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試作後期段階に[[ザクII]]のマニピュレータを流用し、モノアイをメインカメラに搭載するなど、実用化に向けて急速に完成度を高めていたMS開発からの技術的なフィードバックは大きい。戦車としては破格とも言える巨体を誇りながら、MS用の火器を使用でき、機能のほぼ全てを搭乗員1名のオペレートで賄う事が可能。
 
試作後期段階に[[ザクII]]のマニピュレータを流用し、モノアイをメインカメラに搭載するなど、実用化に向けて急速に完成度を高めていたMS開発からの技術的なフィードバックは大きい。戦車としては破格とも言える巨体を誇りながら、MS用の火器を使用でき、機能のほぼ全てを搭乗員1名のオペレートで賄う事が可能。
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通常形態から「モビル形態」と呼ばれる半MS形態への変形機構を備え、車高を高くする事で高い位置から目視や射撃が可能となり、ある程度の対MS戦にも対応が可能だった。ただし、モビル形態は車高が増す事で特にコクピットに対する被弾率の上昇というデメリットも存在していた。なお、上半身がターレットを兼ねる構造上、主砲の旋回はモビル形態でのみ可能となり、通常形態は自走砲や駆逐戦車に近い形態となる。
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通常形態から「モビル形態」と呼ばれる半MS形態への変形機構を備え、車高を高くする事で高い位置から目視や射撃が可能となる。同形態はある程度の対MS戦にも対応が可能だったが、モビル形態は車高が増す事で特にコクピットに対する被弾率の上昇というデメリットも存在していた。また、上半身がターレットを兼ねる構造上、主砲の旋回はモビル形態でのみ可能となり、通常形態は自走砲や駆逐戦車に近い形態となる。
    
野心的なコンセプトが多く投入された機体であったが、マゼラアタックの数倍に及ぶ膨大な製造コストが仇となり、開戦前にサイド3と月で行われていた運用試験は中断。不採用と確定され、量産・正式化される事のないまま計画は終了した。また、本機に期待されていた地上制圧の目的がMSとマゼラアタックの連帯運用により十分に賄える物と判断された事や、これだけの巨体を誇りながら移動システムに無限軌道を採用していた事も、開発中止に影響していたとされている。特に後者に関しては、本機が運用可能な路面や橋梁が存在せず、砂漠や平原以外での運用が困難であった。また、足回りの摩耗を防ぐ為の巨大トランスポーターの開発や配備は望むべくもなく、これが無ければ故障時に回収不能となるという運用上の致命的欠陥を有していた。
 
野心的なコンセプトが多く投入された機体であったが、マゼラアタックの数倍に及ぶ膨大な製造コストが仇となり、開戦前にサイド3と月で行われていた運用試験は中断。不採用と確定され、量産・正式化される事のないまま計画は終了した。また、本機に期待されていた地上制圧の目的がMSとマゼラアタックの連帯運用により十分に賄える物と判断された事や、これだけの巨体を誇りながら移動システムに無限軌道を採用していた事も、開発中止に影響していたとされている。特に後者に関しては、本機が運用可能な路面や橋梁が存在せず、砂漠や平原以外での運用が困難であった。また、足回りの摩耗を防ぐ為の巨大トランスポーターの開発や配備は望むべくもなく、これが無ければ故障時に回収不能となるという運用上の致命的欠陥を有していた。
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唯一試作された機体は降着した戦況を打破する為、再評価試験の名目で実戦投入されたが、「試験終了後は回収せず、そのまま現地配備」という指令内容から、現場からは事実上の廃棄処分と受け取られていた。
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唯一試作された機体は膠着した戦況を打破する為、再評価試験の名目で実戦投入されたが、「試験終了後は回収せず、そのまま現地配備」という指令内容から、現場からは事実上の廃棄処分と受け取られていた。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
<!-- ;[[作品名]]:説明 -->
   
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] 一年戦争秘録
 
;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] 一年戦争秘録
 
:初出作品。第2話に主役機として登場した。再評価試験のため[[第603技術試験隊]]に配備され、[[デメジエール・ソンネン]]搭乗の下、コムサイと共に北米アリゾナの[[第67物資集積所]]へと降下する。しかし、そこで同施設を襲撃した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[セモベンテ隊]]と遭遇戦に陥ってしまい、已む無く交戦に入った。ヒルドルブの性能を遺憾なく引き出すソンネンの巧みな操縦技術により、セモベンテ隊を壊滅に追い込むものの、最後に残った[[フェデリコ・ツァリアーノ|フェデリコ]]の[[ザクIIJ型|ザクII]]と格闘戦の末に零距離からコックピットのある頭部に発砲され沈黙してしまう。ソンネンは致命傷を負いながらもコムサイへと向かうフェデリコ機を背後から砲撃し撃墜。直後に限界を向かえた機体は炎上しその場に擱座した。
 
:初出作品。第2話に主役機として登場した。再評価試験のため[[第603技術試験隊]]に配備され、[[デメジエール・ソンネン]]搭乗の下、コムサイと共に北米アリゾナの[[第67物資集積所]]へと降下する。しかし、そこで同施設を襲撃した[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の[[セモベンテ隊]]と遭遇戦に陥ってしまい、已む無く交戦に入った。ヒルドルブの性能を遺憾なく引き出すソンネンの巧みな操縦技術により、セモベンテ隊を壊滅に追い込むものの、最後に残った[[フェデリコ・ツァリアーノ|フェデリコ]]の[[ザクIIJ型|ザクII]]と格闘戦の末に零距離からコックピットのある頭部に発砲され沈黙してしまう。ソンネンは致命傷を負いながらもコムサイへと向かうフェデリコ機を背後から砲撃し撃墜。直後に限界を向かえた機体は炎上しその場に擱座した。
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== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
<!-- ;機能名:説明 -->
   
;変形
 
;変形
 
:モビル形態に変形可能。変形によって車高が増し、主砲の旋回やマニピュレータによる火器の運用が可能となるが、被弾率が増すというリスクも孕む。
 
:モビル形態に変形可能。変形によって車高が増し、主砲の旋回やマニピュレータによる火器の運用が可能となるが、被弾率が増すというリスクも孕む。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- ;武装名:説明 -->
   
;30cm砲 (30サンチ砲)
 
;30cm砲 (30サンチ砲)
 
:[[メガ粒子砲]]導入以前の宇宙戦艦のものを転用した主砲。戦局に応じた各種砲弾の装填・射撃が可能。最大射程距離は32~35km。[[ミノフスキー粒子]]散布下においても有視界で20kmの長距離砲撃が可能。
 
:[[メガ粒子砲]]導入以前の宇宙戦艦のものを転用した主砲。戦局に応じた各種砲弾の装填・射撃が可能。最大射程距離は32~35km。[[ミノフスキー粒子]]散布下においても有視界で20kmの長距離砲撃が可能。
 
:モビル形態では砲身の位置が上がり重心も上昇する為、横向きに発砲すると反動で車体が傾く程である。
 
:モビル形態では砲身の位置が上がり重心も上昇する為、横向きに発砲すると反動で車体が傾く程である。
 
:劇中では「cm」をイギリス語読みである「サンチ」で発音している。
 
:劇中では「cm」をイギリス語読みである「サンチ」で発音している。
;[[ザク・マシンガン]] (105mm)
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;[[ザク・マシンガン]]  
:[[ザクI]]の武装であるドラムマガジン式の105mmマシンガン。
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:[[ザクI]]の主武装であるドラムマガジン式の105mmマシンガン。
;ザク・マシンガン (120mm)
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;ザク・マシンガン  
:[[ザクII]]の武装。[[セモベンテ隊]]の[[ザクIIJ型]]から奪って使用した。
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:[[ザクII]]の主武装である120mmマシンガン。[[セモベンテ隊]]の[[ザクIIJ型]]から奪って使用した。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:『[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』に登場する改良型。機体下部を脚部とする事でモビルスーツ形態に変形する事が可能となった。
 
:『[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』に登場する改良型。機体下部を脚部とする事でモビルスーツ形態に変形する事が可能となった。
 
;[[ドム・ノーミーデス]]
 
;[[ドム・ノーミーデス]]
:擱座・放棄されたソンネン機から回収した30cm砲を主兵装として転用している。
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:戦場に擱座・放棄されたソンネン機から回収した30cm砲を主兵装として転用している。
 
;[[ヒルドルブ・ヴィルデザウ]]
 
;[[ヒルドルブ・ヴィルデザウ]]
 
:『[[ガンダムビルドファイターズ炎トライ]]』に登場する本機ベースの改造[[ガンプラ]]。
 
:『[[ガンダムビルドファイターズ炎トライ]]』に登場する本機ベースの改造[[ガンプラ]]。
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