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== ビーム・サーベル(Beam Saber) ==
== ビーム・サーベル(Beam Saber) ==
ガンダムシリーズに登場する[[モビルスーツ]]用の格闘兵装の一種。[[ビーム・ライフル]]とともにガンダムシリーズの代表的な武器として扱われている。物理的な刀身を持たないものの、概ね実体剣との鍔迫り合いが可能な設定が付与されている。また、手首を高速で回転させる事で、[[ビーム・シールド]]のように防御に用いる事が出来る。
ガンダムシリーズに登場する[[モビルスーツ]]用の近接白兵武装の一種。[[ビーム・ライフル]]とともにガンダムシリーズの代表的な武器として扱われている。物理的な刀身を持たないものの、概ね実体剣との打ち合い<ref>「鍔迫り合い」と表記される事が多いが鍔迫り合いとは本来「鍔と鍔がぶつかり競り合う」つまりグリップ部同士が接触しあう様な状態を指す語であり誤用。単純な刀身・剣身がぶつかるのは「(刀身・剣身の)打ち合い」が正しい。</ref>が可能な設定が付与されている。また、手首を高速で回転させる事で、[[ビーム・シールド]]のように防御に用いる事が出来る。
柄を兼ねた本体からビームの刀身を形成する「光の剣」であり、その形態は映画『STAR WARS』シリーズのライトセイバーに似る。
柄を兼ねた本体からビームの刀身を形成する「光の剣」であり、その形態は映画『STAR WARS』シリーズのライトセイバーに似る。
== 各世界観のビーム・ライフル ==
== 各世界観のビーム・ライフル ==
=== 宇宙世紀 / リギルド・センチュリー ===
=== 宇宙世紀 / リギルド・センチュリー ===
[[エネルギーCAP]]に貯蔵された高エネルギー状態の[[ミノフスキー粒子]]で刀身を形成するビームの刃。刀身の形成には[[Iフィールド]]が用いられ、Iフィールドの形状に応じて刀身の形状が変化する<ref>[[メタス]]のビーム・サーベルが斧状のビーム刃を形成している他、この原理を応用したビーム・フラッグの存在が知られている。</ref>。
[[エネルギーCAP]]に貯蔵された高エネルギー状態の[[ミノフスキー粒子]]で刀身を形成するビームの刀剣。刀身の形成には[[Iフィールド]]が用いられ、Iフィールドの形状に応じて刀身の形状が変化する<ref>[[メタス]]のビーム・サーベルが斧状のビーム刃を形成していたり[[ギラ・ドーガ]]用の物がサーベル、アックス、ピックの三形態を使用可能であったり、この原理を応用したビーム・フラッグの存在が知られている。</ref>。
単純な出力では[[ビーム・ライフル]]に劣るものの、[[モビルスーツ]]の装甲を容易に溶断するだけの切断力を誇り、使用時のみビーム刃を展開する為、ヒート系の格闘武器と比較して装備そのものはコンパクトである。反面、ヒート系武装と比べて要求出力や技術的ハードルが高く、水中での使用にも制限が加わるといった欠点も有する。サーベルは(一部の例外を除き)機体の掌に備わったコネクタに接続され、MSからの電力や管制用の電気信号をやりとりする。
単純な出力では[[ビーム・ライフル]]に劣るものの、[[モビルスーツ]]の装甲を容易に粒子エネルギーによる溶断が可能な切断力を誇り、使用時のみビーム刃を展開する為、ヒート系の白兵武器と比較して装備そのものはコンパクトである。反面、ヒート系武装と比べて要求出力や技術的ハードルが高く、水中での使用にも制限が加わるといった欠点も有する。サーベルは(一部の例外を除き)機体の掌に備わったコネクタに接続され、MSからの出力や管制用のデータをやりとりする。
Iフィールドから発せられる斥力によりビーム刃同士は元より、プラズマ化したヒート系装備の刀身との打ち合いが可能。柄の両端からビーム刃を展開するビーム・ナギナタ、斧状のビーム刃を展開するビーム・アックスといったバリエーションが存在し、一部のモデルでは収納状態でビームガンやビーム・キャノンの砲身を兼ねる<ref>[[ガンダム試作1号機]]や[[キュベレイ]]等。</ref>。
[[宇宙世紀]]0090年代には斬りつける時以外にビーム刃の形成を最小限にしたリミッター機能を備えるモデルが用いられている。
[[宇宙世紀]]0090年代には斬りつける時以外にビーム刃の形成を最小限にしたリミッター機能を備えるモデルが用いられている。
=== アフター・ウォー ===
=== アフター・ウォー ===
詳しい原理は不明だが、他作品と同じくMSの標準近接白兵武装として使用されている。
=== 正暦 ===
=== 正暦 ===
=== コズミック・イラ ===
=== コズミック・イラ ===
[[ミラージュコロイド]]用の磁場形成理論の応用技術によってビームを刃状に固定している。サーベルの刃は互いに反発せずにすり抜ける為、これを防ぐ為に耐ビームコーティングを用いたシールドで相手の斬撃を防御する<ref>作中では演出ミスによって鍔迫り合いが描写されていたが、HDリマスター時に修正されている。</ref>。また、ビーム・ライフルと同様、水中ではビーム刃の発振が不可能であるため、水中戦闘で近接格闘武器を使用するにはアーマーシュナイダーなどの実体剣を装備する必要がある。
[[ミラージュコロイド]]用の磁場形成理論の応用技術によってビームを刃状に固定している。サーベルの刃は互いに反発せずにすり抜ける為、これを防ぐ為に耐ビームコーティングを用いたシールドで相手の斬撃を防御する<ref>作中では演出ミスによって打ち合いが描写されていたが、HDリマスター時に修正されている。</ref>。また、ビーム・ライフルと同様、水中ではビーム刃の発振が不可能であるため、水中戦闘で近接白兵武器を使用するにはアーマーシュナイダーなどの実体剣を装備する必要がある。
対艦戦闘を前提とした「対艦刀」と呼ばれる大型のモデルも存在し、そちらでは大型の実体剣の刃としてビーム刃が発生する。こちらはビーム・サーベルとは違い切っ先に実体刃があるため、ビーム刃が発生できない水中戦闘においても実体剣の部分で斬撃または刺突する事が可能となっている。
対艦戦闘を前提とした「対艦刀」と呼ばれる大型のモデルも存在し、そちらでは大型の実体剣の刃としてビーム刃が発生する。こちらはビーム・サーベルとは違い切っ先に実体刃があるため、ビーム刃が発生できない水中戦闘においても実体剣の部分で斬撃または刺突する事が可能となっている。
陽電子で作り出された空間に、圧縮した[[GN粒子]]を充填する事で刀身を形成するGNビームサーベルが主流。なお、[[ユニオン]]、[[AEU]]の開発したプラズマソードは、Eカーボン製のソニックブレードからプラズマの刃を発生させるビーム兵器開発の過程で発展した装備である。
陽電子で作り出された空間に、圧縮した[[GN粒子]]を充填する事で刀身を形成するGNビームサーベルが主流。なお、[[ユニオン]]、[[AEU]]の開発したプラズマソードは、Eカーボン製のソニックブレードからプラズマの刃を発生させるビーム兵器開発の過程で発展した装備である。
GNソードのように刀身にGN粒子を定着させ、実体剣とビームサーベル双方の特性を併せ持つ装備も開発されており、GN粒子を刀身にまとわせた実体剣は[[GNフィールド]]を貫通する事が出来る他、GNビームサーベルを形作る陽電子の作用によって、ビームサーベルと鍔迫り合いを行う事が可能となっている。
GNソードのように刀身にGN粒子を定着させ、実体剣とビームサーベル双方の特性を併せ持つ装備も開発されており、GN粒子を刀身にまとわせた実体剣は[[GNフィールド]]を貫通する事が出来る他、GNビームサーベルを形作る陽電子の作用によって、ビームサーベルと打ち合いを行う事が可能となっている。
[[ダブルオーライザー]]や[[ダブルオークアンタ]]は[[ツインドライヴシステム]]と[[トランザムシステム]]によって超長大な<ref>ダブルオーライザーの物で1万kmものサイズを誇る。</ref>ビームサーベルであるライザーソードを使用可能。
[[ダブルオーライザー]]や[[ダブルオークアンタ]]は[[ツインドライヴシステム]]と[[トランザムシステム]]によって超長大な<ref>ダブルオーライザーの物で1万kmものサイズを誇る。</ref>ビームサーベルであるライザーソードを使用可能。