ストライクノワール | |
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外国語表記 | Strike Noir |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 試作型モビルスーツ |
型式番号 | GAT-X105E+AQM/E-X09S |
全高 | 17.72m |
重量 | 90.51t |
主動力 | バッテリー |
装甲材質 | ヴァリアブルフェイズシフト装甲 |
開発組織 | 地球連合軍、アクタイオン・インダストリー社 |
所属組織 | 地球連合軍 |
所属部隊 | ファントムペイン |
主なパイロット | スウェン・カル・バヤン |
概要
アクタイオン・インダストリー社によるMS開発計画アクタイオン・プロジェクトにおいて開発・製造された地球連合軍の試作型モビルスーツ。
ストライクEにノワールストライカーを装備させた機体。I.W.S.P.の運用データを元に、万能性を生かしつつも接近戦向けの強化がなされている。ノワールストライカーを装備したストライクEは黒を基調としたカラーリングにフェイズシフトし、これが本機の名称である「ノワール(フランス語で「黒」の意味)」の由来となっている。
武装は遠距離戦に対応した大出力リニアガンと、対MS戦での取り回しも考慮したやや小振りな対艦刀2振りというバランスの取れたものであるが、その特性ゆえに器用貧乏な面もあり、使いこなすにはパイロットに相応の技術が要求される。武装のマウントラックは大型の可変翼となっており、高出力スラスターを用いずに本機に高い機動性を与えている。従来とは異なりストライカーパック自体もPS装甲化されているため、シールドはオミットされている。
ノワールストライカーはストライクE向け以外にも少数が製造されたとされているが、PS装甲製ゆえに生産性は低く、その製造数は二桁にも満たないと言われている。
ガンプラでは「ストライクノワールガンダム」名義となっている。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
- パイロットはスウェン・カル・バヤン。ザフト軍のモビルスーツの多くを撃墜しているが、DSSDのトロヤステーション襲撃時にスターゲイザーと交戦して地球と金星の間の宙域に飛ばされて大破。その後、スターゲイザーに残ったエネルギーを渡して機体は放棄された。
- 機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY
- スウェンが搭乗。マーシャンのデルタアストレイと2度交戦。最初は引き分けに終わり、2度目はノワールストライカーを破壊される。しかし、味方機のI.W.S.Pを奪って換装する事で勝利している。
装備・機能
特殊機能
- ヴァリアブルフェイズシフト装甲
- フェイズシフト装甲の改良型。装甲に掛ける電圧を調整できるようになっており、エネルギー消費の効率化を図っている。その影響で装甲の色が変化するようになった。
- 分離
- ノワールストライカーを分離する。
- 換装
- ストライカーパックを換装する。
武装・必殺攻撃
- M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
- 頭部に2門内蔵されている近接防御機関砲。イーゲルシュテルンの改良型で、ダガーLの物と同型。主に牽制などに使用される。
- M8F-SB1 ビームライフルショーティー
- 腰部に2挺装備されている小型のビーム銃。通常のビームライフルの銃身をギリギリまで切り詰めており、接近戦での使い勝手と連射性に優れる反面、威力と射程は通常の物より劣っている。
ちなみにこの装備のためにコンバットナイフ「アーマーシュナイダー」はオミットされた。 - EQS1358 アンカーランチャー
- 両掌に1基ずつ、両爪先及び踵裏に1基ずつ、ノワールストライカーに1基の計7基が内蔵されたワイヤー式のアンカー。
ワイヤーは特殊高分子物質製で、これ1本でMS1機を軽々と振り回せるだけの強靭な耐久力を持つ。
壁や障害物などに射出して変幻自在の機動による撹乱や敵機の捕獲など、使い手によって様々な用途で使用される。 - 57mm高エネルギービームライフル
- 携行式のビーム砲。ストライクの物と同型で、対フェイズシフト装甲用に装備される事があったという。
- 175mmグレネードランチャー装備57mm高エネルギービームライフル
- デュエルガンダムの物と同型の武装。その名の通り、グレネードランチャーを装備している。パイロットからの信頼も厚く、連合製ビームライフルのベストセラーであるという。劇中では2挺装備している。
- MAU-M3E4 2連装リニアガン
- ノワールストライカーのウイングの内側に1門ずつ装備されている実弾兵器。遠距離戦用の装備であり、エグザスの物の改良型。様々な方向に発射が可能。
- MR-Q10 フラガラッハ3ビームブレイド
- ノワールストライカーのウイングの外側に1基ずつマウントされている武装。実体剣とビーム剣の複合型で、フェイズシフト装甲を持つ敵機でも切り裂ける。
ザフトから奪取したガイアガンダムの武装であるグリフォン2ビームブレイドをベースに、携行武器として仕様変更したものである。
対決・名場面
- 対ケルベロスバクゥハウンド
- ブルデュエルを撃破したケルベロスバクゥハウンドの部隊に対し、ストライクノワールはフラガラッハ3とアンカーランチャーで応戦。接近してくる敵機の進路上にフラガラッハ3を突き立てて自滅させ、さらに敵機の頭部にアンカーを打ち込んで振り回し、敵機同士をぶつける事で撃破した。
- 対スターゲイザー
- トロヤステーションを強襲した時に激戦を繰り広げた敵。最終的に2機とも金星の方面まで吹き飛ばされるが、スウェンはパイロットのセレーネと共にスターゲイザーで生還した。
関連機体
- ストライクE
- ノワールストライカーを装備しない状態。
- ストライクガンダムI.W.S.P. (再製造機)
- 本機の開発にこの機体の運用データが活用された。
- ヴェルデバスター
- ブルデュエル
- ストライクEとともに「アクタイオン・プロジェクト」で製造された機体で、本機はこの2機との連携も考慮して開発された。
- ネロブリッツ
- ロッソイージス
- こちらも「アクタイオン・プロジェクト」で製造された機体だが、STARGAZERの劇中では登場しなかった。
- ガンダムアストレイノワール
- 「アクタイオン・プロジェクト」に急遽組み込まれた機体で、本機と同様にノワールストライカーを装備している。
余談
- 本機は当初「GAT-X105E ストライクノワール」という独立した機体で、ノワールストライカーも本機専用にカスタマイズされた専用パックという設定であった。さらに機体色も元々黒で、ストライカーパックに合わせたものではないとされていた。しかし後に機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズに本機のバリエーション機を登場させることになった際、ノワールストライカーを装備していない状態を「ストライクE」という名称を変更し、通常時のカラーリングもトリコロールカラーに変更され、本機は「ストライクEにノワールストライカーを装備させた機体」という設定に変更されている。