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960 バイト追加 、 2021年5月20日 (木) 00:48
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| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
 
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| 外国語表記 = Shamblo
 
| 外国語表記 = Shamblo
| 登場作品 = [[機動戦士ガンダムUC]]
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| 登場作品 =  
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*[[機動戦士ガンダムUC]]
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*[[機動戦士ガンダムUC バンデシネ]]
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
| デザイナー = カトキハジメ
 
| デザイナー = カトキハジメ
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| 母艦 =  
 
| 母艦 =  
 
| 主なパイロット =  
 
| 主なパイロット =  
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;【小説UC】
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*[[マハディ・ガーベイ]] (操縦・攻撃)
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*[[ロニ・ガーベイ]] (防御)
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*[[アッバス・ガーベイ]] (索敵)
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*[[ワリード・ガーベイ]] (索敵)
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;【アニメUC】
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*[[ロニ・ガーベイ]]
 +
;【バンデシネ】
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*[[マハディ・ガーベイ]]
 
*[[ロニ・ガーベイ]]
 
*[[ロニ・ガーベイ]]
*[[マハディ・ガーベイ]] (原作)
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*[[アッバス・ガーベイ]] (原作)
  −
*[[ワリード・ガーベイ]] (原作)
   
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
=== 原作での設定 ===
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=== 原作小説版UCでの設定 ===
 
[[マハディ・ガーベイ]]の経営する[[ガーベイ・エンタープライズ社]]が開発した水陸両用[[モビルアーマー]]。[[ジオン公国]]のシンパからの援助や技術供与を受け、マハディ自身も巨額の費用を投じて完成させた。
 
[[マハディ・ガーベイ]]の経営する[[ガーベイ・エンタープライズ社]]が開発した水陸両用[[モビルアーマー]]。[[ジオン公国]]のシンパからの援助や技術供与を受け、マハディ自身も巨額の費用を投じて完成させた。
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[[地球連邦軍 (UC)|連邦海軍]]では、ソナー等では探知できない本機をして「海の亡霊(シー・ゴースト)」と呼んでいた。
 
[[地球連邦軍 (UC)|連邦海軍]]では、ソナー等では探知できない本機をして「海の亡霊(シー・ゴースト)」と呼んでいた。
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=== アニメ版での設定 ===
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=== アニメ版UCでの設定 ===
 
[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時に[[ネオ・ジオン]]軍が設計を行っていた機体。その為、「[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の遺産」と呼ばれていた。戦後、この設計案を基に「[[袖付き]]」の援助と技術供与を受けてジオン残党軍が6年がかりで開発。その際、新たにサイコフレームをコクピットに搭載した事で複雑化した機体のコントロールを[[ニュータイプ]]パイロット一人で行えるようになった。しかし、そのせいでパイロットの精神にかなりの負荷をかけるようになってしまった為、生前のマハディの指示でコクピットブロック前方には彼がパイロットの状態を常時モニターする為のシートを設置している。
 
[[第一次ネオ・ジオン抗争]]時に[[ネオ・ジオン]]軍が設計を行っていた機体。その為、「[[ハマーン・カーン|ハマーン]]の遺産」と呼ばれていた。戦後、この設計案を基に「[[袖付き]]」の援助と技術供与を受けてジオン残党軍が6年がかりで開発。その際、新たにサイコフレームをコクピットに搭載した事で複雑化した機体のコントロールを[[ニュータイプ]]パイロット一人で行えるようになった。しかし、そのせいでパイロットの精神にかなりの負荷をかけるようになってしまった為、生前のマハディの指示でコクピットブロック前方には彼がパイロットの状態を常時モニターする為のシートを設置している。
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== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
;[[機動戦士ガンダムUC]]
+
;[[機動戦士ガンダムUC]] (原作小説版)
:パイロットは[[マハディ・ガーベイ]]、[[ロニ・ガーベイ]]、[[アッバス・ガーベイ]]、[[ワリード・ガーベイ]]<br />[[ユニコーンガンダム|ユニコーン]]のラプラス・プログラムの封印を解く為に[[ダカール]]を攻撃するが、私怨に取り憑かれているマハディは[[地球連邦政府]]を壊滅させようと無関係な民間人まで巻き込んだ殺戮を始める。その後、止めに入った[[バナージ・リンクス|バナージ]]のユニコーンや[[リディ・マーセナス|リディ]]の[[デルタプラス]]と交戦状態になるが、マハディが自分に反発するロニに逆上して射殺した事がきっかけでリフレクタービットによる防御力を失い、直後にバナージとリディの連携による一点突破で撃破されて沈黙した。<br />アニメ版とは違いバナージはロニ射殺時に初めて彼女を感知し、彼女の思念に導かれるようにしてシャンブロを撃破する。しかし最後までロニが乗っていたことには気付かなかった。
+
:初出作品。搭乗員は[[マハディ・ガーベイ]]、[[ロニ・ガーベイ|ロニ]]、[[アッバス・ガーベイ|アッバス]]、[[ワリード・ガーベイ|ワリード]]の4名。<br />第6巻で登場し、[[ユニコーンガンダム|ユニコーン]]のラプラス・プログラムの封印を解く為に[[ダカール]]を攻撃するが、私怨に取り憑かれているマハディは[[地球連邦政府]]を壊滅させようと無関係な民間人まで巻き込んだ無差別攻撃を始める。その後、止めに入った[[バナージ・リンクス|バナージ]]のユニコーンや[[リディ・マーセナス|リディ]]の[[デルタプラス]]と交戦状態になるが、マハディが自分に反発するロニに逆上して射殺した事がきっかけでリフレクタービットによる防御力を失い、直後にバナージとリディの連携による一点突破でコックピットを撃ち抜かれ沈黙した。<br />後のアニメ版とは違い、この段階でバナージは本機にロニが乗っている事には気づいておらず、ロニが射殺された際に初めて彼女の思念を感知し、それに導かれるようにしてシャンブロを撃破した。また、バナージが彼女が死んだ事に気づいたのは第10巻の最終盤となっている。
;[[機動戦士ガンダムUC]](OVA)
+
;[[機動戦士ガンダムUC]] (アニメ版)
:マハディが既に故人の為、ロニが一人で搭乗。<br />陽動の為に[[ヨンム・カークス|カークス]]らと共にダカールを攻撃。その後、[[トリントン基地]]を襲撃するがサイコミュの暴走により民間人ごと攻撃し始める。バナージの介入と説得で一度は停止するものの、ロニが父親のように慕っていたカークスの死を感じ取って再び暴走。最後はリディのデルタプラスが引き金を引けないバナージのユニコーンからビームマグナムを奪い取ってコクピットを撃ち抜き、沈黙させた。
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:episode 4に登場。マハディと兄達が既に故人の為、ロニが一人で搭乗している。<br />陽動の為に[[ヨンム・カークス|カークス]]らと共にダカールを攻撃。その後、[[トリントン基地]]を襲撃するがサイコミュの暴走により民間人ごと攻撃し始める。バナージの介入と説得で一度は停止するものの、ロニが父親のように慕っていたカークスの死を感じ取って再び暴走。最後はリディのデルタプラスが引き金を引けないバナージのユニコーンからビームマグナムを奪い取ってコクピットを撃ち抜き、沈黙させた。
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;[[機動戦士ガンダムUC バンデシネ]]
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:
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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:フレームの構造材に金属粒子レベルの大きさのサイコ・チップを封じ込めたもの。これによって[[サイコミュシステム|サイコミュ]]の小型化が可能になった。
 
:フレームの構造材に金属粒子レベルの大きさのサイコ・チップを封じ込めたもの。これによって[[サイコミュシステム|サイコミュ]]の小型化が可能になった。
 
;変形
 
;変形
:水中巡航、水中格闘、陸上戦闘の各形態に変形可能。
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:水中巡航形態、水中格闘形態、陸上戦闘形態の各形態に変形可能。
 
;[[サイコフィールド]]
 
;[[サイコフィールド]]
 
:サイコフレームが起因となるエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。
 
:サイコフレームが起因となるエネルギーフィールド。パイロットやパイロットに関わった人物、機体の周囲にいる周囲の人物の意志に反応し、様々な挙動を見せる。
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:両肩に1門ずつ内蔵。広範囲への攻撃が可能。
 
:両肩に1門ずつ内蔵。広範囲への攻撃が可能。
 
;リフレクター・ビット
 
;リフレクター・ビット
:機体後部に12基格納されている無線誘導兵器。射出された後にプロペラを展開して浮力を得る。これ自体に攻撃力は無く、発射されたビームを反射させる役割を持つ。拡散メガ粒子砲と併用する事で多数の敵機を同時に攻撃でき、ビームバリアーとして機能させる事も可能である。また、敵機からのビームも同様に反射できる。
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:機体後部のコンテナ・ユニットに12基格納されている無線誘導兵器。過去に[[サイコガンダムMk-II]]に採用されていた物と同型のビットに新たにプロペラユニットが装着されており、射出された後にプロペラを展開して浮力を得る。これ自体に攻撃力は無く、発射されたビームを反射させる役割を持つ。拡散メガ粒子砲と併用する事で多数の敵機を同時に攻撃でき、ビームバリアーとして機能させる事も可能である。また、敵機からのビームも同様に反射できる。
 
;大型アイアン・ネイル
 
;大型アイアン・ネイル
 
:両腕に装備。サイズがサイズなので、潜水艦を一撃でひしゃげさせる事が出来る程の威力を持つ。[[モビルスーツ]]を掴んで軽々と持ち上げる事も可能。
 
:両腕に装備。サイズがサイズなので、潜水艦を一撃でひしゃげさせる事が出来る程の威力を持つ。[[モビルスーツ]]を掴んで軽々と持ち上げる事も可能。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ノイエ・ジール]] / [[ゾディ・アック]] / [[ジャムル・フィン]]
 
;[[ノイエ・ジール]] / [[ゾディ・アック]] / [[ジャムル・フィン]]
:どれもシャンブロと同様、旧ネオ・ジオン軍で設計・開発されていた[[MA]]である。
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:どれもシャンブロと同様、旧ネオ・ジオン軍で設計・開発されていた[[MA]]である。特にゾディ・アックについては展開式の大口径メガ粒子砲や当初ファンネルを搭載予定だった12基のハッチを有する点で共通している。
 
;[[グラブロ]] / [[ヴァル・ヴァロ]]
 
;[[グラブロ]] / [[ヴァル・ヴァロ]]
 
:直接的な関連性は無いと思われるが、水中形態のデザインがこれらとよく似ている。
 
:直接的な関連性は無いと思われるが、水中形態のデザインがこれらとよく似ている。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*ガンダムエース2011年12月号の記事によると、小説をそのまま再現しようとすると2年かけても終らない事がわかり(そもそも、最初期のプロットではダカールで暴れる案はなく、カトキハジメ氏がもってきたラフ画がきっかけ)、6巻全部と7巻前半をミックスさせた物になっている。<br />ロニを殺したのがリディ一人になった理由については、打合せで「バナージにこれ以上人殺しをさせたくないという意見と、リディがダークサイドに堕ちるきっかけに丁度いい」という結論に至ったからである。<br />「実はロニはシャンブロに操られていた」という案も出たらしいが、「アニメ的な発想で、『UC』では絶対にやるべきではない」と却下された。
 
*ガンダムエース2011年12月号の記事によると、小説をそのまま再現しようとすると2年かけても終らない事がわかり(そもそも、最初期のプロットではダカールで暴れる案はなく、カトキハジメ氏がもってきたラフ画がきっかけ)、6巻全部と7巻前半をミックスさせた物になっている。<br />ロニを殺したのがリディ一人になった理由については、打合せで「バナージにこれ以上人殺しをさせたくないという意見と、リディがダークサイドに堕ちるきっかけに丁度いい」という結論に至ったからである。<br />「実はロニはシャンブロに操られていた」という案も出たらしいが、「アニメ的な発想で、『UC』では絶対にやるべきではない」と却下された。
*原作小説版6巻の冒頭で連邦軍の潜水艦を撃沈するが、これは第二次世界大戦末期が舞台の福井晴敏氏の小説「終戦のローレライ」のセルフパロティ。シーゴーストと恐れられる元ナチスドイツの潜水艦UF4が、新米水測員アディの搭乗するアメリカ軍潜水艦ボーンフィッシュを撃沈している。
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*原作小説版『UC』第6巻の冒頭で連邦軍の潜水艦を撃沈するが、これは第二次世界大戦末期が舞台の福井晴敏氏の小説「終戦のローレライ」のセルフパロティ。シーゴーストと恐れられる元ナチスドイツの潜水艦UF4が、新米水測員アディの搭乗するアメリカ軍潜水艦ボーンフィッシュを撃沈している。
 
**なおUF4の乗組員の一人は小説の主要人物として活躍するのだが、元ナチス武装親衛隊という設定に問題があったのか、映画版では既に死亡したことに設定変更されている。シャンブロのパイロットであるマハディもイスラムの過激派という設定からかOVA版では死亡したことにされており、二重の意味でパロティをやらかすことになってしまった。
 
**なおUF4の乗組員の一人は小説の主要人物として活躍するのだが、元ナチス武装親衛隊という設定に問題があったのか、映画版では既に死亡したことに設定変更されている。シャンブロのパイロットであるマハディもイスラムの過激派という設定からかOVA版では死亡したことにされており、二重の意味でパロティをやらかすことになってしまった。