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== GAT-X103 バスターガンダム(Buster Gundam) ==
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{{登場メカ概要
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| 外国語表記 = Buster Gundam
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| 作中名称 = バスター
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダムSEED]]
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| デザイン = 大河原邦男
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
*登場作品:[[機動戦士ガンダムSEED]]
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{{登場メカ概要
*デザイナー:大河原邦男
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| 生産形態 = 試作機
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| 型式番号 = GAT-X103
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| 所属 = [[地球連合軍]] ⇒ [[ザフト軍]] (奪取) ⇒ [[オーブ軍]] ([[三国同盟]])
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| 主なパイロット = [[ディアッカ・エルスマン]]
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
[[モルゲンレーテ社]]が開発した[[地球連合軍]]の[[モビルスーツ]]で初期GAT-Xシリーズの一機。アウトレンジからの支援攻撃が目的であり、ミサイルやガンランチャー、収束火線ライフルなどの豊富な長射程の射撃武装を持つ。また、短時間でのフェイズシフトダウンを避ける為、本体用以外にも350mmガンランチャーや94mm高エネルギー収束火線ライフルにそれぞれサブジェネレーターが内蔵されている。また、両膝にもサブバッテリーが内蔵されている。ガンランチャーと収束火線ライフルを組み合わせる事で武装の破壊力を向上させる事ができるが、銃身の負担も大きく、短時間での連続使用は不可能。5機のGの中でも最大の火力を持つ反面、格闘戦は不得手であり、シールドも持っていない。本機の量産機として[[バスターダガー]]が少数生産されるものの、制式採用は見送られている。
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== 概要 ==
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[[モルゲンレーテ社]]が開発した[[地球連合軍]]の[[モビルスーツ]]群「[[GAT-Xシリーズ]]」の内、中・長距離の攻撃に主眼を置いた重火力タイプ。[[デュエルガンダム|デュエル]]、[[ストライクガンダム|ストライク]]と共にX-100系フレームを採用した機体である。
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[[ザフト軍|ザフト]]に対しビーム兵器技術で一歩リードしていた連合は、5機のGすべてに携行用ビーム砲である[[ビームライフル]]を装備しており、その中でバスターに求められたのは、MSとしての高い機動力を持ちながら戦艦以上の破壊力を有する事であった。そのために砲撃系に特化した機能を付与され、アウトレンジからの船舶、要塞拠点などの破壊や後方支援を主とする機体となった。
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バスターはその機体の性質上、本来のエネルギージェネレーターの他にランチャー/ライフル用のサブジェネレーターを有し、短時間での[[フェイズシフト装甲]]のダウンを防いでいる。主兵装の94ミリ高エネルギー収束火線ライフルと350ミリガンランチャーは腰部アームに接続され、銃口と銃後部を前後に連結させる事によりサブ出力を直結させ、それぞれの威力を倍化させる事ができる(ただし、バレル自体にかかる負荷も増すため、この状態での短時間連射は不可能である)。これらの武装は他の機体に貸し与えることもでき、移動する武器庫としての運用も想定していた。
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バスターは砲撃戦に特化して設計された機体であり、運用時は敵から距離を取る事が基本となっていたが、ザフトに奪取された後の運用では、パイロットがオールレンジを得意としたためか、接近戦も行う事も多く、基本性能の高さから近距離での格闘戦も十分に行える事が証明されている。
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バスターの設計思想は後継機である[[カラミティガンダム|カラミティ]]の他、再設計機である[[ヴェルデバスター]]や量産機である[[バスターダガー]]に受け継がれている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED]]
:[[ヘリオポリス]]で[[ザフト]][[クルーゼ隊]]に強奪され、[[ディアッカ・エルスマン]]の愛機となった。しかし、当初は後方支援用の機体というコンセプトを理解していなかったらしく、本機で戦闘の最前線に出て来て[[ストライクガンダム]]と交戦する事も多かった。その後はストライクは[[イザーク・ジュール|イザーク]]の[[デュエルガンダム]]に任せ、[[アークエンジェル]]を狙った。その後、オーブ近海の戦闘で[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]の駆る[[スカイグラスパー]]に撃墜され、投降。アークエンジェルが地球軍を離反し、オーブに身を寄せた際にモルゲンレーテ社に搬入され、修復。オーブ開放作戦時にディアッカが再び乗り込んでアークエンジェルに協力した。それ以降、アークエンジェルの艦載機としてピースメイカー隊の核ミサイル迎撃などで活躍したが(スペシャルエディションIIIでは[[レイダーガンダム]]を撃墜するという戦果も挙げている)、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で[[プロヴィデンスガンダム]]と交戦。ドラグーン・システムで一方的に攻撃を受け、中破した。
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:初登場作品。[[ヘリオポリス]]で[[ザフト軍]][[クルーゼ隊]]に強奪され、[[ディアッカ・エルスマン]]の愛機となった。しかし、当初は後方支援用の機体というコンセプトを理解していなかったのかパイロットの性格のせいか、本機で戦闘の最前線に出て来て[[ストライクガンダム]]と交戦する事も多かった。その後はストライクは[[イザーク・ジュール|イザーク]]の[[デュエルガンダム]]に任せ、[[アークエンジェル]]を狙った。大気圏ギリギリで仕掛けた際にデュエルと共に地球に降下し、砂漠にてバルドフェルド隊と共にアークエンジェルと交戦し、その後も幾度もアークエンジェルに仕掛けている。そしてオーブ近海の戦闘で[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]の駆る[[スカイグラスパー]]に撃墜され、投降。そのままアークエンジェルに回収されたままアークエンジェルが地球軍を離反し、オーブに身を寄せた際にモルゲンレーテ社に搬入され、修復。オーブ開放作戦時にディアッカが再び乗り込んでアークエンジェルに協力した。それ以降、アークエンジェルの艦載機となり、コロニーメンデルやヤキン・ドゥーエ攻防戦ではピースメイカー隊の核ミサイル迎撃などで活躍したが(スペシャルエディションIIIでは[[レイダーガンダム]]を撃墜するという戦果も挙げている)、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で[[プロヴィデンスガンダム]]と交戦。ドラグーン・システムで一方的に攻撃を受け、中破。その後、武器を失ったイザークのデュエルに超高インパルス長射程狙撃ライフルを貸し与え、レイダーの撃破に貢献した。
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;機動戦士ガンダムSEED RGB
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:[[第1次連合・プラント大戦]]後にデュエルと共に連合に返還され、博物館入りしているイラストとショートストーリーが掲載されている。しかし、後の『[[機動戦士ガンダムSEED FREEDOM|SEED FREEDOM]]』にザフトが保管していた改修機、[[ライトニングバスターガンダム]]が登場したため、公式設定にはならなかった模様。
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;[[ガンダムビルドダイバーズ]]
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:[[第七機甲師団]]の所属機として[[ヘビーガンダム]]カラーの機体が登場。プロローグなどに登場している。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[フェイズシフト装甲]]
 
;[[フェイズシフト装甲]]
:通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
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:通電させる事で相転移し、物理攻撃を無力化する特殊装甲。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。理論上は大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;350mmガンランチャー
 
;350mmガンランチャー
:右腰アーム側に接続される電磁レールガン。散弾による複数目標への攻撃等「面」の破壊に特化された武装。通常の質量弾頭の他にも、AP弾(徹甲弾)やHESH弾(粘着榴弾)等の各種特殊弾頭も射出可能。<br />現実のガンランチャーは「ミサイルも発射できる大砲」なのだが、バスターがガンランチャーからミサイルを発射したことはない。
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:背面右部に接続される電磁レールガン。戦闘時にはバックパックから接続されたアームを伸ばし、腰に抱え込むように使用する。「面の破壊」を目的とした武装であり、通常の質量弾頭の他、AP弾やHESH弾などの特殊砲弾も撃ち出す事が可能である。
 
;94mm高エネルギー収束火線ライフル
 
;94mm高エネルギー収束火線ライフル
:左腰アームに接続される大型ビームライフル。他の系列機に比べ大口径、高出力を誇り、当時の戦艦の主砲をも上回る火力を持つ。
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:背面左部に接続されている高エネルギー[[ビームライフル]]。他の4機の物に比べ大口径、高出力を誇り、その威力は当時の戦艦の主砲をも上回る。
 
;対装甲散弾砲
 
;対装甲散弾砲
:350mmガンランチャーを前に、94mm高エネルギー収束火線ライフルを後に連結した形態。一度に無数の弾を撃ち出し、複数の敵に打撃を与える、対艦・対MS(MA)用のショットガンのようなもの。連結モード時の制約として砲身への負担が大きいため、連続射撃は不可能となっている。
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:350mmガンランチャーを前に、94mm高エネルギー収束火線ライフルを後に連結した形態。散弾を広範囲に拡散させ、面制圧を行う。
 
;超高インパルス長射程狙撃ライフル
 
;超高インパルス長射程狙撃ライフル
:94mm高エネルギー収束火線ライフルを前に、350mmガンランチャーを後に連結した形態。精密な長距離射撃を行う事が可能。基本的なバンク映像はこれ。連結モード時の制約として砲身への負担が大きいため、連続射撃は不可能となっている。
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:94mm高エネルギー収束火線ライフルを前に、350mmガンランチャーを後に連結した形態。高い威力を維持したまま、精密な長距離射撃を行う事が可能。
 
;220mm径6連装ミサイルポッド
 
;220mm径6連装ミサイルポッド
:両肩に装備されたミサイルポッド。本機の白兵戦能力の低さをカバーする為に搭載された武装で、攻撃兵器としては充分な火力を持つものの、基本的に弾幕形成による敵の幻惑・撹乱やミサイル迎撃等、近接防御に使用される事が多い。が、クルーゼのプロヴィデンスには通用しなかった。
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:左右肩部に装備されたミサイルランチャー。バスターの欠点である近接戦闘を補う為の装備。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 装備バリエーション ===
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;[[バスターガンダム 水中戦用装備]]
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:『SEED Re:』に登場する強化形態。[[グーン]]と[[ゾノ]]のパーツを使用した追加装備により、潜航機能が付加されている。
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=== 改修機・強化型 ===
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;[[ライトニングバスターガンダム]]
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:ザフトがバスターを秘密裏に改修した機体。武装の強化に加えて核動力の搭載が行われている。
 
;[[ヴェルデバスター]]
 
;[[ヴェルデバスター]]
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:「[[アクタイオン・プロジェクト]]」によって再設計されたバスターの改修機。
 
;[[ヘイルバスターガンダム]]
 
;[[ヘイルバスターガンダム]]
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:ライブラリアンが独自に改修したバスター。砲撃用装備がストライカーパック化している。
;[[デュエルガンダム]][[ストライクガンダム]]
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:同じX100系のフレームを採用。
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=== 系列機・派生機 ===
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;[[デュエルガンダム]] / [[ストライクガンダム]]
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:本機と同じくX100系のフレームを採用した機体群。
 
;[[カラミティガンダム]]
 
;[[カラミティガンダム]]
:バスターの系譜に連なる、実質的な後継機。
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:X-100系フレームを採用した第2期GAT-Xシリーズ。本機のコンセプトを継承した実質的な後継機。
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=== 技術的関与のある機体 ===
 
;[[バスターダガー]]
 
;[[バスターダガー]]
:[[105ダガー|ダガー]]をベースにした、バスターの量産仕様機。
+
:[[105ダガー]]をベースにした、バスターの量産仕様機。
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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2024年7月24日 (水) 00:06時点における最新版

バスターガンダム
外国語表記 Buster Gundam
作中名称 バスター
登場作品 機動戦士ガンダムSEED
デザイン 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 支援用試作型モビルスーツ
生産形態 試作機
型式番号 GAT-X103
全高 18.86m
重量 84.20t
主動力 バッテリー
装甲材質 フェイズシフト装甲
開発組織 地球連合軍 (大西洋連邦)
モルゲンレーテ社
所属 地球連合軍ザフト軍 (奪取) ⇒ オーブ軍 (三国同盟)
主なパイロット ディアッカ・エルスマン
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概要編集

モルゲンレーテ社が開発した地球連合軍モビルスーツ群「GAT-Xシリーズ」の内、中・長距離の攻撃に主眼を置いた重火力タイプ。デュエルストライクと共にX-100系フレームを採用した機体である。

ザフトに対しビーム兵器技術で一歩リードしていた連合は、5機のGすべてに携行用ビーム砲であるビームライフルを装備しており、その中でバスターに求められたのは、MSとしての高い機動力を持ちながら戦艦以上の破壊力を有する事であった。そのために砲撃系に特化した機能を付与され、アウトレンジからの船舶、要塞拠点などの破壊や後方支援を主とする機体となった。

バスターはその機体の性質上、本来のエネルギージェネレーターの他にランチャー/ライフル用のサブジェネレーターを有し、短時間でのフェイズシフト装甲のダウンを防いでいる。主兵装の94ミリ高エネルギー収束火線ライフルと350ミリガンランチャーは腰部アームに接続され、銃口と銃後部を前後に連結させる事によりサブ出力を直結させ、それぞれの威力を倍化させる事ができる(ただし、バレル自体にかかる負荷も増すため、この状態での短時間連射は不可能である)。これらの武装は他の機体に貸し与えることもでき、移動する武器庫としての運用も想定していた。

バスターは砲撃戦に特化して設計された機体であり、運用時は敵から距離を取る事が基本となっていたが、ザフトに奪取された後の運用では、パイロットがオールレンジを得意としたためか、接近戦も行う事も多く、基本性能の高さから近距離での格闘戦も十分に行える事が証明されている。

バスターの設計思想は後継機であるカラミティの他、再設計機であるヴェルデバスターや量産機であるバスターダガーに受け継がれている。

登場作品と操縦者編集

機動戦士ガンダムSEED
初登場作品。ヘリオポリスザフト軍クルーゼ隊に強奪され、ディアッカ・エルスマンの愛機となった。しかし、当初は後方支援用の機体というコンセプトを理解していなかったのかパイロットの性格のせいか、本機で戦闘の最前線に出て来てストライクガンダムと交戦する事も多かった。その後はストライクはイザークデュエルガンダムに任せ、アークエンジェルを狙った。大気圏ギリギリで仕掛けた際にデュエルと共に地球に降下し、砂漠にてバルドフェルド隊と共にアークエンジェルと交戦し、その後も幾度もアークエンジェルに仕掛けている。そしてオーブ近海の戦闘でムウの駆るスカイグラスパーに撃墜され、投降。そのままアークエンジェルに回収されたままアークエンジェルが地球軍を離反し、オーブに身を寄せた際にモルゲンレーテ社に搬入され、修復。オーブ開放作戦時にディアッカが再び乗り込んでアークエンジェルに協力した。それ以降、アークエンジェルの艦載機となり、コロニーメンデルやヤキン・ドゥーエ攻防戦ではピースメイカー隊の核ミサイル迎撃などで活躍したが(スペシャルエディションIIIではレイダーガンダムを撃墜するという戦果も挙げている)、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でプロヴィデンスガンダムと交戦。ドラグーン・システムで一方的に攻撃を受け、中破。その後、武器を失ったイザークのデュエルに超高インパルス長射程狙撃ライフルを貸し与え、レイダーの撃破に貢献した。
機動戦士ガンダムSEED RGB
第1次連合・プラント大戦後にデュエルと共に連合に返還され、博物館入りしているイラストとショートストーリーが掲載されている。しかし、後の『SEED FREEDOM』にザフトが保管していた改修機、ライトニングバスターガンダムが登場したため、公式設定にはならなかった模様。
ガンダムビルドダイバーズ
第七機甲師団の所属機としてヘビーガンダムカラーの機体が登場。プロローグなどに登場している。

装備・機能編集

特殊機能編集

フェイズシフト装甲
通電させる事で相転移し、物理攻撃を無力化する特殊装甲。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。理論上は大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。

武装・必殺攻撃編集

350mmガンランチャー
背面右部に接続される電磁レールガン。戦闘時にはバックパックから接続されたアームを伸ばし、腰に抱え込むように使用する。「面の破壊」を目的とした武装であり、通常の質量弾頭の他、AP弾やHESH弾などの特殊砲弾も撃ち出す事が可能である。
94mm高エネルギー収束火線ライフル
背面左部に接続されている高エネルギービームライフル。他の4機の物に比べ大口径、高出力を誇り、その威力は当時の戦艦の主砲をも上回る。
対装甲散弾砲
350mmガンランチャーを前に、94mm高エネルギー収束火線ライフルを後に連結した形態。散弾を広範囲に拡散させ、面制圧を行う。
超高インパルス長射程狙撃ライフル
94mm高エネルギー収束火線ライフルを前に、350mmガンランチャーを後に連結した形態。高い威力を維持したまま、精密な長距離射撃を行う事が可能。
220mm径6連装ミサイルポッド
左右肩部に装備されたミサイルランチャー。バスターの欠点である近接戦闘を補う為の装備。

対決・名場面編集

関連機体編集

装備バリエーション 編集

バスターガンダム 水中戦用装備
『SEED Re:』に登場する強化形態。グーンゾノのパーツを使用した追加装備により、潜航機能が付加されている。

改修機・強化型 編集

ライトニングバスターガンダム
ザフトがバスターを秘密裏に改修した機体。武装の強化に加えて核動力の搭載が行われている。
ヴェルデバスター
アクタイオン・プロジェクト」によって再設計されたバスターの改修機。
ヘイルバスターガンダム
ライブラリアンが独自に改修したバスター。砲撃用装備がストライカーパック化している。

系列機・派生機 編集

デュエルガンダム / ストライクガンダム
本機と同じくX100系のフレームを採用した機体群。
カラミティガンダム
X-100系フレームを採用した第2期GAT-Xシリーズ。本機のコンセプトを継承した実質的な後継機。

技術的関与のある機体 編集

バスターダガー
105ダガーをベースにした、バスターの量産仕様機。

商品情報編集

リンク編集