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== スペースノイド(Spacenoid) ==
 
== スペースノイド(Spacenoid) ==
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宇宙の、主に[[スペースコロニー]]に居住する人類を示す言葉。地球に住む人々を示す[[アースノイド]]の対義語であり、多くの場合両者の政治的・軍事的対立を表す際に使われる。ガンダムシリーズのうち[[宇宙世紀]]シリーズで特に用いられているが、『W』『X』の世界観でも慣例的に使用されている。
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[[宇宙]]の、主に[[スペースコロニー]]に居住する人類を示す言葉。ガンダムのうち[[宇宙世紀]]物とW、X辺りで使われる。
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[[地球連邦政府]]の実施した宇宙移民政策(事実上の棄民政策)において宇宙へ移民させられた人々であり、月居住者については更に「ルナリアン」、木星居住者を「ジュピタリアン」と区分する場合もある。
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地球に住む人々を示す[[アースノイド]]の対義語であり、多くの場合両者の政治的・軍事的対立を表す際に使われる。
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初期の宇宙移民者はスペースコロニー維持の為、その開発に関わった技術者や科学者、または高度な専門知識を持った行政官・高級官僚が優先的に選ばれていたが、その後は専門知識を持たない者でも強制的に移民が行われていった。一方、地球に残留した者は連邦政府にコネを持つ特権階級を持つ者に限られていた。スペースノイドは地球の安定した環境で生活する彼らに対して潜在的な反発心を抱き、またアースノイドもスペースノイドに重力や空気に課税を設ける等の圧政を敷き、それが[[一年戦争]]に始まる諸戦争の土台を形作っていった。
地球連邦政府の圧政に苦しむスペースノイドは、[[ジオン公国]]や[[ネオ・ジオン]]、Wに登場する5人のガンダムパイロットや[[ホワイトファング]]、ガンダムXの[[宇宙革命軍]]など、様々な手段で自治権の獲得を狙い、またそういった勢力に対して概ね協力的である。
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ただし、「全面的」に協力的ではなく、戦争やテロリズムによって自治権を獲得するやり方に反発するスペースノイドの勢力もいたのだが、そういった者達は「裏切者」と見なされる傾向が強く、宇宙世紀とXではコロニーに毒ガスが注入される「コロニー潰し」によって虐殺された上に、残されたコロニーも[[コロニー落とし]]の道具として利用されてしまっている。また、Wでも自分達がスペースノイド全体の意志であるかの様に破壊活動をしていたガンダムのパイロット達のやり方に反発を覚えていたスペースノイド達も存在し、そこを[[OZ]]付け込まれた結果、ガンダムのパイロット達は逆に平和を乱す憎悪の対象になってしまっている。
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連邦への弾圧によって[[ジオン公国]]を皮切りに宇宙移民者の独立を掲げる勢力が数多く勃興したものの、連邦の形骸化・空洞化によってスペースノイドの独立が有耶無耶の内に認められた事により、反連邦思想の中心はやがて[[コスモ貴族主義]]や[[マリア主義]]に取って代わられる事になる。
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物語では「スペースノイドがアースノイドよりも弱い立場にある」という偏った描写が行われる事が多いが、実際はそうとも言い切れない部分がある。
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高度な科学・機械技術の塊と言えるスペースコロニーに暮らすスペースノイド達は、「コロニーを維持し続ける」という目的の為に高度な科学・機械知識を身に付ける事が義務付けられており、上層の人間の中には民間人でも軍用[[モビルスーツ]]を動かす事ができ、最下層の人間でもプチモビやエレカの操縦、コンピューターの操作も当たり前のようにこなしている<ref>ガンダムシリーズに登場するスペースノイド(宇宙居住者)の主人公達も、ほぼ全員がモビルスーツに関わる前から既に高レベルの科学・機械知識を有している。</ref>。これに対し、[[メラニー・ヒュー・カーバイン]]は、後に記者である[[カイ・シデン]]との対面にて、「必然的にテクノクラート(高水準の機械知識を持つ者)となっているスペースノイドこそが、ギレンの妄想とは異なる一種のエリートである」という見解を見せている<ref>公式設定資料集『アナハイム・ジャーナル』参照。</ref>。
高度な科学・機械技術の塊と言えるスペースコロニーに暮らすスペースノイド達には、「コロニーを維持し続ける」という目的の為に高度な科学・機械知識を身に付ける事が義務付けられており<ref>ガンダムシリーズに登場するスペースノイド(宇宙居住者)の主人公達も、ほぼ全員が、モビルスーツに関わる前から既に高レベルの科学・機械知識を持っている。</ref>、上層の人間の中には民間人でも軍用モビルスーツを動かす事が出来([[カミーユ・ビダン]]等)、最下層の人間でもプチモビやエレカ(電気自動車)の操縦、コンピューターの操作も当たり前の様にこなしている([[ジュドー・アーシタ]]等)。
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こういった部分から、[[アナハイム・エレクトロニクス社]]の会長である[[メラニー・ヒュー・カーバイン]]は、後に記者である[[カイ・シデン]]との対面にて、「'''必然的にテクノクラート(高水準の機械知識を持つ者)となっているスペースノイドこそが、ギレンの妄想とは異なる一種のエリートである'''」という見解を見せている<ref>公式設定資料集『アナハイム・ジャーナル』参照。</ref>。
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しかし、高度に電化された環境に住む為、地球環境に疎い一面も持ち合わせているのもまた事実であり、自然現象の一部である雷を軍事兵器として誤認したり、虫や野生動物に不快感や驚きの表情を見せる場合もあった。また、宇宙で世代を重ねる毎に地球を故郷だと認識していない者も増大し、地球の植物や海の匂いを異臭と認識したり、地球の大気を埃っぽく感じる者も増えていった。
また、『[[袖付き]]』の首魁である[[フル・フロンタル]]も、既に経済面に関してはスペースノイドの方が優勢でアースノイドに頼らなくても独自の経済圏の構築が可能である事に気付いており、「[[ラプラスの箱]]」を脅迫材料に利用し、地球を完全に孤立させてスペースノイドの間だけで経済・貿易を行う「サイド共栄圏」を実現させようと目論んでいた事実からも、スペースノイドの優位性が示されていると言える<ref>これらの部分が極端に先鋭化された世界観こそ『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の舞台となる『未来世紀』であると言え、この世界ではスペースコロニー側が完全に支配階級となっており、地球で暮らす人々の間ではコロニーの居住権を巡っての暴動や争いが頻繁に起こり、またコロニー側の都合で開催される地球を代理戦争の場とした[[ガンダムファイト]]も、黙って受け入れざるを得ない状況となっている。</ref>。
      
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
;[[宇宙世紀]]シリーズ
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;[[機動戦士ガンダム]]
:『1st』が初出。以降、基本設定として各シリーズでも用いられる。
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:「宇宙移民者と地球居住者の対立」という構図はこの時点で確立されているが、スペースノイドとアースノイドという単語はそれ以降の作品で創作される事になる。
 
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;[[機動戦士Ζガンダム]]
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:単語の初出作品。アースノイドの尖兵である[[ティターンズ]]に虐げられる弱者として描かれている。
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;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
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;[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
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;[[機動戦士ガンダムUC]]
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;[[機動戦士ガンダムF91]]
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;[[機動戦士Vガンダム]]
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== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
 
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;[[アースノイド]]
 
;[[アースノイド]]
 
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;[[サイド]]
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*[[小辞典]]
 
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