グフ飛行試験型 | |
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外国語表記 | Gouf Flight Test Type |
登場作品 | |
デザイナー | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 陸戦用試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作実験機 |
型式番号 |
MS-07H MS-07H-2 (改修機) |
頭頂高 | 18.8m |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 63.9t |
全備重量 | 76.6t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,034kW |
スラスター総推力 | 50,875kW |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 3,600m |
開発組織 | ジオニック社 |
所属 |
ジオン公国軍 地球連邦軍 |
主なパイロット |
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概要
ジオン公国軍が開発したグフのバリエーション機。モビルスーツに単独飛行能力を持たせる事を目的に開発された。
地上におけるMSの長距離移動は航空部隊に頼らざるを得ず、それはザクIIに連なるグフ系列機においても同様だった。走行速度の限界は制圧区域の拡大計画にも大きな支障を与えるものであり、強大な戦闘力を有するMS機動部隊を有効活用するべくジオン本国は無謀とも言える単独飛行能力を有するMSの開発を提案した。
計画を承認したジオン軍は開発班としてアイザック・ウーミヤック大佐を核とするチームを編成し、サイド3の第29コロニー工業区にテストベッドを設置。飛行能力を得るためいくつかのプランが提出されたが、その内、ホバーボートとの一体化案を退け、簡易性を追求したロケットバーニアの強化と熱核エンジンを脚部に集中化する案が第一候補に選ばれた。
既にMS-07Aの生産配備が進んでいたため、開発はテストセンターより届けられた3機のYMS-07A プロトタイプグフと1機のYMS-07B先行量産型グフをベースに行われ、格闘戦に持ち込むまでもない接近戦を考慮して腕部には改めて固定武装として5連装75mmマシンガンが装備された。ただここで明確なのは、モビルスーツの本領たる交換兵装を無視してプロトタイプとしてその後の生産計画の順位を見越しているという事であり、ジオン軍部が本機に在来のMS部隊の特殊任務用としての評価しか下していない事が伺える。
改修作業を終えた本機は突撃機動軍の持つ補給航路を経由して3隻のムサイ級に搭載され地球へに降下。キャリフォルニアベースのシャトルベースに到着後はテストセンターを経てアリゾナにあるフラットネイル空軍基地に到着した。一方、本国の航空機部門から北米へ降下したビリー・ウォン・ダイク大尉をチーフとする計6名のテストパイロットは、連絡と航路の不手際から2週間遅れで基地に着任。限られた調整期間で書類提出を迫られていたため与えられたテスト期間は合計8週間のみだった。
「MS-07H」の開発番号を与えられた本機は前後2週間のラグを置いて中4週間の内に4機合計で38回の試験飛行を実施。ただ低高度のVTOテストが前半を占めており、高度を取った航空テストに至るまでは10数回に及ぶトラブルが発生した。最も調整の良かった3号機が主なデータ収集を行っているが、大推力故の航続性能の限度を表示してスタッフ全員を悩ませている。本機の飛行は一定の巡航速度を保つものではなく、ランディングギアたる脚部を使った飛び石にも似たもので純粋に航空機のように飛行可能という訳ではなかった。メインエンジンを全開にすればそれまでに成し得なかったMSによる作戦行動を取る事もできたが、かかる燃料搭載量の問題から現状のままでは如何ともしがたかった。そこで解決策として背部にドロップタンクを取り付けた「MS-07H-2」への改修が行われたが若干の向上に過ぎなかった。
計画の期間後の検討で軍部は縮小化した上で開発研究の続行を承認。アリゾナにはYMS-07Aベースの3号機とB型グフベースの4号機が残され、4号機は本部の指示に従った改修が施されたYMS-07H-4 グフ飛行型となった。しかしこの飛行型はエンジンの調整が難航した上、テスト10日目の事故で機体を喪失。その後、グフ部隊へはド・ダイYSが配備され、初頭の計画を代行するに至った。
カラーバリエーション
登場作品と操縦者
装備・機能
武装・必殺攻撃
- 5連装75mmマシンガン
- 両腕部のマニュピレーター先端に内蔵されている機関砲。両腕に給弾用のマガジンが装着されている。
- 180mmロケット砲
- 脚部に左右2門ずつ内蔵されているロケット砲。
- ジャイアント・バズ
- 主にドム系列機が装備している大口径バズーカ。連邦軍所属機が装備している。
対決・名場面
関連機体
商品情報
ガンプラ
- 【MSV版】
- 【Ζ版】