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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ユニオン]]軍の最新鋭量産型[[モビルスーツ]]「[[ユニオンフラッグ]]」の強化改良機。対ガンダム調査隊の[[グラハム・エーカー]]専用の機体として、フラッグの開発者である[[レイフ・エイフマン]]教授が自ら完成させた。 | + | [[ユニオン]]軍の最新鋭量産型[[モビルスーツ]]「[[ユニオンフラッグ|フラッグ]]」の強化改良機。対ガンダム調査隊の[[グラハム・エーカー]]中尉専用機として、フラッグの開発者である[[レイフ・エイフマン]]教授が自ら完成させた。わずか一週間という短期間で作られた機体ながら、現行の最高水準の技術が投下されている。 |
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− | わずか一週間という短期間で制作された機体ながら、当時最高水準の技術が投下されている。
| + | 注目すべき点は、通常のフラッグの2倍近いスピードを出す事が可能である点であり、このスピードを生み出すため、フライトユニットを制式採用の見送られた高出力型に換装している。さらに機体内の水素吸蔵率を下げると同時に装甲材も含めて軽量化を図り、最高速度制限のリミッターも解除している。結果、本機は高速化の代償として全速旋回時には12Gという大きな加速Gがパイロットにかかることになった。 |
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− | 注目すべき点は、通常のフラッグの2倍近いスピードを出す事が可能な事であり、このスピードを生み出す為にフライトユニットを制式採用の見送られた高出力型に換装している。更に、機体内の水素吸蔵率を下げると同時に装甲材も含めて軽量化を図っており、大型フライトユニットを装備したにも関わらず、総重量は元のフラッグより軽くなっている。
| + | その他の改良点として、各部関節の強化、機体表面の耐ビームコーティング、さらに対ガンダム調査隊の指揮官機として通信能力強化が施されている。 |
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− | パイロットであるグラハム本人の希望により、最大速度制限のリミッターをも解除している。しかし、高速化の代償として最大旋回時には12Gという多大な加速負荷がパイロットにかかることになり、グラハム以外には操縦不可能な機体として完成した。また、通常のフラッグよりも航続距離は短く、「遠くの前線に急行する」というフラッグ本来の運用方から離れた対ガンダム仕様となっている。
| + | パイロットであるグラハムが左利きであるため、その装備も一般的な機体と違い左手にリニアガン、右手にディフェンスロッドを装備する。この左右逆の装備運用のため、火器管制ソフトの書き換えも行われており、ハード、ソフトともにグラハム専用となっている。 |
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− | この他、対ガンダム戦を想定し、ビーム兵器への耐性を高めるべく機体表面の耐ビームコーティングが施され、各部関節の強化、他の機体の指揮官機として通信能力強化といった改修が施されており、主兵装としてアイリス社製の試作リニアライフルを装備する。
| + | メイン武装はアイリス社が試作したリニアライフルを装備。その後、対ガンダム調査隊が正式に「[[オーバーフラッグス]]」へ再編された段階で、試作ライフルから新型ライフルへ換装された。これにより外見的には(装備の左右逆転以外に)一般的な[[オーバーフラッグ]]との違いが無くなったが、機体の改良点が異なるため、「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム(オーバーフラッグス仕様)」と呼ばれ、オーバーフラッグとは別機体として扱われる。 |
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− | なお、左利きであるグラハムに合わせ、本機はリニアライフルを左腕に、ディフェンスロッドを右腕に装備している。この左右逆転した機体では、火器管制ソフトの書き換えも行われており、ハード・ソフト共にグラハム専用となった。
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− | 主兵装の試作リニアライフルは、[[オーバーフラッグス]]の正式な発足に伴い[[オーバーフラッグ]]と同型の物へと換装された。これにより外見的には(装備の左右逆転・色の差異以外は)一般的なオーバーフラッグとの違いはなくなったが、機体の改良点が異なる為、同仕様は便宜上、「グラハム専用ユニオンフラッグカスタム オーバーフラッグス仕様」と呼称され、オーバーフラッグとは別機体として扱われている。
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
| ;[[機動戦士ガンダム00]](1stシーズン) | | ;[[機動戦士ガンダム00]](1stシーズン) |
− | :第4話で初登場。パイロットは[[グラハム・エーカー]]。フラッグ主任設計者[[レイフ・エイフマン]]の手で一週間で改修が行われている。タリビアやアザディスタン、タクラマカン砂漠での戦闘で[[ガンダムエクシア]]や[[ガンダムデュナメス]]と交戦。アイリス社の軍事工場付近でも[[ガンダムスローネアイン]]と交戦して右腕を斬り落とすという活躍を見せた。その後、本機はさらに[[ジンクス]]のパーツを使って[[ユニオンフラッグカスタムII]]へと改修される事になった。 | + | :初登場作品。[[グラハム・エーカー]]の依頼により、フラッグの主任設計者[[レイフ・エイフマン]]の手で一週間で改修が行われ、タリビアで初出撃。以降、アザディスタン、タクラマカン砂漠での戦闘で[[ガンダムエクシア]]や[[ガンダムデュナメス]]と交戦。アイリス社の軍事工場付近でも[[ガンダムスローネアイン]]と交戦して右腕を斬り落とすという活躍を見せた。その後、本機はさらに[[ジンクス]]のパーツを使って[[ユニオンフラッグカスタムII]]へと改修される事になった。 |
| :太陽炉を搭載していないMSであったが、パイロットの技量により単機でガンダムを圧倒し、損害を与えた唯一の機体でもある。「非太陽炉搭載MSが太陽炉搭載MSに勝利した事例」も本機と[[ユニオンフラッグ ソレスタルビーイング仕様|CB仕様のフラッグ]]のみである。 | | :太陽炉を搭載していないMSであったが、パイロットの技量により単機でガンダムを圧倒し、損害を与えた唯一の機体でもある。「非太陽炉搭載MSが太陽炉搭載MSに勝利した事例」も本機と[[ユニオンフラッグ ソレスタルビーイング仕様|CB仕様のフラッグ]]のみである。 |
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| :ガンダムとの戦闘を想定し、装甲の表面に施された対粒子ビーム用防御コーティング。コーティング剤の色については、黒色の為に機体色が黒になったとする説と、コーティングは無色であり、フラッグの装甲の地色が黒であるとする説の二種類が存在する。 | | :ガンダムとの戦闘を想定し、装甲の表面に施された対粒子ビーム用防御コーティング。コーティング剤の色については、黒色の為に機体色が黒になったとする説と、コーティングは無色であり、フラッグの装甲の地色が黒であるとする説の二種類が存在する。 |
| ;変形 | | ;変形 |
− | :飛行形態へと変形可能。フラッグは[[ユニオンリアルド]]とは異なり変形の為に機体の換装を必要としない為、パイロットの技量次第では空中変形も可能となる。空中変形は俗に「グラハム・スペシャル(正式名:グラハム・マニューバ。下記参照)」と呼ばれる。 | + | :空戦形態への変形が可能。ブラストやリアルドとは異なり、装備換装による変形ではなく、作戦行動中の変形にも対応している。この変形システムは、自国領土内での仕様ではなく、世界中のあらゆる領域へのsy槻木を想定したもので、ユニオンの世界警察を自負する性格を体現している。<br />失速の危険性がある為、基本的には空中変形ができない仕様であるがパイロットの技量次第では可能であり、これは「グラハムマニューバ(グラハムスペシャル)」と呼ばれる。 |
| + | ;分離 |
| + | :上半身と下半身を分離可能。下半身にも予備コクピットがあるため、それぞれが独立して行動できた。ただし、分離状態からの合体は不可能。 |
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| ;20mm機銃 | | ;20mm機銃 |
− | :胴体部分、コクピットドラムの左側に装備された実弾機銃。飛行時に敵ミサイルの迎撃に使用する他、人型時の対人・対車両など大きな火力を必要としない時に使用される。<br/>威力はないが連射が可能であり、利用価値は高い。対MS戦闘では牽制目的の使用が殆どとなる。 | + | :胴体部分、コクピットドラムの左側に装備された実体弾機銃。飛行時に敵ミサイルの迎撃に仕様される他、MS形態時の対人・代謝量など大きな火力を必要としない時に使用される。威力がない代わりに連射が可能であり、利用価値は高いが、対MS戦では牽制目的の使用がほとんどである。 |
| ;XLR-04 試作新型リニアライフル | | ;XLR-04 試作新型リニアライフル |
− | :アイリス社の試作したリニアライフル。大型バッテリーを搭載し、使用可能電力を増大させた事で、弾速と威力が格段に向上した。反面、電力チャージに長い時間がかかるという欠点を持ち、それを補う為の連射が可能な低出力モードを備えており、機関内部で弾種ごと切り替えられる。<br/>飛行形態ではアッパーレシーバーとストックが上方に折れ、頭部を覆う形となる。 | + | :アイリス社が施策した試作型ライフル。大型バッテリーを搭載し、使える電力を大幅に増やすことで弾丸のスピードと威力が格段に向上している。反面、電力チャージに長い時間がかかるため、機関内部で弾種ごと切り替えることで連射可能な低出力モードも搭載している。 |
| ;新型リニアライフル「トライデント・ストライカー」 | | ;新型リニアライフル「トライデント・ストライカー」 |
− | :XLR-04を発展させた新型リニアライフル。銃口を3つ持つのが特徴。中央の銃口は200mm大口径高初速弾を発射可能だが、電力チャージに時間がかかる為、連射は出来ない。その弱点を補う為、左右に配された二つの銃口からは、威力は低いが連射性の高い60mm口径弾の発射が可能となっている。<br/>左右にもグリップを配し、60mm口径使用時にはこちらをメインとして使う事もある。その場合、使用グリップに対してもっとも上部に位置する銃口が機能する。砲身中央のクリア部分は特殊ジェルジャケットであり、冷却用の熱変換機能と、外部への防磁機能を持つジェルが封入されている。なお、冷却ジェルカバーはオーバーフラッグが白色なのに対し、本機の物は識別の為に青色へと変更されている。 | + | :XLR-04の発展型。銃口を3つ持つのが特徴。中央の銃口は200mmの大口径高初速弾を発射可能だが、電力チャージに長い時間がかかるため連射は出来ない。その弱点を補うため、左右に配置された2つの銃口は、60mm口径で低威力ながら連射が可能となっている。銃の下部にある中央グリップ以外に左右にもグリップがあり、60mm口径弾使用時にはこちらをメインで使うことがある。その場合、使用グリップに対しもっとも丈夫に位置する銃口が機能する。砲身のクリア部分は特殊ジェルジャケットであり、これには冷却用の熱変換機能と、外部への防磁機能を持つジェルが入っている。グラハム機はジェルジャケットのラインがブルーのものを装備する。 |
| ;ソニックブレイド | | ;ソニックブレイド |
− | :超硬質カーボン製の接近戦用ナイフ。刃の部分は高周波振動によって高い切断能力を持つ。また、プラズマ流を進展させる事でプラズマソードとしても使用可能。 | + | :超硬質カーボン製の剣。刃の部分は高周波振動し、高い切断能力を誇る。[[ビームサーベル]]の開発途中で生み出された兵器。 |
| :;プラズマソード | | :;プラズマソード |
− | ::ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマを纏わせる事で長剣として使用可能。[[ビームサーベル]]の開発途中で生み出された兵器であり、プラズマ刃は出力により長さが変化するが、フル出力での連続稼働は3分ほどしか出来ない。 | + | ::ソニックブレイドの刃の周囲にプラズマ流を伸展させることでプラズマソードとして使用が可能。プラズマの刃は出力により長さが変化するが、フル出力時の連続稼働は3分程度である。 |
| ;ミサイル | | ;ミサイル |
− | :両脚部の脛部分に格納されているミサイル。作戦目的に合わせて各種ミサイルを装備可能。飛行時に使用される事が多いが、弾種換装する事で陸戦でも地対空用途に使用できる。本体内の搭載数が限られる為、主翼や副翼の下、及び両脚の間にミサイルポッドを追加装備する場合もある。 | + | :両足の脛部分に収納されているミサイル。作戦目的に合わせて各種ミサイルを装備可能。飛行時に使用される事が多い武装だが、弾種換装によって陸戦でも地対空用途で使用出来る。本体内の搭載数が限られるため、主翼や副翼の下、及び両脚の間にミサイルポッドを追加装備する場合もある。<br/>機体重量を減らすため、ミサイルを装備せずに出撃する事も多く、対ガンダム戦においては一度も使用されていない。 |
| ;ディフェンスロッド | | ;ディフェンスロッド |
− | :敵からの攻撃に対し、その着弾の確度を調整して跳弾を狙う盾。使用時には、腕の軸を過中心に可動する。また、着弾時には中央部から瞬間的にプラズマフィールドを展開する。重い盾を装備出来ない飛行機体ならではの装備だが、仮に正面から攻撃を受けた場合には、ロッドが折れてしまう事もある。人型での使用を前提としており、空戦のみの作戦では装備される事は無い。 | + | :敵からの攻撃に対し、その着弾の角度を調整して跳弾を狙う盾。使用時には腕の軸を中心に可動し、着弾時には中央部から瞬間的にプラズマフィールドを展開する。重い盾を装備できない飛行機体ならではの装備だが、仮に正面から攻撃を受けた場合にはロッドが折れてしまう事もある。また、MS形態での使用を前提としており、空戦のみの作戦では装備される事は無い。 |
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| === その他 === | | === その他 === |