を受ける事になる。

艦内設備編集

設計支援システム
CAD/CAMシステムを高度に発展させた設計支援システム。各パイロットの要望に応じたカスタマイズを数日で完成させる技術力を有し、ジオンのMSV群を生み出す改修・改造システムの一端を担っている。
宇宙港
艦の下部に備えられた宇宙港。物資集積所としても機能する。
居住区
資源衛星時代の施設を転用した居住区。ちょっとした町ぐらいの規模があるとされる。
格納庫
数多のモビルスーツ、モビルアーマーを収容する、広大な格納庫。ミナレットはここにジオン軍の開発した様々な機体を抱え込んでいた。

搭乗員編集

艦載機編集

対決・名場面編集

関連艦編集

サングレ・アスル
キマイラ隊所属のザンジバル級。ミナレットの航路検索システムを有する唯一の艦であり、捜索の為の鍵。戦後はテミスによって管理・保管されていた。

リンク編集

脚注編集

  1. 一年戦争後のジオン公国系メーカーが開示したMS開発データは意図的に分割され連邦・アナハイムに渡されたため。