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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[鉄華団]]の[[モビルスーツ]]。[[厄祭戦]]が起こった約300年前に開発された機体で、「[[ガンダム・フレーム]]」と呼ばれる特殊なフレームを採用した72機の内の1機である。本機はその中でも特に汎用性に比重を置いた調整が施され、様々な環境に適応させるべく各種武装の換装を可能としている。背部のバックパックは中心にブースター、左右にウェポンアームがあり、武装をマウントできる。アームは展開が可能で、可動範囲もかなり広い。<br />武装は[[ナノラミネートアーマー]]に対してダメージを与えられる質量破壊兵器を主に装備し、近接戦を行う。<br />操縦には有機デバイスシステムによる交感が必要であり、パイロットは生身とほぼ同感覚で動かせる。<br />P.D.323現在では各部が経年劣化し、肩部、片腕の一部装甲が無くフレームが剥き出しの状態である。機体性能を十分には発揮できない状態だが、それでも[[ギャラルホルン]]の最新鋭機[[グレイズ]]2体を圧倒する程の戦闘力を持つ。特に動力は[[エイハブ・リアクター]]を2基搭載し、それを高出力かつ並列で稼働させる「ツインリアクターシステム」を採用している事から片腕で高推力の[[MS]]を引き寄せられる程のパワーが発揮できる。
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[[鉄華団]]の[[モビルスーツ]]。[[厄祭戦]]が起こった約300年前に開発された機体で、「[[ガンダム・フレーム]]」と呼ばれる特殊なフレームを採用した72機の内の1機である。本機はその中でも特に汎用性に比重を置いた調整が施され、様々な環境に適応させるべく各種武装の換装を可能としている。背部のバックパックは中心にブースター、左右にウェポンアームがあり、武装をマウントできる。アームは展開が可能で、可動範囲もかなり広い。<br />武装は[[ナノラミネートアーマー]]に対してダメージを与えられる質量破壊兵器を主に装備し、近接戦を行う。<br />P.D.323現在では各部が経年劣化し、肩部、片腕の一部装甲が無くフレームが剥き出しの状態である。機体性能を十分には発揮できない状態だが、それでも[[ギャラルホルン]]の最新鋭機[[グレイズ]]2体を圧倒する程の戦闘力を持つ。特に動力は[[エイハブ・リアクター]]を2基搭載し、それを高出力かつ並列で稼働させる「ツインリアクターシステム」を採用している事から片腕で高推力の[[MS]]を引き寄せられる程のパワーが発揮できる。
    
火星の砂漠に放棄されていたが、鉄華団の前身である[[CGS|クリュセ・ガード・セキュリティ]]の社長[[マルバ・アーケイ]]によって発見・回収されて同社本部施設の動力源に使われていた。また将来的には転売も考えていて、不要だったコクピット周辺の部品のほとんどを抜き取った状態で秘匿していた<ref>その為、本機が格納されている動力室は最高機密扱いとなっていた。</ref>。その一方で元のMSの状態に戻して戦力として運用する事も考慮していたようであり、装備の一部も保有していたとされる。<br />その後、起動させる際にコクピットは[[モビルワーカー]]のインターフェイスを流用してある。しかしMSからフィードバックされる情報量はMWとは比較にならない程であり、それに耐えられなければパイロットの脳にダメージを与えてしまい、身体に障害が残ってしまう事さえ有り得る<ref>劇中では、初期起動時や戦闘中に三日月が鼻血を出している。</ref>。
 
火星の砂漠に放棄されていたが、鉄華団の前身である[[CGS|クリュセ・ガード・セキュリティ]]の社長[[マルバ・アーケイ]]によって発見・回収されて同社本部施設の動力源に使われていた。また将来的には転売も考えていて、不要だったコクピット周辺の部品のほとんどを抜き取った状態で秘匿していた<ref>その為、本機が格納されている動力室は最高機密扱いとなっていた。</ref>。その一方で元のMSの状態に戻して戦力として運用する事も考慮していたようであり、装備の一部も保有していたとされる。<br />その後、起動させる際にコクピットは[[モビルワーカー]]のインターフェイスを流用してある。しかしMSからフィードバックされる情報量はMWとは比較にならない程であり、それに耐えられなければパイロットの脳にダメージを与えてしまい、身体に障害が残ってしまう事さえ有り得る<ref>劇中では、初期起動時や戦闘中に三日月が鼻血を出している。</ref>。
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;メイス
 
;メイス
:本機の主兵装で、マルバが保有していた装備の一つ。MSのフレームにも使われている高硬度レアアロイ製で、巨大な両手持ちの戦棍・鎚鉾の類であり質量破壊兵器となっている。柄の部分は上半分が伸縮可能でバックパックに背負って搭載している時はこの機能で柄を短縮している。ナノラミネートアーマーを一撃で粉砕できる程の威力を持ち柄頭後部には4基のスラスターがある。先端にパイルバンカーを有し、こちらもナノラミネートアーマーを容易く貫通するだけの威力が有るが、駐退複座機構が無い為杭を射出して相手に刺さったままの場合、杭打ち機構は戻って杭を再装填するまで使用不可になる。通常は両手で保持して振り回すが、片手で振り回したり、その重量から姿勢制御としても使われたりするほか投擲武器として使われる事もある。<br />三日月が初めて乗り込んだ頃から愛用していた武器だが、地球降下前の戦闘で全てのストックを使い果たした。第一期最終話のラストカットで宇宙を漂うメイスの姿が描かれている。
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:本機の主兵装で、マルバが保有していた装備の一つ。MSのフレームにも使われている[[高硬度レアアロイ]]製で、巨大な両手持ちの戦棍・鎚鉾の類であり質量破壊兵器となっている。柄の部分は上半分が伸縮可能でバックパックに背負って搭載している時はこの機能で柄を短縮している。ナノラミネートアーマーを一撃で粉砕できる程の威力を持ち柄頭後部には4基のスラスターがある。先端にパイルバンカーを有し、こちらもナノラミネートアーマーを容易く貫通するだけの威力が有るが、駐退複座機構が無い為杭を射出して相手に刺さったままの場合、杭打ち機構は戻って杭を再装填するまで使用不可になる。通常は両手で保持して振り回すが、片手で振り回したり、その重量から姿勢制御としても使われたりするほか投擲武器として使われる事もある。<br />三日月が初めて乗り込んだ頃から愛用していた武器だが、地球降下前の戦闘で全てのストックを使い果たした。第一期最終話のラストカットで宇宙を漂うメイスの姿が描かれている。
 
;太刀
 
;太刀
 
:歳星で錬成された日本刀型の実体刀剣、ただし本来の日本刀の太刀とは異なる点が散見される<ref>西洋や中華刀剣の一部に在る曲がった柄尻を持つ、反りがほとんど無い等々。</ref>。第4形態時に追加された。<br />メイスと比較して単純な破壊力では劣るが本来の刀剣として扱う分には軽量で取り回しが良く、ピンポイント攻撃を行う際に有効である。後にバルバトスのマニピュレーターに合わせた鍔とグリップ補助パーツが追加され、運動エネルギーのロスを最小限に止められるようになった。<br />メイスを愛用していた上、剣術を知らない三日月にとってはかなり扱い難い武器である様で、慣れるのにはかなり時間がかかっており、当初は敵の隙を衝いた刺突でしか扱えていなかった。メイスを失ってからもレンチメイスを代わりに使用し、太刀はほとんど使用しないという事が多かった。<br>実は三日月はこの武器を'''殴ったり突き刺す為の細長い棒で使い方もメイスと同じ'''と認識していたらしく、[[グレイズ・アイン]]との戦闘中に「相手を殴るのではなく斬る為の武器」とようやく扱い方を理解、相手のフレームを装甲ごと両断する威力を見せている。
 
:歳星で錬成された日本刀型の実体刀剣、ただし本来の日本刀の太刀とは異なる点が散見される<ref>西洋や中華刀剣の一部に在る曲がった柄尻を持つ、反りがほとんど無い等々。</ref>。第4形態時に追加された。<br />メイスと比較して単純な破壊力では劣るが本来の刀剣として扱う分には軽量で取り回しが良く、ピンポイント攻撃を行う際に有効である。後にバルバトスのマニピュレーターに合わせた鍔とグリップ補助パーツが追加され、運動エネルギーのロスを最小限に止められるようになった。<br />メイスを愛用していた上、剣術を知らない三日月にとってはかなり扱い難い武器である様で、慣れるのにはかなり時間がかかっており、当初は敵の隙を衝いた刺突でしか扱えていなかった。メイスを失ってからもレンチメイスを代わりに使用し、太刀はほとんど使用しないという事が多かった。<br>実は三日月はこの武器を'''殴ったり突き刺す為の細長い棒で使い方もメイスと同じ'''と認識していたらしく、[[グレイズ・アイン]]との戦闘中に「相手を殴るのではなく斬る為の武器」とようやく扱い方を理解、相手のフレームを装甲ごと両断する威力を見せている。
 
;300mm滑腔砲
 
;300mm滑腔砲
:バックパックアームパーツを介して装着される実弾砲。第2形態時から使用した。こちらもマルバが保有していた装備の一つ。砲身を折り畳み同軸機銃ブロックを後退させた収納形態への可変が可能で背中にはこの状態で背負う。装弾数は12発で、発射時に薬莢部を燃焼させて針状の弾芯のみを飛ばす仕組みである。ちなみにこの説明文は現実の滑腔砲採用の戦車砲弾の説明とほぼ同じ<ref>特に「APDS弾」のそれに近い。</ref>。<br />無重力空間での使用を前提として造られ、命中精度よりも威力を重視して弾速を高めている。そのため本来ならば宇宙空間におけるMS戦では当てる事すら難しいのだが、阿頼耶識システムを使用すれば問題は無い。着弾した場合、基本的にナノラミネートアーマーの前では体勢を崩す程度だが、至近距離から撃った場合はその限りではない。<br>当初は「滑空砲」表記だったり「ライフル砲である」などの表記がされていたが誤記で有った為か後発の設定書籍や文字設定では「滑腔砲」に改められている。
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:バックパックアームパーツを介して装着される実体弾砲。第2形態時から使用した。こちらもマルバが保有していた装備の一つ。砲身を折り畳み同軸機銃ブロックを後退させた収納形態への可変が可能で背中にはこの状態で背負う。装弾数は12発で、発射時に薬莢部を燃焼させて針状の弾芯のみを飛ばす仕組みである。ちなみにこの説明文は現実の滑腔砲採用の戦車砲弾の説明とほぼ同じ<ref>特に「APDS弾」のそれに近い。</ref>。<br />無重力空間での使用を前提として造られ、命中精度よりも威力を重視して弾速を高めている。そのため本来ならば宇宙空間におけるMS戦では当てる事すら難しいのだが、阿頼耶識システムを使用すれば問題は無い。着弾した場合、基本的にナノラミネートアーマーの前では体勢を崩す程度だが、至近距離から撃った場合はその限りではない。<br>当初は「滑空砲」表記だったり「ライフル砲である」などの表記がされていたが誤記で有った為か後発の設定書籍や文字設定では「滑腔砲」に改められている。
 
;60mmマシンガン
 
;60mmマシンガン
 
:滑腔砲の下部ユニットに1門が同軸搭載されている。
 
:滑腔砲の下部ユニットに1門が同軸搭載されている。
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対グレイズ
 
;対グレイズ
:グレイズ三機の迎撃のために出撃。</br>この戦闘で三日月は初めてMSを動かしたにも関わらず、三機のうち一機を撃破、二機を撤退に追い込んでいる。</br>その後、クランク機との決闘ではメイスを折られたが、先端部分を直接掴み、パイルバンカーを至近距離で射出したことで勝利をもぎ取った。
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:グレイズ三機の迎撃のために出撃。</br>この戦闘で三日月は初めてMSを動かしたにも関わらず、三機のうち一機を撃破、二機を撤退に追い込んでいる。</br>その後、クランク機との決闘ではメイスの柄を折られたが、柄頭を直接持って、パイルバンカーを至近距離で射出し勝利をもぎ取った。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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:エドモントンでの決戦後、テイワズの協力を受けて鉄華団が改修・強化したバルバトス。
 
:エドモントンでの決戦後、テイワズの協力を受けて鉄華団が改修・強化したバルバトス。
 
;[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]
 
;[[ガンダム・バルバトスルプスレクス]]
:MA戦の後、大破したバルバトスルプスを更にテイワズの技術力で改修した形態。一部にMAの装備を使っている。
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:MA[[ハシュマル]]戦の後、大破したバルバトスルプスを更にテイワズの技術力で改修した形態。一部に鹵獲したハシュマルの装備を使っている。
 
;[[ガンダム・バエル|バエル]]、[[ガンダム・グシオン|グシオン]]、[[ガンダム・アスタロト|アスタロト]]、[[ガンダム・マルコシアス|マルコシアス]]、[[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]]、[[ガンダム・グレモリー|グレモリー]]、[[ガンダム・キマリス|キマリス]]、[[ガンダム・フラウロス|フラウロス]]、[[ガンダム・セーレ|セーレ]]、[[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]]
 
;[[ガンダム・バエル|バエル]]、[[ガンダム・グシオン|グシオン]]、[[ガンダム・アスタロト|アスタロト]]、[[ガンダム・マルコシアス|マルコシアス]]、[[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]]、[[ガンダム・グレモリー|グレモリー]]、[[ガンダム・キマリス|キマリス]]、[[ガンダム・フラウロス|フラウロス]]、[[ガンダム・セーレ|セーレ]]、[[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]]
:ガンダム・フレームを採用している機体。バルバトスと同じく、ソロモン72柱の悪魔の名を冠している。ここに挙げたこれらは、P.D.323現在現存するガンダム・フレーム機であり、フレームのみの状態になっているMSも居る。
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:ガンダム・フレームを採用している機体。バルバトスと同じく、ソロモン72柱の悪魔の名を冠している。ここに挙げたこれらは、P.D.323現在現存するガンダム・フレーム機であり、フレームのみの状態になっている機体も居る。
 
;[[ガンダム・端白星]]
 
;[[ガンダム・端白星]]
 
:悪魔の名を関してはいないがこの機体もガンダム・フレーム採用機である。
 
:悪魔の名を関してはいないがこの機体もガンダム・フレーム採用機である。
 
;[[ガンダム・グシオンリベイク]]
 
;[[ガンダム・グシオンリベイク]]
:同じガンダム・フレームを採用している。改修の際にバルバトスの予備パーツを流用されている。
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:グシオンをテイワズの手で改修した鉄華団用機体。改修の際にバルバトスの予備パーツを流用されている。
 
;[[イサリビ]]
 
;[[イサリビ]]
 
:鉄華団の有する強襲装甲艦。本機の母艦でもある。
 
:鉄華団の有する強襲装甲艦。本機の母艦でもある。
 
;[[グレイズ改]]、[[流星号]]
 
;[[グレイズ改]]、[[流星号]]
:グレイズ戦で鹵獲した[[グレイズ]]2機を所謂ニコイチとスクラッチして鉄華団が改修した僚機。グレイズ改は肩部や頭部など、改修部分が最も安価な白色で、粗悪な装甲だが、更に改修を施した流星号はテイワズで改修を受けている為[[百錬]]のパーツが一部使用されており、搭乗者の私的な希望でバイオレットピンクのパーソナルカラーに塗り替えている。
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:グレイズ戦で鹵獲した[[グレイズ]]2機から鉄華団が改修して拵えた僚機。グレイズ改は肩部や頭部など、改修部分が最も安価な白色で、粗悪な装甲だが、更に改修を施した流星号はテイワズで改修を受けている為[[百錬]]のパーツが一部使用されており、搭乗者の私的な希望でバイオレットピンクのパーソナルカラーに塗り替えている。
 
;[[グレイズ]]、[[グレイズ (指揮官機)]]、[[シュヴァルベ・グレイズ|シュヴァルベ・グレイズ (ガエリオ機)]]、[[シュヴァルベ・グレイズ|シュヴァルベ・グレイズ (アイン機)]]、[[グレイズリッター|グレイズ・リッター (一般機)]]
 
;[[グレイズ]]、[[グレイズ (指揮官機)]]、[[シュヴァルベ・グレイズ|シュヴァルベ・グレイズ (ガエリオ機)]]、[[シュヴァルベ・グレイズ|シュヴァルベ・グレイズ (アイン機)]]、[[グレイズリッター|グレイズ・リッター (一般機)]]
 
:これらの装甲、武装の一部を戦闘で鹵獲し装備している。
 
:これらの装甲、武装の一部を戦闘で鹵獲し装備している。
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== 脚注 ==  
 
== 脚注 ==  
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