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| === グラハム・エーカー === | | === グラハム・エーカー === |
− | [[ユニオン]]のトップガンであり、[[MSWAD]]所属の中尉。[[オーバーフラッグス]](旧名・[[対ガンダム調査隊]])の隊長になると上級大尉に昇進した。[[ユニオンフラッグ|フラッグ]]の操縦技術はずば抜けており、独自のマニューバ「グラハム・スペシャル」の持ち主である。 | + | :[[ユニオン]]のトップガンであり、[[MSWAD]]所属の中尉。[[オーバーフラッグス]](旧名・[[対ガンダム調査隊]])の隊長になると上級大尉に昇進した。[[ユニオンフラッグ|フラッグ]]の操縦技術はずば抜けており、独自のマニューバ「グラハム・スペシャル」の持ち主である。 |
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− | [[ユニオンリアルド]]の後継機を決定するためのトライアルにフラッグのテストパイロットとして参加した際、模擬戦中に相手であった上官の機体を墜落させ死なせてしまったことから一部では「'''上官殺し'''」と囁かれていたが、ドラマCD『ROAD TO 2307』では事故の経緯にグラハムの非はなく、娘婿の事業失敗による借金に悩んでいた上官が生命保険金目当てで敢えて無謀な突撃を敢行したという真相が明かされている。また、同ドラマCDでは孤児として苦難に晒された経験から自由に空を飛びたいという願望を抱き軍人となったことが語られた。 | + | :[[ユニオンリアルド]]の後継機を決定するためのトライアルにフラッグのテストパイロットとして参加した際、模擬戦中に相手であった上官の機体を墜落させ死なせてしまったことから一部では「'''上官殺し'''」と囁かれていたが、ドラマCD『ROAD TO 2307』では事故の経緯にグラハムの非はなく、娘婿の事業失敗による借金に悩んでいた上官が生命保険金目当てで敢えて無謀な突撃を敢行したという真相が明かされている。また、同ドラマCDでは孤児として苦難に晒された経験から自由に空を飛びたいという願望を抱き軍人となったことが語られた。 |
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− | [[ガンダムエクシア]]が初めて介入した[[AEUイナクト (デモカラー)|AEUイナクト]]のお披露目会に居合わせ、その圧倒的な性能に魅了され、何度かガンダムと交戦するうちに、それを倒す事が目標になったようである。部下の[[ハワード・メイスン|ハワード]]が死亡し、彼がフラッグを自分以上に愛していた事を知ったのを契機に、自身のフラッグを限界以上まで改造。そして[[刹那・F・セイエイ|刹那]]のガンダムエクシアとの一騎討ちを行った。その心情は世界よりもガンダムに対する「愛」が優先されると告白。そしてガンダムエクシアと相討ちとなり、自身も死亡したかに思われたが…… | + | :[[ガンダムエクシア]]が初めて介入した[[AEUイナクト (デモカラー)|AEUイナクト]]のお披露目会に居合わせ、その圧倒的な性能に魅了され、何度かガンダムと交戦するうちに、それを倒す事が目標になったようである。部下の[[ハワード・メイスン|ハワード]]が死亡し、彼がフラッグを自分以上に愛していた事を知ったのを契機に、自身のフラッグを限界以上まで改造。そして[[刹那・F・セイエイ|刹那]]のガンダムエクシアとの一騎討ちを行った。その心情は世界よりもガンダムに対する「愛」が優先されると告白。そしてガンダムエクシアと相討ちとなり、自身も死亡したかに思われたが…… |
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− | 戦闘中に突拍子のない発言をよく行う。グラハムを演じる中村悠一氏によれば、「グラハムの戦闘中の発言は自分を奮い立たせるため」とのこと。小説版の彼の心理描写はかなり凄いことになっている(後述)。 | + | :戦闘中に突拍子のない発言をよく行う。グラハムを演じる中村悠一氏によれば、「グラハムの戦闘中の発言は自分を奮い立たせるため」とのこと。小説版の彼の心理描写はかなり凄いことになっている(後述)。 |
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− | 劇場版ではソルブレイブス隊の隊長となっている。 | + | :劇場版ではソルブレイブス隊の隊長となっている。 |
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− | 火星圏での戦闘で先遣隊の増援として駆けつけたが、到着時にはすでに先遣隊は全滅し、[[ELS]]はCBと交戦していた為、先遣隊の弔い合戦も兼ねてCBを援護して撤退させた。その後は[[プトレマイオス2改]]で補給を受けた際に意識の無い刹那の元でフェルトに「'''ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男'''」と名乗り「'''超えるのはガンダムではなく、この少年だ'''」とその心中を話す。地球防衛戦時には部下と共に地球防衛で戦果を上げる。刹那が出撃した際には戦う事を迷う刹那に喝を入れて刹那の迷いを吹き飛ばした。最後は機体の大半をELSに汚染されて体も殆ど動かない状態で[[トランザム]]をオーバーロードさせて超大型ELSに特攻して戦死した。それにより刹那が超大型ELSへの突入することが出来、結果として地球を守る立役者となった。 | + | :火星圏での戦闘で先遣隊の増援として駆けつけたが、到着時にはすでに先遣隊は全滅し、[[ELS]]はCBと交戦していた為、先遣隊の弔い合戦も兼ねてCBを援護して撤退させた。その後は[[プトレマイオス2改]]で補給を受けた際に意識の無い刹那の元でフェルトに「'''ガンダムを超えようと愚行を繰り返した男'''」と名乗り「'''超えるのはガンダムではなく、この少年だ'''」とその心中を話す。地球防衛戦時には部下と共に地球防衛で戦果を上げる。刹那が出撃した際には戦う事を迷う刹那に喝を入れて刹那の迷いを吹き飛ばした。最後は機体の大半をELSに汚染されて体も殆ど動かない状態で[[トランザム]]をオーバーロードさせて超大型ELSに特攻して戦死した。それにより刹那が超大型ELSへの突入することが出来、結果として地球を守る立役者となった。 |
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| === ミスター・ブシドー === | | === ミスター・ブシドー === |
− | 2ndシーズンでは和風の仮面を付け陣羽織を身に纏い、[[アロウズ]]の謎のモビルスーツパイロット「ミスター・ブシドー」として登場。この呼び名は周りがその容姿や言動からつけた渾名で、本人はいささか迷惑がっている(とはいえ、名無しパイロット以上になろうともしていない)ようだ。上層部から独自行動の許可を得ている「[[ライセンサー]]」で、本人は自身を「ワンマンアーミー」と称するなど、パイロットとしての技量は依然としてずば抜けている。なお、ライセンサーは本来、イノベイターが上官の命令に従う事無く独自行動できるように作られた肩書きなのだが、ブシドーはアロウズ総指令官である[[ホーマー・カタギリ|カタギリ司令]]の計らいによってイノベイター以外で唯一ライセンス(本人曰く'''免許''')を持っている。 | + | :2ndシーズンでは和風の仮面を付け陣羽織を身に纏い、[[アロウズ]]の謎のモビルスーツパイロット「ミスター・ブシドー」として登場。この呼び名は周りがその容姿や言動からつけた渾名で、本人はいささか迷惑がっている(とはいえ、名無しパイロット以上になろうともしていない)ようだ。上層部から独自行動の許可を得ている「[[ライセンサー]]」で、本人は自身を「ワンマンアーミー」と称するなど、パイロットとしての技量は依然としてずば抜けている。なお、ライセンサーは本来、イノベイターが上官の命令に従う事無く独自行動できるように作られた肩書きなのだが、ブシドーはアロウズ総指令官である[[ホーマー・カタギリ|カタギリ司令]]の計らいによってイノベイター以外で唯一ライセンス(本人曰く'''免許''')を持っている。 |
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− | 当初は[[アヘッド近接戦闘型|専用のアヘッド]]を駆っていたが、相変わらずフラッグへのこだわりは強く、[[ビリー・カタギリ]]に出した要求で完成した「[[マスラオ]](後に[[スサノオ]])」を愛機として[[ソレスタルビーイング]]のガンダムに立ち向かう。 | + | :当初は[[アヘッド近接戦闘型|専用のアヘッド]]を駆っていたが、相変わらずフラッグへのこだわりは強く、[[ビリー・カタギリ]]に出した要求で完成した「[[マスラオ]](後に[[スサノオ]])」を愛機として[[ソレスタルビーイング]]のガンダムに立ち向かう。 |
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− | 終盤で再び刹那と対面し、仮面を外して「グラハム・エーカー」として、「愛」や「憎しみ」を超越した「宿命」に決着を付けるために刹那と対決する。そして、刹那に敗れたグラハムは自らの死を望むが…… なんとその後'''エピローグまで出番がなかった'''(小説版を見る限り、カタギリの前に姿を現すまでMIAになっていたようである)。 | + | :終盤で再び刹那と対面し、仮面を外して「グラハム・エーカー」として、「愛」や「憎しみ」を超越した「宿命」に決着を付けるために刹那と対決する。そして、刹那に敗れたグラハムは自らの死を望むが…… なんとその後'''エピローグまで出番がなかった'''(小説版を見る限り、カタギリの前に姿を現すまでMIAになっていたようである)。 |
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− | なお、エクシアを相討ちで倒した際に重傷を負っており、仮面で隠されていた顔の右半分や上半身の右側には大きな傷痕が残っている。 | + | :なお、エクシアを相討ちで倒した際に重傷を負っており、仮面で隠されていた顔の右半分や上半身の右側には大きな傷痕が残っている。 |
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− | 2ndシーズンになってからは言動や趣味も日本の古事に習い、武士道を貫こうとしているが、きっかけは刹那に自らの歪みを指摘されての行動だったらしい。スタッフによると「五輪書とかを頑張って英訳して読んだりした、'''間違った武士かぶれ'''」とのことで、武士道も一部誤解している節があり、剣術の修行や、'''滝に打たれたり'''した事もあるようだ。ちなみに自害しようとした時に持っていた彼の短刀は、剣の師範から譲り受けたとの事。 | + | :2ndシーズンになってからは言動や趣味も日本の古事に習い、武士道を貫こうとしているが、きっかけは刹那に自らの歪みを指摘されての行動だったらしい。スタッフによると「五輪書とかを頑張って英訳して読んだりした、'''間違った武士かぶれ'''」とのことで、武士道も一部誤解している節があり、剣術の修行や、'''滝に打たれたり'''した事もあるようだ。ちなみに自害しようとした時に持っていた彼の短刀は、剣の師範から譲り受けたとの事。 |
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− | その言動やガンダムのみに固執する行動からかなりの問題人物のようにも見えるが、一方で1stシーズンで[[アザディスタン王国]]に派遣された際はガンダムよりもクーデター鎮圧を優先し(「私とて人の子」と発言している)、アロウズに入ってからもオートマトンを使った作戦には「興が乗らん」と参加しない(止めようともしないが、ライセンサーとして許されている裁量の範疇で行動している)等、軍人としての良識も持ち合わせている。 但し、オートマトンの時は良識以前にガンダムと戦う事がないからと言う可能性も否定はできない。 | + | :その言動やガンダムのみに固執する行動からかなりの問題人物のようにも見えるが、一方で1stシーズンで[[アザディスタン王国]]に派遣された際はガンダムよりもクーデター鎮圧を優先し(「私とて人の子」と発言している)、アロウズに入ってからもオートマトンを使った作戦には「興が乗らん」と参加しない(止めようともしないが、ライセンサーとして許されている裁量の範疇で行動している)等、軍人としての良識も持ち合わせている。 但し、オートマトンの時は良識以前にガンダムと戦う事がないからと言う可能性も否定はできない。 |
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− | ちなみに現在稼動中の『[[機動戦士ガンダム EXTREME.VS]]』では、シリーズ初(?)とあるコマンドひとつに台詞が28種類(以上?)も用意されている。 | + | :ちなみに現在稼動中の『[[機動戦士ガンダム EXTREME.VS]]』では、シリーズ初(?)とあるコマンドひとつに台詞が28種類(以上?)も用意されている。 |
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| === 後日談 === | | === 後日談 === |
− | :上記のように色々と話題に事欠かない彼であったが、劇場版で地球の命運を繋いで命を落とした……はずだった。しかし、2018年4月14日に行われた機動戦士ガンダム00 10周年記念イベント「ガンダム00 Festival 10 "RE:vision"」で販売されたパンフレット付属資料及びリーディングライブにて、'''生存していたことが公式に発表された'''。<br />死を賭した突撃の後、クアンタム・バーストの発動により発生した量子空間内に取り込まれたことで完全には死亡しておらず(刹那は、グラハムが「生きたい」と願ったことを読み取ったELSがその思考に呼応したと説明している)、意識共有領域内で刹那と再会、そこでELSの侵食を拒絶しこのまま死を選ぶか、ELSと同化して新たな生命体として生まれ変わるかの選択を委ねられたグラハムはELSとの同化を選択。地球圏へと帰還した。その後はソレスタルビーイングに合流してガンダムマイスターとして戦争根絶のために戦ったようだ。蘇生後は[[アーミア・リー]]同様に身体の一部が金属化しており、緑色だった瞳の色が金色に変化している。<br />なお、彼の機体は刹那から受け継いだ「ガンダムエクシアリペアⅣ」だが、グラハム・ガンダムと勝手に呼んでいる。<br />回想としてドラマCDでも触れられた生い立ちについて更に詳細に説明されており、孤児であったために海軍の一兵卒からのスタートを余儀なくされ、同僚たちからの冷遇に耐えながら成り上がったと語られている。なお、パンフレットに付属した台本で「士官学校出の同僚の嫌がらせ(音声のみだと紛らわしいが、「士官学校で同僚に嫌がらせを受けた」ではなく「士官学校出身の同僚に嫌がらせを受けた」の意)」と表記されていることから士官学校卒ではない叩き上げであることが分かる。 | + | :上記のように色々と話題に事欠かない彼であったが、劇場版で地球の命運を繋いで命を落とした……はずだった。しかし、2018年4月14日に行われた機動戦士ガンダム00 10周年記念イベント「ガンダム00 Festival 10 "RE:vision"」で販売されたパンフレット付属資料及びリーディングライブにて、'''生存していたことが公式に発表された'''。かつて水島監督は、劇場版でのグラハムの生存の可能性を問われた際に「あれで生きていたら気持ち悪いでしょ」と返答していた。ファン曰く「生きていたら気持ち悪い=グラハムは気持ち悪い男なので生きていた」という理論で納得しているとかなんとか。<br />劇中のクライマックスで死を賭した突撃の後、クアンタム・バーストの発動により発生した量子空間内に取り込まれたことで完全には死亡しておらず(刹那は、グラハムが「生きたい」と願ったことを読み取ったELSがその思考に呼応したと説明している)、意識共有領域内で刹那と再会、そこでELSの侵食を拒絶しこのまま死を選ぶか、ELSと同化して新たな生命体として生まれ変わるかの選択を委ねられたグラハムはELSとの同化を選択。地球圏へと帰還した。その後はソレスタルビーイングに合流してガンダムマイスターとして戦争根絶のために戦ったようだ。蘇生後は[[アーミア・リー]]同様に身体の一部が金属化しており、緑色だった瞳の色が金色に変化している。<br />なお、彼の機体は刹那から受け継いだ「ガンダムエクシアリペアⅣ」だが、グラハム・ガンダムと勝手に呼んでいる。<br />回想としてドラマCDでも触れられた生い立ちについて更に詳細に説明されており、孤児であったために海軍の一兵卒からのスタートを余儀なくされ、同僚たちからの冷遇に耐えながら成り上がったと語られている。なお、パンフレットに付属した台本で「士官学校出の同僚の嫌がらせ(音声のみだと紛らわしいが、「士官学校で同僚に嫌がらせを受けた」ではなく「士官学校出身の同僚に嫌がらせを受けた」の意)」と表記されていることから士官学校卒ではない叩き上げであることが分かる。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |