差分

1,372 バイト追加 、 2016年4月12日 (火) 15:36
→‎概要: ガンダムX20周年記念「X」編集キャンペーンのため
5行目: 5行目:     
本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。
 
本編開始より15年前の旧地球連邦軍と[[宇宙革命軍]]の第七次宇宙戦争の果てに荒廃した地球で生きる少年[[ガロード・ラン]]と[[ティファ・アディール]]のボーイミーツガールな物語、シリーズでも珍しい「戦後」を描いた作品でもある。
 +
また子供以上大人未満の少年少女の物語としてだけではなく、彼らを見守る大人たちの物語も大きな意味を持っており、派手さや目新しさは少ないものの大人向けの物語展開も特徴的。
    
本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。
 
本作監督の高松信司はクレジットこそ無いが前作ガンダムWの監督が早々に降板したため監督代行を行っており、その最中に本作の監督就任が決定した。この時期に高松は並行して黄金勇者ゴルドラン監督を務めていたため、構想時間も短く余裕のない状況だったが「荒野にただ1機背中を向けてたたずむガンダム」という着想から製作に取り掛かったという。
15行目: 16行目:  
テーマの他にも独自性が見られる。各話のタイトルはその回での登場人物の台詞。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成は本作独特の演出である。1つのエピソードを4話で終えるスタイルを取っている他、主人公が生まれつきの天才や訓練された超人ではなく最後まで普通の少年である点も異色である。
 
テーマの他にも独自性が見られる。各話のタイトルはその回での登場人物の台詞。次回予告ではエンディングテーマをバックに次回の映像が流れ、最後に曲がフェードアウト、タイトル兼用の台詞を喋る、という構成は本作独特の演出である。1つのエピソードを4話で終えるスタイルを取っている他、主人公が生まれつきの天才や訓練された超人ではなく最後まで普通の少年である点も異色である。
   −
意欲的な作品だったが視聴率・ガンプラの売れ行きはガンダムW放映時からの減少傾向に歯止めがかからず不振が続き(尤も前作ガンダムWや前々作のGガンダムに比べアニメ誌や模型誌等の補強的宣伝展開も控えられており宣伝コストも対比して鑑みてみれば妥当な減少をしている。)、放送期間短縮と早朝への放送枠移動の処置が取られた。これにより一層の視聴率低下を招き、本作を以てテレビ朝日のガンダム枠は消滅。こうした経緯からか[[機動戦士Vガンダム|Vガンダム]]と並びゲーム・模型で不遇な扱いを受けることが多い。<br/>なお期間短縮について高松は「後半の4話構成エピソードを3話に再構成したため、駆け足にはなったが削り取られたエピソードは存在しない。」としている。
+
しかし、大人たちの思惑や政治的な駆け引きを含めたやや複雑なストーリーラインは子供達には反応が良くなかった。また4話で1セットというまとまりの良さは、翻って全体として見た時に区切りがはっきりしすぎてしまい、長編連載としては興味を引き続けるには(前述のストーリーの難しさから)プラスには働きにくかった。また、根底の「ファーストガンダムの否定」という発想にファーストガンダムからのファンの拒否感が強く、既存シリーズの脱却イコール過去作品の否定と解釈されてしまったこともマイナスに働いたといわれる。
 +
 
 +
意欲的な作品だったが視聴率・ガンプラの売れ行きはガンダムW放映時からの減少傾向に歯止めがかからず不振が続き(尤も前作ガンダムWや前々作のGガンダムに比べアニメ誌や模型誌等の補強的宣伝展開も控えられており宣伝コストも対比して鑑みてみれば妥当な減少をしている。)、放送期間短縮と早朝への放送枠移動の処置が取られた。これにより一層の視聴率低下を招き、本作を以てテレビ朝日のガンダム枠は消滅。こうした経緯からか[[機動戦士Vガンダム|Vガンダム]]と並びゲーム・模型で不遇な扱いを受けることが多い。
 +
確かに全39話で物語が動き始めるのは新政府連邦が発足する第25話「君たちは希望の星だ」から、またこのパート以降主人公のガロード・ランが大きく成長し始めるのだが、タイミングとしてはすでに終盤に差し掛かっており、全体から見ればやや中だるみ感があったことは否定できない。<br/>なお期間短縮について高松は「後半の4話構成エピソードを3話に再構成したため、駆け足にはなったが削り取られたエピソードは存在しない。」としている。
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
403

回編集