アスタロス

2021年1月5日 (火) 22:06時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版

アスタロス(Astaroth) 

ジオン公国軍の開発した生物兵器。

元来は一年戦争以前、コロニー内の過酷な環境下で育成出来る植物として開発されていた物であり、連邦系のスペースコロニー用植物群にジオンが独自開発した遺伝情報をウィルスベクターを用いる事で成長性を促進させるという物[1]であった。これを用いる事で連邦系品種の10倍~15倍の速度で成長する植物を大量かつ安価に生産する事が可能になり、スペースコロニー建築に必要な量の植物を手に入れる事が出来た。

一年戦争勃発後はキャリフォルニアベースがその開発を引き継ぎ、研究の副産物として生まれた繁殖力の強すぎる個体が、南極条約に抵触しない兵器としての転用が提案された。しかし、ジオンも地球環境を破壊するこの技術の扱いを決めかねており、キャリフォルニアベースが連邦軍の攻撃で陥落した際にマッチモニードが強奪に近い形で持ち出した。マッチモニードはアスタロスを宇宙(より正確に言えばザビ家の下)へ持ち帰る為にオーストラリアに持ち込んだが、その情報を得たホワイト・ディンゴとジオン軍オーストラリア方面軍によってオーストラリアに持ち込まれたサンプルは全て処分された。

アスタロスは散布した場合、旺盛過ぎる繁殖力で他の生態系を破壊する。特に地球よりも生物多様性の薄いコロニーで使用した場合、地球で用いるよりも高い効果を発揮するとされる。その性質からこれをコロニーを散布する為のシステムとして「ザビ家の復習装置」がミナレットに搭載された。

登場作品 

機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還

関連用語 

マッチモニード
ミナレット

リンク

脚注

  1. 作用を簡単かつ広範囲に適応させる為に宿主非特異的に形質転換を引き起こすベクターが使用されている。