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| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = [[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = [[ニュータイプ]]専用試作型[[モビルスーツ]]
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| 生産形態 = 試作機 / フラッグシップ機
 
| 型式番号 = RX-93
 
| 型式番号 = RX-93
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
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| 所属組織 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
 
| 所属組織 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
 
| 所属部隊 = [[ロンド・ベル]]
 
| 所属部隊 = [[ロンド・ベル]]
| 主なパイロット =  
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| 主なパイロット = [[アムロ・レイ]]
*[[アムロ・レイ]]
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*[[マサダ]]
   
}}
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アムロ・レイ]]が自身の専用機として基礎設計を手掛け、[[アナハイム・エレクトロニクス社]][[フォン・ブラウン市|フォン・ブラウン]]工場で開発された[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[ロンド・ベル]]隊のフラッグシップ機である。
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[[アムロ・レイ]]が自身の専用機として基礎設計を手掛け、[[アナハイム・エレクトロニクス社]][[フォン・ブラウン]]工場で開発された[[地球連邦軍_(UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[ロンド・ベル]]隊のフラッグシップ機である。
   −
ガンダムタイプとしては初のフルスペックな[[ニュータイプ]]専用機でもあり、[[サイコミュシステム]]や誘導兵器「フィン・ファンネル」が装備されている。コクピットの[[リニアシート]]後方にはサイコミュ受信パックが存在し、敵[[ニュータイプ|NT]]の脳波を増幅して受信する事で素早く対処す事が可能。
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ガンダムタイプとしては初のフルスペックな[[ニュータイプ]]専用機でもあり、[[サイコミュシステム]]や誘導兵器「フィン・ファンネル」が装備されている。コクピットの[[リニアシート]]後方にはサイコミュ受信パックが存在し、敵[[ニュータイプ|NT]]の脳波を増幅して受信する事で素早く対処する事が可能。
    
これまでに開発された全[[ガンダムタイプ]]を参考に、そこから算出された平均値を反映させる手法で開発されている。また、アムロ自身の実戦経験や[[リ・ガズィ]]搭乗時に得た経験も活かされている。後の[[量産型νガンダム|量産化]]も考慮して規格品や調達が容易な資材を多く取り入れて設計されているが、これは「RX-93」の制式番号と開発費を得る為とされる。
 
これまでに開発された全[[ガンダムタイプ]]を参考に、そこから算出された平均値を反映させる手法で開発されている。また、アムロ自身の実戦経験や[[リ・ガズィ]]搭乗時に得た経験も活かされている。後の[[量産型νガンダム|量産化]]も考慮して規格品や調達が容易な資材を多く取り入れて設計されているが、これは「RX-93」の制式番号と開発費を得る為とされる。
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== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
 
;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
:初出作品。[[アムロ・レイ]]最後の搭乗機として同作の主役を務めている。
+
:初登場作品。[[アムロ・レイ]]最後の搭乗機として同作の主役を務めている。
 
:フォン・ブラウン工場にて調整を行っていたが、工場を訪れていたアムロが部隊から帰投命令を受けた事により軽装状態で強引に出撃。[[ロンド・ベル]]艦隊を攻撃していた[[レズン・シュナイダー]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍の部隊を撤退させている。後にフィン・ファンネル等の装備が完成すると[[ロンデニオン]]に送られ、[[アクシズ]]降下作戦の阻止の為に実戦投入されて[[ギラ・ドーガ]]や[[ギュネイ・ガス]]の[[ヤクト・ドーガ]]を撃破。[[クェス・パラヤ|クェス・エア]]の[[α・アジール]]も圧倒している。その後、[[シャア・アズナブル]]の[[サザビー]]と交戦して撃破し、地球へ落下するアクシズの後部をサイコフィールドを発生させながら押し返したが、アムロやシャアと共に行方不明となっている。この現象は後の作品において「[[アクシズ・ショック]]」と呼ばれ、地球連邦軍内でも伝説として語り継がれている。
 
:フォン・ブラウン工場にて調整を行っていたが、工場を訪れていたアムロが部隊から帰投命令を受けた事により軽装状態で強引に出撃。[[ロンド・ベル]]艦隊を攻撃していた[[レズン・シュナイダー]]率いる[[ネオ・ジオン]]軍の部隊を撤退させている。後にフィン・ファンネル等の装備が完成すると[[ロンデニオン]]に送られ、[[アクシズ]]降下作戦の阻止の為に実戦投入されて[[ギラ・ドーガ]]や[[ギュネイ・ガス]]の[[ヤクト・ドーガ]]を撃破。[[クェス・パラヤ|クェス・エア]]の[[α・アジール]]も圧倒している。その後、[[シャア・アズナブル]]の[[サザビー]]と交戦して撃破し、地球へ落下するアクシズの後部をサイコフィールドを発生させながら押し返したが、アムロやシャアと共に行方不明となっている。この現象は後の作品において「[[アクシズ・ショック]]」と呼ばれ、地球連邦軍内でも伝説として語り継がれている。
 
;[[νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊]]
 
;[[νガンダム秘話 ネオ・ジオンの亡霊]]
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;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
;[[GUNDAM EVOLVE]]
 
:「EVOLVE 5」に登場。[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]を撃墜したクェスと交戦状態に入り、説得しつつ相手をビーム・バリアで拘束しようとするも頑としてクェスから拒絶されてしまう。しかし、その最中、生きていたハサウェイの思念を感じ取った事でクェスが改心。そしてハサウェイの下へと向かうα・アジールを見届けた。
 
:「EVOLVE 5」に登場。[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]を撃墜したクェスと交戦状態に入り、説得しつつ相手をビーム・バリアで拘束しようとするも頑としてクェスから拒絶されてしまう。しかし、その最中、生きていたハサウェイの思念を感じ取った事でクェスが改心。そしてハサウェイの下へと向かうα・アジールを見届けた。
 +
;ガンダムフロント東京「[[DOME-G]]」
 +
:同施設で公開された映像で崩壊するアクシズを背にサザビーと死闘を繰り広げた。同映像における本機はGFT用にディティールアップされたデザインとなっており、胸部ダクトの下が白く塗装されている他、装甲をスライドまたは一部をパージしサイコフレームが露出する「発動」の要素が加えられている。<br/>後に発売された[[ガンプラ]]「MG 1/100 νガンダム ver.Ka」は同映像のνガンダムをさらにブラッシュアップしたデザインとなっており、GFT版が再現できるパーツも付属している。
 +
;[[機動戦士ガンダムUC]] (OVA版)
 +
:episode 7にて[[ユニコーンガンダム]]と[[ネオ・ジオング]]が宇宙の歴史を辿る中、『逆シャア』と同様に地球へ落下するアクシズの後部をサイコフィールドを発生させながら押し返すシーンがある。
 +
;[[機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE]]
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:ストーリーイベント「アムロシャアモード」の『逆シャア』パートにおいてサザビーとの戦いなどが新規アニメーション化。『逆シャア』本編映像に寄せるための映像効果などが加えられている。一方、シナリオにおいては『逆シャア』と違って回収した[[ギーセン・ドーガ]]からサイコフレームを移植するなど、『ベルチル』におけるνガンダム(Hi-νガンダム)を意識したであろうオリジナル展開がある。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[サイコフレーム]]
 
;[[サイコフレーム]]
:コクピットフレーム部に採用された構造材。サイコミュと同程度の性能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
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:コクピットフレーム部に採用された構造材。サイコミュ機能を持つサイコチップが金属粒子レベルのサイズで封入されていて、サイコミュシステムの小型化や機体の追従性の向上等といった恩恵を得る事ができる。
:開発担当者のオクトバーはアムロと[[チェーン・アギ|チェーン]]に当初「アナハイムの材料開発部から流れてきた情報を元にした」と説明していたが、後にチェーンに対して「ネオ・ジオンから提供された」という内容の手紙を渡している。これは[[νガンダム (テスト時)|本機の当]][[νガンダム (ファーストロット)|初の設計図]]を見たシャアが「対等の条件でアムロと決着をつけたい」と考え、ジオン側機体も生産しているAEグラナダ工場を介しわざと横流しした為である。
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:開発担当者のオクトバーはアムロと[[チェーン・アギ|チェーン]]に当初「アナハイムの材料開発部から流れてきた情報を元にした」と説明していたが、後にチェーンに対して「ネオ・ジオンから提供された」という内容の手紙を渡している。これは[[νガンダム (テスト時)|本機の当]][[νガンダム (ファーストロット)|初の設計図]]を見たシャアが「対等の条件でアムロと決着をつけたい」と考え、ジオン側機体も生産しているAE[[グラナダ]]工場を介しわざと横流しした為である。
 
:サイコフレームに人の意思が集中しすぎてオーバーロードを起こした際に[[サイコフィールド]]を発生させ、地球に落下するアクシズを押し返す程の力を秘めている。
 
:サイコフレームに人の意思が集中しすぎてオーバーロードを起こした際に[[サイコフィールド]]を発生させ、地球に落下するアクシズを押し返す程の力を秘めている。
 
:;フル・サイコフレーム
 
:;フル・サイコフレーム
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:メガ粒子の縮退に必要なシステムは[[Iフィールド]]と基本原理が共通している為、開放型を採用した事でこのような使い方が可能となったとされる。なお、バリア内に敵機のファンネルが侵入しようとした場合、サイコウェーブが逆流して敵パイロットに生理的なダメージを与えるようになっている。
 
:メガ粒子の縮退に必要なシステムは[[Iフィールド]]と基本原理が共通している為、開放型を採用した事でこのような使い方が可能となったとされる。なお、バリア内に敵機のファンネルが侵入しようとした場合、サイコウェーブが逆流して敵パイロットに生理的なダメージを与えるようになっている。
 
;[[ダミーバルーン]]
 
;[[ダミーバルーン]]
:センサー欺瞞用の装備。バルーン自体はリ・ガズィの物の転用品。マニピュレーターの先端部に格納され、射出する際は先端を展開する。
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:センサー欺瞞用の装備。バルーン自体はリ・ガズィの物の転用品だが、各部形状は簡略化されている。マニピュレーターの先端部に格納され、射出する際は先端を展開する。
 
:機雷も内蔵されており、触れると爆発する。
 
:機雷も内蔵されており、触れると爆発する。
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:バーストセレクターを搭載し、通常の単射と圧縮したビームを断続的に発射するマシンガン状の速射に切り替えが可能<ref>これはアムロの変則的な操作とする説がある。</ref>。また、最大出力時は当時の戦艦の主砲と同等の威力を発揮しており、実際に遠距離からの射撃が艦砲と誤認される例もあった。
 
:バーストセレクターを搭載し、通常の単射と圧縮したビームを断続的に発射するマシンガン状の速射に切り替えが可能<ref>これはアムロの変則的な操作とする説がある。</ref>。また、最大出力時は当時の戦艦の主砲と同等の威力を発揮しており、実際に遠距離からの射撃が艦砲と誤認される例もあった。
 
:;グレネード・ランチャー
 
:;グレネード・ランチャー
::ビーム・ライフルの銃身上部同軸装備として装填されている。
+
::ビーム・ライフルの銃身上部同軸装備として装填されている。劇中未使用。
 
;カスタムタイプ・[[ビーム・サーベル]]
 
;カスタムタイプ・[[ビーム・サーベル]]
 
:バックパックの右側にマウントされている接近戦時の主兵装。本機専用のカスタムタイプで、刀身の形や形成をバイアスやアレンジできるようにエミッターや増幅装置が独自設計されている。また、柄尻からも小型のビーム刃を形成可能。
 
:バックパックの右側にマウントされている接近戦時の主兵装。本機専用のカスタムタイプで、刀身の形や形成をバイアスやアレンジできるようにエミッターや増幅装置が独自設計されている。また、柄尻からも小型のビーム刃を形成可能。
:斬りかかるまではビームが発生しないようにリミッター備わっているが、この機能は当時の主流であり、大抵のビーム・サーベルに付加されている。
+
:斬りかかるまではビームが発生しないようにリミッターが備わっているが、この機能は当時の主流であり、大抵のビーム・サーベルに付加されている。
 
;スペア・ビーム・サーベル
 
;スペア・ビーム・サーベル
 
:左腕部にマウントされている予備のビーム・サーベルで、カスタムタイプと比較して出力は低い。特に改良等は加えられておらず、性能も標準の域を出ない。こちらもリミッター機能が備わっている。
 
:左腕部にマウントされている予備のビーム・サーベルで、カスタムタイプと比較して出力は低い。特に改良等は加えられておらず、性能も標準の域を出ない。こちらもリミッター機能が備わっている。
 
:劇中ではサザビーとの戦闘中左腕のホルダーごと収納状態で破壊され、使用される事は無かった。
 
:劇中ではサザビーとの戦闘中左腕のホルダーごと収納状態で破壊され、使用される事は無かった。
 +
:『ガンダムUCE』内のアニメでは、サザビーの攻撃により破損した物を投げつけ、バルカンで誘爆させる離れ業を見せている。
 
;ニュー・ハイパー・バズーカ
 
;ニュー・ハイパー・バズーカ
 
:背部にマウント可能な280mm口径の実弾兵器。装弾数は4+1。当時の連邦軍MSが使用していた汎用バズーカをνガンダム用に改装しており、弾頭の破壊力や射程がアップデートされた。弾倉は開放式の方形弾倉が後部に固定されており、砲口の下にはナロウセンサーも設置されている。
 
:背部にマウント可能な280mm口径の実弾兵器。装弾数は4+1。当時の連邦軍MSが使用していた汎用バズーカをνガンダム用に改装しており、弾頭の破壊力や射程がアップデートされた。弾倉は開放式の方形弾倉が後部に固定されており、砲口の下にはナロウセンサーも設置されている。
 
:携行して使用するだけでなく背部にマウントしたままでも発射が可能。更に通信用のワイヤーによる有線リモートコントロールにも対応している。
 
:携行して使用するだけでなく背部にマウントしたままでも発射が可能。更に通信用のワイヤーによる有線リモートコントロールにも対応している。
 +
;AEV/PFF93AR<ref>「UCアームズギャラリー」電撃ホビーマガジン2007年1月号。</ref> フィン・ファンネル
 +
:バックパック左側に6基装備された無線式の誘導攻撃端末。
 +
:パイロットの感応波により、サイコミュを通してコントロールされる。小型ジェネレーターと開放型のメガ粒子加速帯を内装した3つのブロックで構成され<ref>ジェネレーターを搭載している為に本来ならば「ファンネル」と言うより「ビット」と呼ばれるべき代物だが、慣例に倣って「ファンネル」と称されている。</ref>、それ自体がファンネルの[[AMBAC]]ユニットとして機能する。
 +
:従来のファンネルよりも大型化したが、稼働効率や実働時間、機動性、運動性はそれらを凌駕している。攻撃時にはコの字型に変形し、高出力のビームを発射する。マウント時は放熱板のような外見になっており、この状態でも自重を相殺する為のサブスラスターとして機能する。
 +
:だがνガンダム自身のAMBACユニットとしてはほとんど機能しない事から、戦場に到達する以前にファンネルのプロペラントを消費してしまう事を避ける為、マウントしているファンネルの数に応じて頻繁に移動する重心に対応可能な機体管制プログラムを独自開発して搭載。これによってフィン・ファンネル装備時に機体の四肢を使ったAMBACとスラスターによるモーメント制御を行うようになっている。
 +
:ビーム・バリアを形成する事も可能だが、一方で急造品故に一度機体から射出した場合、戦闘中の再装着は不可能。プロペラントやエネルギーの補給機能も持たない<ref>ゲームではこの限りではなく、一部を除き再装着及び再使用が可能。</ref>。
 
;シールド
 
;シールド
 
:左腕部に装着される実体盾で、表面にはアムロのパーソナルマークが描かれている。裏面の上部にはビーム・キャノン用のジェネレーターを内蔵し下部先端にビームキャノン砲身先端部が見える。
 
:左腕部に装着される実体盾で、表面にはアムロのパーソナルマークが描かれている。裏面の上部にはビーム・キャノン用のジェネレーターを内蔵し下部先端にビームキャノン砲身先端部が見える。
 
:;ビーム・キャノン
 
:;ビーム・キャノン
::「ビーム・ガン」と表記される事も。シールドの裏側に1門装備されており、専用ジェネレーターからエネルギー供給を受ける。出力は[[一年戦争]]時に使用されていたビーム・ライフルと同程度の7,8mw。
+
::「ビーム・ガン」と表記される事も。シールドの裏側に1門装備されており、専用ジェネレーターからエネルギー供給を受ける。出力は[[一年戦争]]時に使用されていたビーム・ライフルと同程度の7.8MW。
 
:;ミサイル
 
:;ミサイル
::シールドの裏面ビームキャノンの砲身先端部近くに2基ずつ計4基装備されている。
+
::シールドの裏面ビームキャノンの砲身先端部近くに左右2基ずつ計4基装備されている。
;[[ファンネル|フィン・ファンネル]]
  −
:バックパック左側に6基装備された無線式の誘導攻撃端末。パイロットの感応波により、サイコミュを通してコントロールされる。小型ジェネレーターと開放型のメガ粒子加速帯を内装した3つのブロックで構成され<ref>ジェネレーターを搭載している為に本来ならば「ファンネル」と言うより「ビット」と呼ばれるべき代物だが、慣例に倣って「ファンネル」と称されている。</ref>、それ自体がファンネルの[[AMBAC]]ユニットとして機能する。
  −
:従来のファンネルよりも大型化したが、稼働効率や実働時間、機動性、運動性はそれらを凌駕している。攻撃時にはコの字型に変形し、高出力のビームを発射する。マウント時は放熱板のような外見になっており、この状態でも自重を相殺する為のサブスラスターとして機能する。
  −
:だがνガンダム自身のAMBACユニットとしてはほとんど機能しない事から、戦場に到達する以前にファンネルのプロペラントを消費してしまう事を避ける為、マウントしているファンネルの数に応じて頻繁に移動する重心に対応可能な機体管制プログラムを独自開発して搭載。これによってフィン・ファンネル装備時に機体の四肢を使ったAMBACとスラスターによるモーメント制御を行うようになっている。
  −
:ビーム・バリアを形成する事も可能だが、一方で急造品故に一度機体から射出した場合、戦闘中の再装着は不可能。プロペラントやエネルギーの補給機能も持たない<ref>ゲームではこの限りではなく、一部を除き再装着及び再使用が可能。</ref>。
      
=== その他 ===
 
=== その他 ===
111行目: 118行目:  
:腕部は非常にベーシックな設計が行われ稼働も安定しているため信頼性が高く、敵機を殴りつけても全くその機能を損なう事は無いとされる。脚部も応答性が高く人間の反応速度と同程度とも言われ、特にサイコフレームを搭載した後は蹴りを繰り出す事が可能な程になった。サザビーとの最終決戦では最終的に一対一の格闘戦に持ち込んだ末、相手のイジェクション・ポッドを作動させる程のダメージを与えている。
 
:腕部は非常にベーシックな設計が行われ稼働も安定しているため信頼性が高く、敵機を殴りつけても全くその機能を損なう事は無いとされる。脚部も応答性が高く人間の反応速度と同程度とも言われ、特にサイコフレームを搭載した後は蹴りを繰り出す事が可能な程になった。サザビーとの最終決戦では最終的に一対一の格闘戦に持ち込んだ末、相手のイジェクション・ポッドを作動させる程のダメージを与えている。
 
;ビーム・マシンガン
 
;ビーム・マシンガン
:ギラ・ドーガの主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。<br/>サザビーとの戦闘中にギラ・ドーガから奪って使用したが、再度対決した際にビーム・サーベルで斬り捨てられた。
+
:[[ギラ・ドーガ]]の主兵装。銃口が2つ設けられ、ベレット状になったビームを連射する他に通常のビームも発射可能。銃身の下部にはグレネード・ランチャーが1門装備されている。<br/>サザビーとの戦闘中にギラ・ドーガから奪って使用したが、再度対決した際にビーム・サーベルで斬り捨てられた。
 
;ビーム・スプレーガン
 
;ビーム・スプレーガン
 
:マサダ機が左腕部に装備している武装。[[量産型νガンダム]]の武装。
 
:マサダ機が左腕部に装備している武装。[[量産型νガンダム]]の武装。
130行目: 137行目:  
;νガンダム(レプリカ)
 
;νガンダム(レプリカ)
 
:『[[機動戦士ガンダムReon]]』にて登場。ほぼ同性能と思われるスペックのガンダムが、主人公が搭乗するガンダムレオンを攻撃する。
 
:『[[機動戦士ガンダムReon]]』にて登場。ほぼ同性能と思われるスペックのガンダムが、主人公が搭乗するガンダムレオンを攻撃する。
;[[νガンダム・アムロプラン]]
+
;[[νガンダム (アムロプラン)]]
:ペーパープラン段階の本機。
+
:ペーパープラン段階の機体。
 
;[[νガンダムHWS装備型]]
 
;[[νガンダムHWS装備型]]
 
:追加装備「ヘビー・ウェポン・システム」を装着した姿。
 
:追加装備「ヘビー・ウェポン・システム」を装着した姿。
138行目: 145行目:  
;[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型]]
 
;[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型]]
 
:背中の両側にフィン・ファンネルを装着した姿。
 
:背中の両側にフィン・ファンネルを装着した姿。
 +
;[[νガンダム (RX-93ff)]]
 +
:新装備「ロングレンジ・フィン・ファンネル」を装備した姿。装備にあたって機体本体の仕様変更も行われている。
    
=== 系列機・派生機など ===
 
=== 系列機・派生機など ===
143行目: 152行目:  
:小説『ベルトーチカ・チルドレン』の世界観におけるνガンダム。『[[CCA-MSV]]』ではνガンダムの発展型という設定。
 
:小説『ベルトーチカ・チルドレン』の世界観におけるνガンダム。『[[CCA-MSV]]』ではνガンダムの発展型という設定。
 
;[[量産型νガンダム]]
 
;[[量産型νガンダム]]
:量産試作機。
+
:本機を原型とする量産試作機。
 
;[[ナラティブガンダム]]
 
;[[ナラティブガンダム]]
 
:本機の前に開発されていたサイコフレームの試験機。本機との繋がりはほとんどないが、パーツの形状が一部共通しているため本機の開発の際パーツが流用された可能性がある。
 
:本機の前に開発されていたサイコフレームの試験機。本機との繋がりはほとんどないが、パーツの形状が一部共通しているため本機の開発の際パーツが流用された可能性がある。
152行目: 161行目:  
;[[Ξガンダム]]
 
;[[Ξガンダム]]
 
:第5世代に属する[[ミノフスキークラフト]]搭載機。名称はアムロが最後に搭乗したνガンダムを引き継ぐという意志を込めて付けられた。
 
:第5世代に属する[[ミノフスキークラフト]]搭載機。名称はアムロが最後に搭乗したνガンダムを引き継ぐという意志を込めて付けられた。
 +
 +
=== 技術的関与のある機体 ===
 +
;[[ギーセン・ドーガ]]
 +
:『ガンダムUCE』においてシャアが意図的に放棄した機体からサイコフレームを移植した。『ベルチル』における[[サイコ・ドーガ (ベルトーチカ・チルドレン)|サイコ・ドーガ]]の役割を担っている。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
 +
;[[νガンダムヴレイブ]]/[[νガンダムヴレイブ+]]
 +
:『[[ガンダムビルドファイターズA]]』に登場する本機の[[ガンプラ]]を改造した機体。[[Hi-νガンダム]]を意識したカラーリングとなっている。
 
;[[ν-ジオンガンダム]]
 
;[[ν-ジオンガンダム]]
 
:『[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]』に登場する本機の[[ガンプラ]]を改造した機体。
 
:『[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE]]』に登場する本機の[[ガンプラ]]を改造した機体。
 
;[[フェイクνガンダム]]
 
;[[フェイクνガンダム]]
 
:[[アルスコアガンダム]]の換装形態の一つで、武装や外観が本機を模した形状となっている。
 
:[[アルスコアガンダム]]の換装形態の一つで、武装や外観が本機を模した形状となっている。
 +
;[[ホットスクランブルガンダム]]
 +
:『[[ガンダムビルドファイターズA-R]]』に登場するガンプラ。フィン・ファンネルなどの追加武装が本機のものを参考にしていると思われる。
    
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*[[富野由悠季]]総監督は当初「シャアを超える」という意味を込めて本機に「Hi-Sガンダム」と名づけようとしていたが、シャアは頭文字が'''C'''なので没となり、代わりに仮称であった「Newガンダム」から現在の名称が名づけられた。なお、後に「Hi-Sガンダム」という名称は[[Hi-νガンダム]]と[[Sガンダム]]に流用されている。
 
*[[富野由悠季]]総監督は当初「シャアを超える」という意味を込めて本機に「Hi-Sガンダム」と名づけようとしていたが、シャアは頭文字が'''C'''なので没となり、代わりに仮称であった「Newガンダム」から現在の名称が名づけられた。なお、後に「Hi-Sガンダム」という名称は[[Hi-νガンダム]]と[[Sガンダム]]に流用されている。
 
*『逆シャア』公開前、本機の[[ガンプラ]]としてフィン・ファンネル無しの1/144キットが発売されたが、それのフィン・ファンネル付き版が発売されたのは映画公開後であったため、多くのモデラーから不評を買ったとされる。
 
*『逆シャア』公開前、本機の[[ガンプラ]]としてフィン・ファンネル無しの1/144キットが発売されたが、それのフィン・ファンネル付き版が発売されたのは映画公開後であったため、多くのモデラーから不評を買ったとされる。
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*ガンプラ旧キット「1/100 νガンダム フィン・ファンネル装備型」のパッケージ絵は、多くのプラモデルのパッケージ絵を手掛けている高荷義之氏が担当している。同氏はサザビーのガレージキット(WAVE社製)のパッケージ絵も手掛けており、前者のパッケージ絵と遂になるように描かれている。
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**[https://twitter.com/TakaniYoshiyuki/status/1481268276068253696?s=20 高荷義之氏のツイート1] / [https://twitter.com/TakaniYoshiyuki/status/1481269098478977025?s=20 2]
    
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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