差分

899 バイト追加 、 2021年12月29日 (水) 17:51
編集の要約なし
34行目: 34行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アクシズ]]([[ネオ・ジオン]]軍)が開発したガザシリーズの発展型[[モビルスーツ]]。対[[モビルスーツ]]戦を主軸想定しており、[[ガザC]][[ガザD]]とは構造などが異なる。また、性能も今までのガザシリーズとは比べ物にならないほど高い。
+
[[アクシズ]]([[ネオ・ジオン]]軍)が開発したガザ・シリーズの発展型[[モビルスーツ]]。ガザ・シリーズはこれまで5機種開発されたが、その内[[ガザA]]と[[ガザB]]は作業用に開発され、戦闘用では無かったものの優秀な可変機構と高い生産性から地球侵攻の尖兵として[[ガザC]]へと発展した。しかし、MSの絶対数が不足していたアクシズでは性能よりも量産性が優先され、耐久性が極めて劣悪であった。[[ハマーン・カーン]]はガザCを「場繋ぎ」と考え、その後継機の開発を急ぎ、宇宙戦闘用の[[ガザD]]、そして武装強化を加えたガザEの開発に着手した。
   −
本機は当初、アクシズが開発を計画していた次期量産機「[[ガザE]]」の開発案2つの内の1つで、もう1つは[[モビルアーマー]]形態での運用を重視していた。コンペティションの結果、「ガザE」の名称は後者に譲る事になるが、本機に関しても、今までのガザシリーズよりも性能が高かったため、新たな派生機体種扱いの名称として「ガ・ゾウム」と名付けられた。なお、後者の「ガザE」は『[[ガンダム・センチネル]]』にて登場している。
+
ガザDの強化発展型であるガザEは、二つの開発案が提出され、そのうち対MS戦闘を重視したプランを採用。しかし、これまでのガザ・シリーズよりも高性能であった事から新しい派生機種として扱われ、試作機がロールアウトした段階でガ・ゾウムに改名され、[[ガザE]]のコードはもう一つの開発案を採用した機体に回される事になった。
 +
 
 +
ガ・ゾウムは変形機構が全体的に見直され、機体構造がこれまでのガザ・シリーズとは大きく異なっている。特にシールドの代わりにウェポン・ユニットが装備され、ユニットは他のタイプに換装する事も想定されている。
 +
 
 +
[[モビルアーマー]]形態は対艦・対要塞攻撃用の戦闘爆撃機として設計されたもので、火力・運動性共に高い。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:劇中では[[ゴットン・ゴー]]が乗り込み、[[ガンダム・チーム]]と交戦している。その後も量産され、複数が登場していた。
+
:初出作品。劇中では[[ゴットン・ゴー]]が乗り込み、[[ガンダム・チーム]]と交戦している。その後も量産され、複数が登場していた。
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
;[[機動戦士ガンダムUC]]
 
:[[袖付き]]に所属する機体が登場。腕部に装飾が施されている。[[フルアーマーユニコーンガンダム]]と交戦するも撃墜された。
 
:[[袖付き]]に所属する機体が登場。腕部に装飾が施されている。[[フルアーマーユニコーンガンダム]]と交戦するも撃墜された。
51行目: 55行目:  
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;変形
 
;変形
:MA形態とMS形態に可逆変形可能。
+
:MA形態とMS形態に可逆変形可能。これまでのガザ・シリーズとは異なり、脚部が前後に分割してスラスターとなるのが特徴。
    
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;ハイパー・ナックル・バスター
 
;ハイパー・ナックル・バスター
:本機の主兵装。従来のナックル・バスターと違い、携行兵装になっている。[[エネルギーCAP|内蔵E-CAP]]方式に変更されているため威力は低くなっている(出力4.1MW)が、速射が可能になっている。
+
:本機の主兵装。従来のガザ・シリーズのナックル・バスターと異なり、携行兵装になっている。エネルギー供給方式が[[エネルギーCAP]]方式に変更されているため、威力は低い(出力4.1MW)が、速射が可能になっている。
 
;ビーム・サーベル
 
;ビーム・サーベル
 
:ガザC、ガザDと同型の物が両腕にマウントされている。
 
:ガザC、ガザDと同型の物が両腕にマウントされている。
63行目: 67行目:  
:両肩のウェポンユニットに1基ずつ搭載されている武装。セミ・アクティブ・ホーミング型のミサイル「AMS-06H」を18発搭載しており、敵機が欺瞞行動に出た場合はTVアイ誘導に切り替わる。
 
:両肩のウェポンユニットに1基ずつ搭載されている武装。セミ・アクティブ・ホーミング型のミサイル「AMS-06H」を18発搭載しており、敵機が欺瞞行動に出た場合はTVアイ誘導に切り替わる。
 
;80mmバルカン砲
 
;80mmバルカン砲
:2門内蔵とされているが搭載位置は不明。最近は装備されていないことになっていることが多い。装弾数は800発。
+
:2門内蔵とされているが搭載位置は不明。資料によっては装備されていないことになっていることが多い。装弾数は800発。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
94行目: 98行目:  
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*上述の通り、機体名称がガザEからガ・ゾウムへ変更された本機であるが、準備稿の段階で実際に「ガザE」表記だった事から由来している。
 
*上述の通り、機体名称がガザEからガ・ゾウムへ変更された本機であるが、準備稿の段階で実際に「ガザE」表記だった事から由来している。
*カタログスペックだけを見ると実はジェネレーター出力や推力ではガザDの方が上だったりする。
+
*カタログスペックだけを見ると実はジェネレーター出力や推力ではガザDの方が上。
 
**ただし全備重量はガ・ゾウムの方が遥かに軽いためこの推力比ならばガ・ゾウムの方が実質的な機動力は上回るし、また出力についてもガザDは固定武装であるナックルバスターに割く部分が大きいため、機体そのもののパワーでもガ・ゾウムが劣っているわけではない。出力や推力が落ちているのは「過剰なものを必要充分なだけ調整した結果」なのだろう。
 
**ただし全備重量はガ・ゾウムの方が遥かに軽いためこの推力比ならばガ・ゾウムの方が実質的な機動力は上回るし、また出力についてもガザDは固定武装であるナックルバスターに割く部分が大きいため、機体そのもののパワーでもガ・ゾウムが劣っているわけではない。出力や推力が落ちているのは「過剰なものを必要充分なだけ調整した結果」なのだろう。
  
6,166

回編集