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| == シルエットフォーミュラプロジェクト (Silhouette Formula Project) == | | == シルエットフォーミュラプロジェクト (Silhouette Formula Project) == |
| + | 『[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]』に登場する[[モビルスーツ]]開発計画。略称は「SFP」。 |
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− | 模型企画およびそれに関連するメディア作品『[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]』に登場する[[モビルスーツ]]開発計画。略称は「SFP」
| + | [[宇宙世紀]]0112年6月14日、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の次期主力機コンペで[[サナリィ]]の[[ガンダムF90]]に大敗を喫した[[アナハイム・エレクトロニクス社]]ら、連邦軍の次期主力機製造から外される事を懸念し、新規の小型MS開発を決意。サナリィから合法・非合法問わず入手した[[フォーミュラ計画]]の情報を基に、その技術吸収を目的として、[[Gキャノン]]のOEM供給と前後する形で同計画をスタートさせた。同計画は、単なる産業スパイに留まらず、アナハイムの社内体制そのものを抜本的に見直し、同社の技術的優位性を継続させる事も意図していた<ref>当時のアナハイムは度重なる組織再編の果てに極端な部署主義に陥っており、各事業部は相互の競争を建前に秘密主義に陥り、他部署の見学にすら武装警備員が見張りに付くという有様だった。</ref>。 |
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− | [[宇宙世紀]]0112年、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の次期主力量産機のコンペで[[サナリィ]]に技術面で大敗した[[アナハイム・エレクトロニクス社]]は、本格的な小型MSに関する技術を習得するべく、サナリィの[[フォーミュラ計画]]に関する情報を合法・非合法な手段を問わず手に入れ、それを再現したMSを開発するのがこの計画の目的である。 | + | 当初はAEの企業活動に過ぎなかったが、[[キャノンガンダム]]と[[Gキャノン]]の一件<ref>キャノンガンダムはカタログスペック上は高性能だったが、量産機でありながらカスタム機並みの複雑な構造を持ち、宣伝された新機能も動作をしないケースが多く動作の確実性に欠けていた。しかし、サナリィはこれらの欠点を伏せた上でGキャノンでアナハイムが施した整備性周りの改善を悪し様に取り上げていた。</ref>などサナリィへの失望と目に余る行動から連邦軍側も積極的に介入(フォーミュラ計画に関する機密情報の横流し等)していくことになる。 |
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− | 当初はAEの企業活動に過ぎなかったが、キャノンガンダム・Gキャノンの件<ref>キャノンガンダムはカタログスペックでは高性能だったが実際は一般量産機であるにも拘らずカスタム機並みの複雑な構造で整備性が低くまた宣伝された新機能も動作をしないケースが多く動作の確実性に欠け、GキャノンでAEが施した整備性周りの改善を悪し様に取り上げ、何よりサナリィはこれ等の自社側の欠陥・汚点をメディアから隠蔽(現実世界に於いても書籍資料などでこの手の内容を記さず一方的にAEが悪い様に記すなど偏向改竄がされている)していた</ref>などサナリィへの失望と目に余る行動から連邦軍側も積極的に介入(フォーミュラ計画に関する機密情報の横流し等)していくことになる。
| + | 同計画で得た情報を基に、アナハイムは独自に技術を発展・昇華させ、サナリィの機体にも比肩する高性能機を完成させた。同時にアナハイムは[[クロスボーン・バンガード]]とも政治的提携を結び、SFPの技術をC.V.にリークする見返りとして[[ブッホ・エアロダイナミックス社]]が開発した技術を獲得していた。 |
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− | 更に裏では、元々下請け関係だった[[ブッホ・コンツェルン]]の私兵集団[[クロスボーン・バンガード]](以下C.V.)と政治的提携を結び、アナハイム側がC.V.側に本計画で盗用した小型MSに関する技術を提供し、その見返りとして[[ブッホ・エアロダイナミックス社]]が開発した技術を獲得していた。
| + | 宇宙世紀0123年2月、アナハイムとC.V.双方は月と[[サイド3]]の中間に位置するゼブラゾーンで裏取引を画策したが、事情を知らない両者の試験部隊が鉢合わせし、遭遇戦が発生([[ゼブラゾーン事件]])。この一件はその後、双方の当事者たちによって「事故」として処理される事になった。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
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| :出典元。作中の[[ゼブラゾーン事件]]にてSFP関連機体の活躍が描かれる裏でAE上層部とC.V.司令部の裏取引の様子も描かれた。しかし、この事件が結果として計画の破綻を招く原因となった。 | | :出典元。作中の[[ゼブラゾーン事件]]にてSFP関連機体の活躍が描かれる裏でAE上層部とC.V.司令部の裏取引の様子も描かれた。しかし、この事件が結果として計画の破綻を招く原因となった。 |
| ;[[機動戦士ガンダムF90FF]] | | ;[[機動戦士ガンダムF90FF]] |
− | :F90の監視を行う先遣調査部隊[[ウジャトアイズ]]が登場。宇宙世紀0115年を舞台とする第2部から活動を開始する。 | + | :F90の監視を行う先遣調査部隊[[ウジャトアイズ]]が登場。宇宙世紀0115年を舞台とする第2部から活動を開始した。また、[[MSA-120]]も、F90とのトライアル後に計画の一環として増産された事が語られている。 |
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| == 開発機体 == | | == 開発機体 == |
| === [[アナハイム・エレクトロニクス社]] === | | === [[アナハイム・エレクトロニクス社]] === |
| ;[[シルエットガンダム]] / [[シルエットガンダム改]] | | ;[[シルエットガンダム]] / [[シルエットガンダム改]] |
− | :[[ガンダムF91]](厳密に言うと[[ガンダムF90V]]や[[ガンダムF91 バックキャノン装着型|バックキャノンタイプ]]のデータなどから当時想定されていたF91を模倣した物)を再現した機体。 | + | :[[ガンダムF91]]の再現を試みた機体。ネオガンダム開発の為のジャンピングボード。 |
| ;[[ハーディガン]] | | ;[[ハーディガン]] |
− | :[[ヘビーガン]]をベースに[[キャノンガンダム]]の仕様を盛り込んで主力汎用機化した改修機体。 | + | :[[ヘビーガン]]をベースに[[キャノンガンダム]]の仕様を盛り込んだ改修機。 |
− | ;[[ハーディガン Gカスタム]] | + | :;[[プロト・ハーディガン]] |
− | : | + | ::ハーディガンのプロトタイプ。 |
| + | :;[[Gカスタム]] |
| + | ::ハーディガンの先行配備型。[[MSA-120|MSA-0120]]のメガブーストを搭載する。 |
| ;[[Gキャノンマグナ]] | | ;[[Gキャノンマグナ]] |
− | :[[Gキャノン]]をサナリィから盗用した技術などで改良した機体。支援機ながら戦力としての評価はF90Vと同じ | + | :[[Gキャノン]]をサナリィから盗用した技術などで改良した機体。 |
| ;[[ネオガンダム]] | | ;[[ネオガンダム]] |
− | :本計画の結果を基に更に次世代の機体を開発する裏のSFPこと『シークレットフォーミュラプロジェクト』の機体<ref>この設定の浸透度が低かった為ゲーム作品や各種書籍資料ではネオガンダムはSFPの機体とされているが厳密には間違いである</ref>。 | + | :本計画の結果を基に更に次世代の機体を開発する裏のSFPこと「シークレットフォーミュラプロジェクト」で開発された機体。 |
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| === [[ブッホ・エアロダイナミックス社]] === | | === [[ブッホ・エアロダイナミックス社]] === |
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| === 関与が疑われている機体 === | | === 関与が疑われている機体 === |
| + | ;[[MSA-120]] |
| + | :プロジェクト開始以前の小型MSの試作機。2号機がハーディガン開発のテストベッドとされた他、プロジェクトの一環として6機が増産されている。 |
| ;[[ジャベリン]] | | ;[[ジャベリン]] |
| :本機のジャベリンユニットは、[[クロスボーン・バンガード]]側から提供されたショット・ランサーの技術から発展した可能性がある。 | | :本機のジャベリンユニットは、[[クロスボーン・バンガード]]側から提供されたショット・ランサーの技術から発展した可能性がある。 |