「ガンダム・グシオン」の版間の差分

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| 外国語表記 = Gundam Gusion
 
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
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| デザイン = 形部一平
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| タイトル = スペック
 
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| 分類 = [[モビルスーツ]]
 
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| 生産形態 = ワンオフ機
 
| 型式番号 = ASW-G-11
 
| 型式番号 = ASW-G-11
 
| 全高 = 18.0m
 
| 全高 = 18.0m
 
| 本体重量 = 44.4t
 
| 本体重量 = 44.4t
| 主動力 = [[エイハブ・リアクター]]×2(ツインリアクターシステム)
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| 装甲材質 = [[ナノラミネートアーマー]]
 
| 装甲材質 = [[ナノラミネートアーマー]]
| フレーム = [[ガンダム・フレーム]](一部改造部分有り)
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| 開発組織 = [[ギャラルホルン]]の前身組織 (原型機)
[[ギャラルホルン]]の前身組織(原型機)
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| 主なパイロット = [[クダル・カデル]]
 
| 主なパイロット = [[クダル・カデル]]
 
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==概要==
 
==概要==
地球、火星間の宙域航路を拠点とする宇宙海賊『[[ブルワーズ]]』が所有する[[ガンダム・フレーム]]採用機。<br />[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]と同じくかつての[[厄祭戦]]時に開発された機体である。
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300年前の[[厄祭戦]]末期に開発された72機の[[ガンダム・フレーム]]採用機の1機。名称の「グシオン」はソロモン72悪魔の序列11番目の公爵で、猿の顔を持つと伝えられている。
  
デブリ帯の中で発見され海賊達に手を転々と渡り歩きブルワーズの元に渡っている。なお作中初期の姿はブルワーズでの運用に合わせて改装された姿でありオリジナルの本機の姿は不明である。また本機の姿はあくまでブルワーズでの運用時の形態である為作中外では厄祭戦時の形態との混同を避けたり区別の目的で「ブルワーズ・グシオン」と呼称される場合も有る。ガンダム・フレーム特有のツインリアクターシステムの高出力を利用した超重装甲の突撃戦を得意とし、全身に纏った超重装甲のために他のガンダムと異なる肥大化した風貌となっており、内部のガンダムフレームそのものすら改造により手が加えられた状態になっている。その為、圧倒的な装甲を持ち戦艦の機関砲程度ではびくともしない防御力を持つ。反面、重量の増加に伴う燃料消費を補う為に大型の推進剤のタンクを内蔵しているが長期戦には向いていない。また、運用しているブルワーズが惑星重力下での活動を想定していない為、宙間戦闘特化のカスタマイズが施されている。<br />パイロットは同組織のモビルスーツ部隊隊長を務める[[クダル・カデル]]
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グシオンは近年、航路としての使用が困難な高密度デブリ帯の中で発見された機体で、その宙域を縄張りとする海賊達の手で改修され、長年所有者を転々としながら使われてきた。数年前には海賊として名の知れた[[ブルワーズ]]の手に渡り、宇宙戦に特化した改修が施され、[[モビルスーツ]]隊の隊長を務める[[クダル・カデル]]の乗機となった。
  
名前の由来であるグシオンとは、バルバトスと同じくソロモン72柱の第11位に位置する悪魔の名前である。
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本機はブルワーズの縄張りである特殊な使用環境に合わせて改修されており、ツインリアクターシステムから生み出される高出力に任せて、超重量の装甲が装備されている点が最大の特徴である。重装甲を実現するために内部フレームにも手が加えられており、肩と股間の関節には延長フレームが取り付けられ、肥大化した外見となった。「MSはMSでなければ倒せない」というMS戦のセオリーを極限まで突き詰めた機体といえ、その防御力は一般のMSの装備では致命傷を与えることは難しいというレベルにまで到達している。さらに戦艦の対空砲といった射撃武装に対しても、回避行動を取ることなくそのまま弾きながら距離を詰めることが可能である。
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重装甲により重量も増加しており、燃料消費量も増大している。これをカバーするために装甲内部に大型の推進剤タンクを搭載しているが、それでも一般のMSと比べると作戦行動時間は制限されており、単独での飛行距離は短く、長時間の戦闘には不向きとなっている。その一方で機体各部に高出力スラスターを備えているため、見た目に反して機動性に優れている。ただ、宇宙戦に特化しているため、汎用性は犠牲となっている。
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武装はガンダム・フレームの高出力を活かした質量兵器の他に、バスターアンカーといった射撃武装も備えており、宇宙海賊らしく対艦戦すらも想定した物が装備されている。なお、コックピットのインターフェースはクダル・カデルが[[阿頼耶識システム]]の手術を受けていないため、通常のMSの物に換装されている。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
:[[ギャラルホルン]]と密約を交わしたブルワーズの戦力として、配下の[[マン・ロディ]]を率いて鉄華団を襲撃する。<br />二度に亘る戦闘ではバルバトスと交戦するも、持ち前の超重装甲や得物であるハンマーを活かして三日月を苦戦させた。しかし最終的にバルバトスの太刀によってクダル諸共コックピットを刺し貫かれ鉄華団に回収されている。<br />戦闘終了後はマン・ロディと共に売却される予定だったが、弟を失った[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の要望により彼の搭乗機(厳密には改装されたリベイクからの事だが)となる。
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:初出作品。[[ギャラルホルン]]と密約を交わしたブルワーズの戦力として、配下の[[マン・ロディ]]を率いて鉄華団を襲撃する。<br />二度に亘る戦闘ではバルバトスと交戦するも、持ち前の超重装甲や得物であるハンマーを活かして三日月を苦戦させた。しかし最終的にバルバトスの太刀によってクダル諸共コックピットを刺し貫かれ鉄華団に回収されている。<br />戦闘終了後はマン・ロディと共に売却される予定だったが、弟を失った[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の要望により彼の搭乗機(厳密には改装されたリベイクからの事だが)となる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
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<!-- === 特殊機能 === -->
=== 特殊機能 ===
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<!-- ;機能名:説明 -->
;[[ナノラミネートアーマー]]
 
:詳細はリンク先参照。ブルワーズ時代のグシオンは元の装甲材も分厚く硬い為より堅牢な機体となっている。
 
 
 
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
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;頭部バルカン砲
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:頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。通常弾の他、信号弾の運用も可能であり、通信に制限のあるエイハブ・ウェーブ影響下で部隊に指示を送る際に使用される。
 
;グシオンハンマー
 
;グシオンハンマー
:総重量15tを超える超弩級の質量破壊兵器の大鎚。内部に加速用スラスターを搭載しているため接触時のインパクトが大幅に向上し、比類ない破壊力を生み出している。
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:総重量15tを超える超弩級質量兵器である大槌。両端にスラスターを4基ずつ内蔵しており、軌道制御及びインパクトの衝撃を高めている。これにより破壊力は倍加され、巨大なデブリすら破壊するほどの威力を発揮する。非使用時には背部にマウント可能。
 
;90mmサブマシンガン
 
;90mmサブマシンガン
:[[マン・ロディ]]と共通の携行式サブマシンガン。
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:[[マン・ロディ]]らと同様のサブマシンガン。非使用時には腰背部にマウント可能。
;400mmバスターアンカー
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;バスターアンカー
:胸部に四門装備された400mm口径のキャノン砲。モビルスーツの搭載する火器としてはナノラミネートアーマーが施されてる[[イサリビ|強襲装甲艦]]の装甲材にさえダメージを与える程の威力を有するが、射程距離は短く装填弾数も少ないため用途は近距離戦に限定される。
+
:胸部に左右二対計4門内蔵されている口径400mmの大型砲。MSの内蔵火器としては最大級で、艦船をも脅かす威力を持つ。装弾数は各2発ずつで、有効射程距離も短いため、用途は近距離戦に限定される。
;バルカン
 
:頭部に装備された左右一対の迎撃武装。通常弾の他、信号弾の運用も可能であり、通信に制限のあるエイハブ・ウェーブ影響下で部隊に指示を送る際に使用される。
 
 
;手榴弾
 
;手榴弾
:両サイドスカート内に二個ずつ計四個装備されているマン・ロディと共通の球形手榴弾。機雷の様にサイドスカートから直接切り離し放出する事も可能。
+
:両サイドスカート裏に2発ずつ計4発装備されている球形の手榴弾。マン・ロディと同様の武装で、機雷の様にサイドスカートから直接切り離し放出する事も可能。
;グシオン・アックス
+
;グシオンアックス
:先端部に鎖付小型ハンマーを付けた長柄の斧。劇中では装備していないが設定書籍の画稿や文字設定、模型においてグシオンの武装として紹介されている。
+
:グシオン専用のロングアックス。先端の球形ハンマーを射出する機構を備えているのが特徴で、近接武器でありながら広い攻撃範囲を持つ。ハンマーはチェーンで繋がれており、モーニングスター的な運用も可能。
 
;グシオンチョッパー
 
;グシオンチョッパー
:マン・ロディの「ハンマーチョッパー」より大型の、中華包丁を思わせる肉厚の大鉈。劇中でグシオンが直接装備した事は無く、リベイクがエドモントン戦で使用した<ref>ただし直接使用した描写は無く、倒したグレイズに打ち込まれているのが確認出来るだけである。</ref>他、二期のJPTトラスト所属のマン・ロディが装備している。
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:ショートサイズの鉈型武器。極至近距離での戦闘において威力を発揮する武装で、峰側に備えられたスラスターにより、打撃時に噴射することでサイズ以上の威力を発揮する。
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== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対[[鉄華団]]&[[タービンズ]]
 
;対[[鉄華団]]&[[タービンズ]]
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[ガンダム・バエル|バエル]]、[[ガンダム・バルバトス|バルバトス]]、[[ガンダム・キマリス|キマリス]]、[[ガンダム・フラウロス|フラウロス]]、[[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]]、[[ガンダム・アスタロト|アスタロト]]、[[ガンダム・セーレ|セーレ]]、[[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]]
 
:ガンダム・フレームを採用している機体。グシオンと同じく、悪魔の名を冠している。
 
 
;[[マン・ロディ]]
 
;[[マン・ロディ]]
 
:ブルワーズの主力量産機。グシオン同様に重装甲、高出力と言った特徴を持ち外見も似ているが、これは「グシオンの外装はマン・ロディの製作元と同じ所に発注した物である為」との事。
 
:ブルワーズの主力量産機。グシオン同様に重装甲、高出力と言った特徴を持ち外見も似ているが、これは「グシオンの外装はマン・ロディの製作元と同じ所に発注した物である為」との事。
;[[ガンダム・グシオンリベイク]][[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
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;[[ガンダム・グシオンリベイク]] / [[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]
 
:鉄華団に鹵獲された本機を、[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の専用機として改修した形態。ブルワーズ時代のの鈍重な外観から一新され、弱点であった継戦能力や汎用性も大幅に底上げされている。
 
:鉄華団に鹵獲された本機を、[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の専用機として改修した形態。ブルワーズ時代のの鈍重な外観から一新され、弱点であった継戦能力や汎用性も大幅に底上げされている。
 
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;[[ガンダム・バエル|バエル]] / [[ガンダム・ガミジン|ガミジン]] / [[ガンダム・バルバトス|バルバトス]] / [[ガンダム・ゼパル|ゼパル]] /  [[ガンダム・アスタロト|アスタロト]] / [[ガンダム・アスモデウス|アスモデウス]] / [[ガンダム・マルコシアス|マルコシアス]] / [[ガンダム・ウヴァル|ウヴァル]] / [[ガンダム・ハーゲンティ|ハーゲンティ]] / [[ガンダム・ムルムル|ムルムル]] / [[ガンダム・グレモリー|グレモリー]] / [[ガンダム・フラウロス|フラウロス]] / [[ガンダム・キマリス|キマリス]] / [[ガンダム・セーレ|セーレ]] / [[ガンダム・ダンタリオン|ダンタリオン]]:他の[[ガンダム・フレーム]]採用機。
 
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== 脚注 ==  
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== 商品情報 ==
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== 資料リンク ==
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[http://g-tekketsu.com/1st/ms/11.php 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』:ガンダム・グシオン]
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== リンク ==
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*[[登場メカ]]
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<!-- == 脚注 == -->
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
  

2023年9月25日 (月) 04:06時点における最新版

ガンダム・グシオン
外国語表記 Gundam Gusion
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
デザイナー 形部一平
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スペック
分類 モビルスーツ
生産形態 ワンオフ機
型式番号 ASW-G-11
全高 18.0m
本体重量 44.4t
主動力 エイハブ・リアクター×2 (ツインリアクターシステム)
装甲材質 ナノラミネートアーマー
フレーム ガンダム・フレーム (一部改造部分有り)
開発組織 ギャラルホルンの前身組織 (原型機)
改修 ブルワーズ
所属 ブルワーズ
母艦 ブルワーズ戦艦
主なパイロット クダル・カデル
テンプレートを表示

概要編集

300年前の厄祭戦末期に開発された72機のガンダム・フレーム採用機の1機。名称の「グシオン」はソロモン72悪魔の序列11番目の公爵で、猿の顔を持つと伝えられている。

グシオンは近年、航路としての使用が困難な高密度デブリ帯の中で発見された機体で、その宙域を縄張りとする海賊達の手で改修され、長年所有者を転々としながら使われてきた。数年前には海賊として名の知れたブルワーズの手に渡り、宇宙戦に特化した改修が施され、モビルスーツ隊の隊長を務めるクダル・カデルの乗機となった。

本機はブルワーズの縄張りである特殊な使用環境に合わせて改修されており、ツインリアクターシステムから生み出される高出力に任せて、超重量の装甲が装備されている点が最大の特徴である。重装甲を実現するために内部フレームにも手が加えられており、肩と股間の関節には延長フレームが取り付けられ、肥大化した外見となった。「MSはMSでなければ倒せない」というMS戦のセオリーを極限まで突き詰めた機体といえ、その防御力は一般のMSの装備では致命傷を与えることは難しいというレベルにまで到達している。さらに戦艦の対空砲といった射撃武装に対しても、回避行動を取ることなくそのまま弾きながら距離を詰めることが可能である。

重装甲により重量も増加しており、燃料消費量も増大している。これをカバーするために装甲内部に大型の推進剤タンクを搭載しているが、それでも一般のMSと比べると作戦行動時間は制限されており、単独での飛行距離は短く、長時間の戦闘には不向きとなっている。その一方で機体各部に高出力スラスターを備えているため、見た目に反して機動性に優れている。ただ、宇宙戦に特化しているため、汎用性は犠牲となっている。

武装はガンダム・フレームの高出力を活かした質量兵器の他に、バスターアンカーといった射撃武装も備えており、宇宙海賊らしく対艦戦すらも想定した物が装備されている。なお、コックピットのインターフェースはクダル・カデルが阿頼耶識システムの手術を受けていないため、通常のMSの物に換装されている。

登場作品と操縦者編集

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
初出作品。ギャラルホルンと密約を交わしたブルワーズの戦力として、配下のマン・ロディを率いて鉄華団を襲撃する。
二度に亘る戦闘ではバルバトスと交戦するも、持ち前の超重装甲や得物であるハンマーを活かして三日月を苦戦させた。しかし最終的にバルバトスの太刀によってクダル諸共コックピットを刺し貫かれ鉄華団に回収されている。
戦闘終了後はマン・ロディと共に売却される予定だったが、弟を失った昭弘の要望により彼の搭乗機(厳密には改装されたリベイクからの事だが)となる。

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

頭部バルカン砲
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。通常弾の他、信号弾の運用も可能であり、通信に制限のあるエイハブ・ウェーブ影響下で部隊に指示を送る際に使用される。
グシオンハンマー
総重量15tを超える超弩級質量兵器である大槌。両端にスラスターを4基ずつ内蔵しており、軌道制御及びインパクトの衝撃を高めている。これにより破壊力は倍加され、巨大なデブリすら破壊するほどの威力を発揮する。非使用時には背部にマウント可能。
90mmサブマシンガン
マン・ロディらと同様のサブマシンガン。非使用時には腰背部にマウント可能。
バスターアンカー
胸部に左右二対計4門内蔵されている口径400mmの大型砲。MSの内蔵火器としては最大級で、艦船をも脅かす威力を持つ。装弾数は各2発ずつで、有効射程距離も短いため、用途は近距離戦に限定される。
手榴弾
両サイドスカート裏に2発ずつ計4発装備されている球形の手榴弾。マン・ロディと同様の武装で、機雷の様にサイドスカートから直接切り離し放出する事も可能。
グシオンアックス
グシオン専用のロングアックス。先端の球形ハンマーを射出する機構を備えているのが特徴で、近接武器でありながら広い攻撃範囲を持つ。ハンマーはチェーンで繋がれており、モーニングスター的な運用も可能。
グシオンチョッパー
ショートサイズの鉈型武器。極至近距離での戦闘において威力を発揮する武装で、峰側に備えられたスラスターにより、打撃時に噴射することでサイズ以上の威力を発揮する。

対決・名場面編集

鉄華団タービンズ
地球へ向かおうとする鉄華団を撃墜し、ギャラルホルンとのパイプ構築を画策するブルワーズの思惑で、本機率いるモビルスーツ部隊が2度に亘って抗戦する。

関連機体編集

マン・ロディ
ブルワーズの主力量産機。グシオン同様に重装甲、高出力と言った特徴を持ち外見も似ているが、これは「グシオンの外装はマン・ロディの製作元と同じ所に発注した物である為」との事。
ガンダム・グシオンリベイク / ガンダム・グシオンリベイクフルシティ
鉄華団に鹵獲された本機を、昭弘の専用機として改修した形態。ブルワーズ時代のの鈍重な外観から一新され、弱点であった継戦能力や汎用性も大幅に底上げされている。
バエル / ガミジン / バルバトス / ゼパル / アスタロト / アスモデウス / マルコシアス / ウヴァル / ハーゲンティ / ムルムル / グレモリー / フラウロス / キマリス / セーレ / ダンタリオン
他のガンダム・フレーム採用機。

商品情報編集

ガンプラ編集

資料リンク編集

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』:ガンダム・グシオン

リンク編集