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== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
:初登場作品。主人公[[キラ・ヤマト]]達が乗り込み、[[マリュー・ラミアス]]指揮の下、各地を転戦しながら宇宙・地上を転戦した。当初の目的地であった[[アラスカ基地]]に到着するも、[[オペレーション・スピットブレイク]]を発動させたザフトの大軍勢による猛攻を受け、その最中に[[サイクロプス]]による基地自爆作戦の為の囮にさせられた事を知ったクルー達と共に連合軍を離脱。その後はオーブ軍に合流し連合軍の[[オーブ解放作戦]]に反抗したが、[[クサナギ]]と共に宇宙へ敗走。その後は[[エターナル]]を僚艦に加え[[三隻同盟]]の戦力として終戦まで戦い抜いた。
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:初登場作品。主人公[[キラ・ヤマト]]達が乗り込み、[[マリュー・ラミアス]]指揮の下、宇宙・地上を転戦した。激戦の果てに当初の目的地であった[[アラスカ基地]]に到着するも、[[オペレーション・スピットブレイク]]を発動させたザフトの大軍勢による猛攻を受け、その最中に[[サイクロプス]]による基地自爆作戦の為の囮にさせられた事を知ったクルー達と共に連合軍を離脱。その後はオーブ軍に合流し連合軍の[[オーブ解放作戦]]に反抗したが、[[クサナギ]]と共に宇宙へ敗走。その後は[[エターナル]]を僚艦に加え[[三隻同盟]]の戦力として終戦まで戦い抜いた。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]
 
:[[メンデル]]での戦闘後、[[ジャンク屋組合]]の[[リ・ホーム]]から補給を受けている。
 
:[[メンデル]]での戦闘後、[[ジャンク屋組合]]の[[リ・ホーム]]から補給を受けている。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
:アカツキ島の地下秘密ドックで改修を受け、連合と同盟を結んだオーブから[[カガリ・ユラ・アスハ]]を連れ去り離脱。その後オーブ軍の戦闘行動を止めるためにザフトと連合の戦闘に介入を続け、敗走したオーブ軍兵士を回収。[[エンジェルフォール作戦]]で艦に甚大なダメージを負いながらもオーブへ帰還。それ以降はオーブ軍へ編入され、第2宇宙艦隊の旗艦として運用され、[[メサイア攻防戦]]で[[ミネルバ]]と交戦しこれを戦闘不能にする等の戦果を挙げた。
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:アカツキ島の地下秘密ドックで改修を受け、連合と同盟を結んだオーブから[[カガリ・ユラ・アスハ]]を連れ去り離脱。その後オーブ軍の戦闘行動を止めるためにザフトと連合の戦闘に介入を続け、敗走したオーブ軍兵士を回収。[[エンジェルダウン作戦]]で艦に甚大なダメージを負いながらもオーブへ帰還。それ以降はオーブ軍へ編入され、第2宇宙艦隊の旗艦として運用され、[[メサイア攻防戦]]で[[ミネルバ]]と交戦しこれを戦闘不能にする等の戦果を挙げた。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY]]
 
:
 
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;[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM]]
:オーブ軍からの出向という形で[[コンパス]]に所属。改修を加えながらマリューらによって引き続き運用された。
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:オーブ軍からの出向という形で[[コンパス]]に所属。改修を加えながらマリューらによって引き続き運用された。ミレニアムがコンパスの宇宙基地をベースにしてるのに対して本艦はオーブを起点に地球での活動をメインにしている。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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:[[GAT-Xシリーズ]]にも採用された近接防御火器を自動追尾型の砲塔システムとしたもの。敵機の接近阻止、ミサイルの迎撃が主な用途となる。<br/>全16基搭載され、上部右舷が1~3番、上部左舷が4~6番、艦底部右舷が7~11番、同左舷が12~16番となる。通常時は砲身を収納しており、使用時に前部ハッチを開いて砲身を展開する。
 
:[[GAT-Xシリーズ]]にも採用された近接防御火器を自動追尾型の砲塔システムとしたもの。敵機の接近阻止、ミサイルの迎撃が主な用途となる。<br/>全16基搭載され、上部右舷が1~3番、上部左舷が4~6番、艦底部右舷が7~11番、同左舷が12~16番となる。通常時は砲身を収納しており、使用時に前部ハッチを開いて砲身を展開する。
 
;艦尾大型ミサイル発射管
 
;艦尾大型ミサイル発射管
:艦尾に計24基搭載する大型ミサイルランチャー。外側右舷が1~6番、外側左舷が7~12番、内側右舷が13~18番、内側左舷が19~24番と割り振られている。対艦ミサイル「スレッジハマー」や対空ミサイル「コリントス」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」などの他、対空榴散弾ミサイルなどを発射可能。<br/>発射準備段階でミサイルは半露出状態となるが、この状態でも弾種の変更が可能。また、発射管は外側が前方、内側が後方に向いており、システム全体で広い攻撃範囲を持つ。
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:艦尾に計24基搭載する大型ミサイルランチャー。外側右舷が1~6番、外側左舷が7~12番、内側右舷が13~18番、内側左舷が19~24番と割り振られている。対艦ミサイル「スレッジハマー」や対空ミサイル「コリントス」、大気圏内用ミサイル「ウォンバット」の他、対空榴散弾ミサイルなどを発射可能。<br/>発射準備段階でミサイルは半露出状態となるが、この状態でも弾種の変更が可能。また、発射管は外側が前方、内側が後方に向いており、システム全体で広い攻撃範囲を持つ。
 
;艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
 
;艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
 
:艦橋構造体の後面に搭載する16連装対空ミサイルランチャー。8連装のランチャーを2セット内蔵。分類名は搭載位置から理解できるように防御的な兵器でミサイルも小型短射程のものに過ぎないが、[[ニュートロンジャマー]]の存在を踏まえたレーザー誘導が可能。
 
:艦橋構造体の後面に搭載する16連装対空ミサイルランチャー。8連装のランチャーを2セット内蔵。分類名は搭載位置から理解できるように防御的な兵器でミサイルも小型短射程のものに過ぎないが、[[ニュートロンジャマー]]の存在を踏まえたレーザー誘導が可能。
 
;110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
 
;110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
:艦尾U字型ブロックの各舷側に1門、左右で計2門搭載する電磁加速砲。通常は艦内部に格納されているが、使用時に砲がポップアップし、砲身を展開して180度回転する事で射撃状態となる。右舷側が1番、左舷側が2番のナンバーが割り振られている。艦とのジョイント部から給弾される構造で、ある程度の連射にも対応する。また、基部がターレット指揮であるため射界が広いのも特徴であり、後方への攻撃も可能。
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:艦尾U字型ブロックの各舷側に1門、左右で計2門搭載する電磁加速砲。通常は艦内部に格納されているが、使用時に砲がポップアップし、砲身を展開して180度回転する事で射撃状態となる。右舷側が1番、左舷側が2番のナンバーが割り振られている。艦とのジョイント部から給弾される構造で、ある程度の連射にも対応する。また、基部がターレット式であるため射界が広いのも特徴であり、後方への攻撃も可能。
 
;225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴッドフリートMk.71」
 
;225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴッドフリートMk.71」
 
:アークエンジェルの主砲に相当する2連装ビーム砲塔。[[イズモ級]]や[[アガメムノン級宇宙母艦]]に搭載された物と同型の装備で、前脚部の上面に各1基、計2基を搭載する。ローエングリン以外では本艦最大の火力を有し、命中率優先の焦点拡散射撃も可能。装備位置の都合上、射角は広くなく、2基の同時指向は前方の目標に限られる。右舷側が1番、左舷側が2番砲塔となる。
 
:アークエンジェルの主砲に相当する2連装ビーム砲塔。[[イズモ級]]や[[アガメムノン級宇宙母艦]]に搭載された物と同型の装備で、前脚部の上面に各1基、計2基を搭載する。ローエングリン以外では本艦最大の火力を有し、命中率優先の焦点拡散射撃も可能。装備位置の都合上、射角は広くなく、2基の同時指向は前方の目標に限られる。右舷側が1番、左舷側が2番砲塔となる。
 
;陽電子破城砲「ローエングリン」
 
;陽電子破城砲「ローエングリン」
:反物質の一種である陽電子をビームとして発射する要塞攻撃用火器。艦首爪先部に内蔵され、使用時に砲口が露出する。核兵器外相できない環境下では最大の火力を有するが、陽電子はチェンバーへの補充に時間がかかるため連射に適さない。また、固定式由来の狭い射角を補うためか、左右を同時発射する例が多かった。<br/>当初は放射能汚染によるリスクから地上での使用に制約があったが、オーブ寄港時にこの問題を改善した改良型に換装された。<br/>陽電子砲によるポジトロニック・インターファライアンス(陽電子干渉)は艦の大気圏離脱時にも使用され<ref>ローエングリンを発射する事で円錐状の反物質コクーンを造り出し、正物質である大気を遮る事で空気抵抗を無視して加速する事が可能となる。また、このコクーンには本体を引き付ける性質があるため、更に加速出来るというメリットがあった。なお、これは緊急避難的な方法であり、アークエンジェル本来のち旧脱出法ではない。</ref>、第1次連合・プラント大戦時にはプラズマブースターを併用する形で宇宙へ上がっている。
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:反物質の一種である陽電子をビームとして発射する要塞攻撃用火器。艦首爪先部に内蔵され、使用時に砲口が露出する。核兵器が使用できない環境下では最大の火力を有するが、陽電子はチェンバーへの補充に時間がかかるため連射に適さない。また、固定式由来の狭い射角を補うためか、左右を同時発射する例が多かった。<br/>当初は放射能汚染によるリスクから地上での使用に制約があったが、オーブ寄港時にこの問題を改善した改良型に換装された。<br/>陽電子砲によるポジトロニック・インターファライアンス(陽電子干渉)は艦の大気圏離脱時にも使用され<ref>ローエングリンを発射する事で円錐状の反物質コクーンを造り出し、正物質である大気を遮る事で空気抵抗を無視して加速する事が可能となる。また、このコクーンには本体を引き付ける性質があるため、更に加速出来るというメリットがあった。なお、これは緊急避難的な方法であり、アークエンジェル本来の地球脱出法ではない。</ref>、第1次連合・プラント大戦時にはプラズマブースターを併用する形で宇宙へ上がっている。
 
;魚雷発射管
 
;魚雷発射管
 
:第1次連合・プラント大戦後に潜航能力の追加に伴って新たに設けられた武装。潜航中はゴッドフリートなどのビーム兵器が使えないため、火力が大幅に減じてしまう事から搭載された。
 
:第1次連合・プラント大戦後に潜航能力の追加に伴って新たに設けられた武装。潜航中はゴッドフリートなどのビーム兵器が使えないため、火力が大幅に減じてしまう事から搭載された。
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=== オプション装備 ===
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;プラズマブースター
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:大気圏離脱用の増加ブースター。本来は[[イズモ級]]用のオプションだが、アークエンジェルにも装備が可能。オーブ解放作戦終盤にポジトロニック・インターフェアランスと併用してオーブから宇宙へと上がる為に使用された。
    
== 艦内設備 ==
 
== 艦内設備 ==
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:リニアカタパルトの後方に直結されたMS格納庫。エアロック区画となっており、カタパルトとは扉で隔てられている。<br/>直立状態のMSを格納しつつ整備・修理が可能なスペース<ref>高さは6階建てビルに相当する。</ref>を持ち、パイロットの搭乗もここで行われる。MS用メンテナンスベッドは機体の固定具や電源プラグを備え、デッキ床面に配されたレールを用いる事で機体をカタパルトまで移送出来る。
 
:リニアカタパルトの後方に直結されたMS格納庫。エアロック区画となっており、カタパルトとは扉で隔てられている。<br/>直立状態のMSを格納しつつ整備・修理が可能なスペース<ref>高さは6階建てビルに相当する。</ref>を持ち、パイロットの搭乗もここで行われる。MS用メンテナンスベッドは機体の固定具や電源プラグを備え、デッキ床面に配されたレールを用いる事で機体をカタパルトまで移送出来る。
 
;リニアカタパルト
 
;リニアカタパルト
:前脚に内蔵されたMS用発艦システム。ハッチ開放とリニアレールの展開後、艦載機を電磁的手段で加速させる。基本構造はザフト艦と同じだが、シャトルを介して足部をシステムに接続する点が異なる。武装や[[ストライカーパック]]の選択・搭載は肩パルとへの接続直後に実行される。
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:前脚に内蔵されたMS用発艦システム。ハッチ開放とリニアレールの展開後、艦載機を電磁的手段で加速させる。基本構造はザフト艦と同じだが、シャトルを介して足部をシステムに接続する点が異なる。武装や[[ストライカーパックシステム|ストライカーパック]]の選択・搭載はカタパルトへの接続直後に実行される。
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== 搭乗員 ==
 
== 搭乗員 ==
 
=== SEED時 ===
 
=== SEED時 ===
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;[[リ・ホーム]]
 
;[[リ・ホーム]]
 
:本艦と同様、コーネリアス級を原型とする。『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R|ASTRAY R]]』第3巻では本艦に補給を行っている。
 
:本艦と同様、コーネリアス級を原型とする。『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R|ASTRAY R]]』第3巻では本艦に補給を行っている。
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;[[ミセス.ローエングリン子]]
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:本艦と[[マリュー・ラミアス]]のコスプレをした[[イオリ・リン子]]の[[ガンプラ]]。
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
<amazon>B00067YY40</amazon>
 
<amazon>B00067YY40</amazon>
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== 余談 ==
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*四脚型の構造と馬頭型のブリッジをもつ白い艦のデザインは、[[ホワイトベース]]をモチーフにしている。『ガンダムSEED』は「21世紀の[[機動戦士ガンダム|1stガンダム]]」をコンセプトにしており、その主人公の座乗艦を強く意図して原典に近づけたと思われる。
    
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