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422 バイト追加 、 2021年4月22日 (木) 15:52
→‎特殊機能: AGE Mechanical Equipment "M"oving BOat
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== AGE-2 ガンダムAGE-2 ノーマル(Gundam AGE-2 Normal) ==
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{{登場メカ概要
*登場作品:[[機動戦士ガンダムAGE]]
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| 読み = ガンダムエイジツー ノーマル
*デザイナー:海老川兼武
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| 外国語表記 = Gundam AGE-2 Normal
*分類:戦闘用[[可変モビルスーツ]]
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダムAGE]]
*装甲材質:不明(特殊鋼材?)
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*全高:18.3m
+
| デザイナー = 海老川兼武
*重量:28.7t
+
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*開発組織:[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]、AGEシステム
+
 
*所属:[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]][[ディーヴァ]]
+
{{登場メカ概要
*主なパイロット:[[アセム・アスノ]]
+
| タイトル = スペック
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| 分類 = 戦闘用[[可変モビルスーツ]]
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| 型式番号 = AGE-2
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| 頭頂高 =
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| 全高 = 18.3m
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| 重量 = 28.7t
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| 主動力 =
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| 搭載システム = [[AGEシステム]]
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| 装甲材質 =
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| 開発 = [[AGEシステム]]
 +
| 開発組織 = [[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]
 +
| 所属 =
 +
| 所属組織 = [[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]
 +
| 所属部隊 = [[ウルフ隊]]
 +
| 母艦 = [[ディーヴァ]]
 +
| 主なパイロット = [[アセム・アスノ]]
 +
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]の戦闘用[[モビルスーツ]]。カラーリングはトリコロール。<br />[[ガンダムAGE-1 ノーマル|ガンダムAGE-1]]の後継機で、AGE-1のこれまでの戦闘データやAGEデバイスに蓄積されたデータを基にして[[フリット・アスノ]]中将の指揮の下に連邦軍[[MS]]技術研究部門が総力を結集して開発した。その為、四肢のGウェア換装機構も改良を加えた上で引き続き採用している。勿論、[[AGEシステム]]も搭載されている為、AGEデバイス無しには動かす事が出来ないが、ある程度は自動制御での稼働が可能。火力運用についても更なる効率化が図られている。<br />最大の特徴は[[可変モビルスーツ|可変機構]]を採用した事で、「ストライダー形態」と呼ばれる長距離移動形態に変形が可能。この状態では通常時の3倍の推力で高速移動できるようになる他、コロニー内や重力下において飛行が可能となる等、AGE-1と比較して運用の幅が大きく広がっている。変形は短時間で完了する為、これを応用して接近戦で変則的に攻撃を仕掛ける事もできる。可変機構の採用はAGEシステムからの提案で、遮蔽物の少ない宇宙空間における戦闘では敵との位置取りが重要であり、常に自身の有利な位置を確保するべく[[ヴェイガン]]系[[MS]]の持つ可変機構に着目した事に起因している。なお、これはヴェイガン側のXラウンダー専用機である[[ゼダス]]と同様のコンセプトとなっているが、推進力はこちらが上回っているとされる。<br />本機はガンダムAGE-2の通常形態であり、両肩に大型の可変翼を4枚装備している。<br />単にAGE-1に変形機構を組み込んで火力を強化しただけではなく、AGE-1ではウェアを換装する際に腰のビームサーベルもパージしていたが、本機はどのウェアに換装しても共通して使えるようになっているなど細かな改良も施されている。
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[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]の戦闘用[[モビルスーツ]][[ガンダムAGE-1]]の後継機で、AGE-1のこれまでの戦闘データやAGEデバイスに蓄積されたデータを基にして[[フリット・アスノ]]中将の指揮の下に連邦軍[[MS]]技術研究部門が総力を結集して開発した。その為、四肢のGウェア換装機構も改良を加えた上で引き続き採用している。勿論、[[AGEシステム]]も搭載されている為、AGEデバイス無しには動かす事が出来ないが、ある程度は自動制御での稼働が可能。火力運用についても更なる効率化が図られている。
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最大の特徴は[[可変モビルスーツ|可変機構]]を採用した事で、「ストライダー形態」と呼ばれる長距離移動形態に変形が可能。この状態では通常時の3倍の推力で高速移動できるようになる他、コロニー内や重力下において飛行が可能となる等、AGE-1と比較して運用の幅が大きく広がっている。変形は短時間で完了する為、これを応用して接近戦で変則的に攻撃を仕掛ける事もできる。可変機構の採用はAGEシステムからの提案で、遮蔽物の少ない宇宙空間における戦闘では敵との位置取りが重要であり、常に自身の有利な位置を確保するべく[[ヴェイガン]]系[[MS]]の持つ可変機構に着目した事に起因している。なお、これはヴェイガン側の[[Xラウンダー]]専用機である[[ゼダス]]と同様のコンセプトとなっているが、推進力はこちらが上回っているとされる。
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本機はガンダムAGE-2の通常形態であり、両肩に大型の可変翼を4枚装備している。単にAGE-1に変形機構を組み込んで火力を強化しただけではなく、AGE-1ではウェアを換装する際に腰のビームサーベルもパージしていたが、本機はどのウェアに換装しても共通して使えるようになっているなど細かな改良も施されている。
    
小説版では、両肩の可変翼には[[ガンダムAGE-1 スパロー]]の斥力推進システムの技術を応用しているとされる。また、[[デシル・ガレット]]からは「[[クシャトリヤ|四枚羽根]]」や「[[ガンダムキュリオス|羽根付きのガンダム]]」と呼ばれている。
 
小説版では、両肩の可変翼には[[ガンダムAGE-1 スパロー]]の斥力推進システムの技術を応用しているとされる。また、[[デシル・ガレット]]からは「[[クシャトリヤ|四枚羽根]]」や「[[ガンダムキュリオス|羽根付きのガンダム]]」と呼ばれている。
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ちなみにアセムが本機の専属パイロットに任命されたのは決して「英雄フリット・アスノの息子」というコネなどではなく、アセムの実力が正当に評価された結果である(奇しくも彼を悩ませる原因であるが)。但し、AGEデバイスが必須であるAGEシステムを搭載している事やアセムが士官学校を卒業しておらず、その実力を証明する事が出来ない事から、フリットが初めからアセムをパイロットにする事を想定して開発させていた可能性が高い。<br />本機は当初AGEシステムの提案で並みのパイロットよりも反応速度の高い[[Xラウンダー]]の資質が高いパイロットの為に開発されていて、後にアセムがパイロットに選ばれた事で開発指針が[[ガンダムAGE-2 ダブルバレット|ダブルバレット]]のような物理的攻撃力を高める方向性へと変更される事となった。その後も現場で様々な試行錯誤が繰り返され、[[ガンダムAGE-2 ノーマル (特務隊仕様)|特務隊仕様]]が完成すると共に[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド|ダークハウンド]]が生み出されるきっかけにもなっている。<br />本機は後の量産機[[クランシェ]]の為の評価試作機(AGE-1とアデルの関係と同じ)でもあり、前述の開発指針の変更もXラウンダーにしか扱えないような機体や装備を量産しても意味が無いと判断された事がその原因の一つになっている。
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ちなみにアセムが本機の専属パイロットに任命されたのは決して「英雄フリット・アスノの息子」というコネなどではなく、アセムの実力が正当に評価された結果である(奇しくも彼を悩ませる原因であるが)。但し、AGEデバイスが必須であるAGEシステムを搭載している事やアセムが士官学校を卒業しておらず、その実力を証明する事が出来ない事から、フリットが初めからアセムをパイロットにする事を想定して開発させていた可能性が高い。
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本機は当初AGEシステムの提案で並みのパイロットよりも反応速度の高いXラウンダーの資質が高いパイロットの為に開発されていて、後にアセムがパイロットに選ばれた事で開発指針が[[ガンダムAGE-2 ダブルバレット|ダブルバレット]]のような物理的攻撃力を高める方向性へと変更される事となった。その後も現場で様々な試行錯誤が繰り返され、[[ガンダムAGE-2 ノーマル (特務隊仕様)|特務隊仕様]]が完成すると共に[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド|ダークハウンド]]が生み出されるきっかけにもなっている。
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本機は後の量産機[[クランシェ]]の為の評価試作機(AGE-1とアデルの関係と同じ)でもあり、前述の開発指針の変更もXラウンダーにしか扱えないような機体や装備を量産しても意味が無いと判断された事がその原因の一つになっている。
    
余談だが、劇中では一度だけ「AGE-2ガンダム」と呼ばれた事もあった。
 
余談だが、劇中では一度だけ「AGE-2ガンダム」と呼ばれた事もあった。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
   
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[AGEシステム]]
 
;[[AGEシステム]]
 
:自己成長型のコンピュータシステム。蓄積した戦闘データから戦局に合った新装備を自動工廠「AGEビルダー」で製造する。
 
:自己成長型のコンピュータシステム。蓄積した戦闘データから戦局に合った新装備を自動工廠「AGEビルダー」で製造する。
 
;変形
 
;変形
:ストライダー形態に変形する。AGEシステムの提案により実装された。この形態時にはMS形態時の3倍の推進力を有する。<br />なお、ストライダー形態は「Gストライダーフォーム」、「AGE-2ストライダー」とも呼ばれる。
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:ストライダー形態に変形可能。AGEシステムの提案により実装された。この形態時にはMS形態時の3倍の推進力を有する。<br />なお、ストライダー形態は「Gストライダーフォーム」、「AGE-2ストライダー」とも呼ばれる。
;AMENBO(アメンボ)
+
;AMEMBO(アメンボ)
 
:「Gウェア」を搭載可能な無人輸送機。名称は「'''A'''GE '''M'''echanical '''E'''quipment '''M'''oving '''BO'''at」の略。
 
:「Gウェア」を搭載可能な無人輸送機。名称は「'''A'''GE '''M'''echanical '''E'''quipment '''M'''oving '''BO'''at」の略。
 
;換装
 
;換装
:四肢を「Gウェア」に換装可能。本機ではウェアを搭載した「AMENBO」を射出して戦場で換装している。
+
:四肢を「Gウェア」に換装可能。本機ではウェアを搭載した「AMEMBO」を射出して戦場で換装している。
 
;分離
 
;分離
 
:四肢を分離可能。
 
:四肢を分離可能。
    
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
   
;ハイパードッズライフル
 
;ハイパードッズライフル
:本機の主兵装。AGE-1のドッズライフルの改良型で、2倍の出力を持つ。ビームの『回転数』を高めて収集度を増加する為に銃身も長大化されており、高い威力を誇る。特にその貫通力は一発で敵機を隠れているデブリごと、もしくは同一射線上の2機を同時に撃ち抜ける程であり、ドッズライフルを無効化出来るヴェイガンの電磁装甲ですら防ぐ事は困難である。その一方で、ライフル自体が大型化した事により取り回しが悪くなっている。<br />不使用時はリアスカートにマウントできる。またストライダー形態時には機首となり、下部はランディングギアとなる。
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:本機の主兵装。AGE-1の[[ドッズライフル]]の改良型で、2倍の出力を持つ。ビームの『回転数』を高めて収集度を増加する為に銃身も長大化されており、高い威力を誇る。特にその貫通力は一発で敵機を隠れているデブリごと、もしくは同一射線上の2機を同時に撃ち抜ける程であり、ドッズライフルを無効化出来るヴェイガンの電磁装甲ですら防ぐ事は困難である。その一方で、ライフル自体が大型化した事により取り回しが悪くなっている。不使用時はリアスカートにマウントできる。またストライダー形態時には機首となり、下部はランディングギアとなる。
;ビームサーベル
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;[[ビームサーベル]]
:リアスカートの裏側に2基マウントされている。グリップの後端からもビームを発振可能。<br />アセムは二刀流で戦う事が多い。またAGE-1とは違い、各ウェア共通で使える。
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:リアスカートの裏側に2基マウントされている。グリップの後端からもビームを発振可能。アセムは二刀流で戦う事が多い。またAGE-1とは違い、各ウェア共通で使える。
 
;ビームバルカン
 
;ビームバルカン
:両肩に1門ずつ、計2門内蔵されている速射式のビーム兵器。威力はハイパードッズライフルと比べると圧倒的に劣るが連射性は高く、従来のビームバルカンよりも口径が大きい為、ヴェイガンのMSを撃破するだけの威力は確保されている。<br />ストライダー形態時のみ使用可能。
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:両肩に1門ずつ、計2門内蔵されている速射式のビーム兵器。威力はハイパードッズライフルと比べると圧倒的に劣るが連射性は高く、従来のビームバルカンよりも口径が大きい為、ヴェイガンのMSを撃破するだけの威力は確保されている。ストライダー形態時のみ使用可能。
 
;シールド
 
;シールド
 
:腕部に装着される実体盾。両肩のウイングに干渉しないようにする為サイズは小さい。
 
:腕部に装着される実体盾。両肩のウイングに干渉しないようにする為サイズは小さい。
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
<!-- :内容:説明 -->
   
;対[[ゼイドラ]]
 
;対[[ゼイドラ]]
 
:ゼイドラの初陣で交戦。当初は互角に戦っていたが、ゼイドラのパイロットであるゼハートのXラウンダー能力を見せつけられ完敗する。その後は止めを刺す事無く見逃された。
 
:ゼイドラの初陣で交戦。当初は互角に戦っていたが、ゼイドラのパイロットであるゼハートのXラウンダー能力を見せつけられ完敗する。その後は止めを刺す事無く見逃された。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ガンダムAGE-2 ノーマル (特務隊仕様)]]
+
=== 各種ウェア換装形態 ===
:機体の塗装が白に変更されている。
   
;[[ガンダムAGE-2 ダブルバレット]]
 
;[[ガンダムAGE-2 ダブルバレット]]
 
:対敵部隊・対Xラウンダー用の砲戦形態。アセムの戦闘スタイルにも合わせている。
 
:対敵部隊・対Xラウンダー用の砲戦形態。アセムの戦闘スタイルにも合わせている。
;[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド]]
  −
:大破したAGE-2を改修した宇宙海賊仕様。
   
;[[ガンダムAGE-2 アルティメス]]
 
;[[ガンダムAGE-2 アルティメス]]
 
:対ステルスシステム「見えざる傘」用の特殊形態。
 
:対ステルスシステム「見えざる傘」用の特殊形態。
 
;[[ガンダムAGE-2 ダブルブレイド]]
 
;[[ガンダムAGE-2 ダブルブレイド]]
 
:格闘形態。
 
:格闘形態。
 +
 +
=== 別仕様 ===
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;[[ガンダムAGE-2 ノーマル (特務隊仕様)]]
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:機体の塗装が白に変更されている。
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;[[ガンダムAGE-2 ダークハウンド]]
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:大破したAGE-2を改修した宇宙海賊仕様。
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=== 系列機・派生機 ===
 
;[[ガンダムAGE-1 ノーマル]]
 
;[[ガンダムAGE-1 ノーマル]]
 
:前世代機。
 
:前世代機。
;[[ガンダムAGE-3 ノーマル]]、[[ガンダムAGE-FX]]
+
;[[ガンダムAGE-3 ノーマル]]
 
:次世代の機体。
 
:次世代の機体。
 
;[[プロトタイプ クランシェ]]
 
;[[プロトタイプ クランシェ]]
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;[[クランシェ]]
 
;[[クランシェ]]
 
:簡易量産機。
 
:簡易量産機。
 +
 +
=== 技術的関与のある機体 ===
 
;[[ゼダス]]
 
;[[ゼダス]]
 
:AGEシステムが可変機構を提案するきっかけとなった機体。
 
:AGEシステムが可変機構を提案するきっかけとなった機体。
;[[ガンダムAGEIIマグナム]][[ガンダムAGEIIマグナム (SV ver.)]]
+
 
:『[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場する本機をベースにしたガンプラ。
+
=== その他 ===
 +
;[[ガンダムAGEIIマグナム]] / [[ガンダムAGEIIマグナム (SV ver.)]]
 +
:『[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場する本機をベースにした[[ガンプラ]]とその改修機。
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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