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| メインスラスターとして高機動バーニアシステムを搭載し、姿勢制御は機体各所に配置されたサブスラスターで行う。これは、一種の指向性爆薬に近い固体燃料ペレットを爆発的に燃焼させる事で瞬間的に大推力を発生させるもので、燃料の消費は激しいが、メインスラスターを使わずに機体を自在に移動出来る利点があった。 | | メインスラスターとして高機動バーニアシステムを搭載し、姿勢制御は機体各所に配置されたサブスラスターで行う。これは、一種の指向性爆薬に近い固体燃料ペレットを爆発的に燃焼させる事で瞬間的に大推力を発生させるもので、燃料の消費は激しいが、メインスラスターを使わずに機体を自在に移動出来る利点があった。 |
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− | ボールは燃料電池を動力源としているため、MSレベルの運動性や機動性を確保出来る訳でもなく、[[AMBAC]]機動もビーム兵器のドライブも不可能であるが、帰還後の機体冷却設備などが不要であり、ボールのみならば軽武装艦やただの輸送艦も空母として運用出来るという利点があった。 | + | ボールは燃料電池を動力源としているため、MSレベルの運動性や機動性を確保出来る訳でもなく、[[AMBAC]]機動もビーム兵器のドライブも不可能であるが、帰還後の機体冷却設備などが不要であり、ボールのみならば軽武装艦やただの輸送艦も空母として運用出来た。 |
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| また、設計当初から生産時期や施設による多少の仕様違いは織り込み済みであり、マニピュレータの仕様や武装にもいくつかのバリエーションが存在する。特にそれぞれの生産拠点や運用部隊による塗装バリエーションは多岐に渡っており、実際の稼働や任務に支障がない限り、部隊単位で独自の塗装も認められていたという。中でも旧世紀の戦闘機に倣った、いわゆる「シャークマウス塗装」は、実戦投入当初から多くのパイロットに好まれた塗装パターンの一つであった。 | | また、設計当初から生産時期や施設による多少の仕様違いは織り込み済みであり、マニピュレータの仕様や武装にもいくつかのバリエーションが存在する。特にそれぞれの生産拠点や運用部隊による塗装バリエーションは多岐に渡っており、実際の稼働や任務に支障がない限り、部隊単位で独自の塗装も認められていたという。中でも旧世紀の戦闘機に倣った、いわゆる「シャークマウス塗装」は、実戦投入当初から多くのパイロットに好まれた塗装パターンの一つであった。 |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;180mm低反動砲 | | ;180mm低反動砲 |
− | :機体上部のターレットにマウントされた実体弾砲。2列式弾倉を採用し、装弾数は21発。いくつかのバリエーションがあり、砲身を2門装備する機体も相当数生産されたと言われているが、実戦での運用例は確認されていない。。<br/>180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあったほか、試作機のRX-76には[[ガンタンク]]から流用した120mmキャノンが搭載されていたとされる<ref>ガンプラ「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」説明書。この解説は、口径が180mmだけでなく120mmや90mmと、資料によってバラつきが生じていることに対する辻褄合わせと思われる。</ref>。<br/>『1st』作中ではドムを一撃で破壊している他、開発経緯を考えれば射程は長いと思われる。なお、『小説版1st』ではハイパー・バズーカと呼称されている。 | + | :機体上部のターレットにマウントされた実体弾砲。2列式弾倉を採用し、装弾数は21発。いくつかのバリエーションがあり、砲身を2門装備する機体も相当数生産されたと言われているが、実戦での運用例は確認されていない。<br/>180mm砲搭載型が最も多く量産されたが、調達の問題から120mm砲を搭載した機体もあったほか、試作機のRX-76には[[ガンタンク]]から流用した120mmキャノンが搭載されていたとされる<ref>ガンプラ「MG RB-79K ボール 第08MS小隊版」説明書。この解説は、口径が180mmだけでなく120mmや90mmと、資料によってバラつきが生じていることに対する辻褄合わせと思われる。</ref>。<br/>『1st』作中ではドムを一撃で破壊している他、開発経緯を考えれば射程は長いと思われる。なお、『小説版1st』ではハイパー・バズーカと呼称されている。 |
| ;2連装キャノン砲 | | ;2連装キャノン砲 |
− | :俗に15(フィフティーン)キャリバーとも呼ばれる連装キャノン砲。主に補給艦の護衛機に採用され、ゼロ距離射撃も可能であった。[[ジオン軍]]の識別データでは「ショートレンジ・マシン・キャノン」と表記されている。<br/>速射性能は180mmキャノンに勝っていたと見られ、ボールのみで戦闘小隊を編成する際には本武装を装備した機体を混成する例が多かった。<br/>MS IGLOO 黙示録0079』や『THE ORIGIN』に登場した一部の機体が装備。 | + | :俗に15(フィフティーン)キャリバーとも呼ばれる連装キャノン砲。主に補給艦の護衛機に採用され、ゼロ距離射撃も可能であった。[[ジオン軍]]の識別データでは「ショートレンジ・マシン・キャノン」と表記されている。<br/>速射性能は180mmキャノンに勝っていたと見られ、ボールのみで戦闘小隊を編成する際には本武装を装備した機体を混成する例が多かった。<br/>『MS IGLOO 黙示録0079』や『THE ORIGIN』に登場した一部の機体が装備。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
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| ;[[ボール改]] | | ;[[ボール改]] |
| :『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』に登場。サブアームが増設された本機の改良型。 | | :『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』に登場。サブアームが増設された本機の改良型。 |
| + | ;[[ボール・スプレーミサイル]] |
| + | :[[ガンキャノン]]のスプレーミサイル・ランチャーを装備した機体。 |
| ;[[133式ボール]] | | ;[[133式ボール]] |
| :宇宙世紀0133年に[[量産型ガンダムF91|量産型F91]]部隊の運用コスト調整と支援を目的に開発された機体。 | | :宇宙世紀0133年に[[量産型ガンダムF91|量産型F91]]部隊の運用コスト調整と支援を目的に開発された機体。 |
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| :本機をベースとする攻撃ユニットを搭載した機体。 | | :本機をベースとする攻撃ユニットを搭載した機体。 |
| ;[[ドータップ]] | | ;[[ドータップ]] |
− | :『[[機動新世紀ガンダムX]]』の機体で当機をモチーフにしている。劇中では第七次宇宙戦争の回想シーンでしか登場していない。 | + | :『[[機動新世紀ガンダムX]]』の登場機体で本機をモチーフにしている。 |
| :;[[ドータップ水中型]] | | :;[[ドータップ水中型]] |
| ::ドータップの水中型。 | | ::ドータップの水中型。 |
| + | ;[[ミストラル]] |
| + | :『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の登場機体で本機をモチーフにしている。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |