差分
→概要
装甲は[[ガンダリウム合金]]の塊とも呼べるものを備え、それぞれに独立したバーニアスタビレーターとしての機能を備えている。ボディユニットはそれのみでMS1機を凌駕する出力のジェネレーター<ref>カタログスペック上のジェネレーター出力がかなり低く設定されているが、これは機体の優位性を保つため虚偽の報告をした為であり、本来の出力は高い。</ref>を内蔵し、巨大なプロペラントとスラスターの集合体とも呼べる構造を有しており、上半身のみでもMAとして成立する程である。
装甲は[[ガンダリウム合金]]の塊とも呼べるものを備え、それぞれに独立したバーニアスタビレーターとしての機能を備えている。ボディユニットはそれのみでMS1機を凌駕する出力のジェネレーター<ref>カタログスペック上のジェネレーター出力がかなり低く設定されているが、これは機体の優位性を保つため虚偽の報告をした為であり、本来の出力は高い。</ref>を内蔵し、巨大なプロペラントとスラスターの集合体とも呼べる構造を有しており、上半身のみでもMAとして成立する程である。
コクピットにはシロッコが独自開発した[[準サイコミュシステム]]である[[バイオセンサー]]を搭載し、機体制御や索敵および光学的情報に依存しない周辺状況の把握が可能<ref>このバイオセンサーは前述の通り機体設計共々シロッコの独自開発システムであり、同時期に[[Ζガンダム]]に搭載されたアナハイム・エレクトロニクス社製のバイオセンサーとは技術的な関連を持たず、技術的なアプローチも異なっている。シロッコがノーマルスーツを着用しないのも、このインターフェースを十全に稼働させる為だと言われている。</ref>。これによってジ・Oは物理的な操作以外にも感応波による脳波コントロールを行う事ができた。地球圏で言うところのNT能力は木星圏では明確にサイキックと定義されており、ジ・Oの搭載するサイコミュはパッシブな側面が強い傾向にある。これは、索敵や対ビット兵器に対して有効に発揮し、更にNTを持たない者にもプレッシャーを与える事も可能であった。しかし、搭乗者を凌駕するNT能力者や複数の思念と対峙した際は機体管制を乗っ取られるという欠点を有していた。
コクピットにはシロッコが独自開発した[[準サイコミュシステム]]である[[バイオセンサー]]を搭載し、機体制御や索敵および光学的情報に依存しない周辺状況の把握が可能<ref>このバイオセンサーは前述の通り機体設計共々シロッコの独自開発システムであり、同時期に[[Ζガンダム]]に搭載されたアナハイム・エレクトロニクス社製のバイオセンサーとは技術的な関連を持たず、技術的なアプローチも異なっている。シロッコがノーマルスーツを着用しないのも、このインターフェースを十全に稼働させる為だと言われている。</ref>。これによってジ・Oは物理的な操作以外にも感応波による脳波コントロールを行う事ができた。地球圏で言うところのNT能力は木星圏では明確にサイキックと定義されており、ジ・Oの搭載するサイコミュはパッシブな側面が強い傾向にある。これは、索敵や対ビット兵器に対して有効に発揮し、更にNT能力を持たない者にもプレッシャーを与える事も可能であった。しかし、搭乗者を凌駕するNT能力者や複数の思念と対峙した際は機体管制を乗っ取られるという欠点を有していた。
特徴的な装備として接近戦専用のフロントスカート部にある隠し腕を持つが、武装は大型ビーム・ライフルとビーム・ソードの二種とスタンダードな物にとどまっている。これは'''MSに必要なのは「変形機構」でも「圧倒的な火力」でも「広い視野」でもなく、パイロットの腕を最大限引き出せる「インターフェースと機体本体」'''というシロッコという天才が搭乗する前提で彼が発案した設計思想に基づくためである。事実、本機に登場したシロッコは同世代のエース機を相手に遠・近距離とも後れを取ることなく互角以上の戦いを繰り広げた。同思想は6年後に[[アムロ・レイ]]が[[νガンダム]]に求めた思想とも合致しており、シロッコのMS設計者としての先見性が伺える。
特徴的な装備として接近戦専用のフロントスカート部にある隠し腕を持つが、武装は大型ビーム・ライフルとビーム・ソードの二種とスタンダードな物にとどまっている。これは'''MSに必要なのは「変形機構」でも「圧倒的な火力」でも「広い視野」でもなく、パイロットの腕を最大限引き出せる「インターフェースと機体本体」'''というシロッコという天才が搭乗する前提で彼が発案した設計思想に基づくためである。事実、本機に登場したシロッコは同世代のエース機を相手に遠・近距離とも後れを取ることなく互角以上の戦いを繰り広げた。同思想は6年後に[[アムロ・レイ]]が[[νガンダム]]に求めた思想とも合致しており、シロッコのMS設計者としての先見性が伺える。