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− | == MS-06S シャア専用ザクII(Char's Zaku II) == | + | {{登場メカ概要 |
| + | | 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 --> |
| + | | 外国語表記 = Char's Zaku II |
| + | | 登場作品 = |
| + | *[[機動戦士ガンダム]] |
| + | *[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] |
| + | *その他多数 |
| + | <!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 --> |
| + | | デザイナー = [[大河原邦男]] |
| + | }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> |
| + | |
| + | {{登場メカ概要 |
| + | | タイトル = スペック |
| + | | 分類 = 指揮官用量産型[[モビルスーツ]] |
| + | | 型式番号 = MS-06S |
| + | | 頭頂高 = |
| + | | 全高 = 17.5m |
| + | | 本体重量 = 56.2t |
| + | | 全備重量 = 74.5t |
| + | | 主動力 = [[熱核融合炉]] |
| + | | ジェネレーター出力 = 976kW |
| + | | スラスター総推力 = 51,600kg |
| + | | 装甲材質 = [[超硬スチール合金]] |
| + | | センサー有効半径 = |
| + | | 開発組織 = [[ジオニック社]] |
| + | | 所属 = [[ジオン公国軍]] |
| + | | 所属組織 = |
| + | | 所属部隊 = |
| + | | 母艦 = |
| + | | 主なパイロット = [[シャア・アズナブル]] |
| + | }}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 --> |
| | | |
− | *登場作品:[[機動戦士ガンダム]]、他
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− | *デザイナー:[[大河原邦男]]
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− | *分類:指揮官用量産型[[モビルスーツ]]
| |
− | *装甲材質:[[超硬スチール合金]]
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− | *全高:17.5m
| |
− | *本体重量:56.2t
| |
− | *全備重量:74.5t
| |
− | *主動力:[[熱核融合炉]]
| |
− | *ジェネレーター出力:976kW
| |
− | *スラスター総推力:51,600kg
| |
− | *開発組織:[[ジオニック社]]
| |
− | *所属:[[ジオン公国軍]]
| |
− | *主なパイロット:[[シャア・アズナブル]]
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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ザクIIS型]]の[[シャア・アズナブル]]専用機。<br />中立コロニー・[[サイド7]]で開発されていた[[V作戦]]機の偵察・破壊命令を受け、これの追撃任務に用いられた。 | + | [[ザクIIS型]]の[[シャア・アズナブル]]専用機。中立コロニー・[[サイド7]]で開発されていた[[V作戦]]機の偵察・破壊命令を受け、これの追撃任務に用いられた。 |
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| 劇中の初登場時に[[オスカ・ダブリン|オスカ]]が「通常のザクの3倍の速度で迫ってきている」と言った事に起因して、スラングで赤いものに対し「通常の3倍」と称されるほどにその存在はあまりにも有名であり、”赤い彗星”シャアの代名詞とも言える機体である。当初は本当に3倍の速度という設定だった様であるが、余りにも非常識な設定なので、後に色々と後付け設定が考案されている。 | | 劇中の初登場時に[[オスカ・ダブリン|オスカ]]が「通常のザクの3倍の速度で迫ってきている」と言った事に起因して、スラングで赤いものに対し「通常の3倍」と称されるほどにその存在はあまりにも有名であり、”赤い彗星”シャアの代名詞とも言える機体である。当初は本当に3倍の速度という設定だった様であるが、余りにも非常識な設定なので、後に色々と後付け設定が考案されている。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダム]] | | ;[[機動戦士ガンダム]] |
− | :完全に素人であるアムロの[[ガンダム]]を圧倒するものの、本機の武装では致命打を与える事はかなわなかった。しかし、最終的にガンダムに対しては優勢のまま地球降下を迎える。 | + | :初登場作品。第2話からさっそく登場し、完全に素人であるアムロの[[ガンダム]]を圧倒するものの、本機の武装では致命打を与える事はかなわなかった。しかし、最終的にガンダムに対しては優勢のまま地球降下を迎える。ガルマ戦死後にシャアが左遷されてからの本機の動向は不明となっている。 |
| + | ;[[機動戦士ガンダム (小説版)]] |
| + | :シャアの第1巻での搭乗機として登場。ガンダムとの交戦では既に相手がニュータイプとして覚醒し始めていたため、TV版とは異なり、ほぼ互角の戦いとなっている。第8話ではテキサス・コロニー内でガンダムと交戦の末、大きく損傷。[[エルメス]]の加勢を受け逃れた後、コロニー内に放棄された。 |
| + | ;[[ガンダムセンチュリー]] / [[MSV]] |
| + | :ザクIIの一機種としてS型が設定されたため、本機もS型に分類された。以降、各媒体において「MS-06S」として扱われるようになる。 |
| + | ;[[機動戦士ガンダム MS IGLOO]] |
| + | :『一年戦争秘録』第1話に登場。観測機に搭乗していた[[オリヴァー・マイ|マイ]]と[[ヒデト・ワシヤ|ワシヤ]]にモノアイの発光信号で、戦闘が艦隊戦からモビルスーツによる奇襲戦に移行した事を伝えた。直後、敵の戦艦を立て続けに撃沈している。 |
| | | |
| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
− | <!-- === 特殊機能 === -->
| + | === 特殊機能 === |
− | <!-- :機能名:説明 -->
| + | ;レーザー・ビーム |
| + | :小説版『1st』にのみ登場。指先に内蔵されている。ガンダムとの交戦時には武器として使用し、ランドセルや頭部に損傷を与えている。 |
| | | |
| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
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| :いわゆる「ザク・マシンガン」。ジオン軍モビルスーツでは一般的な武装だが、シャアはどちらかというと白兵戦を得意としていたため牽制として使われることが主だった。機動力が高い事を考えれば、自機の速度による運動エネルギーの追加で、相対的に火力を高くできるというテクニックはある。 | | :いわゆる「ザク・マシンガン」。ジオン軍モビルスーツでは一般的な武装だが、シャアはどちらかというと白兵戦を得意としていたため牽制として使われることが主だった。機動力が高い事を考えれば、自機の速度による運動エネルギーの追加で、相対的に火力を高くできるというテクニックはある。 |
| ;280mmバズーカ | | ;280mmバズーカ |
− | :[[エース]]用高機動機という性質から、艦船への一撃離脱戦法を意識して装備している事が多い。 | + | :エース用高機動機という性質から、艦船への一撃離脱戦法を意識して装備している事が多い。『1st』作中ではガンダムにザク・マシンガンが通用しないという事もあり多用された。 |
| + | ;シュツルム・ファウスト |
| + | :命中率は低いが威力は高い、使い捨てのロケットランチャー。『IGLOO』のルウム戦役で[[マゼラン級]]に対して使用し、撃沈している。 |
| ;ヒート・ホーク | | ;ヒート・ホーク |
| :手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。当初は対艦戦闘用だったが、連邦軍にもモビルスーツが出現したことにより対MS戦闘にも使用されるようになった。尚、刃を高熱化する際に刃の部分がプラズマ化してビームを弾く為、ビーム・サーベルを受け止めることが可能である。 | | :手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。当初は対艦戦闘用だったが、連邦軍にもモビルスーツが出現したことにより対MS戦闘にも使用されるようになった。尚、刃を高熱化する際に刃の部分がプラズマ化してビームを弾く為、ビーム・サーベルを受け止めることが可能である。 |
− | ;ショルダーアタック
| |
− | :肩のスパイクで体当たりする。
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| ;キック | | ;キック |
| :シャアの代名詞的な攻撃。本来武装でも何でもないのだが、トリッキーな動きで幻惑したり、回避に利用したり、蹴りつけて敵機の姿勢を崩すという戦闘以外にも、自機の姿勢制御、方向転換、ブレーキ、踏み台として加速といった様々な用途に用いられた。そのため推進力やエネルギーを節約し、継戦能力や機動性を飛躍的に高めることに成功している。一方で、モビルスーツはそうした使い方を想定していないため、関節部の耐久性に難があり、それ専用のカスタマイズをされており、非常にピーキーな調整になっているという説もある。 | | :シャアの代名詞的な攻撃。本来武装でも何でもないのだが、トリッキーな動きで幻惑したり、回避に利用したり、蹴りつけて敵機の姿勢を崩すという戦闘以外にも、自機の姿勢制御、方向転換、ブレーキ、踏み台として加速といった様々な用途に用いられた。そのため推進力やエネルギーを節約し、継戦能力や機動性を飛躍的に高めることに成功している。一方で、モビルスーツはそうした使い方を想定していないため、関節部の耐久性に難があり、それ専用のカスタマイズをされており、非常にピーキーな調整になっているという説もある。 |
− | ;シュツルム・ファウスト
| |
− | :命中率は低いが威力は高い使い捨てのロケットランチャー。『IGLOO』のルウム戦役で使用している。
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| == 対決・名場面など == | | == 対決・名場面など == |
− | ;対[[ガンダム]] | + | === 機動戦士ガンダム === |
− | : | + | ;赤い彗星のシャア、[[ガンダム]]との初対決 |
| + | :第2話より。[[オスカ・ダブリン|オスカ]]の「通常の三倍」、[[パオロ・カシアス|パオロ]]艦長の「赤い彗星のシャア」といった印象的な言葉をよそに、テレビ画面いっぱいに映るシャア専用ザクは視聴者に強烈なインパクトを与えた。<br/>ビーム・ライフルのビームを初見で、しかも発射後に易々と避けた上、逆に直撃弾を与えるなど、実力差をこれでもかと見せ付けた。しかし、圧倒的な性能差を覆す事は叶わず、攻撃は悉く装甲に阻まれ、僚機の[[スレンダー]]を一撃で撃墜されてしまったためやむなく撤退。初対決は引き分けに終わった。<br/>短い戦闘でありながら「見せてもらおうか~」「戦艦並みのビーム砲を~」といったシャアの名台詞が多く生まれたシーンでもある。 |
| | | |
− | == 余談 == | + | === 機動戦士ガンダム MS IGLOO === |
− | :シャア専用ザクII以前はライバル機といえば「黒」であった。これは黒=悪そう、という印象と、「鉄人28号」に登場するライバル機「ブラックオックス」からの伝統と言われていたが、まさに彗星のごとくアニメ界に現れたシャアによって、以降は「ライバル=赤」という新しい定説を作り出した。これは機体を黒一色にしてしまうと宇宙空間の背景に溶け込んでしまうため、非常に都合が悪かった。黒い三連星の乗るドムは「黒い」とはいうものの、ヘッドパーツの後部、胴、肩、スカート以外はどちらかというとむしろ紫の面積が多い。また、黒い三連星は地上戦で登場したが、ライバルであるシャアは地上と宇宙で登場する必要があったため、と言われている。
| + | ;[[ルウム戦役]]での戦い |
− | | + | :『一年戦争秘録』第1話より。[[第603技術試験隊]]のマイ中尉たちに後退を促した赤いザクは直後、艦隊戦の真っ只中に飛び込み、弾幕が飛び交う中、[[サラミス級]]1隻、[[マゼラン級]]1隻を瞬く間に撃沈せしめた。ルウム戦役初の公式映像化という事もあり、「赤い彗星」の異名を得るに相応しい軽快な動きを見せている。 |
− | :なお、時々取沙汰される「シャア専用ザクIIがピンク色なのは絵具が一番余っていたから」という説は当時の製作チームから否定されており、赤はガンダムのパーツ、こと腰部(コアファイター部)と盾に多めに使われているが、同じ色を全体に使ってしまうと機体の印象が薄れてしまうため、生理科学的に「目が赤と認識する」明るい赤を用いたというのが実際なのだという。余談の余談だが、プラモデルキットのシャア専用ザクIIもこの色をかなり忠実に再現している。ところがピンクに近い赤に違和感を持つ一部のファンはより赤い塗料で塗りなおしたため模型店では赤が飛ぶように売れ、嘘かまことか、一時はタミヤカラーの赤だけが棚にないという現象が見られたのだそうな。しかし21世紀に入って映像技術が飛躍的に向上したことから、現在では設定に近いワインレッドで彩色されており、プラモデルのキットも同様の深い赤色になっている。 | |
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| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
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| ;[[ザクIIS型]] | | ;[[ザクIIS型]] |
| :一般用の隊長機。 | | :一般用の隊長機。 |
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| + | == 余談 == |
| + | *シャア専用ザクII以前、ライバル機といえば「黒」であった。これは黒=悪そう、という印象と、「鉄人28号」に登場するライバル機「ブラックオックス」からの伝統と言われていたが、まさに彗星のごとくアニメ界に現れたシャアによって、以降は「ライバル=赤」という新しい定説を作り出した。これは機体を黒一色にしてしまうと宇宙空間の背景に溶け込んでしまうため、非常に都合が悪かった。黒い三連星の乗るドムは「黒い」とはいうものの、ヘッドパーツの後部、胴、肩、スカート以外はどちらかというとむしろ紫の面積が多い。また、黒い三連星は地上戦で登場したが、ライバルであるシャアは地上と宇宙で登場する必要があったため、と言われている。 |
| + | *なお、時々取沙汰される「シャア専用ザクIIがピンク色なのは絵具が一番余っていたから」という説は当時の製作チームから否定されており、赤はガンダムのパーツ、こと腰部(コアファイター部)と盾に多めに使われているが、同じ色を全体に使ってしまうと機体の印象が薄れてしまうため、生理科学的に「目が赤と認識する」明るい赤を用いたというのが実際なのだという。余談の余談だが、プラモデルキットのシャア専用ザクIIもこの色をかなり忠実に再現している。ところがピンクに近い赤に違和感を持つ一部のファンはより赤い塗料で塗りなおしたため模型店では赤が飛ぶように売れ、嘘かまことか、一時はタミヤカラーの赤だけが棚にないという現象が見られたのだそうな。しかし21世紀に入って映像技術が飛躍的に向上したことから、現在では設定に近いワインレッドで彩色されており、プラモデルのキットも同様の深い赤色になっている。 |
| + | *[[ルウム戦役]]の設定が固まりきっていなかった頃のゲーム作品 ([[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|Gジェネ]]や[[機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ|ギレンの野望]]の初期作品)では、ブレードアンテナ無しの本機が登場している。その後、ルウム戦役の戦闘風景が描写された『[[機動戦士ガンダム MS IGLOO|MS IGLOO]]』においてはブレードアンテナ付きで登場している。 |
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| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |
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| + | === [[ガンプラ]] === |
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| + | === フィギュア === |
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| == リンク == | | == リンク == |
| *[[登場メカ]] | | *[[登場メカ]] |
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| + | <!-- == 脚注 == --> |
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