MBF-M1 M1アストレイ(Model-1 Astray)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEEDシリーズ
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:汎用量産型モビルスーツ
- 装甲材質:発泡金属
- 全高:17.53m
- 重量:53.5t
- 主動力:バッテリー
- 開発組織:モルゲンレーテ社
- 主なパイロット:アサギ・コードウェル、マユラ・ラバッツ、ジュリ・ウー・ニェン、他
モルゲンレーテ社が地球連合軍の技術を盗用して開発した試作モビルスーツ群「プロトアストレイ」を基に、量産性を考慮して再設計したモビルスーツ。機体名「M1」は「モデル1」の略称。
オプション交換機能が省略され、機体性能も量産化に伴い、ダウングレードが図られている。機体構造も簡略化されたため、その分、信頼性や整備性はプロトタイプよりも優れている。
機体そのものはC.E.71年1月末に既に完成し、量産も開始されていたが、肝心なナチュラル用OSが未完成であった。その為、後にストライクガンダムのパイロットであるキラ・ヤマトとブルーフレームのパイロットである叢雲劾に協力を仰ぎ、完成にまでこぎつけた。プロトタイプの「高い機動性で敵機からの攻撃を回避する」というコンセプトは継承されており、装甲には高い強度と軽量性を併せ持つ発泡金属を採用。これにより、連合軍のストライクダガーと比べ、1.81tの軽量化に成功している(ただし、プロトタイプと比べると3.7t増加している)。また、背部にはストライクのエールストライカーを参考にしたスラスターを固定装備している。これにより、重力下でも短時間だが、飛行が可能になった。高い機動力とスタンダードな携行武装のおかげで、汎用性も高い。ヤキン・ドゥーエ戦役後はオプション装備である「シュライク」が開発されている。
本機のフレームのカラーリングは赤になっているが、これはレッドフレームに試作のナチュラル用OSが搭載されていた事にちなみ、オーブ軍が赤をナチュラル用機体のカラーとして制定した為である。
性能としてはストライクダガー以上、ゲイツとは互角と量産機としては非常に優秀なのだが乗り手が殆ど素人に近かったため、そのポテンシャルを活かせたパイロットはごく僅かである。劾とイライジャはM1アストレイとの模擬戦を行っているのだが、あまりのパイロット(アストレイ三人娘)の未熟っぷりに呆れており、劾がM1アストレイの開発に参加した動機にすらなっている。
ジャン・キャリー専用機も存在する。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED
- オーブ解放作戦時に実戦投入され、連合軍のストライクダガー部隊を迎え撃った。主なパイロットはアサギ・コードウェル、ジュリ・ウー・ニェン、マユラ・ラバッツなど。敗戦後はクサナギの艦載機として運用され、三隻同盟の戦力として活躍している。
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- ロンド・ギナ・サハクが運動性能のテストの為に乗り込み、レッドフレームと模擬戦を行っている。
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- ムラサメと共に登場し、オーブ軍の主力として運用されていた。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門装備された近接防御兵装。ストライク等の物と同型だが、PS装甲のない本機にとってはミサイル等の迎撃の為になくてはならない装備である。劇中ではストライクダガーが相手だった為、あまり使われなかったが。
- 71式ビームライフル
- 本機の主兵装。本体同様、軽量化が図られていて、取り回しに優れる。
- 70式ビームサーベル
- バックパックに2本装備された武装。ライフルよりも早く制式化された。攻撃力はストライク等の物とほとんど変わらないが、出力調整による刀身の長さの自由度が他国製のそれより高く、運用の幅が広い。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティングが施された実体盾。プロトタイプやストライク等に採用されている物と同じタイプ。
- 9.1メートル対艦刀
- I.W.S.Pと同じもの。