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厄祭戦時代のモビルスーツの特徴として機体の本領を発揮するには機体制御を阿頼耶識システムを介した機体との交感を必要とする。これによってパイロットの空間認識能力を高め、高い反応性とプログラムに頼らない生身の身体に近い姿勢制御が可能となる。ただし、機体性能を引き換えにすれば阿頼耶識システムによる機体制御は必須という訳ではなく、通常型のコクピットに換装しての運用も可能<ref>特に戦後の情勢下では阿頼耶識システムを含むサイバネティック技術が忌避されており、ギャラルホルンを含めて運用時は通常型コクピットを使用するケースが多い。</ref>。
 
厄祭戦時代のモビルスーツの特徴として機体の本領を発揮するには機体制御を阿頼耶識システムを介した機体との交感を必要とする。これによってパイロットの空間認識能力を高め、高い反応性とプログラムに頼らない生身の身体に近い姿勢制御が可能となる。ただし、機体性能を引き換えにすれば阿頼耶識システムによる機体制御は必須という訳ではなく、通常型のコクピットに換装しての運用も可能<ref>特に戦後の情勢下では阿頼耶識システムを含むサイバネティック技術が忌避されており、ギャラルホルンを含めて運用時は通常型コクピットを使用するケースが多い。</ref>。
  
モビルアーマー戦では機体側の判断によってリアクターの出力が上昇する一方、阿頼耶識システム管制下では脳への過度な情報の流入を避ける為にリミッターが作動し、双方のシステムが競合してしまう不具合も発生するが、阿頼耶識側のリミッターを解除した際の戦闘能力は高く、「悪魔」と形容される程である。ただしこのリミッター制御機能はあくまで本来の操縦システムである「阿頼耶識ステム」での操縦下においてのみ発動する物であり通常型コクピットの場合リミッター機能自体へのアクセスは行われない。
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モビルアーマー戦では機体側の判断によってリアクターの出力が上昇する一方、阿頼耶識システム管制下では脳への過度な情報の流入を避ける為にリミッターが作動し、双方のシステムが競合してしまう不具合も発生するが、阿頼耶識側のリミッターを解除した際の戦闘能力は高く、「悪魔」と形容される程である。ただしこのリミッター制御機能はあくまで本来の操縦システムである「阿頼耶識システム」での操縦下においてのみ発動する物であり通常型コクピットの場合リミッター機能自体へのアクセスは行われない。
  
 
戦後はツインリアクターの信頼性や機体の整備性、阿頼耶識システムの非人道性といった問題点に加え、ガンダム・フレームの性能を必要とする敵の存在の消失などから、次期主力機開発母体選定の際に[[ヴァルキュリア・フレーム]]に敗北し、直接的な後継フレーム種は製造されていない。厄祭戦での戦闘で72機の半数以上が失われ、残存している機体は26機<ref>[[ガンダム・マルコシアス]]など、その後存在が確認された機体も存在する為、正確な残存数は不明。</ref>。当時の資料は実機を含めて極めて少なく、また戦後の技術衰退もあってツインリアクターなど再現出来ない仕様も多々あり、フレームの増産・再生産も行われておらず、マニアからは「幻の機体」とも呼ばれている。中には一部勢力が戦場跡などで発見した機体をレストアし、その際に独自の改修を施して運用する場合もある。
 
戦後はツインリアクターの信頼性や機体の整備性、阿頼耶識システムの非人道性といった問題点に加え、ガンダム・フレームの性能を必要とする敵の存在の消失などから、次期主力機開発母体選定の際に[[ヴァルキュリア・フレーム]]に敗北し、直接的な後継フレーム種は製造されていない。厄祭戦での戦闘で72機の半数以上が失われ、残存している機体は26機<ref>[[ガンダム・マルコシアス]]など、その後存在が確認された機体も存在する為、正確な残存数は不明。</ref>。当時の資料は実機を含めて極めて少なく、また戦後の技術衰退もあってツインリアクターなど再現出来ない仕様も多々あり、フレームの増産・再生産も行われておらず、マニアからは「幻の機体」とも呼ばれている。中には一部勢力が戦場跡などで発見した機体をレストアし、その際に独自の改修を施して運用する場合もある。
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:;*[[ガンダム・ウヴァルユハナ]]
 
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;*[[ガンダム・フラウロス]]
 
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;*[[ガンダム・キマリス]]
 
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2024年4月21日 (日) 00:53時点における最新版

ガンダム・フレーム(Gundam Frame)編集

厄祭戦末期にギャラルホルンの前身組織によって開発されたモビルスーツ用のインナー・フレーム規格の一種。

フレーム自体は他のフレームと同じ高硬度レアアロイで構成されているが、最大の特徴として専用設計されたエイハブ・リアクターを胸部に一対二基搭載し、これを並列同期稼働させる事で二基のリアクターの出力を相乗し最適化して高効率・高出力を得る「ツイン・リアクターシステム」を採用している。エイハブ粒子の慣性制御機能を最大限活用する為コクピットブロックは左右一対のリアクターに挟まれた真ん中に位置し搭乗者の慣性衝撃などから最大限保護する様にしている。

駆動部にはシリンダー駆動を採用しており、高出力供給が必要だが出力変換効率も高く、人間の筋肉の構成に近いため、阿頼耶識システムの感覚管制との相性が良い。基本性能や整備性、運用面での取り回し等ではグレイズ・フレームなど他フレーム種に劣る面もある[1]が、反応速度と出力というアドバンテージは300年後の時代でも有用に働いている。

しかし、厄祭戦当時の技術力を持ってしてもリアクターの並列稼働調整など技術的なハードルは高く、ロールアウトしたフレーム数は72機のみと少ない。建造されたフレームをベースにソロモン72柱の名を冠したガンダム[2]が開発され、対モビルアーマー戦へと投入されたことで、厄祭戦は終結した。

厄祭戦時代のモビルスーツの特徴として機体の本領を発揮するには機体制御を阿頼耶識システムを介した機体との交感を必要とする。これによってパイロットの空間認識能力を高め、高い反応性とプログラムに頼らない生身の身体に近い姿勢制御が可能となる。ただし、機体性能を引き換えにすれば阿頼耶識システムによる機体制御は必須という訳ではなく、通常型のコクピットに換装しての運用も可能[3]

モビルアーマー戦では機体側の判断によってリアクターの出力が上昇する一方、阿頼耶識システム管制下では脳への過度な情報の流入を避ける為にリミッターが作動し、双方のシステムが競合してしまう不具合も発生するが、阿頼耶識側のリミッターを解除した際の戦闘能力は高く、「悪魔」と形容される程である。ただしこのリミッター制御機能はあくまで本来の操縦システムである「阿頼耶識システム」での操縦下においてのみ発動する物であり通常型コクピットの場合リミッター機能自体へのアクセスは行われない。

戦後はツインリアクターの信頼性や機体の整備性、阿頼耶識システムの非人道性といった問題点に加え、ガンダム・フレームの性能を必要とする敵の存在の消失などから、次期主力機開発母体選定の際にヴァルキュリア・フレームに敗北し、直接的な後継フレーム種は製造されていない。厄祭戦での戦闘で72機の半数以上が失われ、残存している機体は26機[4]。当時の資料は実機を含めて極めて少なく、また戦後の技術衰退もあってツインリアクターなど再現出来ない仕様も多々あり、フレームの増産・再生産も行われておらず、マニアからは「幻の機体」とも呼ばれている。中には一部勢力が戦場跡などで発見した機体をレストアし、その際に独自の改修を施して運用する場合もある。

また、ガンダム・フレームをベースに開発された機体は基礎フレームこそ共通しているが、運用コンセプトによってその外見は大きく異なっており、中にはガンダム・アスタロトのエイハブ粒子供給用ケーブルやガンダム・キマリストルーパーのマルチスロットアクセラレーターのようにフレーム自体に何らの機構を増設するケースもある。

登場作品編集

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
出典元。作中に登場するガンダムタイプの定義として用いられている。その為、他の世界観で存在する様な「外見はガンダムタイプだが中身は量産型」といった機体は登場しない。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼
ガンダム・アスタロトといったガンダム・フレームが新たに登場。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ MSV
既存の鉄血シリーズにて未解明のガンダム・フレームが順々に新規設定されており、アプリゲーム『鉄オルG』に順次実装されている。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント
ガンダム・端白星といったガンダム・フレームが新たに登場。

採用機体 (型式番号順)編集

関連用語編集

ヴァルキュリア・フレーム
ロディ・フレーム
ヘキサ・フレーム
ゲイレール・フレーム
グレイズ・フレーム
テイワズ・フレーム
イオ・フレーム
レギンレイズ・フレーム
同じP.D.世界の他のMSフレーム規格種。
エイハブ・リアクター
ナノラミネートアーマー
高硬度レアアロイ
阿頼耶識システム
ガンダムタイプ
ムーバブルフレーム

資料リンク編集

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ公式サイト ガンダム・フレーム

リンク編集

脚注編集

  1. グレイズ・フレームが低燃費のエコカーなら、ガンダム・フレームは大排気量を誇るクラシックタイプのスポーツカーに例えられる。
  2. 『鉄血のオルフェンズ』の作中世界ではこのフレームを採用している機体はどのような外見をしていてもまたフレームが一部改造されていても等しくガンダムタイプである。
  3. 特に戦後の情勢下では阿頼耶識システムを含むサイバネティック技術が忌避されており、ギャラルホルンを含めて運用時は通常型コクピットを使用するケースが多い。
  4. ガンダム・マルコシアスなど、その後存在が確認された機体も存在する為、正確な残存数は不明。