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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[一年戦争]]時に[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が量産した[[ジムシリーズ]]の内、「後期生産型」にあたる機体。[[オーガスタ基地|オーガスタ]]工廠で開発された「[[ジムD型]]」の寒冷地仕様である。カラーリングは青みのある白とグレー。 | + | [[一年戦争]]時に[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が量産した[[ジムシリーズ|ジム]]の内、いわゆる「後期生産型」にあたる機体。[[オーガスタ基地|オーガスタ]]工廠で開発された「[[ジムD型]]」の中でも比較的初期の段階で配備された。カラーリングは青みのある白とグレー。 |
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− | [[ジム|前期量産型ジム]]と比べると、頭部はアンテナと頬部ダクトが加わったことを除けば元と似たような外見だが、頭部から下は元よりもシャープになっており、[[ジム・コマンド]]シリーズと共通する部分が多い。バックパックは待機状態におけるエネルギー消費効率が改善され、全体的に余裕のある設計がなされた改良型を搭載しており、後の[[ジム改]]にも同じ物が使われている。 | + | 寒冷地に配備された事については、当時の連邦軍における[[モビルスーツ]]開発の途上において、亜寒帯以北(あるいは以南)の寒冷な環境での稼働データが存在していなかったためとされる。寒冷地仕様へのチューンとして、既存の車両や航空機などの運用ノウハウに基づき、着氷や氷結対策、各部の凍結防止と防寒処理などが施されている。また、各部関節には砂漠戦用機に準じた防塵処理に加え、特に重要な部分には付着した氷雪を溶融・昇華するためのノンドレン機構が採用されている。 |
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− | 寒冷地用のチューンとして関節部に砂漠用機のものをベースにした防塵処理に加え、ノルドレン機構などの氷結対策、防寒処理等が施されているほか、荒天が長く続く寒冷地での生存性を引き上げるために、長波から極超短波までカバーできる高性能アンテナによる非常に高い通信能力を備えている。
| + | 稼働の信頼性を向上させるため、ランドセルなどには先行量産型の設計をベースに再設計されたものが装備されている。メインスラスターの推力は標準的なものだが、ランドセル全体としては余裕のある設計が施され、いわゆる待機状態におけるエネルギー消費効率も改善されており、この構造は後の[[ジム改]]などに採用されている。 |
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− | 後期生産型の中でも比較的初期の段階から、拠点防衛用として[[北極基地 (UC)|北極基地]]などの地球上の寒冷地へ配備された。これは[[ホワイトベース]]隊の[[ガンダム]]によるテストが寒冷地以北(以南)では行われず、寒冷な環境での稼働データが存在しなかったためとされている。
| + | 寒冷地(特に極地方)において荒天が数日に渡って続く事が多く、通信能力そのものが戦術はもとより部隊の生存率に関わる事もあって、一年戦争当時に配備された地上戦仕様機の中では破格の通信能力を有する。特に頭部アンテナは、長波から極超短波までをカバーする高性能の送受信システムの端末として十分な出力と感度を持ち、極地の電波環境に応じた通信が可能となる。 |
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| + | 配備先で著名なのは連邦軍[[北極基地 (UC)|北極基地]]であり、同機の数少ない実戦記録ともなっている。他にも同型機はロシアの[[バイコヌール宇宙基地]]へ後退した[[ジオン軍]]の掃討戦などにも投入された。 |
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| == 登場作品と搭乗者 == | | == 登場作品と搭乗者 == |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
− | <!-- === 特殊機能 === -->
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− | <!-- :機能名:説明 -->
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| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| <!-- :武装名:説明 --> | | <!-- :武装名:説明 --> |
− | ;60mmバルカン砲 | + | ;頭部バルカン砲 |
− | :頭部に左右1対2門内蔵されている小口径火器。銃口部分には結露、凍結センサーとヒーターが装備されている。 | + | :60mm口径の実体弾を発射する機関砲。銃口部分には結露、凍結センサーとヒーターが装備されている。 |
| ;マシンガン | | ;マシンガン |
| :90mm口径の寒冷地用マシンガン。銃身の左側に突き出したフォアグリップ兼用マガジンにより特徴的な形状をしている。 | | :90mm口径の寒冷地用マシンガン。銃身の左側に突き出したフォアグリップ兼用マガジンにより特徴的な形状をしている。 |
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| :[[ジム・コマンド]]などが使用する90mmマシンガン。 | | :[[ジム・コマンド]]などが使用する90mmマシンガン。 |
| ;[[ビーム・サーベル]] | | ;[[ビーム・サーベル]] |
− | :バックパックの左側に1基装備。 | + | :バックパックにマウントされたビーム・サーベル。後期生産型のジムが装備するビーム・サーベルは、多くの機体において基本装備数が1本である事からも判るように、量産効果などもあって稼働に関する信頼性はかなり改善されている。 |
| ;シールド | | ;シールド |
− | :前期量産型ジムと同じ形状だが、十字の紋章は省略されている。ポケ戦作中では基本的に装備していないが、機体が遠巻きに描かれている一部シーンでは装備している。 | + | :堅牢さよりも衝撃吸収と拡散を目的とする防御装備。運用時のフレキシビリティを更に向上させるため、マウントラッチやスライドハンドルなどが改善されている。<br/>デザイン上は前期量産型ジムと同じ形状だが、十字の紋章は省略されている。<br/>『ポケ戦』作中では基本的に装備していないが、機体が遠巻きに描かれている一部シーンでは装備している。 |
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| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
| === 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 === | | === 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 === |
| ;北極基地防衛 | | ;北極基地防衛 |
− | :第1話冒頭より。宇宙への輸送のため北極基地へ運ばれた新型MS「[[ガンダムNT-1]]」の破壊を目論む[[サイクロプス隊]]の[[ハイゴッグ]]達を、ブラウン隊などの防衛隊が迎撃にあたった。熟練した相手の前にほとんどの機体が一方的にやられてしまい、中には発砲中に手首を損傷し、自身の銃で自身を撃ってしまうというショッキングなシーンも流れた。 | + | :第1話冒頭より。宇宙世紀0079年12月9日、宇宙への輸送のため北極基地へ運ばれた新型MS「[[ガンダムNT-1]]」の破壊を目論む[[サイクロプス隊]]の[[ハイゴッグ]]達を、ブラウン隊などの防衛隊が迎撃にあたった。熟練した相手の前にほとんどの機体が一方的にやられてしまい、中には発砲中に手首を損傷し、自身の銃で自身を撃ってしまうというショッキングなシーンも流れた。 |
| :しかし、ガンダムを載せたシャトルの直掩についていた1機はシャトルを唯一発見した[[アンディ・ストロース]]のハイゴッグを撃破。ガンダムの防衛任務自体は成功させている。 | | :しかし、ガンダムを載せたシャトルの直掩についていた1機はシャトルを唯一発見した[[アンディ・ストロース]]のハイゴッグを撃破。ガンダムの防衛任務自体は成功させている。 |
| :シャトルが発進した後に、頭部を破壊され倒れたジムが映るが、見方によっては片手が誇らしげにサムズアップしているように見えるのが印象的。 | | :シャトルが発進した後に、頭部を破壊され倒れたジムが映るが、見方によっては片手が誇らしげにサムズアップしているように見えるのが印象的。 |