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== EMS-TC03 バイラリナ (Bailarina) ==
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[[木星共和国]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。「[[サウザンド・カスタム]]」の1機であり、女性を思わせる細身の姿となっている。特に細長い両脚部が特徴的で、これは「ニードル・ヴェスバー」と呼ばれるビーム砲である。脚部に内蔵されているジェネレーターからエネルギー供給を受ける為にこの位置に装備されており、通常の脚部と比較して安定性が悪く、重力下では歩行脚としてはほとんど機能しない。そのため接近戦が不得手だが、その反面高い射撃性能を持ち、長距離からの砲撃を得意としている。<br />また本機は「長距離・精密射撃形態」への簡易的な[[可変モビルスーツ|変形機構]]も持ち、[[MS]]形態時以上の安定した射撃が行えるようになる。それに加えて飛行性能も僅かに高まっている。<br />他の[[サーカス]]機と同様、頭部のフェイスカバーを展開する事で排熱が可能。
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== 概要 ==
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主兵装は脚部に搭載された[[ヴェスバー]]であるが、バイラリナの物は木星で独自に進化した「ニードル・ヴェスバー」と呼称され、その特徴はビームを絞り込む方向に特化している事にある。ヴェスバーが脚部に搭載されているのは、元々ジェネレーターそのものが脚部に収納されており、エネルギー伝導管を短縮・簡略化出来る事を利点としている為である。また、膝下が長いのも、ビーム砲の砲身を兼ねるが故、その収束の為に一定のストロークが必要だからである。
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バイラリナはこれらの設計により、強力な射撃能力を持つ機体となった反面、それらと引き換えに近接戦闘性能は著しく低い機体となっている。ひときわ細い脚部は安定性を欠き、重力下では殆ど歩行脚として機能せず、もし戦場で舞うように戦うこの機体を目撃したのならば、それはパイロットの技量によりものだと断定するしかない。
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また、バイラリナは簡易的な可変機構を持ち、飛行性能の若干の向上も見られるが、基本的にはこれも砲身と推進機関の方向軸を合わせる事で、より安定した射撃性能を生み出す為の形状と言える。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト]]
 
:パイロットは[[コーシャ]]。<br />[[スペースコロニー]]・[[ミート オブ トゥーン]]での戦闘で裏切った[[ジャック・フライデイ]]の[[デスフィズ]]を始末する為に攻撃したが、[[フォント・ボー]]の[[ファントム]]によって阻止された。その後、[[ジャブロー]]で[[キゾ]]を回収し、[[マリア・シティ]]では[[ザンスカール軍]]の[[ザンネック]]を撃破して[[ローズマリー・ラズベリー|ローズマリー・スズキ]]の[[Vガンダムヘキサ]]と互角の戦いを演じた。<br />最終決戦にも参加したが[[ミダス]]の光を受けて行動不能に陥り、[[カオスレル]]によって操られ最後は[[クロスボーン・ガンダムX-0 フルクロス]]に撃破された(コーシャは行動不能になった直後に機体を捨てている)。
 
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;変形
 
;変形
:長距離・精密射撃形態に変形可能。
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:長距離・精密射撃形態に変形可能。飛行性能の若干の向上が認められるが、砲身と推進機関の方向軸を合わせる事で安定した射撃性能を生み出す。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;ニードル・ヴェスバー
 
;ニードル・ヴェスバー
:本機の主兵装。[[ガンダムF91]]等が装備している「V.S.B.R.(ヴェスバー)」を木星で独自発展させた物である。<br />ジェネレーターから供給されるエネルギーを使って発射されるが、本機では発射するビームを「絞り込む」のに特化させる事で、ジェネレーターの出力がそれ程高い訳ではないにもかかわらず少なめのエネルギー供給量で地上から衛星軌道上の敵機を狙撃して破壊できるだけの驚異的な貫通力と射程距離、速射性を得ている。最大出力時にはコロニーを容易く貫通する程のビーム圧を発揮し、これはファントムの[[Iフィールド]]ですら防ぎきれないとされる。またビームを発射しながら脚部を振り回す事でビーム・サーベル的な使い方も可能。連射しすぎると砲身が溶解して使用不能となる。<br />脚部自体をヴェスバーとしたのは、ジェネレーターの格納位置も脚部でありエネルギー電動管の短縮と簡略化が見込める為。しかし砲身となる膝下の部分がビームの収束の為に一定のストロークを要するせいで細長く、脚部としては安定性に欠け歩行にも適さない。それ故に本機が接近戦を苦手とする要因となってしまっている。
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:脚部に搭載された[[ヴェスバー]]。エネルギーを「絞り込む」方向に特化し、最大収束時にはコロニーの外壁も貫通するだけのビーム圧を発揮する。扱うエネルギー量そのものは小さい為、連射性能も高い。エネルギー伝導管の短縮と簡略化の為に脚部に搭載されているが、ビームの収束の為に砲身に一定のスクロールを必要とする為、脚部が長くなり、重力下での安定性を欠く結果となった。
 
;ビーム・ファン
 
;ビーム・ファン
:両腕部に1基ずつ、計2基を内蔵している。<br />前述のように本機は接近戦が苦手なのだが、コーシャの高い技量のおかげでローズマリーと互角に戦える程の戦闘力を発揮している。
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:前腕部に搭載された、広域のビーム刃を展開する接近戦用装備。バイラリナは接近戦を不得手とする機体だが、パイロットのコーシャの技量もあってそれを感じさせない動きを見せる。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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:バイラリナの量産モデル。性能はやや低下しているが、ヴェスバーの攻撃力に目をつけて量産が強行された。
 
;[[クレイン]]
 
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:バイラリナのフレームを使って造られた機体。
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:[[ザンスカール戦争]]後、放出されたバイラリナのフレームを使い建造された機体。
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:サウザンド・カスタムの機体群。
 
:サウザンド・カスタムの機体群。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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2021年5月9日 (日) 03:06時点における最新版

バイラリナ
外国語表記 Bailarina
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
デザイナー 長谷川裕一
テンプレートを表示
スペック
分類 長距離砲撃用試作型可変モビルスーツ
型式番号 EMS-TC03
主動力 熱核融合炉
開発組織 木星共和国
所属組織 木星共和国
所属部隊 サーカス
主なパイロット コーシャ
テンプレートを表示

概要編集

木星共和国が開発した試作型モビルスーツ。「サウザンド・カスタム」の1機であり、ファントムに次いで開発認可が下りた長距離射撃を主体とする砲撃型。

主兵装は脚部に搭載されたヴェスバーであるが、バイラリナの物は木星で独自に進化した「ニードル・ヴェスバー」と呼称され、その特徴はビームを絞り込む方向に特化している事にある。ヴェスバーが脚部に搭載されているのは、元々ジェネレーターそのものが脚部に収納されており、エネルギー伝導管を短縮・簡略化出来る事を利点としている為である。また、膝下が長いのも、ビーム砲の砲身を兼ねるが故、その収束の為に一定のストロークが必要だからである。

バイラリナはこれらの設計により、強力な射撃能力を持つ機体となった反面、それらと引き換えに近接戦闘性能は著しく低い機体となっている。ひときわ細い脚部は安定性を欠き、重力下では殆ど歩行脚として機能せず、もし戦場で舞うように戦うこの機体を目撃したのならば、それはパイロットの技量によりものだと断定するしかない。

また、バイラリナは簡易的な可変機構を持ち、飛行性能の若干の向上も見られるが、基本的にはこれも砲身と推進機関の方向軸を合わせる事で、より安定した射撃性能を生み出す為の形状と言える。

登場作品と操縦者編集

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
パイロットはコーシャ
スペースコロニーミート オブ トゥーンでの戦闘で裏切ったジャック・フライデイデスフィズを始末する為に攻撃したが、フォント・ボーファントムによって阻止された。その後、ジャブローキゾを回収し、マリア・シティではザンスカール軍ザンネックを撃破してローズマリー・スズキVガンダムヘキサと互角の戦いを演じた。
最終決戦にも参加したがミダスの光を受けて行動不能に陥り、カオスレルによって操られ最後はクロスボーン・ガンダムX-0 フルクロスに撃破された(コーシャは行動不能になった直後に機体を捨てている)。

装備・機能編集

特殊機能編集

変形
長距離・精密射撃形態に変形可能。飛行性能の若干の向上が認められるが、砲身と推進機関の方向軸を合わせる事で安定した射撃性能を生み出す。

武装・必殺攻撃編集

ニードル・ヴェスバー
脚部に搭載されたヴェスバー。エネルギーを「絞り込む」方向に特化し、最大収束時にはコロニーの外壁も貫通するだけのビーム圧を発揮する。扱うエネルギー量そのものは小さい為、連射性能も高い。エネルギー伝導管の短縮と簡略化の為に脚部に搭載されているが、ビームの収束の為に砲身に一定のスクロールを必要とする為、脚部が長くなり、重力下での安定性を欠く結果となった。
ビーム・ファン
前腕部に搭載された、広域のビーム刃を展開する接近戦用装備。バイラリナは接近戦を不得手とする機体だが、パイロットのコーシャの技量もあってそれを感じさせない動きを見せる。

対決・名場面編集

関連機体編集

バイラリナ・マス
バイラリナの量産モデル。性能はやや低下しているが、ヴェスバーの攻撃力に目をつけて量産が強行された。
クレイン
ザンスカール戦争後、放出されたバイラリナのフレームを使い建造された機体。
ラロ / ファントム / デスフィズ / ガラハド / バンゾ / グレゴ / キルジャルグ / カルメロ / エスピラル
サウザンド・カスタムの機体群。

商品情報編集

リンク編集