デルマイユ侯の孫娘。
サンクキングダムでのリリーナの学友であり、彼女が王女ではなくなった後もファンを公言して終戦後には親衛隊まで組織した。
ファンと自称してはいるものの、リリーナの完全平和主義の欺瞞や欠陥に対して鋭く指摘することもあり、単純な好意からではなく「やれるものならやってみろ」という反抗心もあったと思われる。
どちらかというと序盤はファンとして後押しをするというよりは逃げ道を塞ぐような意図が伺えたが、降りかかる困難にも意思を貫くリリーナを見て、最終的には持論を崩さないながらも完全平和主義のあり方を認めるようになった。
ドロシー・カタロニア | |
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外国語表記 | Dorothy Catalonia |
登場作品 | |
声優 | 松井菜桜子 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 |
性別 | 女 |
出身 | ネオジャパン |
職業 | 民間人 |
頭脳明晰、天真爛漫でずけずけとものを言う性格で、常に正論を語るために相手をやり込めてしまうこともしばしば。一方で何事にも物怖じせず、人懐っこい性格から同級生達に人気もある。同級生となったヒイロを挑発したり、金色のシャトルでホワイトファングに乗り込み傘下に収まったり、作中でもずば抜けた行動力の持ち主である。
彼女も父親を戦争でなくしており、表面では「戦うこと」をたきつけているように見えるが、内面では戦争をひどく憎悪しており、「思う存分戦えばもう戦争をしなくても良くなる」というトレーズ・クシュリナーダに近い考え方を持っている。このあたりは彼女とヒイロ・ユイとの会話でもチラリと触れられていた。ゼロシステムによって彼女と対決したカトルは「本当は自分よりもずっと優しい」と本心を評している。
「Endless Waltz」劇場版において追加されたシーンでは、マリーメイア軍に対して民衆が立ち上がるきっかけを作っている。
登場作品と役柄
- 新機動戦記ガンダムW
- 民間人=視聴者達の立場として登場するが、むしろ戦火に自ら飛び込んでいくなどぶっとんだ行動を見せた。しかしこれは一方で、「一部の人たちが行ったこと事件の真実が何なのか」を知りたいという一般人の思いの代弁者でもあると思われる。
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- OVAでは出なかったが、劇場版において彼女の登場するシーンが追加された。
人間関係
- トレーズ・クシュリナーダ
- 親戚。特徴的な眉毛に血縁を感じさせる。ゼクスがリーブラの主砲で撃とうとした時は珍しく取り乱して止めている。
- ゼクス・マーキス
- 幼い頃に遊んだことがあったらしい。そのことを告げたら危うく撃たれそうになった。これは「ミリアルド・ピースクラフト」であることを隠すためであり、それを知る彼女は「ゼクス・マークス」の命を危うくするため。
- リリーナ・ドーリアン
- 元学友。ファンを公言しているものの、彼女の掲げる完全平和主義を「できない」と確信しているため、表向きは友好的でありながら時折辛辣な発言でちくちく痛めつけていた。しかし頑として自分を曲げないリリーナを次第に認めるようになり、「実現が困難な理想に向かって走り続ける」彼女の本当の意味でのファンとなった。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 元学友。ゼロシステム同士の指揮で対決する、相反する主義などある意味ライバル関係。
- デルマイユ・カタロニア
- 祖父。当初は彼の意に従っていたが、戦争のために戦争を行う彼を内心では軽蔑しており、次第に立場を失う彼を最終的に切り捨てて『名誉の戦死』を遂げさせる。
- キーリア・カタロニア
- 父。本編では既に故人で、彼女が戦争を憎悪するきっかけとなっている(彼は少年時代のトレーズの上官であり、彼やスペシャルズに多くの便宜を図ってくれていた。その縁でドロシーもミリアルドとの面識があった)。
名台詞
- 「早く戦争になーれ!」
- 笑顔でとんでもない発言。この一言で「戦争大好き世間知らずのお嬢様」という印象を視聴者に産みつけたが、実際は戦争によって「世界が変わる=戦争のない世界になる」ということを望んでいることが根底にある。
- 「あなた達は、ご主人に尻尾を振る犬ではなく、犬に振られる尻尾なのよ」
- Endless Waltzにおいて、市民を挑発した台詞。この言葉が民衆の決起を促した。