差分

2,026 バイト追加 、 2022年11月7日 (月) 00:13
編集の要約なし
39行目: 39行目:  
中立コロニー・[[ヘリオポリス]]でオーブが兵器開発しているのを知って潜入するが、地球連合とザフトの戦いに巻き込まれ、命を[[キラ・ヤマト|キラ]]に救われる。その後は北アフリカの「明けの砂漠」に加わり、この後は[[アークエンジェル]]と行動を共にし、オーブへ戻る。だが、キラが[[アスラン・ザラ|アスラン]]によって倒されると一人でキラを捜索するところを、アスランと出会う。お互い今の心情を爆発する事で距離を縮めあい、心配な面があるアスランに「ハウメアのお守り」を与えて、別れを告げた。キラとアスランの和解のきっかけを作ったりと影ながらサポートしていくが、地球連合のオーブ侵攻時にウズミからキラとは兄妹であると告げられ、終生の別れとなった。宇宙に出てからは[[ストライクルージュ]]を駆り、サポート役として戦争を終結させた。
 
中立コロニー・[[ヘリオポリス]]でオーブが兵器開発しているのを知って潜入するが、地球連合とザフトの戦いに巻き込まれ、命を[[キラ・ヤマト|キラ]]に救われる。その後は北アフリカの「明けの砂漠」に加わり、この後は[[アークエンジェル]]と行動を共にし、オーブへ戻る。だが、キラが[[アスラン・ザラ|アスラン]]によって倒されると一人でキラを捜索するところを、アスランと出会う。お互い今の心情を爆発する事で距離を縮めあい、心配な面があるアスランに「ハウメアのお守り」を与えて、別れを告げた。キラとアスランの和解のきっかけを作ったりと影ながらサポートしていくが、地球連合のオーブ侵攻時にウズミからキラとは兄妹であると告げられ、終生の別れとなった。宇宙に出てからは[[ストライクルージュ]]を駆り、サポート役として戦争を終結させた。
   −
2年後にはオーブの代表として各国平定の毎日を過ごす。ユニウスセブン落下後に悪化したプラントと地球連合の間で関係が悪化すると、参戦を強要する地球連合の要求と、不戦・不干渉を貫くオーブの理念の間で完全な板ばさみになってしまう。彼女の代表としてのカリスマと決断力に乏しい面が浮き彫りとなる。これは、前作では無鉄砲で向こう見ずな性格だった彼女が、国家元首となったことで、逆に自分の決断の重さを知り、周囲に気を使いすぎてしまっていることが原因とおもわれる。それでも未熟ながらも亡き父、ウズミの意志を継いで国の基本理念を貫こうと言う姿勢を取っている為、軍人からは慕われている。しかし一方で、いまだに「姫」と呼ばれていることからも、周囲との距離が近い(近すぎる)こともあげられる。一個人として慕われているが、翻って「侮られている」ことでもある。
+
2年後には未成年にも関わらずオーブの代表となり、国を安定させるために奔走する。ユニウスセブン落下後に悪化したプラントと地球連合の間で関係が悪化すると、参戦を強要する地球連合の要求と、不戦・不干渉を貫くオーブの理念の間で完全な板ばさみになってしまう。彼女の代表としてのカリスマと決断力に乏しい面が浮き彫りとなる。これは、前作では無鉄砲で向こう見ずな性格だった彼女が、政治経験皆無にも関わらず国家元首となったことで、逆に自分の決断の重さを知り、周囲に気を使いすぎてしまっていることが原因と思われる。それでも未熟ながらも亡き父ウズミの意志を継いで国の基本理念を貫こうと言う姿勢を取っており、自ら前線で命を張って戦った実績がある為、軍人からは慕われている。しかし一方で、いまだに「姫」と呼ばれていることからも、周囲との距離が近い(近すぎる)こともあげられる。一個人として慕われているが、翻って「侮られている」ことでもある。
    
ユウナとの戦略結婚の婚姻式の最中にキラに連れ出され、暫くアークエンジェルで成り行きを見届ける。再び戦争を外から見ることで己の未熟さを知ることとなる。ザフトのオーブ侵攻の際は自分が何をすべきかを悟り、父の形見、[[MS]][[アカツキ]]と父の遺言を受け取り、崩壊寸前のオーブを救った。この後、オーブ代表としての威厳が備わり、プラント代表[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の考え方を[[ラクス・クライン|ラクス]]とともに否定し、全面対決の姿勢で臨んだ。
 
ユウナとの戦略結婚の婚姻式の最中にキラに連れ出され、暫くアークエンジェルで成り行きを見届ける。再び戦争を外から見ることで己の未熟さを知ることとなる。ザフトのオーブ侵攻の際は自分が何をすべきかを悟り、父の形見、[[MS]][[アカツキ]]と父の遺言を受け取り、崩壊寸前のオーブを救った。この後、オーブ代表としての威厳が備わり、プラント代表[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の考え方を[[ラクス・クライン|ラクス]]とともに否定し、全面対決の姿勢で臨んだ。
   −
なお、キラ・ヤマトとは遺伝子的に双子とされているが、出自の関係でどちらが先に生まれたのかは不明。そのため、彼女が姉を自称している。キラも特に不満はないようで、二人の関係は上下のない姉弟という姿に落ち着いている。
+
なお、キラ・ヤマトとは遺伝子的に双子とされているが、出生方法が異なるためどちらが上かの判別は不可。そのため、彼女が姉を自称している。キラはこだわりがないようで、二人の関係は上下のない姉弟という姿に落ち着いている。
    
ちなみにドネル・ケバブはチリソース派。
 
ちなみにドネル・ケバブはチリソース派。
 +
 +
SEEDでは人間性の評価が高く声優陣からの人気も高いキャラクターだったが、DESTINYではキャラクターに対するアンチが増えるような描かれ方(作画含め)をされたため、視聴者は混乱し結果的に様々な憶測を呼んだ。全てただの憶測であり事実ではないが、
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
64行目: 66行目:  
:双子の兄妹。どちらが兄か姉かが不明だったため、カガリが姉を自称している。
 
:双子の兄妹。どちらが兄か姉かが不明だったため、カガリが姉を自称している。
 
;[[アスラン・ザラ]]
 
;[[アスラン・ザラ]]
:キラの幼馴染み。無人島の件で親しくなり、後に恋人関係になる。
+
:キラの幼馴染み。無人島で敵同士として遭遇したが親しくなり、後に恋人関係になる。[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|DESTINY]]初期は護衛を務めていた。
    
=== [[オーブ連合首長国]] / [[オーブ軍]] ===
 
=== [[オーブ連合首長国]] / [[オーブ軍]] ===
 
;[[ラクス・クライン]]
 
;[[ラクス・クライン]]
:友人。あるいは弟のパートナーとしても見ているが、指導者として毅然とした彼女に憧れや尊敬もしている。<br/>といっても、女性として比べられるのはさすがに……。
+
:友人。あるいは弟のパートナーとしても見ている。
 
;[[レドニル・キサカ]]
 
;[[レドニル・キサカ]]
:
+
:[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]において、明けの砂漠からオーブ帰国まで護衛を務めていた。人格・手腕とも優秀な軍人であり、ウズミの信頼する人物。恐らくカガリを幼少期より知る人物であり、距離の近さから状況に応じて「カガリ」「カガリ様」と呼び方や敬語等を使い分ける。
 
;[[エリカ・シモンズ]]
 
;[[エリカ・シモンズ]]
 
:
 
:
80行目: 82行目:  
:サハク家の長男でありミナの弟。オーブ頭首陣の死亡を機に、アスハ家の生き残りであるカガリを抹殺する事で「支配階級による世界統治」の野望を実現しようとするも、『ASTRAY』の[[ロウ・ギュール|主人]][[叢雲劾|公達]]の活躍により野望は潰えた。
 
:サハク家の長男でありミナの弟。オーブ頭首陣の死亡を機に、アスハ家の生き残りであるカガリを抹殺する事で「支配階級による世界統治」の野望を実現しようとするも、『ASTRAY』の[[ロウ・ギュール|主人]][[叢雲劾|公達]]の活躍により野望は潰えた。
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
:許婚。常にカガリを子ども扱いし、その手腕は高く評価していたものの、人間的にはあまり魅力を感じていなかった。結婚に関してもあくまでもオーブのためという責任感によるものが大半で、夫婦という意味では愛情のようなものはほとんど描写されていなかった。物語が進むうちにどんどん幼稚化していったユウナに対して人間的に成長したカガリは毅然とした態度を取るようになり、立場は逆転。その後はグフイグナイテッドの下敷きとなったユウナは完全に忘れられてしまった。
+
:親通りの決めた許婚。常にカガリを子ども扱いし、その手腕は高く評価していたものの、人間的にはあまり魅力を感じていなかった。結婚に関してもあくまでもオーブのためという責任感によるものが大半で、夫婦という意味では愛情のようなものはほとんど描写されていなかった。物語が進むうちに幼稚化していったユウナに対して人間的に成長したカガリは毅然とした態度を取るようになり、立場は逆転する。最後はグフイグナイテッドの下敷きとなった。
 
;[[ウナト・エマ・セイラン]]
 
;[[ウナト・エマ・セイラン]]
:許婚のユウナ・ロマ・セイランの父。つまり未来の義父。抜け目ない性格をしており、カガリではなくユウナを介してオーブの政策立案を行ってきた。ゆくゆくはカガリと結婚したユウナの後ろ盾となり、摂政政治を行おうとしていたフシがある。カガリはユウナ同様に手腕を高く評価していたが、常に「先代はこうであった」と父と比較されることに辟易しており、またその真意を見せない態度を快く思ってはいなかったようだ。
+
:許婚のユウナ・ロマ・セイランの父。つまり未来の義父。抜け目ない性格をしており、カガリではなくユウナを介してオーブの政策立案を行ってきた。ゆくゆくはカガリと結婚したユウナの後ろ盾となり、摂政政治を行おうとしていた。カガリはユウナ同様に手腕を高く評価していたが、常に「先代はこうであった」と父と比較されることに辟易しており、またその真意を見せない態度を快く思ってはいなかったようだ。
    
=== [[明けの砂漠]] ===
 
=== [[明けの砂漠]] ===
 
;[[サイーブ・アシュマン]]
 
;[[サイーブ・アシュマン]]
:明けの砂漠のリーダー。ウズミと旧知の仲であり、娘のカガリのレジスタンス入りを快く受け入れた。無茶ばかりをするカガリに度々肝を冷やしている。
+
:明けの砂漠のリーダー。ウズミと旧知の仲であり、娘のカガリのレジスタンス入りを受け入れ「勝利の女神」と呼んでいた。
 
;[[アフメド・エル・ホズン]]
 
;[[アフメド・エル・ホズン]]
 
:明けの砂漠のメンバー。カガリに淡い恋心を抱いており、率先してパートナーを買って出るなど健気なアピールをしていたが、残念ながら恋愛に疎いカガリには全く気づいてもらえていなかった。バルトフェルド隊の追撃戦で死亡。彼の死後、彼の母親から彼がカガリに手渡すつもりだったマラカイトの原石を受け取っている。なお、既存ムック「ガンダムSEEDキャラクター大辞典」の「アフメド・エル・ホセ」の表記は誤り(または発音の問題で変更)とされ、HDリマスター準拠の表記となっている。
 
:明けの砂漠のメンバー。カガリに淡い恋心を抱いており、率先してパートナーを買って出るなど健気なアピールをしていたが、残念ながら恋愛に疎いカガリには全く気づいてもらえていなかった。バルトフェルド隊の追撃戦で死亡。彼の死後、彼の母親から彼がカガリに手渡すつもりだったマラカイトの原石を受け取っている。なお、既存ムック「ガンダムSEEDキャラクター大辞典」の「アフメド・エル・ホセ」の表記は誤り(または発音の問題で変更)とされ、HDリマスター準拠の表記となっている。
92行目: 94行目:  
=== [[ザフト軍]] ===
 
=== [[ザフト軍]] ===
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
 
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]
:明けの砂漠に所属していた頃の宿敵。[[バナディーヤ]]にて偶然対面した際、ドネル・ケバブにかけるソースで言い争いになった末、招かれた屋敷でドレス姿にされてしまった。
+
:明けの砂漠に所属していた頃の宿敵。[[バナディーヤ]]にて偶然対面した際、ドネル・ケバブにかけるソースで言い争いになった末、招かれた屋敷でドレス姿にされてしまった。出会った当初から、振る舞いなどからカガリが民間人でないことに気付いている。
 
;[[メイリン・ホーク]]
 
;[[メイリン・ホーク]]
:アスランを巡る恋敵。といっても、カガリ本人はそれを知らず、アスランも結局はその好意を知りながらもカガリを選んだため、当て馬になってしまった。カガリ自身は彼女個人に対しての悪感情はなく、アスランを助けてくれた人、といった認識のようだ。
+
:アスランに好意を持っているが、アスランもその好意を知りながらもオーブ軍の前でカガリを抱きしめており実際選んでいるのはカガリとなるため、今後家族のいるザフトに戻るのかオーブにい続けるのか立ち位置が予測しずらい。カガリ自身は彼女個人に対して悪感情はなく、アスランを助けてくれた人と認識している。
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:
+
:作品開始時と終了時で、対比するようにカガリとは立ち位置が真逆になった興味深いキャラクター。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
104行目: 106行目:  
;「うんまぁ~~い!ほら!お前もケバブにはチリソースが当たり前だ!」
 
;「うんまぁ~~い!ほら!お前もケバブにはチリソースが当たり前だ!」
 
:突如現われヨーグルトソースをお勧めする[[アンドリュー・バルトフェルド|謎の男]]に、あてつけのように舌鼓を打ってみせる。肉と肉汁の味と舌にピリリと立つチリソースの味わいは絶品。後引く辛さを野菜・穀物(トルティーヤやライスなど)で中和し、再び辛い肉を頬張ると、それこそ本当にいくらでも食べれてしまう。これはカガリならずとも「ケバブにはチリソース」の意見は否定し辛い。
 
:突如現われヨーグルトソースをお勧めする[[アンドリュー・バルトフェルド|謎の男]]に、あてつけのように舌鼓を打ってみせる。肉と肉汁の味と舌にピリリと立つチリソースの味わいは絶品。後引く辛さを野菜・穀物(トルティーヤやライスなど)で中和し、再び辛い肉を頬張ると、それこそ本当にいくらでも食べれてしまう。これはカガリならずとも「ケバブにはチリソース」の意見は否定し辛い。
;「殺されたから殺して、殺したから殺されて…それでホントに最後は平和になるのかよォ!ええっ!?」
+
;「殺されたから殺して、殺したから殺されて…それでホントに最後は平和になるのかよ!」
 
:キラを自爆までして倒したアスランに。母親を、友人を失った悲しみを怒りに換え、それを戦う理由としたアスランだったが、結局最後には何も得られなかった。しかし、何も得られないということを理解しながらも、それでも戦わなければいられないという彼に対して、憎悪の連鎖を断ち切れと叱咤するカガリの言葉は、後々のアスランの行動や考え方に深く影響を与えることとなった。
 
:キラを自爆までして倒したアスランに。母親を、友人を失った悲しみを怒りに換え、それを戦う理由としたアスランだったが、結局最後には何も得られなかった。しかし、何も得られないということを理解しながらも、それでも戦わなければいられないという彼に対して、憎悪の連鎖を断ち切れと叱咤するカガリの言葉は、後々のアスランの行動や考え方に深く影響を与えることとなった。
 
;「逃げるな!…生きるほうが、戦いだ!!」
 
;「逃げるな!…生きるほうが、戦いだ!!」
:
+
:ジャスティスを自爆しようとしていたアスランに対して、カガリが叫んだ言葉。生きてほしかったウズミの自決や戦争に関わる様々な姿を見て、カガリが行き着いた一つの答えでもあると思われる。
    
=== SEED DESTINY ===
 
=== SEED DESTINY ===
;「だが!強すぎる力は、また争いを呼ぶ!!」
+
;「だが、強すぎる力はまた争いを呼ぶ!」
 
:デュランダル議長との会談で。彼女が「力」というものに対して極めて強い警戒心を抱いていることが良くわかる。また争いを、つまり再びオーブの国土を焼きかねない自体を最も恐れているのである。他国を巻き込まない程度の戦争であれば、オーブの国益にもつながることにもなるが、一方で強すぎれば自らも火傷を負うという、オーブの立場の難しさを裏付けている。
 
:デュランダル議長との会談で。彼女が「力」というものに対して極めて強い警戒心を抱いていることが良くわかる。また争いを、つまり再びオーブの国土を焼きかねない自体を最も恐れているのである。他国を巻き込まない程度の戦争であれば、オーブの国益にもつながることにもなるが、一方で強すぎれば自らも火傷を負うという、オーブの立場の難しさを裏付けている。
 +
;「意見は違っても、国を思う気持ちは同じだと思っていたのに!」
 +
:閣議でどれだけぶつかり自分の意見を否定され続けても、それはユウナなりにオーブを思ってのことだと信じていたカガリは、自己利益のためにオーブ国民を危険に晒したユウナに対して怒りを露わにした。オーブの五大氏族がそんなことを考えるわけがないという純粋な思い込みゆえ結果的にオーブに危険を招いてしまったことに対し、見抜けなかったこと自分の不甲斐なさを非常に悔いたこの一連は、カガリの代表首長としての在り方を変えた大きい転機となっている。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==