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| | 登場作品 = | | | 登場作品 = |
| *[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] | | *[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] |
| + | | デザイナー = 藤岡建機 |
| }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> | | }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> |
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| | タイトル = スペック | | | タイトル = スペック |
| | 分類 = 試作型駆逐[[モビルポッド]] | | | 分類 = 試作型駆逐[[モビルポッド]] |
| + | | 生産形態 = 戦時急造機 |
| | 型式番号 = MP-02A | | | 型式番号 = MP-02A |
| | 全高 = 7.8m | | | 全高 = 7.8m |
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| ==概要== | | ==概要== |
− | [[一年戦争]]末期、ジオン軍が戦況悪化に伴って優先開発した駆逐[[モビルポッド]]。 | + | [[一年戦争]]末期、戦況悪化に伴い[[モビルスーツ]]の絶対数不足を補うべく、[[ジオン軍]]技術本部が主導する「モビルポッド計画」に基づき開発された駆逐[[モビルポッド]]。 |
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− | 主戦場が宇宙に移ったことで使われなくなった[[ザクIIJ型]]のパーツ・武器を流用してドラムフレームに取り付けたリサイクル兵器で、ドラムフレーム(円柱状の本体)の上部にカメラユニット、左右に武装アタッチメント、主推進器、クローを1対備える。
| + | 主戦場が宇宙に移ったことで用途余剰となった[[ザクIIJ型]]のパーツ・武器を流用して[[ドラムフレーム]]に取り付けたリサイクル兵器であり、ドラムフレーム(円柱状の本体)の上部にカメラユニット<ref>モノアイはカバーなどを設けずに直接機体上部にマウントしている。</ref>、左右に武装アタッチメント、主推進器、クローを1対備える。 |
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− | ジェネレーターは地上用の冷却システムのないものを無理やり宇宙で使用しているため停止中でもロケットエンジンを吹かし続ける必要があるほか、モノアイはカバーなどを一切つけずに直接機体上部にマウントしている。その一方でフレーム内部の大半を燃料タンクが占めていることから稼働時間が長く、武装も多様な種類のものを搭載でき(=余っている武器を何でも転用でき)、アタッチメントを360度回転させて全方位に攻撃できるなど、対比されることの多い[[ボール]]に比べ運用面で優位を発揮できるポイントもある。
| + | ジェネレーターは地上用の物を無理やり宇宙で使用している為、冷却方法の違いから停止中でもロケットエンジンをアイドリングし続ける必要がある。その一方でフレーム内部の大半を燃料タンクが占めていることから稼働時間が長く、武装も多様な種類のものを搭載でき(=余っている武器を何でも転用できる)、アタッチメントを360度回転させて全方位に攻撃できるなど、[[ボール]]に比べ運用面に優れると言われている。 |
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− | また簡素な構造ゆえか操縦訓練はモビルスーツよりも短期間で済み、パイロットの育成コストも比較的低く抑えられる。
| + | また簡素な構造ゆえか操縦訓練は[[モビルスーツ]]よりも短期間で済み、パイロットの育成コストも比較的低く抑えられる。 |
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− | <!--事実と異なる気がしたので隠しました。もし合っていたら掲載してください。:元々この機体は対艦戦闘を目的にされておりその証拠として装備にバズーカ類を多く搭載していた。-->圧倒的な戦力差を限られた国力で多少なりとも埋めるため開発・生産され、[[ア・バオア・クー]]の最終決戦でカスペン大隊・第603技術試験隊の主戦力として評価試験の名目で戦線に参加したが急造パーツ<ref>劇中でも制御システムの不具合により武装のアタッチメントが勝手に回転する誤作動を起こしている</ref>の精度やパイロット<ref>それも[[ザクII]]や[[ゲルググ]]に乗れなかった特に操縦適性が低いと推定できる学徒兵</ref>の練度が悪く、本来の性能が十分活かせず終戦を迎えてしまった。
| + | 圧倒的な戦力差を限られた国力で多少なりとも埋めるため開発・生産され、[[ア・バオア・クー]]の最終決戦でカスペン大隊・第603技術試験隊の主戦力として評価試験の名目で戦線に参加したが急造パーツ<ref>劇中でも制御システムの不具合により武装のアタッチメントが勝手に回転する誤作動を起こしている。</ref>の精度やパイロット<ref>それも[[ザクII]]や[[ゲルググ]]に乗れなかった特に操縦適性が低いと推定できる学徒兵が殆どであった。</ref>の練度の低さもあって、本来の性能が十分活かせず終戦を迎えている。 |
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| + | 戦後は[[アクシズ]]に渡った機体がガザシリーズの開発母体となった。 |
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| ==登場作品と操縦者== | | ==登場作品と操縦者== |
| ;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] | | ;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] |
− | :『黙示録0079』第2話「光芒の峠を越えろ」、第3話「雷鳴に魂は還る」にて登場。 | + | :初登場作品。『黙示録0079』第2話「光芒の峠を越えろ」、第3話「雷鳴に魂は還る」にて登場。 |
| :ソロモンで壊滅したカスペン大隊の補充戦力として配備されたが、急造の粗悪品と呼ばれても仕方ない本機と学徒兵の組み合わせに[[ヘルベルト・フォン・カスペン|カスペン大佐]]は怒りを隠せなかった。 | | :ソロモンで壊滅したカスペン大隊の補充戦力として配備されたが、急造の粗悪品と呼ばれても仕方ない本機と学徒兵の組み合わせに[[ヘルベルト・フォン・カスペン|カスペン大佐]]は怒りを隠せなかった。 |
| :とはいえ同じモビルポッドであるボール相手なら十分に戦える性能を発揮し、エルヴィン率いる第二小隊は最終的に全滅したもののボール部隊に勝利している。その後のア・バオア・クー防衛戦では物量・性能に勝る連邦軍のMS・ボール混成部隊と交戦し、停戦協定を無視した一方的な攻撃もあって大きな損害を受けているが数機が生還した。 | | :とはいえ同じモビルポッドであるボール相手なら十分に戦える性能を発揮し、エルヴィン率いる第二小隊は最終的に全滅したもののボール部隊に勝利している。その後のア・バオア・クー防衛戦では物量・性能に勝る連邦軍のMS・ボール混成部隊と交戦し、停戦協定を無視した一方的な攻撃もあって大きな損害を受けているが数機が生還した。 |
| + | ;[[機動戦士ガンダム カタナ]] |
| + | :シン・フェデラルによって複数機が運用されている。 |
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| ==装備・機能== | | ==装備・機能== |
− | === 特殊機能 ===
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− | <!-- :機能名:説明 -->
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| ===武装・必殺攻撃=== | | ===武装・必殺攻撃=== |
− | ;ザク・マシンガン | + | ;[[ザク・マシンガン]] |
− | :口径120mmの大型機関砲で、ジオン軍全体を通して最も多く使用された主兵装。上部に装填する大型のドラムマガジン(厳密にはパンマガジンといったほうが正しい)が特徴で、連邦製の[[ジム]]や[[ボール]]、軍艦のブリッジさえ数発で撃破できる威力があるが、シールドや[[ガンダム]]の装甲を貫通することはできない。[[ザクII]]や[[グフ]]、[[ドム]]の場合はスコープや銃身下部のフォアグリップを用いた高精度射撃や銃床による格闘戦ができるが、本機の場合はドラムフレーム左右の全周レール上のアタッチメントにマウントされているため不可能。フォアグリップは撤去されているが、なぜかスコープはついたまま。
| + | :口径120mmの大型機関砲。ジオン軍全体を通して最も多く使用された主兵装。オッゴでも最も一般的な武装として多用されている。アタッチメントを介してドラムフレームにマウントされている関係上、グリップ及びフォアグリップは撤去されている。 |
| ;ザク・バズーカ | | ;ザク・バズーカ |
− | :口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用する。連射はできるものの外見上弾倉の位置が分かりづらい(MS IGLOO2 重力戦線で予備弾倉が登場する)。これもザクマシンガンと同じくドラムフレーム左右のレール上のアタッチメントにマウントされる。 | + | :口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用された。オッゴで編成された小隊の内、1機が装備する例が多い。 |
| ;6連装ロケット弾ポッド | | ;6連装ロケット弾ポッド |
− | :発射筒を6つ円環状に束ねただけの簡素なものだが、単純な投射火力は高い。ザク・マシンガンやザク・バズーカとは異なり、ドラムフレーム自体の側面に装備される。 | + | :ドラムフレームの側面にマウントされるロケット・ランチャー。発射筒を6つ円環状に束ねただけの簡素なものだが、単純な投射火力は高く、大隊規模の一斉射撃は小艦隊級の目標にも有効。 |
− | ;シュツルムファウスト | + | ;[[シュツルム・ファウスト]] |
− | :照準器やグリップ、誘導装置を持たないため命中精度が悪いものの大型弾頭によって高い破壊力を発揮する使い捨て式ロケットランチャー。前後向きに1本ずつ装備し、アタッチメントを回転させることで2連射できる。ロケット弾ポッド同様ドラムフレーム自体の側面に装備される。 | + | :ジオン軍で幅広く使用されている使い捨て式ロケットランチャー。ドラムフレームの側面に2基、前後互い違いに1本ずつ装備され、アタッチメントを回転させることで連射する事が出来る。 |
| ;クロー | | ;クロー |
− | :機体前部下方に2基装備。展開することでボールと同じく様々な作業や格闘戦に利用できる。 | + | :機体前部下方に2基装備された伸縮式の簡易マニピュレータ。展開することでボールと同じく様々な作業や格闘戦に利用できるが、AMBAC肢としての機能は無い。 |
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| ==対決・名場面== | | ==対決・名場面== |
| ;対[[ボール]] | | ;対[[ボール]] |
− | :月の裏側で会敵、交戦。少年兵にとって初陣であり多数の損害を被ったものの、敵部隊壊滅、うち1機を捕虜として連行する戦果を挙げている。しかし最後に残ったエルヴィン機が捕虜機ごと敵の[[サラミス級]]に攻撃され、最終的に部隊は全滅した。 | + | :『黙示録0079』第3話より、月の裏側で敵のパトロール艦隊と会敵した際に交戦する。少年兵にとって初陣であり多数の損害を被ったものの、敵部隊壊滅、うち1機を捕虜として連行する戦果を挙げている。しかし最後に残ったエルヴィン機が捕虜機ごと敵の[[サラミス級]]に攻撃され、最終的に部隊は全滅した。 |
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| ==関連機体== | | ==関連機体== |
| ;オッゴフレーム | | ;オッゴフレーム |
− | :正式名称は「オッゴ全力散布フレーム」。その名の通り多数のオッゴを搭載し、母艦から射出後に本フレームが回転、四方にオッゴを射出することで迅速な戦線構築を可能とする兵器。カタパルトから1機ずつ射出する場合より展開能力に優れるが、実態はただオッゴをバラ撒いているだけ。これ自体が立派な補助兵器で、オッゴ本体と並んで評価試験を受ける試作兵器。 | + | :正式名称は「オッゴ全力散布フレーム」。その名の通り多数のオッゴを搭載し、母艦から射出後に本フレームが回転、四方にオッゴを射出することで迅速な戦線構築を可能とする兵器。カタパルトから1機ずつ射出する場合より展開能力に優れるが、実態はただオッゴをバラ撒いているだけと言える。これ自体が立派な補助兵器で、オッゴ本体と並んで評価試験を受ける試作兵器。 |
| ;[[ビグ・ラング]] | | ;[[ビグ・ラング]] |
| :オッゴの支援機。機体内部にオッゴを収容し、簡易な整備や弾薬の補給をすることができる。 | | :オッゴの支援機。機体内部にオッゴを収容し、簡易な整備や弾薬の補給をすることができる。 |
− | ;[[ゲルググ高機動型 R型]] | + | ;[[高機動型ゲルググ改 (ハインケル・バッツ中尉機)]] |
− | :[[ハインケル・バッツ]]機が本機をバックパックとして接続している。 | + | :[[キマイラ隊]]所属の[[ハインケル・バッツ]]中尉が搭乗する高機動型ゲルググ。本機をバックパックとして接続している。 |
− | ;[[ヅダ]]
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− | :僚機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦う。
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− | ;[[ヘルベルト・フォン・カスペン専用高機動型ゲルググ]]
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− | :指揮官機。ア・バオア・クー戦終盤では共に戦い、最期は身を挺して本機を守り爆散した。
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| ;[[ガザA]] | | ;[[ガザA]] |
− | :『A.O.Z』の設定では本機の構造を利用したとされている。後の[[ガザC]]などにも継承された。 | + | :『A.O.Z』の設定では本機の構造を利用したとされている。機体構造等は後の[[ガザC]]などにも継承された。 |
| + | ;ジオン潜水艇 |
| + | :[[ガンプラ]]旧キット「1/144 [[水中用ザク]]」のパッケージイラストに描かれている潜水艇。上記のドラムフレームの系譜に含まれる機体で、『A.O.Z』の設定では本機は同機の流れを組む機体となっている。 |
| ;[[ボール]] | | ;[[ボール]] |
| :本機と同じモビルポッド。性能や開発経緯に差はあるが、モビルスーツと協同する低コスト兵器である点は同じ。 | | :本機と同じモビルポッド。性能や開発経緯に差はあるが、モビルスーツと協同する低コスト兵器である点は同じ。 |
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| + | ==余談== |
| + | *"オッゴ"という名称は秋田弁で「落っこちる」の訛りの「おっごちる」が由来となっている。 |
| + | *モデルとなっているのはドイツ軍が第二次世界大戦末期に投入した駆逐戦車「ヘッツァー」で、戦争末期に正規品の戦車であるIII号突撃砲の代替品として生産された点も共通している。 |
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| ==商品情報== | | ==商品情報== |