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| | ジェネレーター出力 = 7,510kW | | | ジェネレーター出力 = 7,510kW |
| | スラスター総推力 = | | | スラスター総推力 = |
− | *計測不能 | + | *計測不能 ([[ミノフスキードライブ]]) |
| *66,790kg(サブスラスター) | | *66,790kg(サブスラスター) |
| | アポジモーター数 = 42 | | | アポジモーター数 = 42 |
− | | 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]スーパーセラミック複合材 | + | | 装甲材質 = [[ガンダリウム合金|ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材]] |
| | 開発組織 = [[リガ・ミリティア]] | | | 開発組織 = [[リガ・ミリティア]] |
| | 開発者 = [[ミューラ・ミゲル]] | | | 開発者 = [[ミューラ・ミゲル]] |
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[リガ・ミリティア]]が開発した新型[[モビルスーツ]]。正式名称は「ヴィクトリーツー」。[[Vガンダム]]の直系の後継機で、Vガンダムで培われた[[コアブロックシステム]](胸部)採用によるトップリム(腕部)とボトムリム(脚部)の3分割のパーツで構成されている。最大の特徴は「[[ミノフスキードライブ]]」と呼ばれる、モビルスーツとしては最新式の推進装置を採用した事にある。ミノフスキードライブは爆発的な推力を生み出して、理論上亜光速を引き出すことが可能な程だが、当機の仕様では「欠陥」としてドライブ内部から高出力荷電粒子(エネルギー)を放出する。このエネルギーはビーム兵器のメガ粒子と同一の物の為切断武器や盾に応用することが可能。ウッソはこのエネルギーの放出を「光の翼」と呼んでいる。 | + | [[リガ・ミリティア]]が独自に開発した汎用可変合体[[モビルスーツ]]。正式名称は「ヴィクトリーツー」。 |
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− | 更にV2ガンダムの堅牢なフレームや高出力、ハードポイントを活かした追加装備が考案されており、それぞれ「アサルトパーツ」と「バスターパーツ」と呼ばれている。なお、ミノフスキードライブそのものは当初Vガンダムの強化パーツとして開発されたが、Vガンダムの機体フレームではドライブの出力に耐え切れなかったため、現在のV2ガンダムが開発された。この機体は小説版では「[[セカンドV]]」としてロールアウトしている。ちなみに総監督の富野由悠季氏は此方の案を採用したかったとのこと。
| + | [[Vガンダム]]直系の後継機で、コア・ファイターを中軸に、トップ・リム(腕部)及びボトム・リム(脚部)を組み合わせる構造は[[Vガンダム]]と同様だが、V2ガンダムは[[ミノフスキードライブ|ミノフスキードライブユニット]](M.D.U.)をMSに搭載する実証試験機としての側面が強い。[[ミノフスキー・フライト]]を更に発展させたミノフスキードライブは、最大で20Gの加速性能を発揮するが、その推進原理は科学的な物ではなく、空間そのものに対して斥力を発生させるという画期的な物であった。 |
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− | 現在までのサンライズ公式の[[宇宙世紀]]ガンダムとしては最高到達点といえるガンダムで、[[サイコミュシステム|サイコミュ]]兵器など不可思議な現象を引き起こす物は装備されていないが、「光の翼」を応用したウッソの機転や、戦場の効果など含めてリガ・ミリティアの象徴として扱われる。
| + | 当初はVガンダムのスラスターユニットをジェネレーターごとミノフスキードライブに換装する[[セカンドV]]と呼ばれるプランが進行していたが、機体強度や初期のスペックを達成する事が出来なかった為、改めてほぼ新規に再設計される事になった。その為、Vガンダムとはコクピットブロック以外ほぼ別物となっており、MS形態時にV字を構成するパーツから、前後に延長された機首部分など、M.D.U.搭載の為のデバイスで埋め尽くされている<ref>その為、コア・ファイターは構造が非常に複雑であり、完成したのは2機のみとなった。</ref>。 |
| + | |
| + | Vガンダムと同じく各部は高度に規格化されている為、オプションパーツの装着等にも柔軟に対応出来た。また、専用の武装強化案も複数が並行して開発されており、[[V2アサルトガンダム|アサルトパーツ]]、[[V2バスターガンダム|バスターパーツ]]が実戦で使用されている。 |
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| + | ミノフスキードライブは理論上亜光速を引き出すことが可能な程の推進力を生み出し続けるが、V2ガンダムはドライブ内部から「光の翼」と呼ばれる高出力荷電粒子(エネルギー)を放出する<ref>本来はユニット内で発生したエネルギーは全て推進力に変換されるが、光の翼は完全に変換される事がなかったエネルギーが放出される、一種の欠陥である。</ref>。このエネルギーはビーム兵器のメガ粒子と同一の物であり、切断武器や盾に応用することが可能であった。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士Vガンダム]] | | ;[[機動戦士Vガンダム]] |
− | :初出作品。第29話から[[ウッソ・エヴィン]]の新たな搭乗機として登場した。[[ホワイトアーク]]から[[リーンホースJr.]]に運び入れた機体がウッソの機体として。月面で受領した機体は[[オリファー・ノイエ|オリファー]]の機体として運用した。しかし、オリファー機のコア・ファイターは特攻により失われ、残ったウッソ機が引き続きリガ・ミリティアの戦力として活躍した。戦後は[[Vガンダム]]と共にカサレリアに放棄された。 | + | :初出作品。第29話から[[ウッソ・エヴィン]]の新たな搭乗機として登場した。[[ホワイトアーク]]から[[リーンホースJr.]]に運び入れた機体がウッソの機体として、月面で受領した機体は[[オリファー・ノイエ|オリファー]]の機体として運用された。オリファー機のコア・ファイターはモトラッド艦隊への特攻により失われたものの、残ったウッソ機が引き続きリガ・ミリティアの戦力として活躍。戦後は[[Vガンダム]]と共にカサレリアに放棄された。 |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| ;[[ミノフスキードライブ]] | | ;[[ミノフスキードライブ]] |
− | :背部に装着された主推進機。コアファイター時は閉じているがMS時には展開する。 | + | :背部に装着された主推進機。ユニット内部で発生させた[[ミノフスキー粒子]]の力場をぶつけ、そのその反動を推進力とし、理論上は亜光速までの加速が可能だと言われている。出力の増大と共に[[ビーム・サーベル]]とほぼ同等の効果を持つビームが翼状に形成される。 |
| :;光の翼 | | :;光の翼 |
− | ::ミノフスキードライブの持つエネルギーの推進力変換ロスによる産物。切断したり、盾に利用したり、広域放射することで2基のドライブの間にメガ粒子が発生してモビルスーツを行動不能に持ち込んだりと、戦略的にも戦術的にも有効性を示した。 | + | ::ミノフスキードライブの持つエネルギーの推進力変換ロスによって発生する余剰エネルギー。これ自体がビーム・サーベルと同等の効果を持つ為、対象を切断したり、盾に利用するといった応用が可能。光の翼の周辺には電磁場が発生し、その効果範囲内の電子機器が無力化される。 |
| ;ロングレンジアダプター | | ;ロングレンジアダプター |
| :本機の左目に装着される精密照準デバイス。普段は目の上の装甲内に収納されている。 | | :本機の左目に装着される精密照準デバイス。普段は目の上の装甲内に収納されている。 |
− | ;ハードポイント
| + | ;分離/合体 |
− | :追加装備装着部。
| + | :コアファイターとトップ・リム及びボトム・リムが合体する事でモビルスーツ形態となる。 |
− | ;分離 | + | :コアファイターとトップリム、ボトムリムのいずれかが合体し、それぞれトップファイター、ボトムファイターとして運用する事も可能。必要に応じて、部位をパージする事も出来る。 |
− | :各パーツに分離する。
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− | ;合体
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− | :各パーツと合体してV2ガンダムになる。 | |
− | :コアファイターとトップリム、ボトムリムのいずれかが合体し、それぞれトップファイター、ボトムファイターになる。 | |
| ;換装 | | ;換装 |
− | :V2アサルトガンダム、V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダムに換装可能。 | + | :各部ハードポイントにオプションパーツを装備する事が出来る。また、専用強化装備としてアサルトパーツ、バスターパーツが開発されており、V2アサルトガンダム、V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダムに換装可能。 |
− | :破損したパーツを新しいパーツに換装可能。
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
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| :頭部に2門。コアファイター形態では唯一の武器。Vガンダムと違いV2コアファイターでは使用時に垂直尾翼とカバーを開きMSの頭部をポップアップする仕様。 | | :頭部に2門。コアファイター形態では唯一の武器。Vガンダムと違いV2コアファイターでは使用時に垂直尾翼とカバーを開きMSの頭部をポップアップする仕様。 |
| ;[[ビーム・ライフル]] | | ;[[ビーム・ライフル]] |
− | :グリップ部を兼ねるビーム・ピストルを核となるパーツとして加速増幅用バレル、照準システム<ref>一部設定画や立体商品にて収納式の左右一対のサブセンサーの展開機構が再現されている。</ref>兼エネルギー供給モジュールユニットを組み合わせたライフル。バレル部はよりビームの収束率の高いものになっているが、ビーム・ピストルはVガンダムの物と同型である。 | + | :Vガンダム用の武装の強化発展型。グリップ部を兼ねるビーム・ピストルを中核に加速増幅用バレル、照準システム<ref>一部設定画や立体商品にて収納式の左右一対のサブセンサーの展開機構が再現されている。</ref>兼エネルギー供給モジュールユニットを組み合わせたライフル。バレル部はよりビームの収束率の高いものになっているが、ビーム・ピストルはVガンダムの物と同型である。 |
| :;マルチプル・ランチャー | | :;マルチプル・ランチャー |
− | ::銃身下部に装着されたグレネード弾などの各種実体弾を発射可能な武装。 | + | ::銃身下部に装着されるオプション装備。グレネード弾などの各種実体弾を発射可能。 |
| ;[[ビーム・サーベル]] | | ;[[ビーム・サーベル]] |
− | :ビーム・シールド発生器内に2基格納されている。『V』第51話では2基を束ねて使用し、ビーム刃部を延長するという応用技が行われている。 | + | :ビーム・シールド発生器内に2基格納されている近接格闘装備。ビーム・シールドの発振デバイスを参考に、ビームの収束及び拡散機能を強化している。一般的な物より貫通力を高めた細いビームから、有効面を拡大した扇状のビームまでフレキシブルに発振する事が可能。 |
| + | :『V』第51話では2基を束ねて使用し、ビーム刃部を延長するという応用技が行われている。 |
| ;[[ビーム・シールド]] | | ;[[ビーム・シールド]] |
− | :両肘に2基内蔵。ビーム・サーベルのホルダーも兼ねる。 | + | :両肘に2基内蔵するビーム・シールド。ビーム・サーベルのビーム発振を二次元的に展開する事で防御装備に転用した物であり、V2ガンダムのユニットは更に可動域が拡大され、攻防一体での運用の自由度が大幅に改善されている。 |
| ;機雷 | | ;機雷 |
| :フロントスカート内に内蔵されている武装。使用時にはフロントスカートを割り、その内部から放出される。使われた回数は非常に少ない為か模型商品やゲーム作品でも再現される事が少ない。 | | :フロントスカート内に内蔵されている武装。使用時にはフロントスカートを割り、その内部から放出される。使われた回数は非常に少ない為か模型商品やゲーム作品でも再現される事が少ない。 |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
| + | === 装備バリエーション === |
| ;[[V2アサルトガンダム]] | | ;[[V2アサルトガンダム]] |
| :突撃・白兵戦用オプション装備。 | | :突撃・白兵戦用オプション装備。 |
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| ;[[V2アサルトバスターガンダム]] | | ;[[V2アサルトバスターガンダム]] |
| :アサルトパーツとバスターパーツを同時に装備した状態。 | | :アサルトパーツとバスターパーツを同時に装備した状態。 |
− | ;[[プロトV2ガンダム]]
| + | === 系列機・派生機 === |
− | :合体変形機構の試験機として造られた青いV2ガンダム。
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| ;[[レコードブレイカー]] | | ;[[レコードブレイカー]] |
| :モビルスーツで初めてミノフスキードライブを搭載した機体。直系ではないが、V2ガンダムの開発関係者が関与したと言われている。 | | :モビルスーツで初めてミノフスキードライブを搭載した機体。直系ではないが、V2ガンダムの開発関係者が関与したと言われている。 |
| ;[[Vガンダム]] | | ;[[Vガンダム]] |
| :[[V計画]]で開発された機体。V2の開発ベースとなった。 | | :[[V計画]]で開発された機体。V2の開発ベースとなった。 |
| + | ;[[プロトV2ガンダム]] |
| + | :合体変形機構の試験機として造られた青いV2ガンダム。 |
| ;[[セカンドV]] | | ;[[セカンドV]] |
| :小説版における、V2に相当する機体。[[富野由悠季]]監督が本機のデザイン及びコンセプトを気に入らなかったため、小説版では本機の代わりに登場している。一方、その他の媒体においては本機開発までの過渡期に開発された機体と設定されている。 | | :小説版における、V2に相当する機体。[[富野由悠季]]監督が本機のデザイン及びコンセプトを気に入らなかったため、小説版では本機の代わりに登場している。一方、その他の媒体においては本機開発までの過渡期に開発された機体と設定されている。 |
| :Vにミノフスキードライブを搭載することを目的とした機体だが、フレームが耐えきれないと判明したため本機が開発されることとなった。 | | :Vにミノフスキードライブを搭載することを目的とした機体だが、フレームが耐えきれないと判明したため本機が開発されることとなった。 |
| + | === その他 === |
| ;[[ザンスパイン]] | | ;[[ザンスパイン]] |
| :『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』に登場。[[ザンスカール帝国]]が開発したミノフスキードライブ搭載MSで「ザンスカール製V2ガンダム」と呼べる機体。パイロットには[[ファラ・グリフォン]]が想定されていたが、開発責任者である[[タシロ・ヴァゴ]]とファラが戦死したため前線に出ることは無かった。 | | :『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』に登場。[[ザンスカール帝国]]が開発したミノフスキードライブ搭載MSで「ザンスカール製V2ガンダム」と呼べる機体。パイロットには[[ファラ・グリフォン]]が想定されていたが、開発責任者である[[タシロ・ヴァゴ]]とファラが戦死したため前線に出ることは無かった。 |